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2012年1月

最小の努力で概略をつかむ! IFRS(国際会計基準)決算書読解術

最小の努力で概略をつかむ! IFRS(国際会計基準)決算書読解術 最小の努力で概略をつかむ! IFRS(国際会計基準)決算書読解術
望月実 花房幸範 三木孝則

阪急コミュニケーションズ  2012-01-27
売り上げランキング : 8900

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著者の望月様より献本御礼。
「IFRS」は平たく言うと「国際財務報告基準」である。市場の「グローバル化」により、各国で定められる「会計基準」がバラバラであるものを統一する基準であり、他国の株式市場に上場する時に使われるためには重要なものとなる。
市場のみならず、企業も「グローバル化」が進んできており、この「IFRS」の需要性は高まってきている。日本ではいつ頃から「強制適用」されるかどうかは今年中に決定するのだが、市場などの国際化が著しいことから、日本企業において「IFRS」を学ぶこと、運用することは避けて通れない道である。しかし「IFRS」は市場情勢により頻繁に変わるため、勉強するにも理解しづらく難しいという声も多い。
そこで本書では「IFRS」の成り立ちから、「IFRS」を理解できる、そしてその理解を深めることができるための、入門書の位置づけとなる一冊である。

第1章「IFRSの基本」
元々「IFRS」が作られたのは2001年とごく最近のことである。そして日本の企業で適用され始めたのが2010年3月期の時であり、一定の条件を満たした企業で適用されるようになった。最初にIFRSの財務諸表を作成し、公表下のが日本電波工業、HOYA、住友商事である。

第2章「大きく変わる財務3表」
「IFRS」の適用により、今まで「貸借対照表(B/S)」「損益計算書(P/L)」「キャッシュ・フロー計算書(C/F)」の財務3表が「包括利益計算書」「財政状態計算書」「キャッシュ・フロー計算書」へと変わる。また表示科目の順番や利益の意味や表記など細かなところについても変わる。本章では住友商事やHOYAの財務諸表をもとにどのように変わったのかを説明している。

第3章「IFRSで変わる会計処理」
「IFRS」に変わることにより売上や固定資産、有価証券、連結の範囲などが変わる。計算方法や意味合いが変わることにより財務諸表はどのように変わっていくのかが本章にて説明されている。

第4章「IFRS財務諸表分析のポイント」
財務諸表そのものが変わったことにより、もちろん分析方法も変わる。ROEやROA、自己資本比率など日本基準にある財務分析の方法の変化などについて紹介している。次章以降の財務分析の概要編という所にあたる。

第5章「IFRS財務諸表分析①―ダイムラーとBMWの財務数値を分析する」
本章では自動車メーカー2社の「IFRS」適用時の財務諸表の比較を行っている。「IFRS」により財務諸表の自由度が高まる事によって企業間での分析が難しくなるのだが、本法ではIFRS適用時の企業間分析の方法についてを学ぶことができる。

第6章「IFRS財務諸表分析②―HOYAの有価証券報告書を分析する」
ここでは企業間ではなく、1社だけの紹介であるが、有価証券報告書でヒト・モノ・カネについて分析を行っている。

第7章「さらにIFRSを学ぶための情報源」
「IFRS」についての基礎を学ぶことができたら、今度はそれについて深く理解することにあるのだが、本書以外にIFRSについて学ぶことのできるサイトや研修、書籍について紹介している。

「IFRS」が導入されることにより、会計の考え方や形そのものが大きく変わる。「IFRS」の重要性が増す今だからでこそ、「IFRS」を知る大きなきっかけとなる一冊と言える。

難解な本を読む技術

難解な本を読む技術 (光文社新書) 難解な本を読む技術 (光文社新書)
高田 明典

光文社  2009-05-15
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私は当ブログを通じて草書や論文の本などを取り上げることがある。たいていそれらは読書をあまりしない人、専門外の人にとっては取っつきにくく、一読をするだけでもちんぷんかんぷんになる。
最近は取り上げる頻度が少なくなったものの、そういった本を取り上げる理由は単純に「面白いから」に他ならない。そのような本の中には私の知り得ないものだけではなく、研究手法、さらには着眼点などが独特であり、それが私の知的好奇心をくすぐらせるからである。
私事はさておき、本書は研究論文や叢書、哲学本など、読み解くレベルの要する本の読み方について、研究論文にふれることの多い大学生・大学院生を対象に伝授している。

第1章「基本的な考え方」
前提に言っておくが、本書はビジネスマンの為ではなく、研究者、もしくはそれを行う大学生や大学院生を対象にしている。
研究のために「わかる」ことの意味から、読書時間の目安についての基礎について本書では取り上げている。

第2章「準備」
本を読む前に、本の選び方・買い方に当たるところを説明している。特定の分野を手に取る、選ぶなど、ビジネスマンの読書法と通ずるところがある。

第3章「本読みの方法(1) 一度目:通読」
まずは一通り読むところから始まる。その通読の中で心がけることから、着眼点・疑問点を見つけることなど、「通読」でしかできないことを紹介している。

第4章「本読みの方法(2) 二度目:詳細読み」
着眼点や疑問点を取り上げられたら、今度は本の詳しいところまで見る「詳細読み」「精読」に取りかかる。疑問に思ったところを感じ取りつつ、本の論理構成を形にしつつ、内容を深堀りしていくことにより、本への理解度が深まる。

第5章「さらに高度な本読み」
読書は一冊だけとは限らない。分野や著者により深堀りをするために関連する本を読む、たとえば論文であれば参考文献など数珠つなぎの読書、あるいは本に対する批判を見つけるための読書など読書の応用術を紹介している。

最初、及び第1章にも紹介したとおり、本書は研究に携わる人が論文や叢書を読むための一冊である。しかしビジネスマンでも論文を読むことは少ないものの機会はある。その際にどのように読めばよいのかわからなくなったときの道標となる一冊である。

なるほど!よくわかる朝鮮半島の歴史~韓流歴史ドラマがもっと面白くなる!

なるほど!よくわかる朝鮮半島の歴史 ~韓流歴史ドラマがもっと面白くなる! (洋泉社MOOK) なるほど!よくわかる朝鮮半島の歴史 ~韓流歴史ドラマがもっと面白くなる! (洋泉社MOOK)

洋泉社  2012-01-19
売り上げランキング : 184360

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洋泉社 様より献本御礼。
朝鮮半島は日本や中国大陸などの歴史に左右されてきた。左右されてきた歴史の中には昨今の韓国ドラマ、特に韓国時代劇にて多少の脚色はあるものの、描かれている。
では緒運半島の歴史はどの様であったか、本書はその歴史を韓国時代劇とともに描いている。

PART 1「人気時代劇から学ぶ朝鮮半島の歴史」
ここでは朝鮮半島の歴史、というよりも主要な韓国時代劇紹介を韓国の歴史の時系列順に並べている。私自身、韓国ドラマはほとんど見たことがないのだが、唯一見たことのあるものとして「宮廷女官チャングムの誓い」がある。このとき日本では室町時代であるが、戦国時代になりつつある時代でもあった。「チャングム」は大学生の時にNHKで放送されたものを毎週みただけではなく、DVDを借りて何度もお気に入りのシーンを観たのも今でもはっきりと覚えている。

PART 2「通史を一気に学ぶ」
私事の話がすぎてしまったため、ここで話を戻す。本章ではドラマからいったん離れて、朝鮮半島の歴史そのものを解説している。

PART 3「歴史を彩る人物と素朴な疑問Q&A」
朝鮮半島の神話時代から朝鮮王朝滅亡にかけて活躍した主要な人物を紹介している。PART1でも人物紹介は登場しているのだが、主に高句麗や高麗、朝鮮王朝時代の王が中心であったが、ここでは王妃や将軍、義賊に妓生などが取り上げられている。

本書は朝鮮半島の歴史を詳しく書かれている訳ではなく、あくまで韓国時代劇ファンのためにおける、朝鮮半島の歴史入門という位置付けの一冊と言える。韓国時代劇を見たい人にとってはこの一冊で前知識を持つと良いだろう。

口コミ繁盛店のつくり方

口コミ繁盛店のつくり方 口コミ繁盛店のつくり方
花谷博幸

アニモ出版  2012-01-18
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著者の花谷様より献本御礼。
今やSNSの時代と呼ばれているが、その時代でも「口コミ」の力は衰える気配を見せない。時代が変わっても「口コミ」がいかに普遍的なのか、時代に左右されない価値を持っているのか、あるいはその両方の要因があるのかもしれない。しかも昨年の震災により「絆」が重要視されてきており、「口コミ」の価値はますます高くなりつつある。
そのような時代だからでこそ「口コミ」のノウハウも「口コミ」そのものと同様に重要である。本書はその「口コミ」の重要性と口コミで繁盛店にする方法について取り上げている。

1章「口コミマインド編①:口コミの正体を知る」
口コミを利用する前に、あなたは「口コミ」がどのようなものであることを知っているのだろうか。もし知らなければ、自分自身が良い感触だったお店をポータルサイトや自らのブログやSNSなどで紹介する、もしくは友人知人に伝えると良い。
それをやっていくと、ふと気がつくだろう。このことこそ「口コミ」である。本章ではこの「口コミ」の原理と、その発生することについて書かれている。

2章「口コミマインド編②:口コミが発生しないお店の勘違い」
良い「口コミ」が広がることによって、繁盛店になるのだが、それを目的にしようとする、もしくは「売れるはず」「絶対売れる」というような言葉をするような言葉をよく聞くが、たいがいこれらのものは良い感触を持ったことがない。
ましてや「口コミ」は他人からの評価そのものであり、相手に対していかに伝えるかが大事となる。

3章「口コミインフラ編:口コミを起こすインフラを整える」
1・2章までは心構えのことについて紹介してきたわけであるが、ここからはノウハウを伝えるところとなる。一つ目は口コミの為のインフラを整えることである。
紹介カードを使う、ホームページの工夫やストーリーなどがキーワードとなる。

4章「口コミ店舗編:口コミ紹介されるお店をつくる」
4章では口コミで紹介されるような店づくりを紹介している。しかしここで間違えないで欲しいのが2章でも言っているのだが、「これをやれば口コミが広がる」という意識でやらないで欲しいことである。自分の店の肝心なところを疎かにしてしまっては店づくりでもなしのつぶてとなってしまうからである。
それを前提に接客やスタッフへの教育などをいかにすべきかを紹介している。

5章「口コミ社長編:口コミ繁盛社長に成長する」
社員の教育もあるのだが、店や会社の根幹として「社長」がある。店や会社を繁盛させるのは社長の手腕いかんが問われると言っても過言ではない。
本章では口コミ繁盛社長になるための心構えと考え方について伝授をしている。

著者は鍼灸師として治療院を開業したが、繁盛どころは閑古鳥の状態であった。良いサービスが提供できるはず、といった2章で紹介されたような状態になった。そこから技術や接客をすべて見直し、本書で紹介される口コミシステムを構築していった。様々な試行錯誤を重ねてきた結晶が本書にはたっぷり詰まっている。

福沢諭吉 「官」との闘い

福沢諭吉「官」との闘い 福沢諭吉「官」との闘い
小川原 正道

文藝春秋  2011-09-29
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慶応義塾大学の創設者である福沢諭吉は教育者でもあり、思想家として近代日本の基礎を作り上げた人物の一人である。とりわけ「学問のすすめ」や「福翁自伝」は100年経った現在でも名著として広く語り継がれている。
その一方で福沢諭吉は「文民」として「官」との闘いを繰り広げた人物でもある。本書は福沢諭吉の生い立ちとともに、「官」との闘いの顛末について綴っている。

