美容院・美容室・ヘアサロン・理容室・理容院向けの税理士

下のバナーのクリックをお願いします!

  • ブログランキング【くつろぐ】
  • ブログランキング・にほんブログ村へ

ビジネス書書評ブログリング

AddClips

ブックマーク

RSS登録もどうぞ

検索ワード

そのほかのバナー

  • 携帯アクセス解析
  • あわせて読みたいブログパーツ

北海道新聞

無料ブログはココログ

« 2011年10月 | トップページ | 2011年12月 »

2011年11月

つぶやき進化論 「140字」がGoogleを超える!

つぶやき進化論 「140字」がGoogleを超える! (East Press Business) つぶやき進化論 「140字」がGoogleを超える! (East Press Business)
エリック クォルマン 竹村 詠美

イースト・プレス  2010-07-29
売り上げランキング : 230210

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

Twitterそのものは2006年頃に誕生した。爆発的にそれが認知され、急成長を遂げたのは2009年のはじめ頃である。わずか140文字の世界によって様々な情報が飛び交っただけではない。東日本大震災でも電話や交通などのインフラが混乱する中情報拡散などの活躍を見せたのもTwitterをはじめとしたソーシャルメディアである。
本書では世界中で注目を集めているTwitterが社会、そしてメディアにどのような影響を受けるのだろうか、その可能性を探っている。

1章「クチコミは世界をかけめぐる!」
140文字の中で日々徒然のことから時事的なものまで多岐にわたることがつぶやかれている。
もっとも企業にとっては販売促進の一つとしてあげられているだけではなく、「業務連絡」などをTwitter上で行うこともあるのだという。

2章「Twitter上は360度「ガラス張り」」
Twitterは本章のタイトル通り、「ガラス張り」出あることをつくづく感じてしまう。とりわけTwitter上で誹謗中傷する人や犯罪の自慢話にして処分を受けたり、最悪逮捕されたりした人も少なくない。

3章「Twitterの中の「自慢したがり」な面々」
Twitterは玉石混交であるとは言え、様々な情報が流れてくる。商品に対する自慢話もその一つとして挙げられるが、その自慢話によって商品のイメージを上げる方法もあるのだという。

4章「「ソーシャルメディアが大統領にした」男」
言うまでもなく、現在の米国大統領はバラク・オバマであるが、そのオバマが大統領候補になるときに様々な目でぃ戦略を講じてきたのはあまりにも有名な話である。「Yes we can」をはじめとしたフレーズだけではなく、Youtube・Twitterなどのソーシャルメディアを生かし、投票を伸ばしただけではなく、全体的に投票率を伸ばしたことも一つとして挙げられる。

5章「「みんなのメディア」は"みんなの迷い"を吸い込んで成長する!」
商品に対する疑問はこれまでカスタマーサイトやQ&Aサイトなどが使われてきたが、それもTwitterで迷いや疑問をつぶやくことによって瞬く間に解決する事ができる。カスタマーやQ&Aも解決する事ができるのだが、典型的なものしかなく、解決をしようにもできないこともある。Twitter上はケースによってフレキシブルな解決方法が最速で手に入ることもあるため、問題解決の道具としても適している。

6章「「自分以外のもの」になれない時代」
かつてはパソコン上にいる「自分」と仕事上の「自分」など、「自分」を使い分けることが多かったのだという。かく言う私もブログを始めたころは「自分」を使い分けていたが。
しかしそれもTwitterによって「自分」を使い分けることができなくなると言う。様々な「自分」をつぶやくことによってその垣根を越えてしまう。

7章「「140文字」の世界で覇者たるには?」
「140文字」の覇者、これは個人と言うよりも企業向けの言葉である。簡単に言うとTwitterをうまく使いこなし、集客や売上を向上させるにはどうしたらよいのかを説いているからである。

8章「「みんなの経済」時代の消費者は「ガラスの家」に住む」
Twitterだけではなく、Facebookが使われてくると名刺や履歴書もいらなくなるのだという。しかし日本では本当にそうなるかは疑問である。ソーシャルメディアに否定的な人もおり、企業単位でそれの使用を禁止しているところもあるのだから。

インターネットも一つの「革命」として取り上げられているが、「Twitter」もまた一つの「革命」として取り上げられる。企業やプライベートにおいて、様々な変化を生み出すことができたのだが、最初にも行ったとおり未曾有の災害でも情報交換を行い、人命が救われたケースも少なくない。しかし「Twitter」をはじめとしたソーシャルメディアの革命はまだ終わらない。むしろこれから本当の「革命」が始まるのかもしれない。

幸福の秘密―失われた「幸せのものさし」を探して

幸福の秘密―失われた「幸せのものさし」を探して 幸福の秘密―失われた「幸せのものさし」を探して
アーサー ドブリン 坂東 智子

イースト・プレス  2011-10-20
売り上げランキング : 106619

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

イースト・プレス 石井様より献本御礼。

「悲しみの中に、幸せは潜んでいる。」

おそらく日本人の中に「幸せ」と感じることは、一昔前に比べて少なく感じてしまう。以前経済に関する本にて書いたのだが、モノが豊かになるに反比例して心の豊かさが少なくなっているように思えてならない。
本書はほんとうの「幸せ」を10をもとに探しながら綴っている。

1.「ずっと忘れられていた「幸せの秘密」」
アメリカでも日本と同じように「鬱状態」の人が増加しているのだという。日本にしてもアメリカにしても、モノの充足は飽和状態にある。しかし最初にも書いたとおりそれが「心の充足」が蔑ろにされているように思えてならない。本章ではある夫妻のことを綴っているが、私たちが忘れていた「もの」を持っている感じがした。

2.「幸せのものさしはいつ歪んだのか」
「幸せ」とは何なのだろうか。
それについては人それぞれであるが、本章のタイトルにある「幸福のものさし」が歪んだことについて、個人そのものの考え方の変化が大きな要因として挙げられている。

3.「幸せになるためにたった1つ、必要なこと」
「良心」や「善心」がなぜ、幸せとなるのだろうか。あるいは「モラル」とはいったい何なのか、そしてどのように育てるのか、について書かれている。

4.「ときには“不公平な”愛を注ごう」
「不公平」や「不平等」を「悪」とし、「公平」や「平等」を「善」とする風潮が今も昔も流れている。しかし本章ではその風潮とは一線を画して、誰でも平等に愛を注ぐのではなく、自分との距離が近い人に愛を注ぐことを伝えている。

5.「セックスは人を幸福にするか?」
男女との関係の幸福について「セックス」はどうなのか、について論じている。「セックス」というと「理性」や「倫理」、もしくは「宗教」の隔たりなどがあり、そのことによる議論やいざこざの対象になることがある。
本章では「セックス」と「幸福」についてを論じている。

6.「正義の前に母親を守りなさい」
よくヒーローもののアニメや実写には「愛と正義の~」という言葉をよく聞く。しかし「愛」と「正義」のどちらかしか大事にできるものがなかったとしたらどれを大事にするのだろうか。本章ではそれを論じている。

7.「「愛ある仕事」こそが人を幸せにする」
言わば「労働観」の話である。
労働というと「生活のため」「苦しいもの」という考えが頭に浮かぶ人が多い。しかし本章では仕事、そして労働に対してどのように接したらよいのかについて書かれている。

8.「パンとバラの花をわれらに!」
「美しさ」と「幸せ」、それらは相反するものであり、とりわけ「美しさ」は表出すと「虚栄心」そのものを出す印象が拭えない。
「幸せ」と「美しさ」を毎日どのようにつきあったらよいのかを本書にて記している。

9.「人生最後の日々に何を思うか」
人生最後の日はいつになるのかは誰にもわからない。数十年先にもなれば、もしかしたら明日その日が来ることさえあり得る。本章では「生き方」、もしくは「徳」を持つことについて綴っている。

10.「幸福な死、そして悼むということ」
人間として生きている、もしくは動物として生きているのだから必ずといっても「死」はまとわりつく。しかし哲学上、もしくは宗教上における「死」の考え方は様々である。本章では「死」に対する考え方、「幸福な死」に関してエピソードを元に綴っている。

「人間であること」

人間だからでこそ、感情と理性がある。人間であるからでこそ「幸福」を考える。「幸福」そのものの価値やモラル、ものさしはそれぞれ違うが「幸福」そのものを考えさせられるきっかけを生んでくれるのが本書であると私は考える。

2011年 F1ブラジルGP ウェーバーがようやく今季初優勝獲得!!

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round19_final

レッドブルがコンストラクターズチャンピオンになったにもかかわらず、チームメートのヴェッテルが今季2桁勝利を獲得しているにもかかわらず、ウェーバーはこれまで未勝利でした。

しかし、今回はヴェッテルがギアボックストラブルもあり、ようやく中盤からトップを独走し、今季初勝利を挙げました。

トラブルに泣いたヴェッテルですが、それでも2位表彰台獲得は見事でした。

可夢偉も16番手スタートからこちらもポイント獲得で今季を終えました。

ハミルトンとマッサの対決ですが、今回はハミルトンのギアボックストラブルによりマッサに軍配が上がったようです。

長かった2011年シーズンが終わりました。また2012年シーズンも変わらず、予想と結果を掲載していこうと思います。シーズンオフはストーブリーグを始めニュースを気が向いたら掲載していきます。あと、今シーズンのプレイバックは年末のランキングにて行います。

2011年 F1ブラジルGP ヴェッテルが年間PP記録更新達成となる15回目のPP獲得!! そして優勝予想

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round19_qualifying

今シーズンのヴェッテルの速さは見事という他ありません。1992年にナイジェル・マンセルが達成して以来19年間塗り替えられなかった記録を塗り替えることに成功致しました。ただ今季は19戦、ナイジェル・マンセルが記録した時は16戦とシーズンのGP総数の違いはあるものの、それでも19年間達成できていなかっただけにヴェッテルは見事という他ありません。

可夢偉は16番手、2戦連続のポイント獲得には少し遠い位置にいますが、今シーズン前半戦に見せたオーバーテイクショーそのままの強さを見せつけて欲しい所です。

では、優勝予想と行きましょう。

本命:ヴェッテル

対抗:ウェーバー

要注意:ハミルトン、バトン

今シーズンはいつものような予想となってしまいますね。それだけレッドブルやマクラーレンの速さは他チームの追随を許さない走りとなっていたという表れかもしれません。

2011年 F1ブラジルGP フリー走行3回目結果

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round19_free3

ヴェッテルがPP記録に向けてトップタイムをマークしました。

いよいよ記録更新に向けて予選がはじまります。ヴェッテルが達成するのか、他のドライバーが阻止するのか、見所満載です。

2011年 F1ブラジルGP フリー走行1・2回目結果 そしてPP予想

ついに2011年F1シーズンも残るはブラジルGPのみとなりました。ブラジルGPは日本からみてちょうど「地球の裏側」と呼ばれるところにあり、2014年にはワールドカップ、2016年に夏季オリンピックの開催が決まり、現在、上昇気流にある国として知られています。

「サッカー大国」として知られていますが、ルーベンス・バリチェロやフェリペ・マッサ、ブルーノ・セナなどF1ドライバーを多数輩出しております。「音速の貴公子」として知られたアイルトン・セナの母国でもあり、ブラジルとF1は切っても切れない関係にあります。

昨年や今年ではないのですが、チャンピオンが決まる場所としても有名でライコネンやハミルトンはここでチャンピオンを決めました(とくにハミルトンのチャンピオン決定の瞬間はすごかった…)。

