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ピア・ボランティア世界へ―ピア(仲間)としての障害者の国際協力

ピア・ボランティア世界へ―ピア(仲間)としての障害者の国際協力 ピア・ボランティア世界へ―ピア(仲間)としての障害者の国際協力
久野 研二

現代書館  2012-04
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「ピア」は直訳すれば「仲間」
障害者同士の仲間やそこから派生するカウンセリングやワーキング、そしてボランティアがある。既存のボランティアやカウンセリングといった単方向なものではなく、むしろ双方向でお互いの心などをケアすることを指している。
おそらくこれからのカウンセリングやボランティアを投影する「ピア・ボランティア」。本書はマレーシアで行われた実践と挑戦を綴るとともに、これからのボランティアとカウンセリングを提言している。

Ⅰ章「ピア、ボランティア、そしてピア・ボランティア」
私も中学生の時に学校の行事ではあるが、障害者施設でボランティアを行ったことがある。その中で障害者のふれあいは今の人生においても様々な糧になっている。
話を戻す。本書は最初に述べた「ピア・ボランティア」を「ピア」と「ボランティア」の観点から紹介している。

Ⅱ章「ピア・ボランティアの挑戦」
「ピア・ボランティア」の実例として9人の方々の「ピア・ボランティア」活動記録である。マレーシアのみならず、シリアや、モンゴルでのピア・ボランティア活動そのもの、そしてそれを行い始めた経緯も九種九様であり、かつ、それぞれの「ピア」をも映し出している。「当事者」としてのボランティア、そしてピアは読み手の私にとって「ボランティア」とは何か、そしてその実践の意義について考えさせられる章である。

Ⅲ章「障害者が国際協力にかかわること」
ボランティアとしての「国際協力」、そしてピア・ボランティアの実現のための道筋として、多くの方々による支援や協力が無くてはならなかった。本書ではその方々への謝意とともにその実現への思いを綴っている。

Ⅳ章「ピア・ボランティアの挑戦から見えてくるもの」
ピア・ボランティアを挑戦した中で「ボランティア」や「ハンディ」とは何か、そしてこれからの「ボランティア」とは、「当事者」とは何か、というのを著者・編者それぞれに問われ、その答えを本章にて見いだしている。

「ボランティア」という言葉を知っていても「ピア・ボランティア」という言葉を知っている人は少ない。それもそのはずで、この「ピア・ボランティア」はごく最近出てきたものであるからである。おそらく「ピア・ボランティア」そのものの活動を綴った本が出たのは本書が初めてなのかもしれない。知られていないからでこそ、ボランティアの可能性は広い、「ピア・ボランティア」はこれからのボランティアのあり方の変わる起爆材の一つと言えよう。

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