第一章「政治思想」
ここでは福沢の生い立ちから、なぜ「官」との闘いを起こしたのかを考察している。役人の子として生まれた福沢は医学や生物学、蘭学などの学問を研鑽し、「理論家」となり、慶応義塾大学の基盤を構築した。その一方で地方自治の重要性を説いて回ったが、折しも西南戦争が起こった時、福沢の理論の矛先は地方から国会へと変わっていった。

第二章「「官」との軋轢」
「官」との軋轢を深めた理由、それは私学の設立であった。元々学校は国や地方などの「官」による運営だったが、福沢はこれを良しとせず、私学の奨励を唱えた。しかし「官」も負けてはいない。師範学校の校長や教頭になれない。徴兵兵役などの制定により圧力をかけた。

第三章「「官」の包囲網」
それでも「官」による圧力は緩めなかった。制度による圧力だけではなく、スパイなど福沢の周りからの包囲網もかけられていった。しかし福沢も「官」や政府に対する情報収集を行いつつ、批判を展開していった。情報収集や批判の応酬状態となったが明治34年2月に没した。

第四章「「官」の評価」
没後、福沢に対して「官」はどのように評価されたのか。生前は一貫して「官」に就かず、叙勲や爵位などを受けることはなかった。没後も叙勲の話は持ち上がったが、結局叙勲の追贈を受けることもなかった。本章ではそのいきさつについても述べられている。

第五章「復権」
福沢の没後も「官」の圧力によって、福沢の理論が肯定的に論じられることは無かった。しかし大東亜戦争後、GHQの管理下に置かれ、初めて福沢の理論が肯定的に論じられることとなった。事実上の「復権」となり現在では福沢の著書が政治のみならず、ビジネスの場でも愛されている。

福沢の理論は今でもよく知られているが、知られざる歴史は理論ほど知られていない。ましてや「官」との闘いについてはなおさらである。本書は福沢諭吉についてもっと知りたい人、もしくは福沢諭吉の生涯についてもっと知りたい人にとっては格好の一冊と言える。

1日5分で夢が叶う 日記の魔法

1日5分で夢が叶う 日記の魔法 1日5分で夢が叶う 日記の魔法
松尾 知枝

中経出版  2012-01-07
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皆さんは現在日記をつけているのだろうか。
私は昨年の3月から日記を付け始めた。特別な日記帳を買ったわけではなく、手帳で「この日やったこと」「できなかったこととその原因」「これからやること」を中心に5行書くことにしている。その5行も仕事・プライベートと半分にして書き、休日はプライベートのことを5行書く形としている。書き始めて1年になろうとしているが、これといった成長は気づかないが「次は何をしたいか」「これから何を直すか」などが見えるようになってきた感触はある。
私事はさておき、本書は1日にたった5分で書き続けるだけで夢が叶うという方法を紹介している。著者は小さい頃から日記を書き続けCAの夢を叶えることができた。本書はそのメソッドや日記の重要性についても力説している。

LESSON 1「日記を書くだけで簡単に奇跡が起こる」
日記を書くとは言っても、ただ「その日に起こったこと書く」というだけでは勿体ない。ましてやそのなかで気づいたことがあれば、その後の改善につながるが本書ではそのようなことは紹介していない。
では、どのように日記を書けば良いのか、それは実現したい夢を書き、そこから目標などを書く、しかし日記は1日1回では終わらず、前述のことは行動を起こし始める朝に書き、今度は実際に行動をしたことなどを夜に書くというものである。
そう書いてしまうと、会社の業務日誌のことを想像してしまい、余計に書きづらくなりそうだが、あくまで「夢」や「幸運」など感情や心情の面を特に取り上げられているので、自らの心や感じたことを正直に書ける様な形にしている。

LESSON 2「もっと! 日記の魔法 理想の自分に近づく21の質問」
どうやら本章のタイトルも著者がこだわる「21」を入れたのかもしれない。著者は日記を「21」年間書いてきた事、そのことにより自らの夢を叶えたからである。
しかもこれは7の倍数であり、愛・美・夢(自己実現)と分けるときれいに3つに分かれ、合計21の質問ができるようになっている。
その21の質問の中にもそれぞれ深く突っ込んだ質問が容易されているため、夢や目標を深化する事ができる。とりわけ女性にとって日記を書くのに最も効果的なエッセンスが多い。

LESSON 3「日記と末長くおつきあいするために」
「1日5分」書き続ける事はラクかもしれない。しかしそれを5年・10年と続けられるか、というと口約束はできても、実際にできる人は少ない。大概は、

・(内外問わずの理由で)日記を書き続ける事をあきらめる
・日記を書き忘れてそのままやらなくなる
・日記を書き続ける重要性を失ってしまう

という理由でやめてしまう。しかし折角続けることをやめてしまっては勿体ないどころか、自らの成長や進化を止めてしまうこととなる。
本章ではそうさせないよう、買い替えや継続の妨害となる様なものの排除など続けることができる要素を本章にて紹介している。

LESSON 2にも書いたのだが、著者は21年間日記を書き続け、そして日記に書いた夢を次々と実現することができた。本書は女性が対象となっているが、夢を叶える所では男性でも実践することができる。
夢を叶えるのは他人次第でもテクニックでもない。あなたの心次第であるのだから。

後継者 金正恩

後継者 金正恩 後継者 金正恩
李 永鐘 金 香清

講談社  2011-02-01
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1994年の金日成死去から約17年間独裁者として君臨した金正日が昨年の12月に帰らぬ人となった。後継者は2009年に金正恩と決まっており、実質的に金正恩を中心とする後継体制が固まっているのだという。
後継者としての修行期間もわずか3年しかなく、ましてやまだ20代後半である金正恩が最高指導者としての力が発揮されるのには時間がかかる。こう言った状況の中での北朝鮮内にある権力闘争がどのようになるのか、あるいは対外関係はどのように変化をしていくのか、本書は金正日以後の北朝鮮の考察を行っている。

1.「牙を剥いた北朝鮮」
2009~10年に北朝鮮の軍事演習が金正日の立ち会いの下で行われた。このようなアピールは日本のみならず、直接の隣国である韓国にも恐怖と批判がわき起こった。
しかしこれは北朝鮮がプロパガンダとして行う恒例のパフォーマンスであるのだという。

2.「ベールを脱いだ後継者」
金正日の後継者候補として金正恩のほかに3人取り上げられている。一人は長男で11年前に日本に密入国をした金正男、もう一人は金正哲である。

3.「前奏曲―2人の兄はなぜ脱落したのか」
その二人は2006年あたりから後継者候補からはずれることとなった。正男は自由奔放な性格と密入国、さらにはマカオで豪遊していたことが要因となれば、正哲は大病を患ったことによることで後継者から外された。実質的に後継者と金正恩が目されたのは5年前からだったと言える。

4.「倒れた金正日、立ち上がった金正恩」
そのころから金正日の容態は思わしくなく、「金正日死亡説」まで囁かれ始めた。それどころか「影武者説」まであり、本当に生きているのか、死んでいるのか判断のつかない状態が続いた。

5.「ついに打ち上げられた後継者決定の祝砲」
正式に後継者として指名されたのは2009年6月1日のことである。そのときから正恩は帝王学を学び始めた。そして後見人などの体制構築もスタートした。

6.「権力闘争始まる」
しかしその中での権力闘争が始まった時でもあった。正恩が後継者と正式に決まったときでも、長男の正男は正恩に刃を向けられたことを激怒し、ネガティブキャンペーンを広げていった。

7.「後継者ムード作りに励む共和国」
それとは裏腹に後継者と目され、祝賀などが行われるようになっていった。それだけではなく、一昨年に行われた南アフリカW杯も国家称揚に使われた(3連敗により悪夢と終わったが)。

8.「後継者デビューの合図となった中国訪問」
後継者の外交デビューの地は中国、かつて金正日の外交デビューも中国であった。金正日が外交デビューを果たしたのは1983年、ちょうどとう小平が首相として活躍をしていたときのことである。

9.「後継者の誕生、そして老いゆく金正日」
正恩が後継者となったとき、金正日の容態も悪くなっていった。それだけではなく、金正日が公の場に出る機会も減少していった。

10,「玉座に立ちはだかる壁」
本章では「ポストXデー」がやってきたときのことを想定しているが、その「Xデー」は昨年の12月に起こった。もうすでに起こってしまった話であり、正式に正恩が後継者となってしまったが、後継者の体制基盤も揺るぎないとは決して言えない。

日本にとっても拉致問題など看過する事のできない国である。それだけに正恩体制になったときに拉致問題がどのように解決をつけていくべきか、それは現在の政権のなか模索を続けているが、具体的な糸口が見えていないことは確かである。北朝鮮もまた不安定な独裁基盤を構築するのにも時間がかかることから両国のみならず、韓国、中国、米国ともに「看過できない国」として取り上げられていくことになるだろう。

著作権2.0 ウェブ時代の文化発展をめざして

著作権2.0 ウェブ時代の文化発展をめざして (NTT出版ライブラリー―レゾナント) 著作権2.0 ウェブ時代の文化発展をめざして (NTT出版ライブラリー―レゾナント)
名和 小太郎

エヌティティ出版  2010-06-24
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このごろ「著作権」に大きな関心が寄せられている。その大きな要因の一つとして「Web2.0」の誕生と隆盛が挙げられている。急速な技術革新により、著作権保護などの方の整備が追いついていない現象が起こっている。
それどころか技術革新と著作権保護そのものが対立関係にあるように見えており、「タマゴが先か、ニワトリが先か」という不毛な議論になることも少なくない。
本書は「Web2.0」と著作権の現状、そしてこれからの著作権はどうあるべきかを示している。

第一部「現在―技術先行」
今日では「Web2.0」のみならず、ソーシャルネットワークの進化もある。その一方で動画やファイルの交換・共有などにより著作権に抵触することが増えてきたことにより、ネットと著作権は切っても切れない関係となった。
最初に言ったのだが、技術革新が著作権に追いついていないが、その一方でDVDでは「ダビング10」など著作権を保護するための技術も出てきているものの、その網目をかいくぐるような技術も出てきている。

第二部「著作権法―キーワード集」
ここでは著作権法そのものの基礎を紹介している。主にキーワードをもとに権利や表現、あるいは著作物を解説している。

第三部「過去―試行錯誤」
過去に著作権で話題となったビジネスモデルや技術についても紹介している。
昨今ではネット技術が叫ばれているが、新たな録画・映像技術が誕生したときも著作権が叫ばれ始めた。そこで出てきたのが「JASRAC」である。「JASRAC」によって「私的録音録画補償金制度」がつくられ、私的な複製が条件付き認められるようになった。
音楽や録画だけではない。プログラムやデータベース、電子ジャーナルにおける著作権についても紹介している。

第四部「近未来―見直し」
これからの著作権はどうあるべきか。
著作権の期間を延期すべきか、著作権そのものの規制を強化する、もしくは罰則を強化すべきか、という議論は絶えない。

技術革新の波は止まることを知らない。しかしその波に著作権は飲まれていると言っても過言ではない。著作権によってその潮流を促すのか、それとも反抗するのか、その道筋に対する議論も含め、いまだ解決の糸口を見つけるのも急ぐ必要がある。これは「法律」という一括りではなく、技術や歴史など様々なところから見ていく必要がある。本書はそのことを言っている。