ちょっと長くなってしまいました。それではフリー走行1・2回目の結果を見てみましょう。(「F1通信」より)

1回目

Round19_free1

2回目

Round19_free2

1回目はウェーバー、2回目はハミルトンがトップタイムをマークしました。全体的にみれば特に主だった波乱もなく、まずまずの展開だったように思います。

さて、PP予想と行ってみましょう。

本命:ヴェッテル

対抗:ウェーバー

要注意:バトン、ハミルトン

もうすでにご存じの方もいるようですが、今季ヴェッテルは14回PPを獲得しており、これは1992年にナイジェル・マンセル(ウィリアムズ・ルノー)が達成した記録と並んでおります。従って今回PPを獲得すると、19年ぶりにこの記録が破られる快挙を達成します。ライバルを何度も抑えてPPを獲得しているだけに、達成できる可能性は十分にあり得ます。

外資系トップの英語力

外資系トップの英語力
外資系トップの英語力 ISSコンサルティング

ダイヤモンド社  2011-11-25
売り上げランキング : 10785


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ダイヤモンド社 様より献本御礼。
ビジネス界において「グローバル化」の嵐が吹き荒れる中で英語の重要性が増している。事実楽天やユニクロでは2012年度には社内公用語を英語にすることが決まっている。
そのような時代の中で英語に関しての勉強や重要性を各リーディングカンパニーのトップ10人がそれぞれの立場で主張をしているのが本書である。
本書は全員で10人紹介されているが、その中で選りすぐりの5人を当ブログで紹介する。

<梅田一郎>
梅田氏は社会人になってからこつこつと勉強をし始めた。しかし、梅田氏が海外に赴任したときにはそういった勉強法がほとんど意味がなかったことを痛感した。しかし現地に行ってから勉強法を変えてから英語を自然と身につけられるようになった。そして英語そのものをうまくなろうというのと同時に、英語でもっていかに伝えられるかを学んだという。

<織田秀明>
織田氏は40歳に海外赴任となったが、それまでは全くといってもいいほど勉強はしていなかった。現地で英語を覚えた類である。現地にて英語を覚えつつ、グローバル化の波を垣間見た。その中で英語で話すことではなく、伝える心や「誠意」を持つことが大切だという。

<小出寛子>
小出氏もまた学校で英語を勉強したが、結婚で海外の大学院に入学することとなった。いくら英語を勉強をしても、いざ使ってみると意外と話せなかった。聞き取れなかったり、英語が全くわからなかったりする事が多かったという。そこで小出氏は「恥」を捨てて周りに教えてもらったりしたことによって英語を身につけたという。

<須原清貴>
須原氏が英語を勉強し始めたのは商社にいたとき、現地にての体験からのことである。それから海外の大学にてMBAを獲得し、外資系コンサルティングに入社し、英会話学校の経営を経て現職となった。その中で英語を学び、かつ英語を駆使しながら、過酷な体験を積んでいった。

<程近智>
程氏は小学生の頃からインターナショナルスクールに通っていたため、生の英語にふれており、大学もアメリカだった生粋の「国際人」と呼ばれる人物である。まさに「英語漬け」と呼ばれる環境の中で程氏は様々な国の人と出会った中で会社として、ビジネスマンとしてどうあるべきかを考え、見える・見えない問わず、形としていった。

本書で紹介されたトップはいずれも外資系企業である。海外赴任や外国人との関わりの中で「グローバル化」を直にふれたトップ10人が日本経済、そして日本企業のこれからはどうなっていくのだろうか、トップそれぞれの英語はどのようにみるのかがよくわかる一冊である。

緋色の楽譜

緋色の楽譜 上 緋色の楽譜 上
ラルフ・イーザウ 酒寄 進一

東京創元社  2011-10-28
売り上げランキング : 97375

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
緋色の楽譜 下 緋色の楽譜 下
ラルフ・イーザウ 酒寄 進一

東京創元社  2011-10-28
売り上げランキング : 110665

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

フランツ・リスト

世界的なピアニストにして作曲家として今日でも語り継がれている。リストといえば指が長いことで有名で、リスト本人でしか演奏できないほど非常に難しい「パガニーニによる大練習曲(特に「ラ・カンパネッラ」はあまりにも有名)」という名のピアノ曲もあるほどである。
そのリストはピアノ曲やピアノ協奏曲に限らず、オペラや管弦楽曲も手がけており、生涯にわたって生み出した曲数は数百にも及ぶ。しかしリストが作曲していながら未完の作品もあれば、消失し、未だに見つかっていない作品も数多くある。

本書は未だ見つかっていなかったリストの未発表曲の楽譜を巡ってワイマールをはじめ、ニュルンベルグ、コペンハーゲンなどドイツに留まらずヨーロッパ全域にて起こるミステリーを描いている。

天才ピアニストがリストの書いた一遍の詩を見たことにより物語は始まるが、スケール感や読むにつれて謎が深まっていく展開、そしてリストそのものの人生、それがいくつも重なって紡がれていっているため、上下巻の大長編であるが、「長い」と言うのを感じさせない一冊であった。

梅棹忠夫 語る

梅棹忠夫 語る (日経プレミアシリーズ) 梅棹忠夫 語る (日経プレミアシリーズ)
小山 修三

日本経済新聞出版社  2010-09-16
売り上げランキング : 40366

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

昨年の7月に民俗学者であり、「知的生産の技術」の著者である梅棹忠夫氏が逝去された。ちょうどその半年前に、「知的生産の技術」刊行40周年を記念して、知的生産に関する本である、「地の現場」刊行記念のパーティーがあり、私もそれに参加をしていた。それが発展することを願った矢先の訃報である。梅棹氏が遺していったものは何なのか、遺したかったものは何なのか、本書は対談形式にて語っている。

第一章「君、それ自分で確かめたか?」
民俗学の研究では文献を使うことがそれほど多くない。むしろ自らの足で現地に赴いてそこでのフィールドワークで情報収集を行い、論文を書き上げることが主となる。
著者のゼミや研究講義では学生などの意見に対して最初に必ず本章のタイトルにある質問を投げかける。

第二章「文章は誰が読んでもわかるように書く」
自ら見たもの、知ったものを論文にしていくのだが、それも、文章の中に文章を入れる、言わば「複文」を決して使わない、ゼミ生にも使わせない。
常に分かりやすいことを心がけながら数多くの論文を発表していった。

第三章「メモ/スケッチと写真を使い分ける」
梅棹氏は自分でみたものについて、メモや写真のみならず「スケッチ」も使用する。もっとも自分にとって「分かりやすい」ように、かつ自分でみたものを忠実に再現するために使うのだという。

第四章「情報は分類せずに配列せよ」
「知的生産の技術」の本領と言うべきところである。自ら収集した情報をどのように整理をしたのか、自らの体験を元に「分類」ではなく「配列」をするように形成することとなった。

第五章「空想こそ学問の原点」
学問ではあまり聞きなれないのが「空想」である。文献や見たものを重ねに重ねて一つの主張や仮説、結論ができあがる。
しかし梅棹氏は空想こそ最大の思索であると主張している。

第六章「学問とは最高の道楽である」
梅棹氏の説く「学問」とは何か。それは「道楽」であるという。学問をまねぶ(学ぶ+真似る)ことで血肉と化し、フィールドワークを通じて様々な刺激を得ることができることから「遊び」と定義づけたのかもしれない。

第七章「知識人のマナー」
梅棹氏は一時期、マスコミに露出し、大いに話題となった。おそらく梅棹氏こそ「知識人」の礎を築いたと言っても過言ではない。「知識人」の草分け的存在である梅棹氏が現在の「知識人」について嘆いている。

第八章「できない人間ほど権威をかざす」
「○○の権威」という言葉をよく目にしたり聞いたりする事がある。とりわけ梅棹氏の嫌う「インテリ層」にその「権威」を振りかざす人が多いのだという。

第九章「生きることは挫折の連続である」
梅棹氏は民俗学、さらには「知的生産」の第一人者となったが、そうなったプロセスの中で落第や肺疾患、失明などの挫折を何度も経験してきた。しかしその挫折を克服しながら知的生産や民俗学の研鑽を続け現在の地位にまで上り詰めた。

梅棹氏ほど研究に関して活発に「思索と実践」をし続けた人はいない。ましてや現代の研究者と比べてもいない程である。梅棹氏の逝去は民俗学界にとっても、知的生産の世界にとっても大きなマイナスとなった。しかし梅棹氏が亡くなっても「知的生産の技術」は遺る。梅棹氏がたどってきた道を辿りつつ、さらなる発展をすることこそ、私たちに課せられた使命と言えよう。

ライブシーンよ、どこへいく

ライブシーンよ、どこへいく ライブシーンよ、どこへいく
宮入 恭平 佐藤 生実

青弓社  2011-10-07
売り上げランキング : 217367

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

現在J-POPの世界ではAKB48やEXILEなどが旋風を巻き起こしているが、シングルやアルバムのCDは全体的に落ち込んでいる。しかしそれとは対照的にライブ公演が反比例するように右肩上がりを見せている。ライブ独特の臨場感と好きなアーティストを生で見ることのできる興奮が魅力的なのかもしれない。
本書はライブそのものの現状と可能性、そして未来について考察を行っている。

第1章「予定調和のパフォーマンス」
ライブと一重に言っても東京ドームなどのスタジアムやアリーナで行われる大規模なものから駅前の路上で行われるものまである。私の住む川崎は、川崎駅前で昼夜問わず様々なアーティストが路上ライブを行っており、オリジナル・カバー問わずJ-POPを歌う方々、民族音楽やジャズを演奏する方々と様々である。

第2章「搾取されるミュージシャン」
ライブハウスは私自身も大学の頃しか行ったことがない。サークルを束ねる団体に入っていた頃に軽音系のサークルのライブを観に行ったくらいである。
ライブハウスは全国津々浦々に存在しているが、本章ではライブハウスの変容と意味、そしてミュージシャンとライブハウスの関係について考察を行っている。

第3章「ディスクとライブのせめぎ合い」
本章で紹介されている「クラブ」と言うとサザンオールスターズの「匂艶(にじいろ) THE NIGHT CLUB」を思い出してしまう。
それはさておき、「ディスク」はクラブにおいてDJの選曲とともに楽しむことができる。ディスクのよいところは曲のみならず、アーティストも選ぶことができる所にある。曲そのものを楽しみたいと言う人であればおすすめである一方で、ライブはアーティストは特定となってしまうため選ぶことができない所にある。

第4章「日常と非日常のボーダーライン」
日常で聴く音楽と非日常で音楽を聴くボーダーラインについてである。日常はラジオやCD、あるいは最近で言うところの携帯電話やiPodなどで音楽を聴くところにあたる。「非日常」は簡単に言うと野外フェスなどのライブに当たる。

第5章「見せかけのオルタナティブ」
ストリートライブと言うと第1章でも言ったように路上ライブを思い出してしまう。ちなみに本章では川崎ではなく、秋葉原の歩行者天国についての考察である。

第6章「ヴァーチャルの浸食」
ライブというと実際に行われる「リアル」だけを想像してしまうのだが、ソーシャルネットワークの台頭により「ニコニコ動画」などのヴァーチャル上で行われるライブも出てき始めた。とりわけ「ニコニコ動画」では政治的な番組などの生放送が話題となるだけではなく「ライブ」も生放送を行うなど「動画共有」の枠にとどまらないほどの活躍を見せている。

