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トコトンわかる株式会社のつくり方

トコトンわかる株式会社のつくり方 トコトンわかる株式会社のつくり方
原尚美 吉田秀子 渡邊央

新星出版社  2012-05-30
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著者の一人である原様より献本御礼。
「株式会社」というと、多くは今ある企業のほとんどを連想し、それを設立するためには多大な資金が必要と思ってしまう。
確かにその通りである。平成18年の会社法改正が施行されるまでは。
改正されてからは「資本金0円」でも株式会社は設立できる時代に入ったと言われており、かつ「スモールビジネス」の時代と呼ばれているだけあり、小規模な「株式会社」が数多く設立されているのだという。
それに乗じて「株式会社」を設立させたい、という人も少なくないが、ではどのようにして株式会社を設立したら良いのか、本書はマニュアルではあるものの、自らどのよう案ビジネスをするのか、というところも考える必要のある箇所も要所要所で存在する。

第1章「株式会社をつくるメリットは?」
本章と次章は株式会社の概要とメリットについて書かれているが、そもそもなぜ「株式会社」を作る方が良いのか、本章ではそのメリットについて「経費」「信用」「資金調達」など様々な点で紹介している。しかしメリットばかりではなく、章末にはデメリットも紹介されている。

第2章「会社をつくる基礎知識」
株式会社を作る前に、合資会社など会社の形態は様々であるが、その中で株式会社はどのようなスタンスにあるのか、本章ではそのことについて紹介されている。

第3章「事業計画を立てる」
いよいよ株式会社を立てるための方法についてである。
まずは会社を設立させるため、そして会社を続けさせるための大黒柱としての「事業計画」を立てることを紹介している。
「株式会社」のメリットが大きいからといって誰でも・何でも立てられる、という訳ではない。まずは何のために株式会社を作るのか、どのような事業を行うのか、ビジネス・金銭・競合他社との差別化などを中心に紹介している。

第4章「融資などで資金を調達する」
事業計画が完成したら開業などの資金を調達しなければならない。本人に会社に対して潤沢な資金が提供できるのであれば資金を借り入れる必要がないのだが、多くはその資金を用意することができないため、銀行などの金融機関から借り入れなければならない。もちろん無条件で借り入れてくれないため、お金を借り入れる(融資を受ける)ための書類作成や金融機関の付き合い方まで紹介している。

第5章「会社設立の準備をする」
会社を設立させるためにも「定款」の作成もあれば、資本金、事業年度、印鑑の作成など様々な手続きがある。とりわけ「印鑑」は何でも作れば良いと言うものではなく、「代表者印」「銀行印」「認め印」などがあり、用途により使用する印も決められている。
また「資本金」についても「株式会社」であるだけに、株の発行も絶対条件である。ただし、「株」と一括りにしても「普通株式」や「配当優先株式」など種類は様々であり、会社にあわせて設定することができるため、本章で理解した上でどのような株を発行するか検討できる。

第6章「定款を作成する」
会社の運営方法や基本的なルールを記す「定款」の作成について本章では紹介している。書かなければ定款そのものが向こうになるもの、定款で明記して効力の発揮するものなどが存在するが、本章ではそのことについてもふれられている。
また作成のことだけではなく、作成後の認証を受けることについても紹介している。

第7章「法務局に登記する」
会社を設立するための最終段階として「登記」がある。その「登記」をするためには法務局に書類を提出し、法務局内の事務処理を経て約1週間で完了する。本章ではその提出するための書類や申請について紹介されているが、最近では「オンライン申請」も行われていることも言及している。

第8章「諸官庁に届出する」
「登記」が済み、法務局の事務処理が完了したら、めでたく会社設立、と言いたいところだが、今度は各官庁に届出を行わなければならない。とりわけ国税や地方税、各保険の申請を行うための届出が必須であり、本章ではそれについて紹介している。

第9章「経理と労務の基礎知識」
すべての届出を終えて、いよいよ会社の運営に入っていくが、その中で経理や労務などの基礎知識について伝授している。

本書はケーススタディも数多く取り入れられているため、ある程度の業種を網羅している。株式会社の設立は複雑な手続きはあるのだが、どのような書類が必要なのか、そして会社を設立してなにがしたいのか、会社設立前・設立後でも学び、そして見直すことができるように作られている。

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