「いい人に見られたい」症候群―代償的自己を生きる

「いい人に見られたい」症候群―代償的自己を生きる (文春新書) 「いい人に見られたい」症候群―代償的自己を生きる (文春新書)
根本 橘夫

文藝春秋  2009-10
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人はよほどの事ではない限り、「好印象」に見られたいという願望があるという。私もその一人であるが、それがどれだけ心の重荷となってしまうのか、自覚してか、していないでかはわからないが、「本当の自分」が見えなくなってしまっているという。
本書は「いい人にみられたい」という感情の傾向と「本当の自分」との乖離、そして「自分らしく」生きることの重要性について説いている。

第一章「「本当の自分」を生きられない」
今し方の世間の中で「本当の自分」をさらけ出すことができず、「いい人」を演じている自分を持ってしまうのだという。本書ではこれを「代償的自己」と定義している。

第二章「自我の発達と分裂」
「自我」そのものは身体と同じように成長していくのだが、これは親など周囲からの「期待」にさらされるだけではなく、それらへの「対抗」や「反抗」によってありのままの自分になることができず、「代償的自己」がそのまま「自己」となってしまう。

第三章「なぜ、代償的自己を生きてしまうのか」
前章でも同じことを書いたのだが、親からの期待によって「代償的自己」を演じてしまうという。それだけではなく「愛着」や「善意」、さらには「しつけ」もそういった自己を生きてしまう要因にもなる。

第四章「「本当の自分」の正体」
では「本当の自分」とはいったい何なのだろうか。哲学的になるが、自らが考える価値や思いなどを表しているのだが、それ自体わからない人も少なくなく、「本当の自分」を見いだせない人もいる。

第五章「自分になるということ」
よく「自分探し」をよく聞く。しかし解剖学者の養老孟司氏の言うように「自分探し」は意味がないという主張がある。
では「自分」はどこにあるのだろうか、どのようにつくられるのだろうか。それを見つけるのは日々の体験の中で創られるのだが、それが「偽り」の自分を生み出す要因にもなる。

第六章「自分を生きる」
自分を「さがす」、「つくる」以前に、「自分を知る」ことが必要である。そのためには「性格を知る」ことや「自分を許す」「行動する」「思ったことを書く」など方法は様々である。

第七章「自分の人生をつくる」
そして最後に「自分をつくる」方法であるが、これも確かな方法はない。夢をつくることや、価値を知る・つくるなど行うことにより、自分の人生を形成づける。

今の世の中は「生き苦しい」と言っても過言ではない。「空気」という見えない「独裁者」に苛まれながら生きているとも言える。そのなかで自分が「何がしたい」「何が好き」なのかを見いだすことが重要であるのかもしれない。もしそれが見つからなかったとしたら、いろいろなことにチャレンジする事により自分とその人生を見つけることができる。
本書は哲学的な一冊であるが、「自分」そのものを考える為には良いチャンスとなる。

リアルタイムウェブ―「なう」の時代

リアルタイムウェブ-「なう」の時代 (マイコミ新書) リアルタイムウェブ-「なう」の時代 (マイコミ新書)
小林 啓倫

毎日コミュニケーションズ  2010-12-25
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「リアルタイムウェブ」は簡単に言えばTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアによる常に最新の情報が流れるウェブのことを言っており、現在のウェブにおいてもっともホットなものと言える。
本書は今をときめく「リアルタイムウェブ」がウェブに、そして社会にどのような影響を及ぼし、時代を創っていくのかを分析している。

第1章「「グーグルの10年」の終わり」
ウェブをはじめコンピューターの「波」は10年周期で変わっているのだという。90年代は「Windowsシリーズ」を中心とした時代であり、2000年代はグーグルが席巻した時代であった。そして2010年代が始まると「Facebook」や「Twitter」などのソーシャルネットワーク、あるいはクラウドなどが取り上げられる。

第2章「リアルタイムを実現するウェブ技術」
リアルタイムウェブだからでこそ実現するものとして、「プッシュ型」の情報収集が挙げられる。初回のリクエストだけで大量の最新情報を確認することができるものである。これに関してはTwitterばかりではなく、RSSなども挙げられる。

第3章「モバイル技術の重要性」
最近ではスマートフォンの需要が高まっており、モバイル技術もますます重要視されてきている。元々日本ではスマートフォンが登場する以前からモバイルウェブの技術は先進的であり、「位置ゲー」などが誕生したのと同じように携帯電話が重要な情報源になることが多かった。
それがスマートフォンになり、モバイル技術はどのように変わっていくのだろうか。

第4章「社会環境の変化」
リアルタイムウェブが誕生し、隆盛したことにより情報のスピードが速まり、量も急速に増加した。そのことからスピードやマルチタスクが「当然」のように扱われるようになり、それが「情報中毒」という新たな弊害を起こしているのだという。
また「リアルタイムウェブ」によりプライバシー意識の変化も本章にて取り上げている。

第5章「リアルタイムウェブ時代のグーグル」
2000年代に席巻したグーグルであるが、リアルタイムウェブなどが隆盛したからといって、グーグルも黙ってはいない。グーグルはこの時代の中でクラウド技術もさることながら「Google+」など次々とサービスを展開している。ソーシャルネットワークの時代でもしっかりとついて行っているところをみると、グーグルは「過去のもの」とはまだ言えない。

第6章「リアルタイムウェブと社会の未来」
リアルタイム文化はマーケティングでも感化できないものとなったが、本書の出版以降に東日本大震災が起こり、その力がいかんなく発揮された。というのは安否情報や節電に関する情報が公的な情報以上に早く、かつ具体的に届くからである。マーケティングや友人との会話だけではなく、緊急事態の時に使われるリアルタイムウェブ、それがこれからの社会を投影してるのではないか、と私は考える。

リアルタイム文化は私たちの生活、ビジネスのみならず社会情勢をも変化していくものと言える。先日の成人式で「自分たちの世代が日本を変えていきたいと思うか」、という調査で約8割がそう思うのだという。これはまさにTwitterなどのリアルタイムウェブに振れる機会があるからでこそ、その希望がわき起こっているのかもしれない。そして日本でもその胎動は起こりうる、そのような感じがしてならない。

文化のための追及権─日本人の知らない著作権

文化のための追及権 ─日本人の知らない著作権 (集英社新書) 文化のための追及権 ─日本人の知らない著作権 (集英社新書)
小川 明子

集英社  2011-10-14
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これまで当ブログでは「著作権」にまつわる本をいくつか取り上げている。技術の進化により、著作権そのものが問われ始めている。
しかし本書で紹介される「追及権」というのは初めて聞く。ましてや本書に出会うまで「つ」の字すら知らなかった。「追及権」とはいったい何なのか、本書は著作権そのもののメカニズムとともに解説している。

第一章「芸術家は貧しいのか」
著作権の話にはいる前に元々芸術家はどのようにして生活をしていったのか、という話に入る。それは「パトロン」の存在である。パトロンは資産家や王侯貴族など、自ら専属の芸術家を雇う形式であり、芸術を提供する対価による収入で芸術家はそれなりの生活を送ることができた。
しかし、いつしか王政などが崩れ、パトロンも廃れていき、芸術家も貧しくなった。

第二章「芸術家と著作財産権」
ここから著作権そのものの話に入ってくる。ここでは美術や音楽、さらには書籍などの著作の「複製」と著作財産にどのような影響を及ぼすのか、について説明している。著作の複製自体は著作権法によって制限というよりも条件付きで許可をしている。

第三章「芸術家と著作者人格権」
著作者の人格をまもる権利のことを「著作者人格権」と読んでいるが、具体的には三つの権利がある。

・著作物を公表する権利(公表権)
・公表や上演時に著作者の氏名を明示することを義務づける権利(氏名表示権)
・作品に本人の許しを得ることなく、勝手に変えることを許さない権利(同一性保持権)

とりわけ3つ目の権利で分かりやすいものでは「おふくろさん騒動」が挙げられる。

第四章「追及権の始まりと今」
いよいよ本書の核心である「追及権」の話に入る。もっとも美術作品に対してそのことが当てはまるが、自ら創られた作品がオークションなどで転売されることによって、販売額がつり上がる、そのことにより制作した人の知らないうちに著作者の利益が蔑ろにされてしまう。
そのことを防止すべく、販売された額の数%を制作者に納めることにより、利益を受ける権利を担保できるものである。
「追及権」が世界で初めて唱えられたのは1893年のフランスのある弁護士がミレーの「晩鐘」についての主張である。

第五章「追及権と制限規定のバランス」
本章では追及権が名文化されているものの中で「欧州指令」というEU内で定められている法律である。では日本ではどうなのかは次章にて述べられている。

第六章「追及権は芸術家を救えるのか?」
欧州や米国では「追及権」は名文化されているが、日本ではそのような権利は導入されていない。その理由については本書では明言されていないが、おそらく認知度が低いと推測される。しかし著作権そのものの関心度が高まっていることから追及権も叫ばれ始めるのも時間の問題かもしれない。

本書では追及権そのものは美術作品が中心であるが、これは音楽・ドラマ・アニメ・マンガ・文芸作品なども追及権として該当するのでは、と考える。
それはさておき、あまり認知されていない「追及権」がどのようなものか、そして日本でその「追及権」が認知される起爆剤となる一冊が本書と言えよう。

テンペスト

テンペスト  上 若夏の巻 テンペスト  上 若夏の巻
池上 永一

角川グループパブリッシング  2008-08-28
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テンペスト 下 花風の巻 テンペスト 下 花風の巻
池上 永一

角川グループパブリッシング  2008-08-28
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「テンペスト」の意味は簡単に言えば「暴風雨」や「嵐」のことを表す。本書の舞台となっている古代琉球王国であり、夏場には台風に巻き込まれることも多く、本書のタイトルのようなことも少なくない。しかし昨年起こった被害のようになることは少ない。台風直撃に備えての家造り担っているためである。

本書の舞台は約250年前の琉球王国、ある少女が臣官と偽って行政で活躍したが、活躍したことにより、女性であることがばれ、八重山島に流刑に処された。

その当時の琉球王国は日本・清・米国など様々な国が関わっている。漢詩・和歌などが織り交ぜられており、多種多様の文化を織り込んでいる。それだけではなく長編ながらにして分かりやすい展開であるため、読んでいても苦にならない。歴史小説らしからぬドタバタ感と軽さも魅力があり、ベストセラーとなる要因となったのかもしれない。その一方で和歌や漢詩も深みがあり、初めて小説を見る人にとっても、小説を読み慣れている人にとっても楽しめる一冊と言えよう。

仕事が「ツライ」と思ったら読む本

仕事が「ツライ」と思ったら読む本 仕事が「ツライ」と思ったら読む本
心屋仁之助

WAVE出版  2011-04-05
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皆様の中には「仕事はツライ」と思った瞬間は必ず思うことがあるだろう。そういったときは仕事のパフォーマンスも、モチベーションも落ちてしまい、「何で働いているのだろう」「何で仕事をしているのだろう」など自問自答するようなことになってしまうだろう。そういった時にこそ、心を解放し、「ツライ」という感情から抜け出す必要がある。
そこで本書である。本書は仕事が「ツライ」と思わせる原因を特定し、それをいかに抜け出すかを伝授している。

第1章「どうして仕事が「ツライ」んだろう?」
「ツライ」と思うような感情を分析する前に、自分自身はどのような人物なのか、性格なのかを知る必要がある。そのために、自分自身の仕事の振る舞い方、人との関わり、嫌いな人などチェックリストで分析することができる。

第2章「仕事をジャマするヤツがいる!!」
あれだけ自分は頑張っているにも関わらず、報われずに「ツライ」思いをしている人は少なくない。事実私もそういった状況に陥ることは度々ある。少なくとも1年に2・3回はその感情になってしまう。
本章ではそのような感情に陥ってしまう原因について考察を行っている。