第7章「クール・ジャパンの台頭」
「クール・ジャパン」というとアニメやアニソンなどを思い出してしまうが、最近では「会いに行けるアイドル」であるAKB48が話題となっている。もっともそれも含めて「ポップ・カルチャー」であり、かつ「クール・ジャパン」を代表するものと言える。

第8章「開放されたステージ」
ライブも時代とともに変容している。2000年代には「フォーク酒場」が誕生し、参加型のライブといて30代はもとより、50代・60代などの「団塊の世代」を中心に人気を呼んでいる。

「ライブ」という不思議な世界、それは観客の方々が非日常の世界に入ることのできる世界。その世界の中で好きな音楽やアーティストを聞くことができる。しかし今は場所や形態は変わりつつあり、「ライブ」そのものがより身近に、より敷居も低くなって行っている。CDが売れなくなってきている今、ライブの価値はどのような形態であっても、敷居であっても高いと言う他ない。

著作権という魔物

著作権という魔物 (アスキー新書 65) 著作権という魔物 (アスキー新書 65)
岩戸 佐智夫

アスキー・メディアワークス  2008-05-12
売り上げランキング : 508867

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

「著作権」は誰のためにあるのだろうか。
法律的な建前上では「著作者」のためにあるのだというが、果たして「著作者」とはいったい誰のことを指しているのだろうか。
それを聞く理由として「著作隣接権」など「著作権」から派生する歪なものまである。本書のタイトルにある「著作権」は止めようのない暴走した「魔物」と化しているようにしか思えなくなる。
本書は著作権の現状と、これからのメディアやコンテンツがどうあるべきなのかを、様々な機関をインタビューなど、を通して見ている。なお本書は全部で16章あるが、当ブログでは選りすぐりの7章を紹介する。

4・5.「コロロジストと著作権」
「コロロジスト」とはいったいどのようなものなのか。「コロロジー」は一言でいえば「地誌学」と言い、地域内の政治や経済、法制度などの事象を研究する学問のことをいう。その学者のことを「コロロジスト」と言うが、著作権と何の関係があるのか、と言うと「著作権」そのものが国によって異なるため、それぞれの国の「著作権」を見ることから「コロロジスト」という使われ方をしているのではないかと考えられる。

9.「権利者にとっての著作権」
著作権は「著作者」のものだろうか、と考えてしまうが、どうやら「著作者」だけが「権利者」ではない。最初にも言ったように「著作隣接権」などが挙げられるように、「著作者」ではなくても、著作者と隣接するような関係になれば「権利者」となることができるという。たとえばある映画を使いたく、映画製作者に著作権が許諾をしても、出資しているTV局などが「著作隣接権」を行使して「NO」と言えば、その映画は使うことができないというものである。
その「権利者」でさえも、現在ある「著作権」は複雑な構造を持っているため、変であるという。そもそも著作権は頻繁に法改正されているのだが、コンテンツなどの進化がそれに追いつけていない現状がある。

10.「著作嫌の番人「JASRAC」」
巷では「カスラック」など揶揄されている、著作権の機関である「JASRAC」についてである。その「JASRAC」も2008年に独占禁止法に抵触したことで訴えられた過去がある。ましてや著作権を管理する団体であるが、あくまで「社団法人」であり、営利は目的にすることができない。著作権料のおおよそはJASRACに流れているのだが、その詳しい用途については不透明である。ましてや著作者にわたっているところも不透明であるため、JASRACにしても権利者は使用料の用途を詳しく開示する必要があるのではないのだろうか。

11〜13.「テレビに未来はあるのだろうか」
私たちの世代では、TVを視聴する時間が10年に比べて3割短くなっているのだという。かく言う私もF1や好きな番組以外はいっさい見ない。1日に1時間にも満たないくらいである。
原因の一つとしてTV番組の質が落ちているという指摘もあるのだが、同じような番組が流れているということもある。
ちなみに「TV番組」と一括りではあるが、地上波のTV番組のことを言っている。私が見る「好きな番組」のほとんどはCSなどの衛星番組であり、専門性も高く、かつ毎月の使用料も徴収している自負からか、質も高い。NHKのように強制的に受信料を徴収されるところよりも、気持ちよく支払うことができるくらい面白い。
そう考えると、TV局はもっと専門的に変わる必要がある、どの局も一緒くたではなく、本当の意味で「個性」を見いだす必要がある。

著作権は誰のためにあるのだろうか、著作権とは何なのだろうか。インターネットなどのウェブの隆盛によって「著作権」、もしくはそれを取り巻く法律によって「規制」の網は広がりつつある。しかしそれによってコンテンツは進化するのか、というと疑わしい。有名な話であるがかつてビートルズはイギリスの別のグループの曲をコピーしたもので大ヒットを遂げた。さらに日本でも有名な「蒲田行進曲」もオペレッタ「放浪の王者」の中の「放浪者の歌」が元である。そういったことを考えた場合、著作権の正しい在り方はどうあるべきか、まだその道筋は見えない。

パーソナル・プラットフォーム戦略

パーソナル・プラットフォーム戦略 パーソナル・プラットフォーム戦略
平野敦士カール

ディスカヴァー・トゥエンティワン  2011-11-16
売り上げランキング : 187

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

これまで「プラットフォーム」は一部の大企業などでしか構築することができなかった。ウェブの隆盛や企業・仕事のあり方が変化したことによって「ひとり社長」など自らを「プラットフォーム化」することができる。キャリアや仕事そのものが変化しつつある中で、本書では自分そのものを「プラットフォーム」化のすすめを表している。

第1章「自分をプラットフォーム化するとはどういうことか」
著者は「おサイフケータイ」を考案し、構築に尽力を果たした。その中で「プラットフォームの構築」に大きく関わったことにより、「プラットフォーム」に関する著書も多く出版された。
本章では自らの経験を交えながら「プラットフォーム」の重要性を説いている。

第2章「ソーシャルメディアが「ひとり社長」の時代を創る」
ソーシャルメディアはmixiなどのSNSサイトやブログなどが挙げられるが、もっとも最近ではTwitterやFacebookが急成長している。本章ではそのソーシャルメディアを利用して「ひとり社長」の時代が到来することを予見しつつ、「ひとり社長」となるための戦略を紹介している。

第3章「プラットフォーム・シンキング」
なかなか聞き慣れないが、簡単に言うと「自らの考えや発想をみんなのもの」にしていくことを言う。この考え方も「おサイフケータイ」から来ているのだが、その考えがでてきた大きな要因として自らの考えが、全社プロジェクトに発展したときからである。本章ではそのエピソードを交えながら考え方についてを紹介している。

第4章「プラットフォーム情報整理術」
アイデアや情報は人とともに集まってくる。著者は「アライアンス・ランチ」をするとともにそれを実感している。「アライアンス・ランチ」については前著である「すごい人脈は昼1時間で作られる アライアンス・ランチの教科書」に取り上げられているが、本章ではこのほかに一般公開情報を使った情報収集についても取り上げられている。

第5章「プラットフォーム人脈術」
ビジネスであるからでこそ、リアル・バーチャル問わず「人対人」が大事となってくる。とりわけソーシャルメディアが隆盛しているからでこそリアルの出会いが重要になってくる。さらにそのリアルの出会いの中で「また出逢える人」になることで人脈そのものを強固にすることができ、人脈にも広がりをつけることができる。本章ではそうするための方法や心構えについて紹介している。

第6章「プラットフォーム勉強術」
勉強というと独り机の上に向かってやるものだ、と考える人も多い。それは学校などの勉強のことを言っているだけであって、社会人になるとこの限りではない。前述の座学はもちろんのこと、学んだことを仕事の場で落とし込んでいく「実学」、さらに様々な人と知識やノウハウ、考え方を講義やワークショップ形式にて共有していく「勉強会」と、「勉強」というだけでも枚挙に暇がないが、プラットフォームというと「勉強会」を連想してしまうが、本章ではそれらのことについてを取り上げているが、本章の最後には著者自身が体験した「最大の修羅場」も取り上げている。私が本書の中で最も印象に残っていたところであり、ビジネスやマネジメントとしての考え方を教えてくれる所である。

第7章「プラットフォーム・キャリアアップ術」
「プラットフォーム」を作りながらキャリアアップをしていくことを、著者自身の失敗談を交えながら紹介している。

「プラットフォーム」の考え方は昔からあったのだが、それをビジネスとしても、キャリアとしてもそれを定着させたのは著者によるものが大きい。終身雇用制の崩壊、ソーシャルメディアの急成長によって「プラットフォーム」そのものがより身近に、より重要なものになっていることは周知の事実である。自ら「プラットフォーム」を構築することにより一人だけではできなかったものを可能にする、本書はその可能性を秘めていると言っても過言ではない。

プロフェッショナルサラリーマン ― 「リストラ予備軍」から「最年少役員」に這い上がった男の仕事術

プロフェッショナルサラリーマン ― 「リストラ予備軍」から「最年少役員」に這い上がった男の仕事術 プロフェッショナルサラリーマン ― 「リストラ予備軍」から「最年少役員」に這い上がった男の仕事術
俣野 成敏

プレジデント社  2011-11-15
売り上げランキング : 102

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

著者の俣野氏は昨年・一昨年とお会いしたことがある。確か「言葉のマエストロ」で知られる中山マコト氏主催のイベントでお会いしていた。そのときは「時計」にまつわる「仕組み」を紹介されていた。その方が本書を上梓されると聞き、「これは!」と思い手に取った。
本書はサラリーマンの仕事術であるが、あくまで「プロフェッショナル」となるための仕事術を紹介している。30代はじめにはリストラ候補に挙げられるも、社内企業で逆風を乗り越え最年少役員になった方の考え方が全て詰まっている。

第1章「プロの定義」
「プロフェッショナル」とは何なのだろうか。ある噺家ある番組このように定義している。

「(前略)端から観るとね、凄いな、プロフェッショナルだなと思う人もね、本人はそんなこと考えてないと思います。ただ、今やってることを必死にやってるだけなんですよ」

私も「俺はプロだ」ということを口にすることも考えてもいない。むしろ目の前の仕事に夢中になっている。そしてこの書評も、である。
それはさておき、本章では「プロフェッショナル」の定義ではなく、「プロフェッショナル」な仕事や処世などサラリーマンにまつわることのやり方や心構えなどを言っている。

第2章「「時間」配分法」
ここでの「時間配分」についてであるが、仕事に限らず、それ以外における勉強などプライベートも含めた配分についてを紹介している。

第3章「「金銭感覚」の磨き方」
「金銭感覚」と言うと「お小遣い」の使い方と考えがちであるが、プロフェッショナルサラリーマンは残業代や給料に対する売上などの感覚のことを言っている。

第4章「プロの「報・連・相」」
「報・連・相」は社会人として見つけるべきものの一つとして挙げられれている。しかしその「報・連・相」をするにもやり方は対面もあれば電話、あるいはメールもある。その使い分け方も「プロフェッショナル」か、普通かとで分かれる。

第5章「上司とこうつき合う」
一昨年あたりに「部下力」というのが話題となった。上司の特性によって部下はどのように上司と接したらよいのかを紹介しているのだが、本章でも上司のつきあい方、または利用の仕方を紹介している。

第6章「入社1年目に知っておきたいこと」
本章は今年4月で新たに社会人となった人に読んでいただきたいところと言うべきか。仕事とは何なのか、報酬とは何なのか、会社人・社会人とはどのようなものかの概要が記されている。