第3章「心がザワザワする「怖れ」の正体」
仕事においても、人生においても「行動」を起こすことが何よりも大切であるが、その行動の妨げとなる感情として、本章では「怖れ」を挙げている。
その「怖れ」とはどこから来ているのだろうか、本章ではそれについて紹介をしている。

第4章「「ツライ」から抜け出す魔法のパスワード」
「~してはいけない」
「~ねばならない」
「~すべき」

など心的に強制するような言葉が乱舞している。しかしそれは相手からの言葉をそのまま鵜呑みにしているだけで、ポジティブに言い換えることによって「怖れ」などネガティブな感情を消せば良いという。たしかに「言葉」は不思議なものでポジティブにしても、ネガティブにしても紙一重である。

第5章「できる自分になるための三日間のセッション」
第1章でチェックしたチェックリストをもとにネガティブな感情を言い換える、欠点をばらす、価値観を広げるなど、心の「ツライ」を取り消す為の三日間のセッションを組んでいる。

「ツライ」という感情は誰しも持つものである。それを少しでも解消するような手段が本書一冊でできる。第1章で自らの性格や考え方をチェックし、それを第5章で分析のうえで実戦することができるようにつくられているため、毎日「ツライ」と思う人であれば是非手にとってやってみた方が良い一冊と言える。

最後の授業――心をみる人たちへ

最後の授業――心をみる人たちへ 最後の授業――心をみる人たちへ
北山 修

みすず書房  2010-07-22
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最後の授業というとランディ・パウシュという方の人生にまつわる重要なことの授業を想像してしまうのだが、本書にて紹介される「最後の授業」は、精神分析の権威が教授を引退するまえの最後の講義の事を意味している。引退するにあたり、学生たちに何を伝えたかったのか、精神分析を研鑽を続けて何を残したのか、本書はその結晶が詰まっている。

Ⅰ.「最後の授業 テレビのための精神分析入門」
最後の授業は2010年1月18・25日に行われた講義をそのまま掲載している。なお、この講義はNHK教育テレビにも録画放送にて放映されたという。
テレビ番組から映し出される「精神」はどのように映し出されているのだろうか、あるいはテレビ視聴者向けに精神分析とは何かを分かりやすく解説されているだけではなく、現在の状況にあわせた精神分析の考察も織り交ぜられている。

Ⅱ.「最終講義 <私>の精神分析」
昨年2月28日に行われた最終講義を収録している。最終講義にちなんで、著者の専門である精神分析の研究と自らの生い立ちを織り交ぜながら、後世に何を伝えたかったのかを取り上げている。

Ⅲ.「「精神分析か芸術か」の葛藤」
フロイトの精神分析をもとに、フロイトが著者自身を嫌っていると思う理由について述べている。これは2009年の9月と12月に行われた講義を編纂したものである。

精神分析の研究は19世紀後半から始まってから150年以上経つ。おそらく私たちの生活と密着しているだけではなく、「心の世紀」と呼ばれる現代の中ではもっとも需要の高い研究・学問の一つである。著者はその学問の研究を続けて約45年の結晶が本書にぎっしりと詰まっている。

図でわかるPAの基本~コンサート、ライブエンジニアを目指すための

図でわかるPAの基本: コンサート、ライブエンジニアを目指すための 図でわかるPAの基本: コンサート、ライブエンジニアを目指すための
半澤 公一 栗原 信義

誠文堂新光社  2011-12-12
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「PA」という職業は始めて聞く。本書の表紙にもあるのだが「Public Address」の略で、直訳を行うと「公衆(電波・リアル含めて)に伝達をする」という。伝える手段として「音響」の仕事がある。主にライブやコンサートの音響のコントロールをする技術職である。
本書はPAのめくるめく世界について紹介している。

1.「PAの世界」
「音響」の仕事と一括りに言っても、ライブ・コンサートのみならず、放送やレコーディングも音響は重要な役割を担っており、「PA」がその業務を行っている。
他にも「PA」の役割、さらに「PA」になるためにはどうすればよいのか、などが紹介されている。

2.「PAマンの心構え」
「PA」の仕事の心構えは社会人のそれと全く同じである。簡単に言えば「PA」でもサラリーマンであることに代わりはない、ということである。

3.「PAの現場を見てみよう」
「PA」の具体的な仕事の流れ、さらには会場、ライブなど形式別の仕事についてを紹介している。

4.「PAの機材を知ろう」
「PA」の機材には様々なものがある。本章では「マイクロフォン」や「ミキサーコンソール」、「エフェクター」、「パワーアンプ」などが挙げられている。

5.「音の基本を知ろう」
音については、中学・高校と吹奏楽を、大学ではオーケストラをやっていたため、ある程度はわかるが、周波数やノイズなどは始めて聞く。

6.「PAマンに聞くPAの仕事」
現役、その中でも「PA」の道で第一線を走っているPAマンをインタビュー形式にして紹介している。

普段の仕事ではあまり関わりは持たないものの、ライブやレコーディングの場でもっとも関わっており、趣味の場では間接的に関わることが多いのかもしれない。本書ではそのことの他にも、PAの奥深さを知ることができるため、この道に進みたい人は必携の一冊である。

「損する生き方」のススメ

「損する生き方」のススメ (Forest 2545 Shinsyo) 「損する生き方」のススメ (Forest 2545 Shinsyo)
石井裕之 ひろさちや

フォレスト出版  2009-11-27
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人間は欲深い生き物であるため、生き方にしても「得」を欲しがる、というより「損」するような生き方をしたくない。私もその一人であるが、本書ではあえて「自分らしく生きる」ために、あえて「損」をすることの大切さを説いている。

第1章「自分を縛る成功、自分を活かす成功」
人は誰しも「成功」したいというのだが、果たして双であろうか。そして「成功」という言葉は人それぞれだが、それは財を成すことか、それともなりたい自分になることなのか。
問題を解決するにも、つきあい方にも成功に結びつけられるが、それが心的な重荷となることも有り得る。そこから得る「成功」は自分を縛ってしまい、成功した後の身動きがとれなくなってしまう。
だからでこそ、成功や常識にとらわれず、自らの「良識」をもって生きることを本章では薦めている。

第2章「心が軽くなる損する智慧」
「損する智慧」はあまり聞き慣れない。例に言えば電車で座席が空いても、相手に譲り、自分は立ったままになることがある。自分に見合った損する立場に立ち、相手に利益を与えることにより、自分自身が損をする。その損が心を軽くするという考え方であるが、その考え方は「般若の智慧」から来ているのだという。

第3章「「自分なんかバカだ」と気づけば、みんな優しくなれる」
宗教では「自分は愚か」という原罪の認識から始まるのだという。「愚か」であるからでこそ宗教に頼り、何も考えずに信じるという論理が成り立つのだという。
確か小池龍之介氏が「考えない練習」を上梓されたように、これからは「考えない」ことが心を軽くさせることにつながるのだという。

「損する生き方」はある種避けたい生き方であるが、「損して得を取れ」とまでは言わない。まして「得」も心を軽くすることができた意味での「得」であり、かつ自分らしく生きる一つの方法であるという。本書は巷にあるような成功本の逆を言っているが、その逆こそ大いなる意味があることを本書では教えてくれる。

猫の品格

猫の品格 (文春新書) 猫の品格 (文春新書)
青木 るえか

文藝春秋  2009-04
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普段はあまりいわない話であるが、私は大の猫好きであり、それも野良猫がくると必ず鳴き声の声真似をして振り向いてくるのを楽しみにしている。たまに近づくことがあればその場を離れずじゃれあうこともある。
私事はここまでにしておいて、猫好きの人は野良・ブランドの違いはあれど、好きな人がおり、実際に飼っている人もいる。本書のいう「猫の品格」とはいったいどのような事をいっているのか、そしてどの猫の事を言っているのか、を示している。

第一章「猫好きを信用するな」
結局のところ私は信用しない方がよい。
それはさておき、猫好きな人はそれを売りにしたがるのだという。そうではなく、本当の猫好きはすまなそうな表情で言うものだという。

第二章「ある猫飼い家の一日」
「ある猫飼い家」というが、本当のところ著者自身の日常を映している。猫は自由奔放であるため、どのように飼っているのかがよくわかるが、猫は夜行性であるため、夜が修羅場になるようにも見えており、想像と反し、過酷な生活を強いられるという。

第三章「良い獣医、悪い獣医」
猫が病気になった時には他の動物と例外なく獣医の所へ行き、病気を治療する。しかし獣医の中にも良し悪しがあるのだという。

第四章「世界の有名猫」
古今東西の猫の話だけではなく、有名人が飼っている猫、さらにはマンガやアニメに出てくる猫の話まで言及をしている。

第五章「村上春樹の猫」
昨年・一昨年では「1Q84」がベストセラーとなり、ノーベル文学賞にも何度も候補に挙げられている。その村上氏のエッセイには必ずと言ってもいいほど猫の話が挙げられる。しかし私たちがよく触れるような猫ではなく、イタリアやギリシャ、トルコなどの猫観や猫話が聞けるため、猫好きな人にとっては刺激的な話が多い。

第六章「猫の品格、人の品格」
「品格」に関する本ではいつも問うているのだが、「品格」とはいったい何なのか。「人間」にしても、「日本人」にしても、何を持てば「品格がある」と言えるのか、ましてやなぜ必要なのか、示している人はごく少ない。

猫は「自由奔放」という言葉を象徴づける生き物である。その奔放さが愛らしく、どうしても振り向けたくなるのも私の習性(?)なのかもしれない。それだけ猫は不思議な生き物である。

まなざしの地獄

まなざしの地獄 まなざしの地獄
見田 宗介

河出書房新社  2008-11-07
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人は誰しも回数、規模の違いはあれど「まなざし」を受けることはあるだろう。その「まなざし」が自分を高揚させるものになる一方で、それが重荷となる事も有り得る。
本書はその後者に当たる意味でのジレンマをルポルタージュ形式にて綴っている他、「望郷の歌」も収録されている。

<まなざしの地獄>
この論文は1973年に「展望」という雑誌に掲載されたもので、現代とあわない内容も一部はあるものの、全体的に現在に通ずるものが多い。しかしこの論文が出て29年の時を経ているのにも関わらず、現在でも通ずるものが多いというのが不思議で仕様がない。当時は「終身雇用」があたりまえであり、転職もネガティブなイメージしかなかったという固定観念が崩壊するようなデータも存在していたため、日本の雇用の歴史をいったんすべて洗い出す必要があるのではないか、と思った。
本論文にてモデルとなったのが、新卒の社会人であるが、始めて就職したときのまなざしがいかにしてモデルの心情に影響を及ぼしているのかを綴っているが、これはモデルだけに限らず、新卒の社会人にも通ずるところが多い。そのことを考えると、29年経った今でも本書のタイトルにある「地獄」は変わっていないという事も考えられる。
それらを鑑みると29年前の作品であるが、今でも通じるため、読む価値は非常に高い。

<新しい望郷の歌>
本論文は1965年に雑誌「日本」にて掲載された小論であり、大正時代末期に「一家心中」が流行したという物騒な背景を綴っている。現在では一家心中にまつわる事件はあまり聞いたことがない。強いていえば8~9年前に起こった、「ネット心中」というのがあったくらいである。ネットの掲示板で自殺志願者が集まり、ともに練炭などで自殺をはかるというものである。