第7章「入社3年目から差がつく考え方」
入社3年目となるとようやく一人前にむけて、責任の負う仕事も任され始める頃である。その時に他人とのつきあい方、仕事の仕方も変わっていく。それだけではなく「考え方」そのものも変わっていくが、それについても差がでてくる。本章ではそのことを紹介している。

第8章「給料の10%を銀行の封筒に詰めろ」
本章のタイトルからして意味深であるが、簡単に言うと
「自己投資」をするための費用として押さえる為である。本章では「自己投資」のやり方についてを述べている。

第9章「「空き地」を見つけてみよう」
「空き地」はビジネスで言う「ブルー・オーシャン」に似ていて「誰もやっていない分野」のことを言っている。枝葉のように様々なビジネス分野もあるのだが、プロフェッショナルはその分野を見つけることによって「独り勝ち」をする事で会社や個人に貢献することができる。

高度経済成長期は「終身雇用」によって努力はしなくても会社が給与も含めて手厚く保障をしてくれた。しかしそれが崩れ、売上に貢献をしていかなければ会社に留まることすらできなくなってきた時代である。言わば「サラリーマン受難」と呼ばれる時代だからでこそ、サラリーマンとしての「質」そのものが高まる時代である。だからでこそ「プロフェッショナル」とは何か、あるいは「プロフェッショナル」としてどのように振る舞うべきかを考える。本書はその道標の一つと言えよう。

6枚の壁新聞 石巻日日新聞・東日本大震災後7日間の記録

6枚の壁新聞 石巻日日新聞・東日本大震災後7日間の記録  角川SSC新書 (角川SSC新書 130) 6枚の壁新聞 石巻日日新聞・東日本大震災後7日間の記録  角川SSC新書 (角川SSC新書 130)
石巻日日新聞社

角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)  2011-07-09
売り上げランキング : 7570

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2011年3月11日午後2時46分

宮城県沖でM9.0となる非常に強い地震があった。後にこの地震は「東北地方太平洋沖地震」「東日本大震災」に発展し、戦後最悪の地震被害を受けた。
震源に近い宮城県石巻市でもこの地震と津波により多くの人命を失い、ほとんどの建物が崩壊、もしくは海に流された。石巻市の情報を日々発信している「石巻日日新聞」もこの震災で多大な被害を被ったが、震災翌日から「壁新聞」をつくり、日々情報を発信し続けた。
本書は震災直後からの一週間伝え続けた石巻日日新聞の記録である。

第1章「壁新聞はこうして生まれた」
3月11日、石巻市は冬の寒さの真っ只中であった。その日の昼に地震が起こり、会社の中はパソコンやガラスなどが散乱していた。しかしその呆然もつかの間「大津波警報」が発令されるやいなや巨大な津波が押し寄せた。会社の中では「今何ができるのか」と考え、翌日、壁新聞が作られた。

第2章「手書きの壁新聞から6枚が教えてくれた「伝える使命」」

「今、私(たち)にできること」

ニュースや地域情報を伝える側としてその命題が突きつけられた時に生まれた壁新聞。それは震災翌日の3月12日から6日連続で、壁新聞をつくり、避難所やコンビニに張り出した。今ある「正確な」情報を伝えること、ネットでは手にはいることができない、現地にあるありったけの情報を残された人々は取捨選択をしながら、模造紙に一枚一枚書き出していった。

第3章「命と向き合いながら、奔走した記者6人」
その壁新聞をつくるために、石巻市、女川町、東松島市の取材に奔走した記者6人を一人ずつ紹介している。6人の記者はそれぞれ違ったところで地震に遭い、それから壁新聞を作るために、正確な情報を得るために、あちこち取材に回った。それだけではない。記者自らの家族の心配、取材した先々での心情を、写真とともに時系列に書かれており、改めて地震の恐ろしさ、そしてその地震の中心地にて「生きる姿」を写しているように思えてならなかった。
そしてその災厄の中で、正しい情報を「伝えたい」と純粋な心がこれでもか、というほど強烈に伝わったような気がする。

震災は多くの人々を飲み込む。人命や建物、インフラをも、である。
その災禍の中で石巻日日新聞は常に人々に発信し続けるインフラとして全うしていた。その姿は在りし日の「新聞」の在り方を見ているようであった。

「今、私(たち)にできること」

それをもっとも体現しているのかもしれない。

ブラジルの流儀―なぜ「21世紀の主役」なのか

ブラジルの流儀―なぜ「21世紀の主役」なのか (中公新書) ブラジルの流儀―なぜ「21世紀の主役」なのか (中公新書)
和田 昌親

中央公論新社  2011-02
売り上げランキング : 17455

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

「BRICs」の一つであり、経済的にもスポーツとしてもホットといわれているブラジル。「スポーツとしても」とあるが、サッカーワールドカップが2014年、夏季オリンピックが2016年、このブラジルで行われる。
中国やインド、そしてロシアが2000年代の台頭となっていく中で、ブラジルは一歩遅れた状態にあった。しかし前述のオリンピックやワールドカップが開催されるようになってから新興国の中でも主役となりつつある。本書は「21世紀の主役」となるであろうブラジルの経済・政治・スポーツなどブラジルの国を詳細まで紹介するとともに、政治・経済として日本とどういう関係となるかを示している。

第1章「社会・生活の話」
ブラジルは約100年前から日本人移民が始まった。それから日本とブラジルの縁は深く、人・物の交流も多い。
しかしブラジル人やブラジルの社会はどうなのか、というとあまりよくわからないことが多い。
本章ではブラジルの社会や生活などについてかかれているが、何やら「ブラジル人は優しい」のだという。

第2章「経済・産業の話」
ブラジルは「BRICs」の一員として挙げられているが、1970年代からずっと新興工業国として経済成長を続けている。しかし80年代に財政破綻をきたし、爆発的なインフレも何度かあった。落ち着いたのは2000年代に入ってからのことである。
産業自体はコーヒーの主だっているが、それだけではなく工業製品の生産も著しい。

第3章「文化・歴史の話」
ブラジルと「戦争」はあまり縁がない。第二次世界大戦でも唯一イタリア戦線に陸軍を送り込んだくらいで、表だった戦争はない。厳密には1865〜1870年にパラグアイと戦争をした位である(パラグアイ戦争、または三国同盟戦争)。
文化的には、美術館などの建物の造形美や「ボサノバ」の誕生についても書かれている。

第4章「サッカー・スポーツの話」
ブラジルというと「サッカー」と「F1」の話を言う他ない。サッカーは2014年ワールドカップ開催地であり、かつワールドカップ自体も4度優勝している強豪国である。数多くのスター選手も今となっては国内リーグはもちろんのこと、セリエA・プレミアリーグ・リーガエスパニョーラなどヨーロッパのサッカーリーグの舞台で活躍をしている。
他にも「F1」では伝説と言われたアイルトン・セナをはじめ、セナと同じくチャンピオンを3度獲得したネルソン・ピケ、現役ドライバーでも史上唯一300戦以上戦い続けているルーベンス・バリチェロやフェリペ・マッサといったドライバーを多数輩出している。

第5章「政治・外交の話」
外交とは少し別口になるのだが、日本が韓国や中国と嫌悪な関係と同じように、ブラジルは植民地であったポルトガルやアルゼンチンとは嫌悪な関係であるという。
外交や政治の話に戻す。現在におけるブラジルの大統領はジルマ・ルセフであり、ブラジル初の女性大統領である。その前の大統領にはルラ(ルーラ・ダ・シルヴァ)という人物だったが、長期政権出あったとともに、爆発的なインフレ地獄を救ったカリスマ大統領、もしくは「最強の大統領」と呼ばれる存在となった。
そして外交であるが、本書のまえがきにブラジルは日本を救う存在になると言われるが歴史を織り交ぜながら主張している。

経済としても文化・スポーツとしても、もっともホットな国となるブラジル。そのブラジルの今後とそして日本との関係は目が離せないと言っても過言ではない。本書は現在知られているブラジルとあまり知られていないブラジルをすべて知ることのできる格好の一冊である。

上司は部下のためにいる

上司は部下のためにいる 上司は部下のためにいる
黒岩 禅

こう書房  2011-06-02
売り上げランキング : 233466

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

「TSUTAYA伝説の店長」「TSUTAYA伝説のマネージャー」と呼ばれる方がチームマネジメントをどのように実践して言ったのかを示した一冊であるが、その中で「北風と太陽」のおとぎ話を例に挙げたマネジメントを紹介している。

STEP0「北風のマネジメントから太陽のマネジメントへ」
最初は「北風」のマネジメントであるが、これは結果に結びついたとはいえ、事実上の「失敗」と言えるマネジメントであった。それは言いなり、もしくは「操り人形」を作っているようで、目の前が真っ暗になったのだという。

STEP1「心をつかむ」
その体験をもとに「太陽」のマネジメントを始めていった。その一つ目に「心」をつかむことにある。「心をつかむ」とはいったい何なのだろうか。それは部下に対して関心を持ったり、共感をすることによって上司と部下の距離を縮めさせ、部下一人一人の強みを生かしたチームマネジメントにする事ができる。

STEP2「ホウ(報告)・レン(連絡)・ソウ(相談)を機能させる」
社会人としての基礎である「ホウ・レン・ソウ」であるが、最近では「ホウ・レン・ソウ」をしない、という声もあるのだという。しかしその「ホウ・レン・ソウ」を聞く側は、伝える側に立って聞きに行っているかについても考える必要がある。
「ホウ・レン・ソウ」に限らず、部下を自発的に考えさせるような魔法のフレーズを紹介している。

STEP3「教える 気づかせる」
仕事を「教える」とはいったいどのようなものなのだろうか。私も後輩がつき、仕事を教えることがあるため、それについて考えさせられることもある。
しかし教えたとはいえ、理解できているか、というと一致している訳ではない。本章ではそれを一致するための方法について紹介している。

STEP4「褒める 叱る」
人を育てるには「褒める」のが良いか、「叱る」のが良いかどちらがよいのか。これは部下それぞれによるが、それ以前に感謝をする、失敗にも「どうしたら?」という質問の仕方に変えるようにするなどで、スタッフの問題解決になるような助力にする事ができる。

STEP5「価値観をそろえる」
「価値観をそろえる」こととして最初に「整理整頓」を取り上げている。「整理整頓」というと自らの机や道具など物的なものを整えることを指しているが、本章では「目標」や「価値観」などどちらかというと「目に見えないもの」の整理整頓のことを言っており、その方法についてを紹介している。

STEP6「評価をする」
上司としての仕事の一つとして部下への評価が挙げられる。その中で評価は何のためにするのか、部下のためにどのように評価していけばよいのか、を示している。ようは部下に対して前向きに頑張れるための言葉をかけることも一つである。

STEP7「最高のチームをつくる」
もしもあなたに息子、または娘がいたら自分の仕事をどのように話すのだろうか。おそらく「つらい」「苦しい」と言う話をするか、あるいはそもそもその話をしないということもあるだろう。むしろそれを聞かずとも仕事の嫌な部分を伝えてしまっており、私たちの世代として「仕事」に対して後込みをしてしまっている。
チームにしても、働く人個人としても夢を持ち、働くすばらしさを伝えられるひとになれば、子供たち、あるいはその後の世代にも伝わってくる。