大正時代、戦後間もない頃の現状について綴った2つの論文であるが、それでも現在に通じるところが多いようにおもえてならない。哲学者のへーゲルは「人間は歴史から何も学ばないということを、歴史から学んだ。」という名言のあるとおり、それらの時代における事実を学ぶことが現代において役立つことが多い。

Twitterで磨く! 20代からの「国語力」

Twitterで磨く! 20代からの「国語力」 Twitterで磨く! 20代からの「国語力」
福嶋隆史

青志社  2011-11-26
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「国語力」と一口に言っても様々である。たとえば「読解力」もそうであれば「論理力」、あるいは「文章理解力」など枝葉の如く分かれる。
しかし本書における国語力は「論理力」、「論理的な思考」や「論理的な文章」を作るための力を言っている。本書ではそれらの「論理力」をつける格好のツールとしてtwitterを取り上げており、それを利用していかに国語力を伸ばすのか、について伝授した一冊である。

第1章「twitterで論理的思考力を向上させる」
twitterに関する本も数多くあり、かつ現にtwitterを使用する人も多い。ましてや140字制限の中でいろいろなことを書くのにもなかなかの文章力がいる。その140文字という制限の中で短的に、かつ明瞭に伝える、コミュニケーションを図るうってつけのツールであるという。

第2章「ステップ1 「3つの力」で「140字」を激変させる」
Twitterは140文字の制限はあるものの手軽につぶやくことができる。しかしその伝えかた一つで、糸もたやすくフォロワーや返信、リツイートが来る人もいれば、誰も見向きもしないこともある。その差はいったい何なのだろうか。要因は様々であるが、読み手に伝わりやすいような文章もその一つである。本章ではその「伝わりやすい」文章のマソッドを紹介している。キーワードとして「言いかえる」
「くらべる」「たどる」が挙げられる。

第3章「ステップ2 スムーズな「会話」ができる人、できない人」
単純に書くだけであればよいのだが、そこはTwitter、返信やリツイートなどの機能が備わっている。その中で会話をする事により、文章での会話をすることができる。
その会話のなかで円滑な会話、もしくは建設的な応答をす力を鍛えるツールとしてtwitterが存在する。本章ではそのことについて紹介している。

第4章「ステップ3 twitterコミュニケーションの「壁」を乗り越える」
twitterを使ったコミュニケーションの応用編として、書くネタや連ツイ、反応など様々なノウハウを紹介している。

気がついてみれば私がtwitterを始めたのは2009年7月、それから2年半経つ事となる。しかし現在では特別な事以外はブログの更新、MM登録などが中心となり、日頃のつぶやくことはあまりしていない事に気づく。せっかくtwitterがあるのだからつぶやかずにおいては単なる置物に成り下がっている。置物にせず、ツールとして使う方法として本書を活用してもよいのではないだろうか、と自分自身考える。

上機嫌のすすめ

上機嫌のすすめ (平凡社新書) 上機嫌のすすめ (平凡社新書)
武田 双雲

平凡社  2010-05-15
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今、皆様の機嫌はいかがであろうか。
上機嫌の人もいれば、逆に自責・他責問わずの原因で不機嫌になっている人もいる。しかし機嫌一つで周りの雰囲気も変わることもあれば、自分自身のモチベーションにもつながるのだから「機嫌」は侮れない。そして上機嫌であればあるほど自分にとっても、周りにとっても良い影響をもたらす。本書は上機嫌の効力を著者自身の半生とともに語った一冊である。

第一章「上機嫌力をアップさせよう」
「上機嫌」の反対はと聞かれると、即「不機嫌」と答える。しかしなぜ「上機嫌」の反対は「下機嫌」ではなく「不機嫌」なのか、と訊かれると答えに窮してしまう。著者によると機嫌はマイナスになることはなく、むしろゼロから積み上げることができるのだという。
その機嫌を積み上げる事のできるちから、即ち「上機嫌力」のことをいっており、それは鍛えることも可能であるという。

第二章「路上で感じた多くのこと」
著者は最初から書道家として活動をしておらず、サラリーマンとして活動を行っていた。しかし自分自身の生き方に疑問を持った著者は会社を退職、そして表札や名詞を筆で書くこと、あるいは書道教室の商売を行っていた。それだけではなく、路上でいろいろな人の話を聞き、それを文字にすることもやっていたのだという。
とりわけ路上の体験は著者が書道家の大きな基礎を築き上げていった。

第三章「書から学んだ上機嫌の心」
私自身、書道教室に通ったことはないのだが、筆ペンや毛筆を使う機会はたまにだが、ある。毛筆で書くときの感情がそのまま字として現れる感覚である。
さて、その書道であるが、美しい字であったりきれいな字を良しとする傾向があるように思えるが、著者は「ありのまま」を描くことにあるのだという。それを見てみると、「書」は「アート」ととも言えるのではないか、と思った。

第四章「上機嫌はスキルだ」
上機嫌になるのはスキルだと言い切っている。人は誰しも不機嫌になったり、イライラが募ったりすることもあるのだが、それを無理矢理にでも解消しようとするから余計にマイナスの感情を増幅させる事となり、なかなか上機嫌になることができない。
それらの感情と向き合う、もしくは「愉しむ」ことによってそれらを解消することができる。

第五章「人生は変えられる」
本章のキーワードは「瞬感」である。既存の熟語を「瞬間」を捩っているが、日常にある「瞬間」そのものを大事にして「感謝」「感動」などをする事を意味している。
人生は一瞬にして変わることはない。毎日の瞬間を感謝しながら送ることによってゆっくり変えることができる。しばらくしたとき、人生観のみならず、見方もびっくりするほど変わる。

「日々是感謝」という言葉がある。感謝をすることによって自分にとっても、相手にとっても良い影響を与えることは間違いない。上機嫌になることの良さ、そしてその上機嫌を鍛えるのも本書からやってみることにより、自らもびっくりするほどの上機嫌になるのだろう。ただし即効性はない。日々行動する事により、じわじわとそうなってくるのだから。

ジャーナリズムが亡びる日―ネットの猛威にさらされるメディア

ジャーナリズムが亡びる日―ネットの猛威にさらされるメディア ジャーナリズムが亡びる日―ネットの猛威にさらされるメディア
猪熊 建夫

花伝社  2011-01
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新聞・テレビ・雑誌などの既存メディアに関する「~離れ」が蔓延っている。事実新聞や雑誌の売上部数も右肩下がりであるという。ジャーナリズムというよりも既存メディアによる「ジャーナリズム」が衰退の一途を辿っていると言っても過言ではない。
その要因の一つとしてインターネットの隆盛によるものがある。そのインターネットが新たなジャーナリズムを誕生し、隆盛させるかと思いきやインターネットにはコンテンツなど作る能力が無いため、結局の所ジャーナリズムは衰退し、しまいには亡びるのだという。
本書はそのメカニズムと既存メディアの衰退についてを追っている。

第Ⅰ章「広告はインターネットになびく」
最近ではGoogleやソーシャルネットワーク(SNS)の広告が急速に勢力を伸ばし、従来の新聞やTV広告が減少の一途を辿っている。ネット広告の隆盛と既存広告の衰退については以前にも何度も書いたため、ここでは割愛する。

第Ⅱ章「「テレビ離れ」が始まっている」
本書が出版されたのは2011年初頭であるため、アナログ放送の延期についても論じられている。すでに約束通りアナログ放送は終了してしまったが(東北など一部の地域では2012年3月31日で終了する)、デジタル放送によって参観部やビル陰などTVを視聴できない地域もある。地上波デジタルによって特をするのはたいがい周波数を管轄する総務省あたりであろう。
それはさておき、地上波デジタルに完全移行してもTV視聴の減少は止まらない。欲しい情報の多様化、専門化もその衰退の一端を担っているといっても過言ではない。

第Ⅲ章「「紙離れ」は止まらない」
「新聞」や「雑誌」などの「紙離れ」も著しい。最近では次章でも述べられる「電子書籍」などが増加しており、紙の書籍も減少の「紙離れ」の例外に漏れていない。
「電子書籍」についてはITジャーナリストの佐々木俊尚氏の「電子書籍の衝撃」に詳しく紹介されている。

第Ⅳ章「「紙」か「電子化」か、それが問題だ」
しかし新聞などの既存媒体も黙ってはいない。先陣を切って電子化を実行したのが産経新聞である。もっとも産経新聞はアプリを介して無料で新聞を閲覧できるようになった。当初はあまり読まれなかったがiPadが誕生し始めたころから急速に読まれるようになった。iPadの画面の大きさが産経新聞の電子媒体との相性が良いからなのかもしれない。
それに追随してある既存メディアも電子化を行ったが、それをも月額単位で有料化している。しかもその金額は紙の新聞の月刊購読料とほとんど変わらないのだという。

第Ⅴ章「ジャーナリズムは誰が担うのか」
ネットはジャーナリズムを担えるのか、という質問だが、私の中では担える部分はある。その代表格としてUstreamやニコニコ動画の生放送など既存メディアではできない「ダダ漏れ」やタブーが少ないことによって既存メディア以上の強さを見いだす人も増えているように思える。しかし、本章でも取り上げられているが一昨年の秋に起こった元保安官による尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の流出は大きな話題を呼んだものの、当の保安官は書類送検となってしまった。
これはあくまで一例だが、ネットが既存メディアを駆逐するような減少は今に始まったことではない。これからも起こるであろう。
ただし、既存メディアも1940年頃から確立されてから、一度も崩壊されるような煽りを受けること無く続いてきた訳であるため、一筋縄では行かない。

メディアの将来はどのように変化をするのだろうか。ネットがさらなる隆盛を極めたとき、メディアは変化することは確実であるが、それが良い意味でなのか、それとも亡びることを含めて悪い意味なのか、それは注視する必要がある。

位置情報ビジネス~「位置ゲー」が火をつけた新しいマーケット~

位置情報ビジネス ~「位置ゲー」が火をつけた新しいマーケット~ (マイコミ新書) 位置情報ビジネス ~「位置ゲー」が火をつけた新しいマーケット~ (マイコミ新書)
佐野 正弘

毎日コミュニケーションズ  2011-05-24
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携帯電話やスマートフォンにはGPS機能が備わっており、多少の時間はかかるものの現在いる位置を知ることができる格好のツールである。今年の3月にスマートフォンに変えた私であるが、GPS機能によって旅行や散歩などで大いに役立っている。
そのGPSを利用した位置機能を利用したゲームとして「位置ゲー」がブームとなり、新しい携帯ゲームマーケットを席巻しているのだという。普段あまりゲームをやらない私であるが、「位置ゲー」については少しだけ興味を持っている。本書はその席巻している「位置ゲー」のメカニズムについて分析を行っている。

第1章「「位置ゲー」の誕生」
「位置ゲー」が誕生したのは今から12年前に「クリックトリップ」や「誰でもスパイ気分」といいうゲームであった。そのときから「GPS」機能があったのだが、当時はGPSをはじめとした性能は悪く、大きく発展することはなかった。しかし携帯電話も年々進化を遂げるがごとくGPS機能や「位置ゲー」の質も上がっていき、2003年頃から位置ゲーは発展してきた。

第2章「「コロプラ」が生み出した位置ゲーの価値」
この「位置ゲー」が観光産業に影響を与えている。その「位置ゲー」の名は「コロニーな生活☆PLUS」、略して「コロプラ」と呼ばれるアプリである。
元々は技術的な趣味によって作られた産物であるが、それを使うユーザが発展し、さらに全国各地の名産品を販売する店舗と提携することにより観光産業に影響を与えているという。