「チーム」とは何なのか、「マネジメント」とは何なのか、そして「働く」とは何なのか、それが自らの店長やマネージャー経験をもとに描かれており、マネジメントをする立場ではない私にも「部下」という立場から学べるものが多かった。

幸福の商社、不幸のデパート ~僕が3億円の借金地獄で見た景色~

幸福の商社、不幸のデパート ~僕が3億円の借金地獄で見た景色~ 幸福の商社、不幸のデパート ~僕が3億円の借金地獄で見た景色~
水野 俊哉

大和書房  2011-10-28
売り上げランキング : 567

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

著者の水野様より献本御礼。
著者の水野氏は現在、作家の傍ら、出版プロデューサーや講演活動などに毎日奔走している。私も水野氏と何度かお会いしたことがあり、水野氏主催のセミナーの中で水野氏の壮絶な過去について聞いたことがある。本書は水野氏の社会に踊らされた過去を、まさに「すべて」明かした一冊と言えよう。

Chapter1「欲望とカネの世界」
水野氏はなぜ借金地獄と呼ばれた過去を直視しようとしたのだろうか、それは編集者の依頼からであった。それを元に「ハウツー」の要素の濃い一冊になるかと思いきや、水野氏自身の過去を直視しながら振り返ろうと考え、自伝的な一冊となった。

Chapter2「こうしてお金の流れは止まる」
著者が社会に出たのは1994年、そしてITバブルとともにベンチャーを立ち上げ、この世の謳歌を楽しむほどであった。ビジネスもお金も十分すぎるほど充実しており、「贅沢」という贅沢をした時代であった。会社もITバブルに乗じて急成長を遂げ、次々に新しいビジネスに触手を広げていった。
しかし「青天の霹靂」という言葉の通り、転落はある日突然起こった。

Chapter3「脱出不能の借金の穴」
ある出来事により会社から追放され、3億円もの借金を背負うこととなった。借金とともにパートナーの裏切り、なによりも社内の人物の裏切りのショックにより茫然自失となっていった。お金とは何なのか、幸福とは何なのか、それを自問自答しながら東京の街をさまよっていた。

Chapter4「地獄で知った「お金のからくり」」
本章にも取り上げあれているが、芥川龍之介の作品に「杜子春」という作品がある。水野氏も「杜子春」の再現の用に二度同じことをしていないが、それに近いものがあった。脱出のできない借金地獄であったが、ある先生の出会いによって一つの光明が見えた。

Chapter5「幸福の商社、不幸のデパート」
本当の意味で「無一文」となった。そして膨大な時間が残った。その中で成功本を読み漁り続けた。そして少しずつ実践していった。やがてチャンスは訪れ、「成功本マニュアル(後で調べる)」という本が誕生した。そして作家として道を歩み始め、現在に至る。

最初にも言ったように水野氏の過去は一度だけ聞いたことがある。しかしそれはほんの序の口であった。ITバブルの坩堝に飲まれながら急成長を遂げ、急転直下と起伏の激しい人生を歩んできたからでこそわかるものがある。

「自分の心次第で人は何度でもやり直せる」(p.221より)

いまの社会にそのことを、自らの人生をもとに伝えた一冊である。

2011年 F1アブダビGP ヴェッテルが今季初リタイアを尻目にハミルトンが優勝!! 可夢偉も久々のポイント獲得!!

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round18_final

スタートから1コーナーの調子の良さはヴェッテルでしたが、1周目途中からヴェッテルはタイヤバースト+スピンを喫してしまい、今季初のリタイアとなってしまいました。

今回ポール・トゥ・ウィンを取れば今季12勝となり、次戦も優勝すれば2004年にミハエルが達成した年間13勝とタイ記録となったため、ヴェッテルのショックも理解できます。

ハミルトンはドイツGP以来の今季3勝目を挙げました。ここ最近では悪評の方が多かっただけにそれを払拭させるために大きな1勝を挙げたと言っても過言ではありません。

アロンソも次戦、そして来年度につなげる2位表彰台獲得となり、これで今季開催されるすべてのGPでトロフィーを獲得したこととなります。

可夢偉はドイツGP以来となるポイント獲得となりました。10位フィニッシュではありますが、アブダビGPはF1キャリアで初めてポイントを獲得した地であるため、相性の良さも見せたと言っても良いのかもしれません。

次戦は2週間後、いよいよ最終戦、ブラジル・インテルラゴス!!

2011年 F1アブダビGP ヴェッテルがシーズン最多タイとなる14回目のPP獲得!! そして優勝予想

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round18_qualifying

1992年、ウィリアムズ・ルノーが全盛期だった頃に、ナイジェル・マンセルが14PPをたたき出し、圧倒的な強さでチャンピオンを獲得しました。あれから19年、今年絶好調のヴェッテルが前述の記録である今季14回目のPP獲得となりました。

今季のヴェッテルはミスでリタイアをする場面が非常に少なく、安定感のある強さと、持ち前の速さが光るシーズンだったように思えます。とりわけ速さは際立っており、PP記録更新も夢ではない様に思います。

2位のハミルトン、3位のバトンのマクラーレン勢も速さを見せていましたが、最後の最後でヴェッテルが渾身の走りを見せ、PPを逃す形となりましたが、決勝はヴェッテルを狙える位置にいます。予選でPPを獲得できなかった鬱憤を晴らすことができるか注目です。

可夢偉は16番手とチームメートに比べて大きく遅れを取った形となりました。しかもチームメートとは0.8秒差もつけられてしまい、速さで大きく遅れを取ってしまった感も拭えません。

さて、優勝予想と行きましょう。

本命:ヴェッテル

対抗:ハミルトン

要注意:バトン、ウェーバー

速さと強さを兼ね備えているヴェッテルがみすみす優勝を逃すわけはありません。しかもよく見てみると今季まだ1度もリタイアがない(しかも表彰台もドイツGP以外すべて獲得)状態となっていることから、優勝も揺るぎないものといえるかもしれません。

2011年 F1アブダビGP フリー走行3回目結果

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round18_free3

マクラーレン勢が金曜日のフリー走行に続きトップタイムをマークしました。記録のかかるヴェッテルも2番手と金曜日とは打って変わって上位に食い込んできました。マクラーレン勢か、ヴェッテルか、PP獲得は果たして誰の手に渡るのでしょうか。

2011年 F1アブダビGP フリー走行1・2回目結果 そしてPP予想

今年のF1シーズンも残すところあと2戦。今回はアジア最後の戦いの地、ドバイ・アブダビが舞台。新興国として経済的にも急成長を遂げた象徴としてF1が開催され始めたのですが、F1グランプリで唯一の「トワイライト・レース」と呼ばれており、日没前からスタートをし、後半はナイトレースというようなレースとなることから言われたそうです。

さて、フリー走行1・2回目の結果を見てみましょう。(「F1通信」より)

1回目

Round18_free1

2回目

Round18_free2

1・2回目ともマクラーレン勢がトップタイムをマークしました。チャンピオン獲得しているヴェッテルは1回目6番手、2回目4番手と様子見といった状況ですが、そんなヴェッテルも2回目にクラッシュを喫し多難なフリー走行でした。

気になるのがフェラーリ勢、1回目ではマッサがコースオフ、2回目はアロンソがクラッシュに見舞われただけではなく、フロント・ウィングが火花が散ったり、振動したりして、新たに開発したフロント・ウィングがネックとなってしまっているようです。

ではPP予想と行きましょう。

本命:ヴェッテル

対抗:バトン

要注意:ハミルトン、ウェーバー

ヴェッテルが鉄板のような気がします。今回PPを獲得すると今季14回目、1992年にナイジェル・マンセル(ウィリアムズ・ルノー)が獲得した年間PP記録とタイとなります。奇遇にもエンジンは同じルノー・エンジンなだけに期待がかかりそうです。

イライラや怒りをマネジメントしてツキと幸運を引き寄せる法

イライラや怒りをマネジメントしてツキと幸運を引き寄せる法 (DO BOOKS) イライラや怒りをマネジメントしてツキと幸運を引き寄せる法 (DO BOOKS)
武田 和久

同文館出版  2011-06-23
売り上げランキング : 27139

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

「怒り」というと、「悲しみ」と並んでネガティブな感情の代表格として挙げられる。そのネガティブな感情をぶちまけることによって相手にも伝染しやすく、周りがギスギスとしたものとなってしまう。
本書はその「怒り」の感情のメカニズム、「怒り」を抑えたり、利用したりする方法について紹介している。

1章「「怒り症候群」という現代病」
現代は「怒りやすい」と言われている時代だという。私が最近「怒り」を覚えたことを思い出すと、仕事のことではいくつか挙げることができる。しかしそのほとんどは自分に対する怒りであるため、他人にぶちまけることはない。せいぜい雑念ノートにぶちまけて終わりである。
しかし、今し方は「他人」に対する怒りになることが多いのだという。他人に対する怒りの矛先を向けられると、向けられた人も「怒り」を表し、互いに険悪な関係に陥ってしまう。

2章「怒り症候群の5つの原因」
「怒り」の感情を呼び起こす要因として本章では5つ取り上げている。その5つは、

・「関わり」
・「承認」
・「自由」
・「楽しみ」
・「安心」

のそれぞれの願望が満たされるかどうかで「怒り」を引き起こすのだという。

3章「怒りを本当の感情だと勘違いする人々」
「怒り」は自分の本当の感情だと思いこんでいる人達もいるのだという。
そういう人に対して「怒り」を沈めようにも返り討ちされる、「怒り」を増幅して返してくることもある。
では「怒り」を向けるのだろうか。相手に対して「期待」しているのだから、である。しかしその「期待」はポジティブな意味での「期待」とは異なっている。その異なっている所以が本章には書かれている。

4章「怒りを「行動」で撃退する方法」
ここからは「怒り」を撃退する、抑えるなどの方法を紹介している。その第一弾として「行動」を取り上げている。仕草や考え方、口癖などいろいろなものが本章では紹介している。

5章「怒りを「イメージ」で抑える方法」
「イメージ」でどのようにして「怒り」を抑えるのだろうか。簡単に言うと「楽しい」「好き」「将来」を想像していくことによって、「怒り」を沈めることができるという。

6章「怒りを制御する「考え方」」
「怒り」を起こしやすい考え方に「完璧主義」が挙げられているが、その「完璧主義」を否定するものではない。ようはこの「完璧主義」の矛先が自分に向けられるのは良いが、他人に向けられることで「怒り」となってしまうのである。自分と同じ「完璧」な状態にならないから不満が募ってしまうからである。
本章では「完璧」のほかにも、考え方のバランスやユーモアなどを取り上げている。

7章「怒りを撲滅する実践シート」
本章では「怒り」の感情を撲滅するための究極アイテム「怒り撲滅シート」を紹介するとともに、実践例も取り上げられている。論より証拠なので、まずは自分自身、もっとも「怒り」を覚えたことを書いてみると良い。

8章「「怒り」は自分と向き合うチャンス」
「怒り」はすべて「悪」ではない。「怒り」を表されていることによって自らの考えや行動を変えることができる。ネガティブをネガティブとしてとらえず、ネガティブの中には何か「理由」や「要因」がある。その「対処」はどのように行うか、に転化し、「怒り」と向き合うことができる。