第3章「広がる位置ゲーの熱狂」
熱狂的なユーザがいるのは「コロプラ」だけではない。「ケータイ国盗り合戦」もその一つとして挙げられている。「国盗り」というと約30年ほど前に桂三枝司会の「国盗りゲーム」もあれば、かつてテレビ東京系列で「国盗り物語」が10時間SPで放送されたこともある。
それはさておき、携帯電話のGPS機能を使用することでその地域を制覇する、それを全国を巡って位置登録を繰り返して全国制覇を進めるというゲームであるが、それが30・40代サラリーマンを中心にブームを起こしている。またほかにも城下町育成ゲームの「しろつく」についても本章にて紹介している。

第4章「スマートフォンが生んだ「ジオメディア」」
携帯電話の位置情報によるゲーム、またはモバイル・インターネットが発達したのは日本くらいであり、海外ではなかなか進まなかった。しかしiPhoneをはじめとしたスマートフォンが誕生したことにより、位置登録機能やGPS機能が世界的にも役立ち始めた。しかし第3章まで述べてきた「位置ゲー」とは違い、現在地周辺の情報を共有できるサービスが中心となっている。

第5章「ソーシャルメディアに広がる位置情報」
位置情報とソーシャルメディアは現在、密接な関係といっても過言ではない。mixiでは「チェックイン機能」、Facebookでも「スポット機能」が友人などに共有をすることコミュニケーションを図るツールとして使われる。

第6章「「ケータイ文化圏」がもたらしているもの」
携帯電話によってもたらされたものが、スマートフォン人気により「ガラケー」という蔑称で批判の対象となっている。しかし「位置ゲー」そのものは携帯電話から誕生し、コンテンツも日本独自の技術によって広がりを見せた事実がある。しかし海外の技術を賞賛し、独自に進化を遂げてきた日本の技術を批判するのは、

第7章「東日本大震災と位置情報コンテンツ」
ソーシャルネットワークをはじめ、携帯電話やスマートフォンが活躍したのはこの東日本大震災の大きな特徴として表れている。携帯電話などであればドコモの「災害用伝言板」があるだけではなく、SNSでもmixiではログイン情報によって無事かどうか確認できる機能もリリースされた。

「位置ゲー」は携帯電話やスマートフォンにおいてその端末でしかできない機能を生かし、熱狂的なブームも巻き起こした。ゲームばかりではなく、地域情報も得ることができ、さらに災害時の安否情報にも役立っている。位置ゲーにもたらされた「地域活性化」もあり、それが地方経済に大きな影響をもたらされるのはこれまでもあれば、これからも起こる。本書はそれを如実に表している。

新書がベスト

新書がベスト (ベスト新書) 新書がベスト (ベスト新書)
小飼 弾

ベストセラーズ  2010-06-09
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私が書評を始めたのは4年前の4月のことであった。一番最初の記事は岩波新書の「ジャンヌ・ダルク」だったことは今もはっきりと覚えている。それから1年~1年半の間は進級問わず新書の紹介がほとんどであった。それだけ新書に興味があったのか、と聞かれると、半分その通りであるが、もう半分はそうではない。当時は大学生であったため資金がなかったため、リーズナブルである新書しか楽しめるものが無かったからである。
しかし読んだり、ブログにて紹介して行くうちに新書を読むのが好きになっていった自分がいた。ビジネス書を取り上げることが増えていったときでも、である。
本書は書評ブロガーの大御所である「404 Blog Not Found」のdankogai氏こと小飼氏が新書の良さ、特色を余す所なく伝えている。

Part1「新書の買い方、読み方」
新書はリーズナブルな価格である割には特定分野の初心者から上級者まで楽しむことのできる本が揃っている。特定分やだけを初心者から上級者まで買いあさり、「にわか専門家」になることもできれば、私のように「広く浅く」知識を蓄えることもできるスグレモノである。
だからでこそ新書を使い倒さない理由は見つからない。そこで本章では小飼氏の新書の買い方も紹介しているが、おそらく本を読まない人からみると「豪快」という一言に尽きるのかもしれない。

Part2「新書を10倍生かす方法」
幅広い分野で深い・浅い関係なく様々な本がある新書だが、それを使い倒さないともったいない。そこで著者は新書のタイトル、さらにはどのような本を書えばよいのか、読書をするときの方法など、著者流の新書活用術を紹介している。普段あまり新書を読まない人でも、できるようなものもいくつかあるため試してみると良い。

Part3「新書レーベルメッタ斬り!」
本章で紹介されている新書レーベルは本書が発売された昨年7月現在のものを取り上げているため、それ以後の新書について私自身が取り上げてきた限り紹介しようと思う。

・ディスカヴァー携書・・・ディスカヴァー社は新鋭・古典関わらずビジネス書が多い傾向にあるのだが、携書はそうとは限らず、サイエンスや教育にまつわる本も多く取り上げられている。「婚活」という言葉が使われるようになった本もここから取り上げられている。

・DISCOVERサイエンス・・・一昨年に創刊された新書。普段「科学」について関わりを持たない人向けに、「科学」に興味を持ってもらえる作りをしている。それ故、科学の知的好奇心をくすぐられる本が多い。

ほかにも私の知らないような新書も数多くあるため、新書の幅はますます広がっている。

私にとって新書とは何か、700円というリーズナブルな金額で知識の奥深いところまで行けるおもしろさを知ることのできるツールと言える。しかも分野も幅広いため飽きさせないのも特色の一つとして挙げられる。新書はハードカバーにはないおもしろさを秘めている。著者も言い切るが、私もそう思う。

賢者の言葉

賢者の言葉 賢者の言葉
ショーン・スティーブンソン トニー・シェイ ビル・ハリス エブン・ペーガン F.W.デクラーク ダライ・ラマ法王14世 ビッグピクチャーズ

ダイヤモンド社  2011-10-28
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ビックピクチャーズ 飯島様より献本御礼。
「言葉」の力は偉大である。明快な論理も理解まで持って行くことができるものの、一瞬で考えが変わるまでには至ることは少ない。しかしたった一つの名言や格言は、理屈は必要なくても理解することもあれば、その人の人生観などが一瞬で変わることができる。まさに「言葉」の威力を存分に引き出した珠玉のものである。
本書は時代の最先端を行く方々、それも人間としての「幸福」を増大させた6人の名言と生き方を紹介している。

chapter1「ショーン・スティーブンソン」
ショーン・スティーブンソンは身長90cmで、かつ車イスに乗ったモチベーターである。しかし彼は「大統領になりたい」という大きな夢を持ち続けた。その夢を目的に変え、様々な行動や名言を残した。その言葉が数多くの著名人にも影響を与えた。
ショーン・スティーブンソンの紡ぎ出す名言の多くは「夢」や「人とのつながり」に関することが多い。

chapter2「トニー・ジェイ」
「ザッポス」という言葉を聞いたことはあるだろうか。私は「ザッポスの奇跡」や「ザッポス伝説」という本を知るまで、聞いたことがなかった。
「ザッポス」とはオンライン靴小売業であるが、わずか8年で売り上げを1000倍にした功績を残している。それだけではなく、利益よりも幸福をもたらすことで「奇跡」や「伝説」を生み出しているのだという。
そのCEOは商品とは何か、サービスとは何か、についての珠玉の言葉を本章にて紹介している。

chapter3「ビル・ハリス」
世界的な名著である「ザ・シークレット」の出演者でもあり、世界的なセラピストであるビル・ハリスである。
セラピストとしてではなく、「時代の波」を第一から第三まで定義し、これから人間性が重要視される「第四の波」が到来するという予見をしている。
本章で収録された名言の中には人間性、と言うよりも「心の満足」を中心とした言葉が多い。

chapter4「エブン・ペーガン」
オフィスも従業員も持たず、たった一人でオンラインビジネスを展開し、日本円にして年収25億円まで稼いだ人物である。
彼のビジネスモデルとビジネス観はビジネスマンに影響を与えた。本章ではその珠玉の言葉を収録している。

chapter5「F.W.デクラーク」
冷戦終結前までは「アパルトヘイト」により、公然と人種差別が横行していた。それが廃止に尽力し、南アフリカ大統領に就いたF.W.デクラーク。差別に蔓延した時代からの「変化」を起こした人物だからでこそ、「変化」の大切さを指摘した名言が多い。

chapter6「ダライ・ラマ法王14世」
チベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ14世猊下である。猊下は仏教からの心の豊かさ、さらに人間としてどうあるべきかの言葉を数多く残しているが、本章ではその中でも「心」を中心とした選りすぐりの言葉を紹介している。

「名言集」とは一口に言っても様々なものがあるのだが、本書は「心」や「行動」を起こしたことによって、語れる言葉がある。そしてそれが読者である私たちの心や行動に影響を与える。本書は影響と行動のトリガーとなる一冊といえる。

職場はなぜ壊れるのか―産業医が見た人間関係の病理

職場はなぜ壊れるのか―産業医が見た人間関係の病理 (ちくま新書) 職場はなぜ壊れるのか―産業医が見た人間関係の病理 (ちくま新書)
荒井 千暁

筑摩書房  2007-02
売り上げランキング : 124905

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21世紀は「心の世紀」と言われて久しい。とりわけ企業に勤める会社員は「うつ」などの心の病にかかる人が増加傾向にあるのだという。
その理由はいったい何なのだろうか、労働状況が変化したから、不況だから、もしくは人間関係の崩壊から、と理由を挙げると枚挙に暇が無いほどであるが、本書ではそれらの原因と、これからの職場はどうあるべきなのかを提言している。

一の章「成果主義・能力主義の原風景」
今となっては「努力や苦労は報われるとは限らない」時代である。また「成果主義」「能力主義」が叫ばれ、採用する企業もでてきており、職場の人間関係もギクシャクしているのだという。新しくきた社員も育てる余裕や理由が見つからず、挙げ句の果てにはいきなり野放しにするようなこともあるのだという。
そのことにより早い段階で離職をする人も増えている原因にもなっている。

二の章「旧来からある職場の人間関係」
1985年に「男女雇用機会均等法」が施行されて27年。企業でも女性の管理職を採用する所もあれば、女性社長が活躍している企業もある。女性の社会進出は年々広がりを見せているのだが、「男性社会」が根強いせいかヨーロッパやアメリカと比べてもまだまだという声もある。
本章ではそのような「男性社会」の弊害をはじめ、職場いじめ、さらには社内派閥の弊害についても論じられている。

三の章「現代にみられる人間関係」
最近では「過労死」や「過労自殺」が増加の一途をたどっている。海外でも「KARO-SHI」と通じるほど日本企業社会の病巣の一つとして取り上げられている。
その過労の要因は長時間労働もあるのだが、そのほかにも仕事の一極集中や人間関係などもその要因として挙げられている。

四の章「派遣という労働体系のなかで」
労働体系は時代とともに変わる。「派遣労働者」もその労働体系の変化からきた「産物」と言えるのかもしれない。その派遣社員は正社員よりも労働状況が過酷であり、人間関係も正社員のそれよりもギクシャクしやすく「差別」されやすい環境にあることが多い。
本章ではその派遣労働者の現実を素描とともに表している。

五の章「成果主義を検証する」
本書の著者は現役の「産業医」であるが、「成果主義」そのものまで考えることの理由について著者なりの考えを示している。
それは自ら産業医としての経験もあり、そして著者自らみてきた「成果主義」の暗が映し出されている。

六の章「職場の求心力を守れ」
最近では「社内ニート」もあるとおり、新入社員時代に働く意欲を燃やしていた人たちが、急速に労働に対する意欲が無くなってしまっているのだという。ましてや人を育てない企業もあれば、人間関係がギクシャクしても助け船を出さないような状況があり、組織や企業としての体を成していないような状態もある。だからでこそ、組織とは何か、人間関係とは何か、仕事とは何か、など働くことに関して全員が議論をする、もしくは提言や考えることが大切であるという。

企業の財産はいったい何なのだろうか。売り上げても利益でもあるが、それ以上にそれを生み出す源である労働者、人材であるのではないのだろうか。人間関係が認めあい、信じあえるからでこそ、「働くことへの価値」は上がってゆく。もはや「生活のため」の労働ではなくなっており、労働者の「心」も無くてはならない財産である。「心の健康」は21世紀において一番無くてはならないものである、と私はそう思う。

非属の才能

非属の才能 (光文社新書) 非属の才能 (光文社新書)
山田 玲司

光文社  2007-12-13
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「非属」というと、簡単に言えば「フリーランス精神」なのだろうか、と考えてしまう。
私たちは普段、多かれ少なかれ企業勤めの人がほとんどであろう。かく言う私もその一人である。企業の中でもあるグループに所属をして活動を行っている。その中では協調性も求められるが、協調性どころか「同調性」を強要するようなことまで求められる。
しかしベストセラーなどを生み出す作家、それ以外にも著名なスポーツ選手や文化人はそのような「みんな同じ」という風潮を抗いながら技術や精神の高みを目指していった。
本書は「同調」を廃した「非属」の重要性について、「Bバージン」などのベストセラーを生み出した現役の漫画家の観点から解き明かしている。

第1章「誰のなかにも「プチ佳祐」が」いる
「プチ佳祐」というのは、「プチ桑田佳祐」のことを言っているのだろうか。もしそうであれば、私はこれ以上うれしいことはない。ましてやその「プチ」を大きくしていきたいものである。なにしろサザンファンであるのだから。
私事はさておき、「みんなちがってみんないい」という言葉がある。この言葉の意味はよくわからないが、私の解釈として「人は誰しも個性や性格・考え方・嗜好の違いはあれども、それもみな認めながら、一緒になろう」を言っているのではないだろうか、と考える。あくまで「協調性」の考え方である。
しかし、学校や一部の企業ではその協調性どころか、個人の考え方や個性までも否定して、相手に合わせるような風潮にある。有名人の中にも「非属」の才能からか学校でいじめられる、もしくは退学処分に処された人もいた。

第2章「ブルース・リー」になる試験はない
もしも「ブルース・リー」になる試験があったら、竹中直人のネタは2・3個減っていただろう。
それはさておき、ブルース・リーの通りのような有名人になる試験は存在せず、様々なチャレンジをして、失敗を何度も繰り返すことこそ、才能を伸ばすこと、可能性を広げることができるものである。

第3章「定置網にかかった人生でいいのか?」
良い高校に入り、一流の大学に入り、一流の企業に就職する、というのが戦後世代の常套句であった。それを「定置網」とも定義づけることもできる。現在の大学生でも、大規模な就職説明会に参加し、そして企業に面接に行き内定をもらう、という図式もまさに「定置網」とも言える。
これは漫画家にしても小説家にしても、公募や持ち込みによって目指せる枠が広がっていることにより、本書でも喩えられているとおり、帰省ラッシュ時の高速道路のようなものである。
誰もやったことがないような道をすること、もう一ついうとひねくれることこそ「定置網」にかからない方法であるという。

第4章「「変わり者」が群れを動かす」
「変わり者」というと、学校でも企業社会でも快い印象を持っていない。むしろ避難や排斥の対象になる。
しかし、そういった「変わり者」の人や企業がいるからでこそ、今までの常識を覆すような商品やアイデアを生み出すことができるのである。

第5章「非属の扉をこじ開ける方法」
では「非属」になるにはどうしたら良いのか。自分と真剣に向き合う。時として人と違うことをやる、もしくは一度も体験したことのないものやことに触れてみることにより、「非属」と可能性が大いに広がる。

第6章「独創性は孤立がつくる」
「独創性」を築くための一つとして「読書」が挙げられている。しかしその読書も「ビジネス書」ばかりではなく、たまには古典や詩集、俳句集などを読む。書評にしても同じかもしれない。私の場合であれば、戯曲や俳句集を書評するのも、ある意味「独創性」にあるのかもしれない。

第7章「和をもって属さず」
「非属」が良いとはいえ「協調性」は大事である。ましてや「協調性」と「同調性」とはき違えている人が多いように思えてならない。それはさておき、「非属」や「変人」、「独創性」があるとは言えど、周りに対して悪影響を及ぼしてしまっては組織どころか、様々な場において「損」をしてしまう。

正直にいうと私自身も山田氏の意見には大賛成である。かくいう私自身も「協調性がない」というレッテルを貼られ続けたことがある。今もそうであるが。そのコンプレックスからか「協調性」と「同調性」の違いについて、辞書やインターネットなどで調べたこともある。そこから「協調性」の意味を見つつ、それを実践してきた。
定年まで安定した職業に就くことが難しくなったこの時代だからでこそ、「非属」の重要性が高まってくる。本書はそのことを予見しているのかもしれない。

ラー油とハイボール―時代の空気は「食」でつかむ

ラー油とハイボール―時代の空気は「食」でつかむ (新潮新書) ラー油とハイボール―時代の空気は「食」でつかむ (新潮新書)
子安 大輔

新潮社  2011-05
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一昨年は「食べるラー油」と「ハイボール」が人気を集め、店頭で売り切れが続出するなど社会現象にもなった。食は時代とともに進化を遂げるのだが、その進化の速さも著しく上がっているような気がする。
食とともにブームがやってくるような時代、だからでこそ、ビジネスや時代がどのように動くのか、つかむ必要がある。本書では「ラー油」や「ハイボール」から読みとくビジネスアイデアの仕組みとは何なのかを分析するとともに、ビジネスをして行く上でどうしたら良いのかを伝授している。

第1章「「時代の空気」は「食」でつかむ」
日本人の購買欲求は多様化している。ましてや「食」のこととなればなおさらそうさせる。一昔前まであった「激安志向」もほとんどない。メーカーをはじめ、食品に携わっている人にとっては頭の痛い課題なのかもしれない。
しかし欲求が多様化しているからでこそ、「ニッチ」と言わずともある特定の人たちをターゲットにした商品、あるいはストーリーや逆転の発想をした商品を作ることによって、消費者を驚かせ、共感させつつ購買に結びつけるような働きかけをさせるものが必要であるという。

第2章「「明日のビジネス」は食欲から生まれる」
「食べるラー油」や「ハイボール」ばかりではなく、最近では「B級グルメ」も一大ブームを巻き起こしている。かく言う私も縁日に行くときに「B級グルメ」を見るやいなや飛びつき、その味を堪能する性質である。
地域ブランドやそこだけでしか変えないもの、もしくは既存のものをずらした考え方など食に関するアイデアを紹介しつつ、ビジネスにおける考え方について迫っている。

第3章「飲食店のメカニズムを見抜く」
最近の飲食店、とりわけ居酒屋では「チェーン店」が急速に増えている。居酒屋に限って言うと「飲み放題」が乱舞しており、駅前には激安の居酒屋が建ち並び、客寄せの店員も客を獲得せんと必死に呼び込みを行っている。
本章ではこのような激安居酒屋が急速に増加した理由、さらにはカフェやスナックの未来について解き明かしている。

第4章「思考停止しないために」
「常識」や「二極化」によって思考停止に陥りやすくなっているこの状況の中である。しかしこの「思考停止」の状態は時として、えも言われぬ「強迫観念」に陥るような状態にもなる。言葉や食に関する流行などに騙されない「力」、「考えること」そのものが大切である。

今も昔も「ブーム」は起こっている、本書のタイトルにある「ラー油」や「ハイボール」もその一つである。しかしそのブームに乗るだけではなく、なぜブームとなっているのか、どのようにして誕生したのか、を考えていくと、普段あるようなものも考え方をシフトしていくことにより、新たなビジネスは生まれる。ビジネスチャンスは日常のどこにでもある。そう思えてならない。

慢性疼痛~「こじれた痛み」の不思議 ~

慢性疼痛: 「こじれた痛み」の不思議 (ちくま新書) 慢性疼痛: 「こじれた痛み」の不思議 (ちくま新書)
平木 英人

筑摩書房  2012-01-05
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筑摩書房 松本様より献本御礼。
「慢性疼痛」という言葉は私自身、本書に出会うまで聞いたことがなかった。しかし得体の知れない痛みは体験したことがある、というより今も体験している。もう大学3年の頃からであろうか、ずっと肩や背中に痛みを覚える。これもまさか「慢性疼痛」なのか、と疑いさえしていながら本書を読んでいる。
私事はさておき、本署は得体の知れない痛みでありながらも、医学的にも解明できておらず、ましてや家族らに認知されにくい「慢性疼痛」の現状と、その対策についてを追っている。

第一章「「心因性による慢性疼痛」とは何か」
皆様の中には理由も無くどこか痛むようなことはあるだろうか。私は最初にも述べた通りである。
その痛みが何か心理的な原因によってもたらされることがある。

第二章「「得体の知れない痛み」という疾患」
根拠のない痛みは時として仕事や生活に支障をきたしかねないほどにまでなる。
そういったときに病院に診察にいくのだが、結局「異常なし」という診断を下されること多い。
医者にも周りにも認められない。しかし痛みだけは残っている。痛みと孤独感のダブルパンチに苛まれているという現実がある。

第三章「なぜ心療内科医が痛みを診るのか」
しかしその「痛み」を診療するために「心療内科」に通う人が増えているのだという。「心療内科」とは何を診るのか、という所から見る必要がある。
「心療内科」ができ、厚生省(現:厚生労働省)に標榜科として認められたのが1996年であり、ごく最近できた科である。主に心身症や摂食障害など心的な病気から、気管支喘息などの病気も見ると言われており、扱われる病気のヴァリエーションも他の科と比べても内科くらいである。
ここで心療内科と痛みである。ふつう起こる痛みであれば、薬などの処方を行えば日数はまちまちであるが直すことは可能である。しかし「慢性疼痛」は違う。「慢性疼痛」は薬などの治療を行っても、完治せず、痛みが再発するのだという。心的な要因であることから、心療内科では「催眠療法」や「カウンセリング」「心理療法」などによる治療を行っている。

第四章「治療という戦い」
「慢性疼痛」の療法には時として「絶食療法」という荒療治も行われる。本章ではその療法のあらましと顛末についても紹介されているが、本章のタイトルにある「戦い」にあるとおり、壮絶なものであるが、それ以上にその荒療治に挑む前の患者と医師のやりとりがそれを印象づけられているようであった。

第五章「「分かってもらえない痛み」への理解」
第二章にもあるのだが、本来ある痛み以外にも、医師や周りの人たちに「わかってもらえない」精神的な痛みも伴う。もっとも後者の方が痛みの根元的な原因にもなるため、周りの人間にも「慢性疼痛」を抱えている人がいる場合、受け入れる度量を持つことも大きな処方箋になる。

「ストレス社会」と言われて久しく、「うつ」や「心的疾患」などの言葉がよく使われる。「慢性疼痛」もこのような社会にでてきた病の一つであろう。医師頼りにだけするのではなく、むしろ周りの支えをもつこと、そのことによって「慢性疼痛」は少しでも減らせるのではないだろうか、と私は考えてしまう。