「怒り」はもしかしたら誰にも起こる感情なのかもしれない。しかし「怒り」を「怒り」のままにせず、自ら向き合うことによって「怒り」を抑える、沈める、撲滅する方法がある。自らの行動によって自分にも、相手にも引き起こされるのであればなおさらである。価値観は誰しも違う。互いに許しあう、認めることによって「怒り」は抑えられる。もしも「怒り」を出そうとしたらちょっと立ち止まって本書を開いて見た方が良い。「怒り」と向き合うことによって「怒り」を抑えることができる。

ムリせず、ウソをつかず、1億売れた!! 「営業トーク」

ムリせず、ウソをつかず、1億売れた!! 「営業トーク」 ムリせず、ウソをつかず、1億売れた!! 「営業トーク」
藤冨雅則

すばる舎  2011-03-19
売り上げランキング : 141940

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

今し方の時代であるが、営業マンは自らの商品やサービスを売るのに苦心をしている人は少なくない。その中で「個人売上1億」は商品によるが「夢のまた夢」だと思いこんでしまう人も少なくないだろう。
しかし著者はどん底と呼ばれた営業から様々な試行錯誤を繰り返し、壁を乗り越えて形成した手法を紹介している。

PART1「「アポが取れない」「売れない」から脱却!!」
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
これは南海・ヤクルト・楽天と3球団で監督をわたり歩いた知将・野村克也の言葉である。野球での言葉であるが、これは営業などビジネスの場でも用いることができる。
「売れない」「アポがとれない」ことにもトークがまずいなど明らかな理由がある。
本章では「アポが取れない」「売れない」といった原因を自らの体験をもとに探るとともに、そういった状況の脱出法を伝授している。

PART2「ガチャ切り地獄から救われる!」
営業の電話を受けた人であれば、見たことも聞いたこともない会社から電話があると、何も言わずに電話を切ってしまうことがある。それが「ガチャ切り」である。
受け取る側も「いらない」や「不審感(不信感ではない)」があるためか、そうなってしまうのだが、営業を行う側にも、あたかも「押し売り」と思わせてしまうようなものもあるのだという。
本章ではそういった「押し売りトーク」を脱し、商談へと結びつけられるようなトークや営業術を紹介している。

PART3「プレゼン前にばっちり勝負が決まる!」
次は契約に結びつける最大の難所といわれる「プレゼン」と言われているが、その前段階としての商談やヒアリングがある。それらは取引先がどういう会社であるか、何をほしがっているのか、購入したい(もしくはする予定)目的とは何かを聞き出すことにある。本章ではプレゼンのみならずそれらについても含まれている。

PART4「敵対関係にならずに、キッチリ詰められる!」
商談やプレゼンの後にも「クロージング」と呼ばれるものも存在する。その中で取引先の担当者などからネガティブなことを伝えられた場合、どのように切り返すのか、本章ではそれらを紹介している。

「トップセールス」を達成することは何なのか、もとい「営業マン」とは何なのか、著者はスキルのほかにも心構えなど、自らの失敗談を織り込みながら後世に伝えようとしている。
「売れる営業マン」というよりも「信頼される営業マン」それが著者の伝えたかったことなのかもしれない。

気づいたら「いつも選ばれる人」の会話ルール55 ~なぜ、プロスポーツ選手は女子アナをパートナーに選ぶのか!?~

気づいたら「いつも選ばれる人」の会話ルール55 〜なぜ、プロスポーツ選手は女子アナをパートナーに選ぶのか!?〜 気づいたら「いつも選ばれる人」の会話ルール55 〜なぜ、プロスポーツ選手は女子アナをパートナーに選ぶのか!?〜
稲葉寿美

すばる舎  2011-10-20
売り上げランキング : 48606

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

水野俊哉様より献本御礼。
ビジネスの場でもプライベートの場でも「会話」はつきものである。その会話を一工夫することによって「選ばれる人」になるのだという。本書はその「選ばれる人」の会話や話し方など、コミュニケーションの方法を「女子アナウンサー(以下:女子アナ)」の立場から55のルールにして伝授している。

Chapter1「「いつも選ばれる人」になる女子アナ流「会話」ルール」
まずは「会話」である。会話をするにしても様々なタイプの人がいる。無口の人や気難しい人などとの会話や初対面の人との会話などの方法が取り上げられている。
経済界の人物よりもスポーツ選手を引き合いに出すところが多いように思える。

Chapter2「心をガッチリつかむ女子アナ流「話し方」ルール」
話し方であるが、本章の冒頭には「お天気お姉さん」について取り上げられているところが印象的である。
それはさておき、「話し方」にしても、表情や内容、表現と言ったことが重要視するのだという。本章ではそのことについて取り上げられている。

Chapter3「相手の想いがあふれ出す女子アナ流「聞き方」ルール」
次はコミュニケーションの中での肝となる「聞き方」である。相手の話のリアクションなどの反応や雰囲気、目配り、態度などが取り上げられている。

Chapter4「一歩踏み込んだ会話ができる女子アナ流「質問」ルール」
「質問」とはいってもシンプルなもので、「朝何を食べた」や「趣味は?」と言ったものからはじめ、会話のトリガーを引くことで、会話を盛り上げることができるのだが、本章では、それだけではなくストーリー仕立てにしたり、想いを汲んだりする事によって会話の質を掘り下げることができるという。

Chapter5「5秒で夢中にさせる女子アナ流「初対面」ルール」
仕事の場で「初対面」の人に会うことは少ないが、プライベートだと「初対面」の人と会うことが多い。印象や話し方など、「第一印象」をいかによくすることができるのか、と言うのを本章では紹介している。

Chapter6「最高のあなたになる「いつも選ばれる人」のルール」
最後は「いつも選ばれる人」である。「話し方」と言うよりも、「印象」や「口癖」が中心となる。

「話し方」や「会話」一つで相手の持つ印象を変えることができる。相手は変わらなくても、自分の会話や話について意識的に変えることができると、自然と相手の印象も変わってくる。インタビューや取材など「コミュニケーション」を数多く経験してきたからでこそ、そのことがよくわかるという。

「やめた!」がなくなる 続けるスイッチの作り方

「やめた!」がなくなる 続けるスイッチの作り方 (アスカビジネス) 「やめた!」がなくなる 続けるスイッチの作り方 (アスカビジネス)
松島 直也

明日香出版社  2011-11-07
売り上げランキング : 13880

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

水野俊哉様より献本御礼。

「継続は力なり」

という言葉がある。仕事でもプライベートの場でも継続をすることによって大きな力になると言われている。しかし人間は飽きっぽいため、長く続くことが難しい。よほどの動機と目的を見いだしていない限り。
ちなみに先日言ったように当ブログも1050日近く毎日更新を続けている。書評やF1など書くことが好きになっていったからでこそだと思う。
本書は「続ける」ことの重要性と、どうしたら「続けられる」のか、という方法の2つを紹介している。

第1章「「続ける」ことは誰でもできる」
続けることのできるメカニズムについて本書では「NLP(神経言語プログラミング)」を用いて紹介している。
本来NLPはコミュニケーションをするときによく用いられるため、「継続力」と「NLP」となるとピンとこない。
そのNLPはさらに進化しており、今回のように継続をするための「意識」と「行動」を司ることによって「継続」することができるのだという。

第2章「なぜ続けられないのか?」
とはいえ、なぜ続けられない人やことはなぜなのだろうか。一つに「動機付けの弱さ」や「本当にやりたいことではない」「必要のないこと」が挙げられる。

第3章「「続ける」ために心を整える」
まずは「続けられる」環境づくりである。目的や行動のトリガーや心構えなどが取り上げられている。
そもそも私はどうしてブログを続けているのか、あるいはどうして書評を続けているのか、という目的付けの質問を繰り返すことがあるのだが、元々ブログを始めたのも、「大学の友人に触発されて」のことであり、「書評」も備忘録として書くことがきっかけであり、ましてや「続ける」理由は、書きたい本の書評やF1などが沢山あるからにほかならない。
そう考えると不純と言えば不純かもしれないが、それが原動力になっていることは自らも体現しているように、間違いない。

第4章「「続ける」ための心がけ」
健康にしても勉強にしてもはじめから大きな目標や大きなプロセスを立てて、続けられず頓挫するケースは少なくない。私自身も学生時代の夏休みの宿題や勉強スケジュールで何度も頓挫したことははっきりと覚えている。
「続けられる」ように日々の目標を簡単にすることから始めることによって続けられるように心がけることが大切である。

第5章「「続ける」ためのテクニック」
少しテクニックの分野に入ってくる。継続をするためにイメージをしたり、環境ややり方を変えてみたり、と続けられる環境をカスタマイズすることによって、楽しく「続けられる」、時には「続けなくてはならない」ような環境にすることができる。

第6章「「続ける」のが難しくなったときは」
「続けていく」と時にはそれが難しくなることもある。そのような状態の時には、妨げになるものを排除する事はもちろん、リセットや呼吸も「続けることが難しい」要素を打破することができる。

第7章「「続ける力」を発揮する具体的な方法」
具体的に「何」を続けることによってメリットをもたらすのか、について「早起き」や「読書」「勉強」などケースによって紹介している。

「継続力」は一朝一夕で身につけられる者ではなく、ましてやそれを身につけるにはそれ相応の時間がかかる。しかしいったん身につけてしまえば、その力はどのようなノウハウよりも強い。これから始めることで「続けたいこと」があって、かつ今まで「続けられなかった」人にとって、本書は最適の一冊と言える。

今日が「最後の1日」だとしたら、今の仕事で良かったですか?

今日が「最後の1日」だとしたら、今の仕事で良かったですか? 今日が「最後の1日」だとしたら、今の仕事で良かったですか?
中村将人

経済界  2011-10-25
売り上げランキング : 34

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

著者の中村様より献本御礼。
人生は何が起こるかわからない。もし順風満帆の人生であったとしてもある日突然、交通事故や突発的な病により死んでしまったとき、今の仕事は本当に良かったのか、と考えてしまうのかもしれない。
「もしも明日死ぬとしたら、あなたは何をしたいのか」
もしかしたらそれは常日頃から問わなければならない命題なのかもしれない。本書は働く理由、仕事をする理由を自ら死ぬかと思ったような体験を交えてその考えを伝授している。

第1章「もしも今日が「最後の1日」だったとしたら?」
最初にも言ったように、著者は死ぬかと思った体験している。しかも「5回」も、である。それだけ遭遇しているだけに、「明日が最後の日になるかもしれない」といやがおうにも考えさせられてしまう。
「今日が人生最後の日」だとわかったとき、私は何をやりたいのか。やりたいことがたくさんある、という答えになってしまう。

第2章「「やりたいこと」の見つけ方」
では「やりたいこと」が見つからない場合、どうやって見つけられたら良いのだろうか、という問いであるが、見つけられなくても、自分自身がどのような人間であるかを掘り下げること、もしくは過去の体験を鑑みることも一つの手段としてある。

第3章「あなたの変化を阻む「7つの強敵」対処法」
前章で「やりたいこと」が見つけられたときに、新たなチャレンジなどを挑むのだが、それを挑むにあたって様々な変化をする。しかしその「変化」の妨げとなる者が「7つ」存在すると言われている。むかし「サラリーマンには7つの敵がいる」と言っていたが、それになぞらえているのだろうか。

第4章「「やりたいこと」がわかったら「変人」になろう」
第3章でも述べたように「やりたいこと」が見つけられたら、様々な変化が起こったり、自分で変化をしたりする事となる。しかし周りは自らの変化を見て「変人」扱いされるようになるのだが、その扱いをされてしまった以上、そうなって様々なチャレンジをし、失敗を積み重ねていく。