20代のいま知っておくべきお金の常識50

20代のいま知っておくべき お金の常識50 20代のいま知っておくべき お金の常識50
マルコ社

サンクチュアリ出版  2011-12-10
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マルコ社 太田様より献本御礼。
「お金」に対する不安は20代であっても、60代であっても尽きないほどある。しかし20代と60代とでお金の悩みの「質」はそれぞれ異なる。本書は20代に対してのお金の悩みを解消すべく、知っておくべき知識を紹介した一冊である。なお、本書は単著ではなく、選りすぐりの「お金」の専門家3人が「お金」の常識について伝授している。

第1章「お金と就職」
就職をすると「初任給」や「ボーナス」などが支給されるのだが、そもそもなぜ支給されるのか、そしてどのように支給されるのか、をあらかじめ知っておく必要がある。直近の冬のボーナス支給額が3年前・一昨年の支給額は減少しているに対し、昨年は回復傾向であったが、その中での使い道についても考える必要がある。

第2章「貯金の常識」
貯金というと銀行や郵便局などの普通預金に預けることを想像してしまう。しかし貯金をするにしても先程述べた「預金」もあれば「定期預金」「財形貯蓄」「投資利殖」など、方法は様々である。
それぞれお金を「殖やす」ためか、もしくはもしもの為にとっておくか、その「目的」を持つ必要がある。銀行の預金やタンス貯金だけではなく、様々な方法を目的に合わせていくと良い。

第3章「お金と結婚」
一昔前までは結婚はまさに「20代」の時期に行うものであったが、晩婚化の煽りを受け、30代に行うことが多い。20代と「結婚」というと準備段階の扱いになるように思えるのだが、もしも結婚をしたらどのような消費があるのだろうか、あるいは配偶者の税金や出産・教育、さらには保険など「お金」に関してシビアな要求も少なくない。だからでこそ今のうちに覚えておく必要があるからでこそ、本性で取り上げているのだろう。

第4章「住まいとお金」
最近では一戸建てを買う人が少ないように思えてしまうが、意外にも一戸建てを購入する人は少なくない。しかし物件が余るような状態に陥っているだけではなく、余っている物件そのものに魅力を感じず、新築された物件・魅力的な物件の競争率が高い傾向がある。そのことから空き家が増えていく悪循環に陥っている。
20代で住まいを購入することはなかなかないかもしれない。しかし将来に備えて賃貸のままにするのか、もしくはマンションなり一戸建てなりを購入するのか、岐路に立たされる時が来るだろう。
そのときに支払う家賃やローンなどを、本章にて把握する必要がある。

第5章「お金の正しい使い方」
お金の使い方にも様々なものがある。クレジットカード、及びリボルビング払いなどがあり、そのことによって現金を持っていなくてもいざというときに支払うことができる。しかしそれに頼りすぎると金銭感覚が麻痺してしまい、消費者金融に借り入れ、多重債務に苛まれることもあれば、最悪自己破産に陥ってしまう。
それを避けるべく、「正しい使い方」を知る必要がある。

第6章「老後とお金」
20代というと「老後」は遠い未来である。場合によってはそれが来ないこともある。しかしまだ見えない未来に向けて少しでも安心すべく、保険や年金といかにつきあうかが鍵となる。本章では老後に向けた年金や保険のつきあい方について紹介している。

いろいろ見てみると、「まだ早い」という印象を持つかもしれないが、本書のタイトルにあるとおり、ある程度、思考の余裕の持つ20代に知る必要のあることがたくさん詰まっている。本書を入門書として様々な知識やお金の考え方を取り入れることによってお金のつきあい方をうまくする必要がある。お金も同じように、自分の身は自分で守ることが先決である。

疑う力、信じる力

疑う力、信じる力 疑う力、信じる力
斎藤 広達

中経出版  2009-07-01
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Googleの誕生によって情報の流れは急速に変化をしていった。現在となっては玉石混淆ながら瞬時に様々な情報を手に入れることができるようになった。
しかしその「玉石混淆」が私たちの判断を誤ってしまう直接的な原因として挙げられる。その玉石混淆と呼ばれる情報社会の中でそれを正しく取捨できる力を持つことがビジネスマンのみならずすべての人たちに迫られていると言っても過言ではない。
本書はその情報を「疑う」「信じる」力でもって怪しい情報に騙されず、正しい情報を得ることができることのイロハを伝授した一冊である。

1章「Googleと人間が交叉する場所で」
最近ではGoogleだけではなく、書籍の出版も1日約200冊という膨大な種類の本が発売されている。「情報の洪水」「情報の濁流」と呼ばれるほど大量に、かつ目にも止まらぬほどの勢いで流れている。
それらの情報の中には根拠のない情報もあれば、後付け論理と呼ばれるような情報まで存在する。それだけではなく前提が無理矢理こじつけられた情報も存在する。それらの情報を見破り正しく情報を得ることができる方法、其れが「PAC脳」である。

2章「「PAC脳」に進化せよ」
「PAC」とは、「前提・事実(Premise)」「仮定(Assumption)」「結論(Conclusion)」の頭文字をとったものである。前提や事実、仮定を根底としてそこから結果を結びつける。それぞれが重要な役割を果たしており、どれか一つが崩れてしまうと、その論理そのものもなし崩しとなってしまう。
本章では離婚率、婚活など様々な事柄について「PAC」をもとに検証を行いつつ、「PAC」の使い方を伝授している。

3章「「PAC脳」を鍛える習慣」
「ロジカル」というと「0」や「1」の2進数によって成り立つ機械の如く、事実のみで感情は成り立たない。しかし、「PAC」のそれは感情にも使えるのだという。それだけではない。アイデアや再現も「PAC」で使えるのだという。

情報を正しく得られるためにはどうしたらよいのか。確かな正解は一つではない。ましてや何も無いのかもしれない。本書は最適解かどうかは不明であるが、正しい情報を得るための一つの方法としてやってみてはどうか。

40年目の真実―日石・土田爆弾事件

40年目の真実―日石・土田爆弾事件 40年目の真実―日石・土田爆弾事件
中島 修

創出版  2011-05-20
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日本には風化してしまい、真相ですら闇に葬られてしまった事件が数多くある。本書で紹介する「日石・土田爆弾事件」もその一つである。
「日石・土田爆弾事件」は1971年10月、及び12月に発生した事件であり、昨年ちょうど40年を迎えた。もっともこの時期は「学生運動」や「全共闘」などが活発に行われた時期であり、それに関連する事件も多発していた。「日石・土田爆弾事件」もその一つと言えるのかもしれない。
本書は闇に葬られてしまった「日石・土田爆弾事件」の全貌と起訴された被告がなぜ「無罪」と言い渡されたのかについて考察を行っているとともに40年たった現在の犯罪や検察、警察のあり方を照らし合わせている。

第Ⅰ部「日石・土田爆弾事件」
「日石・土田爆弾事件」とは何かについてあらましを取り上げている。
「日石・土田爆弾事件」は1971年10月18日に起こった「日石本館地下郵便局爆破事件」と同年12月18日に起こった「土田邸ピース缶爆弾事件」の2つを合わせたものである。しかし、ピース缶爆弾事件は、これらの事件以前にも1969年に「警視庁機動隊庁舎ピース缶爆弾未遂事件」と「アメリカ文化センターピース缶爆弾事件」が起こっている。そのことから「土田・日石・ピース缶爆弾事件」と呼ばれることもある。
この事件について18人が逮捕されたが取り調べの中で拷問があった、もしくは事実無根なことから逮捕された18人は一貫・途中から問わず無罪を主張した。

第Ⅱ部「日石・土田冤罪事件」
結果的には起訴された18名は全員無罪判決となった。いわゆる「冤罪」となったのである。この事件につて警察や検察、裁判所やマスコミにまつわる責任を取り上げている。現在でも警察や検察の不祥事などが後を絶たないが、それは今も昔も同じことのように本章を読んで見えてしまう。

第Ⅲ部「40年の時を経て」
事件の真相を追う捜査員、元RG隊員の思い、時効制度、そしてこれからの司法や警察、ひいては検察のあり方について40年の時を経て出てきた真実を追っている。

戦後間もない時代「学生運動」や「全共闘」などの事件により経済成長とともに戦後最大の「激動」と呼ばれた事件が多数あった。「日石・土田爆弾事件」もその一つであるが、それについて私は本書と出会うまではいっさい知らなかった。数多く起こった「火炎ビン事件」については予備知識があったにも関わらず、である。40年の時を越えて事件を振り返りつつ、これからのあり方についてどうあるべきか、そして40年前の時代はどうであったか、それを考える岐路に立っている。本書はそのことを訴えかけているように思えてならない。

BUZZ革命

BUZZ革命 BUZZ革命
井上 理

文藝春秋  2010-08-25
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新年あけましておめでとうございます。2012年も「蔵前トラックⅡ」をどうぞよろしくお願い申し上げます。新年一発目はこの一冊です。

「BUZZ」とはウェブ空間の中で疾走する口コミのことを総称するものであり、SNSを使った新しい広告と言える。かつて「広告」というと、駅前の街頭にある巨大看板や街中で配られるチラシなどが主役であったが、Googleの登場により、インターネット上で広告を行うように変化し、さらにSNSの登場によりそれを使用した広告も誕生し、急成長を遂げている。本書は「BUZZ」がもたらす広告の変化について追っている。

第1章「究極の「中抜き」メディア」
まずはTwitterやUstreamなどのメディアによる「ダダ漏れ」メディアについてである。
Twitterは庶民のみならず、評論家や経営者、さらには政界人までもがTwitterでつぶやくようになった。
Ustreamは様々なイベントの生放送を「ダダ漏れ」することができるようになった。本章では政治的なイベントを取り上げているが、ほかにも様々なイベントのダダ漏れも行っているので既存のTV以上に選択できる幅が生じ、既存メディアなどの「中抜け」的な存在とも言える。

第2章「ビジネスチャンスを探る先駆者たち」
そのSNSも企業は無視できない。とりわけ広告媒体としてのSNSを使用することにより、新たな顧客を獲得するという概念もある。本章では企業のTwitter利用の明と暗について紹介している。

第3章「SNSの巨人・グリーはなぜのし上がれたのか」
つい3・4年前まではmixiに後塵を拝している存在であったが、それが2年前になってから攻勢を一気に強め、mixiに追いつき・追い越す勢いと化していった。携帯電話やスマートフォン向けゲームを続々と展開することによりのし上がってきた。そのグリーの経営や開発などの「仕事の源流」がここに詰まっている、と言える章である。

第4章「勃興するBUZZメディア」
BUZZメディアが勃興したことによって、それを地域活性化の道具として扱うところも出てきた。本章では九州にある有田焼の老舗を中心にバーチャルからリアルにシフトしていくような広告展開について取り上げている。BUZZメディアは広告のみならずマーケティングにも変化を生じだしたと言える章である。

第5章「BUZZをつかまえた広告主」
老舗企業ばかりではない、リーディングカンパニーも世界に向けてBUZZ戦略を立てつつ世界に影響を及ぼす企業に成長を変化させてゆく。本章ではUNIQLOを展開しているファーストリテイリングの広告戦略を紹介している。

第6章「抗うオールドメディア」
BUZZ革命の波にさらされ始めた既存メディアも黙ってはいない。しかしその既存メディアもソーシャルネットワークの戦略には後れをとっているのは否めないが、それでも朝日新聞やNHK、FM TOKYOなどではTwitterでの戦略を展開していっている。本章ではそのことについて取り上げられている。

既存メディアを揺るがす「BUZZ」、時代は自らの思ったよりも遙かに速いスピードで変化をしている。あたかも大きなうねりを伴った波のように。その波をとらえることができるのかどうか、企業の生き残りのカギとして迫られた課題である。

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