第5章「「このままの人生」で終わりたくない人へ」
「今日人生最後の日だったら」ということを考えず、そのままなあなあとした人生を歩むのも一つの道であるが、承知の通り人生は一度しかない。その一度しかない人生のなかで、私たちは何をしたいのか、と考えるのは至極当然である。現在働いている仕事の中にも自分なりの「目的」を持つことによって「なあなあ」の人生や仕事をすることがなくなる。

第6章「一歩踏み出した人の誰もがハマる「落とし穴」」
「やりたいこと」を見つけても、うまくいくことはほとんどない。むしろ「失敗」や「こんなはずでは」と思うことばかりではないだろうか。
「うまく行かないとき」は誰にでもある。そのときに「背を向ける」といった「逃げ」に陥ることもある。そのことによってダメにしてしまうことも少なくない。

第7章「「やりたいこと」に「お金」はいらない」
「やりたいこと」があってもお金がないことを理由に断念してしまうケースもあるが、お金が無くても開業できると、著者は主張している。そのために著者は「0円店舗開業士」を生業としている。

第8章「「やりがい」を手に入れた人たち」
本当の意味で「やりがい」を手に入れた人は寝食どころか、時間を立つことでさえも忘れてしまうのだという。

第9章「「最後の1日」を成功者として迎えるために」
「やりがい」「やりたいこと」「何のために仕事をするのか」、その考えは「最後の1日」の仕事や生き方に直接するものである。自らの仕事やビジネスなどの根幹といえる考えであるが、を考える・考えないの差は仕事を取り組む姿勢から天と地ほどの差があると言っても過言ではない。

「人生は何が起こるかわからない」
それは誰もがわかっていること。そのような時にやりたいことややりがいのあることを見つけるのも困難であり、喩え見つかってもうまく行かないのも事実としてある。しかし一度しかない人生である。それらに向けて行動をすることこそ、悔いのない人生を送れる第一歩ではないだろうか。

組織を変えるマネジメント

組織を変えるマネジメント 組織を変えるマネジメント
佐藤 克男

致知出版社  2011-09-16
売り上げランキング : 214379

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ここ最近では「もしドラ」のブームにより、企業のみならず、部活動やサークルなどで「マネジメント」の実践が行われている。
この「マネジメント」について、地方自治の場でも生かそうとしているところがある。北海道森町では37年間同じ町長が続いたが、2008年に著者が町長選に出馬、見事初当選を果たし、組織改革の産声を挙げた。
それから3年間で森町の地方自治はどのように変化をしていったのか、本書ではそれを紹介している。

第一章「人生を懸けた改革への決意」
北海道森町といえば駅弁の「イカ飯」が有名である。東京のとあるデパートで行われている駅弁フェアでは毎年売り上げNo1を誇っているという。470円というリーズナブルな価格でありながら、イカの上品な味わいが何とも言えないというが、私は食べたことがない。食べようとしてもすぐに売り切れてしまうからである。
与太話はここまでにしておいて、本章では会社経営者だった著者が故郷である森町の町長選に出馬したきっかけと町長選に初当選するまでのいきさつについて綴っている。

第二章「改革の第一歩」
町長に当選してから最初に取り組んだのは「副町長」などの人選であった。そしてもう一つ改革に取り組んだのは、職員の「意識改革」であった。本章では当選直後から行った改革について取り上げられている。
ちなみに私が本章にてもっとも印象に残ったのは「トイレ改革」である。掃除好きの私にとってはたまらないところである。

第三章「組織づくりは人づくりから」
組織づくりはビジネスの場ではよく行われているのだが、地方自治体でその「組織づくり」が行われているところは少ないように思えてならない。
本章では規律や姿勢、さらには研修に至るまでの「人づくり」を紹介している。

第四章「財政改革への取り組み」
北海道といえば、2007年3月に夕張市が財政破綻をし、大きな話題となった。北海道では他にも赤平市や森町など財政難に喘いでいるところは数多くある。
本章では財政改革として、工事費や雑費など微細なところからの改革を取り上げている。

第五章「議会との確執」
おそらく「改革」の中でもっとも大きい障害として。「議会」が挙げられる。地方自治体でも東国原氏が知事になったときの宮崎県や橋下氏が知事になったときの大阪府では、議会との確執が大いに取り上げられたのは記憶に新しい。森町も例外ではなく議会との確執があった。

第六章「我が町の素晴らしさ」
森町の名物の一つとして第一章にも取り上げられた「イカ飯」がある。実はこの「イカ飯」は森町で生まれ、家庭的料理として作られているのだという。
他にもホタテの養殖や北海道唯一の地熱発電所も森町特有であるのだという。

第七章「これからの町づくり」
北海道の中でも自然資源が豊富にある森町であるが、第四章で述べられたように財政難に喘いでいる。その財政の建て直しの他に、注目される町であり、お年寄りを大切にする町づくりといったことを目指しているという。

第八章「未来のために」
ここでは森町のために、というよりも未来の子供たちの為に伝えたいことが書かれている。

第九章「これからの使命」
森町の町長として、これからやるべきこと、思いを綴っている。

「イカ飯」の町として知られる森町であるが、財政難や過疎化に喘いでいる町でもある。2008年に著者が町長となってから様々な改革が行われてきており、その歩みやこれからも続くことであろう。地方自治体もビジネスと同じく「変わりゆく」、著者はそれを体現しながら今日も町長として辣腕を振るう。

志縁塾プレゼンツ 出版記念「特別講演」2011 感想

一昨日は知り合いのお誘いで「志縁塾プレゼンツ 出版記念「特別講演」2011」に参加いたしました。

「志縁塾」とは2003年に大谷由里子さんらが設立し、講師養成や研修事業などを行っているそうです。
「志縁塾」という名前の由来は「志」を持つ人をつくり、「志」を持った人との「縁」を結び、そして「支援」していくことから名付けられたそうです。
(詳しくは「会社概要」にて)

今回は支援塾の中から選りすぐりのイケメンの方々3人の講演と大谷由里子さんの絶妙な司会と充実した内容でした。

Ⅰ.藤冨雅則

パフォーマンスも含めて「目標」や「覚悟」などをテーマとした講演でした。

パフォーマンスの時にはハプニングがあり、それが後のパーティーにてネタになったのはご愛嬌と言ったところでしょうか。

他にも著書にもあるように営業時代のエピソードについても語られました。

Ⅱ.黒岩禅

TSUTAYA伝説の店長として語り継がれている方の講演です。

もっとも印象に残ったのは黒岩さんの生い立ち。まさに幼少の頃から「波瀾万丈」という言葉が強く印象づけられました。それと同時に「伝説の店長」の礎をそこで築いたという感じさえしました。

あと、離婚届の話は強烈でした。夫婦仲を回復させたい人にとってはこれ以上無い特効薬(?)と言えるかもしれません。

Ⅲ.武田和久

「心理学」や「行動特性」などを研究している方の講演です。ビジネスの席亜でも保険営業にて数々の記録を打ち立ててきた方ですが、その前後のエピソードについても余すところなく語られました。

ほかにもオープニングや司会をこなしていた志縁塾代表の大谷由里子さんのトークも笑いなど軽妙なトークの中で心に響く言葉がぎっしりと詰まっており、聞く人を飽きさせないようなものでした。

セミナーやパーティーに参加する私ですが、「志縁塾」については名前以外はあまり知りませんでした。しかし今回初めて「志縁塾」の講演を聴いて、聞く側をいかに飽きさせず、かつ本当に充実した内容になるか、を互いに切磋琢磨しながら、講師を育てていくという感じを受けました。また「志縁塾」の講演を聞いてみたいという印象もありました。

今回この会を主催した大谷さんをはじめとした志縁塾のみなさま、講師の藤冨さん、黒岩さん、武田さん、そして名刺交換をしてくださった皆様、本当にありがとうございました!!

感情の発達と障害―感情のコントロール―

感情の発達と障害―感情のコントロール― (SEKAISHISO SEMINAR) 感情の発達と障害―感情のコントロール― (SEKAISHISO SEMINAR)
澤田 瑞也

世界思想社  2009-08-20
売り上げランキング : 86053

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

人は動物の例外なく「感情」を宿している。その感情についてコントロールができる点では、感情の赴くままに動く他の動物とは一線を画している。
ではその感情の発達と感情にまつわる障害、そして感情のコントロールはどのように行われているのか、本書ではそれらのことについて考察を行っている。

第一章「感情の基本的発達」
感情は、人間にある「喜怒哀楽」など挙げられるように、根拠があるなしに関わらず出てくる「情」や「感覚」である。「気分」や「情動」などと使われることもある。
本章では「感情」そのものの定義だけではなく、章のタイトルにもあるとおりいかにして人間の感情が発達するかについて書かれている。

第二章「感情調節のメカニズム」
人間は成長をすると、自分の感情がわかるようになり、TPOによって感情のコントロールをし始めるようになる。本章ではその感情のコントロールの一つである「感情調節」の概要を取り上げている。あまり聞き慣れないのだが、いざその概要を見てみると、自分の中で無意識にやっていることも多い。

第三章「感情調節の発達」
ではその感情調節の発達はいつ、どのように行われていくのだろうか。
本書では発達過程として乳幼児、青年・成年、老年に分けて説明されている。それぞれ感情発達の仕方が違ってくると言う。
乳幼児の場合は「感情調節」そのもの、青年・成年になると「愛着」、老年に至っては「ゴール」がキーワードと言える。

第四章「内在化障害」
ここからは感情にまつわる障害について述べられている。その一つとして「抑うつ」や「不安」などの「内在化障害」について本章にて取り上げている。人は成長すればするほど「恐れ」や「不安」を増大させ、「感情」にも繊細に表れてくる。そしてそれがあるきっかけによりバランスを崩し、「抑うつ」と言った心的な障害に陥ってしまう。傾向もあれば予防法も取り上げられている。

第五章「子どもの外在化障害」
「子どもの外在化障害」というと難しく見えるのだが、簡単に言えば「子供の反抗期」と言うべきものなのかもしれない。親や社会への反抗が強くなるのは、だいたい「思春期」と呼ばれる時期、中学〜高校生の頃と言える。
その時期の中で、反抗・非行に走るのだろうか、本書で分析を行っている。

第六章「女子の内在化障害」
本章からは「内在化障害」と「外在化障害」について、女子特有の傾向について考察を行っている。
女子特有の「内在化障害」とはいったい何なのか、それには「遊びの好み」や「人間関係」に起因しているという。

第七章「女子の外在化障害と虐待経験」
第五章にて同様の障害を考察したのだが、女子は人間関係に起因した障害が多いことから、外在化障害についても例外ではない、むしろそれ以上にその障害が顕著に表れるのかもしれない。その障害が母親の立場になると「虐待」に走ることがあるのだという。

感情の発達や障害は男女同じようなものであるという認識があったのだが、本書ではそうではなくむしろ男女に差が見られると言うのを考察の中で見ている。男女の違い、それは趣味嗜好から考え方、人間関係に至るまで傾向は違ってくる(ただし、個人差があることを考慮に入れる必要はある)。本書はそれを解き明かしていると言っても過言ではない。

コーヒー学のすすめ―豆の栽培からカップ一杯まで

コーヒー学のすすめ―豆の栽培からカップ一杯まで コーヒー学のすすめ―豆の栽培からカップ一杯まで
ニーナ ラティンジャー グレゴリー ディカム Nina Luttinger

世界思想社  2008-07
売り上げランキング : 263538

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

私はほぼ毎日といっても良いほどコーヒーを飲む。ビジネスマンの多くは缶であれ、インスタントであれ、豆を挽くことから始める本格的なものであれ、コーヒーを飲む。
では、コーヒーはどこからきたのだろうか、そしていつ頃から生産され始めたのだろうか、いつ頃から愛用され始めたのか。それについて知らないことが多い。
本書は「コーヒー学のすすめ」と題してコーヒーの歴史とマーケティング、トレンドについて考察を行っている。

第1章「コーヒーの歴史」
コーヒーが使われ始めたのは、6世紀ごろエチオピアのガラ族の遊牧戦士らが食用として食べられたのが始まりであった。現在のように飲料としてつかわれたのは1000年に入ってからのことである(このころは嗜好品というより医薬品という扱いだった)。
食用として使われること遡って1500年にものぼる。先日「ビール」にまつわる本を書評したときもビールの発祥が約5000年前であった。そのことを鑑みると、現在使われる嗜好品の歴史は深いといえる。

第2章「コーヒーのはるかな旅」
コーヒーの旅は地球の裏側であるブラジルやコロンビアにおけるコーヒーの生産から流通までの流れ、そしてコーヒーの植物について考察を行っている。
節題に「コーヒーという魔物」があるのだが、この部分がもっとも印象的であった。植物や種子のことを言っているのだが、私にとっては「カフェイン」があること、そして広く飲み続けられている意味合いで「魔物」と呼べるのではないかと考えてしまう。

第3章「コーヒー貿易の成長」
コーヒーで貿易をまかなえている国は少なく、ブラジルやコロンビアなどが主として挙げられる。とりわけブラジルでは「過剰生産」が1930〜40年代に起こったという。作りすぎにより価格が急落するのをおそれ自国では廃棄をしたり、再利用をする方法に四苦八苦したといわれている。それとにた現象が1999年に「コーヒー危機」となって表れた。

第4章「健康・マーケティングと巨大焙煎業者」
コーヒーの最大の特徴として「カフェイン」が挙げられる。最初にも言ったように日本人の多く、とりわけビジネスマンが中心に飲まれるのだが、創刊が得ると日本人は「カフェイン中毒」にかかっているとも言える。それが大きなマーケットとなり、今日のコーヒー市場の隆盛の礎ともなっている事実もある。

第5章「スペシャルティ・コーヒー・ブーム」
時代が変化することの例外もなくコーヒーの飲み方、扱われ方も変化して行く。「スペシャルティ・コーヒー」もその変化の一つであり、現在で言うところではセブン−イレブンやミニストップなどのコンビニエンスストアでエスプレッソコーヒーの販売(缶ではなく、コーヒーそのものを販売する形)をする形が始まった。ほかにもスターバックスの誕生もその変化の一端を担っているとも言える。

第6章「サステナブル・コーヒーの流行」
「サステナブル・コーヒー」とはいったい何なのだろうか。「有機栽培、かつ日陰栽培であり、鳥にやさしく、フェアトレードで輸入されたコーヒー」を指している。そのコーヒーがいつ、どのように流行していったかについて考察を行っている。
コーヒーについて調べてみると、コーヒーを飲むが如く深い。知れば知るほどコーヒーは奥深く、そしてそれが尊い飲み物であることがだんだんわかってくる。そのことを本書では教えてくれる。

1年以内に夢がかなう「先まわり」手帳術

1年以内に夢がかなう「先まわり」手帳術 1年以内に夢がかなう「先まわり」手帳術
大田正文

サンマーク出版  2011-10-28
売り上げランキング : 4798

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

そろそろ来年の手帳が発売され、いよいよ手帳にまつわるビジネス書も多く出てき始めた。本書もその例外ない一冊であるが、著者の手帳については私も一昨年の冬に一度だけ見たことがある。マインドマップや感じたことを余すところなく書かれていたことに驚きを隠せなかったことを、今でも覚えている。
著者がなぜこの手帳の書き方を確立させたのか、15年もの間書き続け、かつカスタマイズを続けてきたのだろうか、本書にすべて詰まっている。

1章「なぜ、手帳はあなたを"進化"させるのか?」
「あなたにとって手帳は何のためにあるのか?」
そのことから本書は始まる、手帳は人の成長に比例するように進化を繰り返していく。私も手帳を使い始めたのは2006年の時、ちょうどそのときは大学のサークルで重要なポストに入っていたため、折衝事などの予定をスケジュールにまとめているだけであった。
話は変わるが、手帳に「書き方」はあるのか。正直なところ答えはない。スケジュールにしてもこれまでだけではなく、これからなにをしたいのかについても書くこともでき、過去を振り返るための手帳もまた一つの役割である。創刊が得ると「人生を有意義にさせるもの」と言うのが一番しっくりくるのかもしれない。

2章「ここで差がつく! 手帳の選び方・始め方」
手帳は期間は違えど、パートナーとなることは間違いない。だからでこそどれを選ぶかにも気を使う必要があるという。
ちなみに私も最初、手帳を選ぶのには何度も書店や文房具店に足を運び、現在の手帳に決めるのに何日も時間をかけたことは今でも覚えている。ちなみに私の手帳はこれである。

私も著者と同じB5版の手帳である。ただし私の場合は輻輳する日程などをとらえるばかりではなく、この日起こったことなどを取り上げるにも最適なものである、という考えからこれを選んだ。かれこれ5年のつきあいであるが、書き方そのものについては毎年変えていっている。さらに、リンクに貼られているものは1月始まりであるが、私はいつもこの手帳の「4月始まり版」を買っている。年度の変わり目で1年と捉えているからである。

3章「日々、書き込むほどに夢に近づく」
手帳は日記と同じく、毎日何か書き込むことによって、気づきや経験が顕在化し、そのことによって宝物も増えるという。
「何か」というのは何でもありで、その日の感情ややったことなどを書くことによって、何があったのか、何をしたのかと言うのを見返すことができる。

4章「問題を解決し、夢の実現が加速する計画の立て方」
社会人のみならず、人生の中で「問題」や「不安」というのは付き物である。
本章では目標や問題などを細分化すること、それらのことを手帳で行うことによってスケジュールにも落としこんでいくことができる。

5章「あなたの人生を「次のステージ」へ上げる手帳振り返り術」
目標のために様々な行動をしていくのだが、その中で「振り返り」や「フィードバック」などをする事によって次のステージに向けて軌道修正したりすることができる。本書ではその方法について紹介しているが、本章の最初に「人生の卒業式」と言うのが気になった。まさか「エンディングノート」ではとさえ思ってしまった。

6章「人と、そして世界と手帳を「共有」しよう」
手帳はノートと同じく、自分だけのものかと思いこんでいたのだが、本書を読むとそうではなかった。むしろ「共有すること」荷よって、夢や出来事を他人に磨かれて進化をしていく。本章で印象的なのが4コママンガである。「愛妻家」が印象づけられるところと言える。

7章「もっと人生が楽しくなる手帳のアイデア」
手帳は日々のスケジュールや日記を核だけではもったいない。斬新なアイデアを出す宝庫にもなる。事業の構想を立てたり、考えをありのまま書くことによって手帳を書くことがどんどん楽しくなる。

手帳は無限の可能性を秘めている。著者が15年間下記続けたことによって様々な夢を実現したり、目標を達成したりすることができた。「たかが手帳」と思ってはいけない。手帳こそ最高の道具である、と本書はそういっているのかもしれない。

断らない人は、なぜか仕事がうまくいく

断らない人は、なぜか仕事がうまくいく 断らない人は、なぜか仕事がうまくいく
田中和彦

徳間書店  2010-08-27
売り上げランキング : 71045

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

もう昨年か一昨年の話になるが経済評論家の勝間和代氏が文春新書にて「断る力」が上梓され、話題を呼んだ。反響も大きく「偽カツマー」が誕生したが、その本に起因することが多い。会社の誘いや頼みごとをことごとく断り、「自分はデキる」と演じている。そのことによって会社の中では煙たがれる存在となってしまったという。
本書はそのことについてふれてはいないものの、自分には向いていないとして「断る」ことよりも、むしろ「チャレンジ」だと思って「断らない」ことが自己成長ややりがいにつながり、仕事はうまくいくと自らの体験をもとに、講義形式にて語っている。

講義1日目「「向いている仕事がわからない」なら、断るな!」
初めてのプロジェクト、初めての職場となると誰も仕事の勝手がわからないのは至極当然のことである。
本章ではそのように向いている仕事がわからないからでこそ、断らずにやり遂げることで可能性や才能を見つけ、育てられることを説いている。社会人になるといろいろな仕事がくる。その仕事も自分を成長してくれるための「試練」として捉えることによって、成長の糧となる。

講義2日目「「才能を認めさせたい」なら、断るな!」
仕事にしても「量」をこなすことによって「質」に転化していくのだという。
本章のみならず、本書では私の本業であるSEの市場価値についても書かれており、大いに参考になった。

講義3日目「「毎日がつまらない」なら、断るな!」
「毎日同じ仕事でつまらない」という人は私の周りにもいる。しかし私は、
「おもしろくないと思っているから、おもしろくないと思ってしまう。やり方一つ変えてみたりするなど、おもしろくする方法はいくつもあるのでは」
と思ってしまうのである。本章では新しい仕事に飛び込むこと、断らないことによって「自分を見つける」ことができ、新たな可能性を見いだしてくれることを「」の著者である横山氏を取り上げながら説明している。

講義4日目「「将来に不安を感じる」なら、断るな!」
誰しも将来に関して不安を覚えたことはある。だからでこそ、将来に向けて「断らない」ことが大切であるという。とりわけ人がだれもやりたがらない「苦労」を買ってでもやることは後々の宝になることを、「ある事件」の対処を引き合いに出している。
本章の話と少しはずれるが、陸軍大将の梅津美治郎の功績の中の多くは「後始末」によるものであった。「後始末」をきちんとすることで昭和天皇から信頼を獲得し、様々な任務に就くことができたそうである。とりわけ「ミズーリ号」での降伏文書調印も軍を代表して参加したのも有名な話である。

講義5日目「「やれる自信がない」なら、断るな!」
自らが体験したことのない仕事を頼まれた時に必ず「やったことがないからイヤだ」という感情になることがある。やったことがないから「失敗する」ことの恐怖心も半端ではない。しかし「失敗した」という経験こそ、後々につながる大きな宝となることが多い。

「触らぬ神に祟りなし」ということわざがある。リスクを極端におそれる日本人特有の性格を如実に表しているように思えるが、ビジネスの世界ではそのようなことわざは通用しない。
ビジネスの世界は常に進化をする。その波に乗るためにも「断らない」ことが大切である。「断らない」からでこそ、自らの「リスク」を引き上げ、それでいながら大きな「チャンス」や「成長」をつかむことができる。本書は私たちの世代のみならず、社会人初心者にとっても大きなバイブルとなる一冊である。

« 2011年10月 | トップページ | 2011年12月 »

2013年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

セミナー&イベント出没情報

ご意見等こちらでどうぞ

  • kuramae0712★gmail.com (注:★を@に変換してください)

Facebook

Mixiリンク

  • マイミク大歓迎。そうでない人もアカウントがあれば私のより詳しいプロフィールを見ることができます。
    mixi(ミクシィ)やってます!

ブクログ

書評ぶろぐ

著者

出版社

当ブログのレベル

人気記事ランキング