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ブラジルの流儀―なぜ「21世紀の主役」なのか

ブラジルの流儀―なぜ「21世紀の主役」なのか (中公新書) ブラジルの流儀―なぜ「21世紀の主役」なのか (中公新書)
和田 昌親

中央公論新社  2011-02
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「BRICs」の一つであり、経済的にもスポーツとしてもホットといわれているブラジル。「スポーツとしても」とあるが、サッカーワールドカップが2014年、夏季オリンピックが2016年、このブラジルで行われる。
中国やインド、そしてロシアが2000年代の台頭となっていく中で、ブラジルは一歩遅れた状態にあった。しかし前述のオリンピックやワールドカップが開催されるようになってから新興国の中でも主役となりつつある。本書は「21世紀の主役」となるであろうブラジルの経済・政治・スポーツなどブラジルの国を詳細まで紹介するとともに、政治・経済として日本とどういう関係となるかを示している。

第1章「社会・生活の話」
ブラジルは約100年前から日本人移民が始まった。それから日本とブラジルの縁は深く、人・物の交流も多い。
しかしブラジル人やブラジルの社会はどうなのか、というとあまりよくわからないことが多い。
本章ではブラジルの社会や生活などについてかかれているが、何やら「ブラジル人は優しい」のだという。

第2章「経済・産業の話」
ブラジルは「BRICs」の一員として挙げられているが、1970年代からずっと新興工業国として経済成長を続けている。しかし80年代に財政破綻をきたし、爆発的なインフレも何度かあった。落ち着いたのは2000年代に入ってからのことである。
産業自体はコーヒーの主だっているが、それだけではなく工業製品の生産も著しい。

第3章「文化・歴史の話」
ブラジルと「戦争」はあまり縁がない。第二次世界大戦でも唯一イタリア戦線に陸軍を送り込んだくらいで、表だった戦争はない。厳密には1865〜1870年にパラグアイと戦争をした位である(パラグアイ戦争、または三国同盟戦争)。
文化的には、美術館などの建物の造形美や「ボサノバ」の誕生についても書かれている。

第4章「サッカー・スポーツの話」
ブラジルというと「サッカー」と「F1」の話を言う他ない。サッカーは2014年ワールドカップ開催地であり、かつワールドカップ自体も4度優勝している強豪国である。数多くのスター選手も今となっては国内リーグはもちろんのこと、セリエA・プレミアリーグ・リーガエスパニョーラなどヨーロッパのサッカーリーグの舞台で活躍をしている。
他にも「F1」では伝説と言われたアイルトン・セナをはじめ、セナと同じくチャンピオンを3度獲得したネルソン・ピケ、現役ドライバーでも史上唯一300戦以上戦い続けているルーベンス・バリチェロやフェリペ・マッサといったドライバーを多数輩出している。

第5章「政治・外交の話」
外交とは少し別口になるのだが、日本が韓国や中国と嫌悪な関係と同じように、ブラジルは植民地であったポルトガルやアルゼンチンとは嫌悪な関係であるという。
外交や政治の話に戻す。現在におけるブラジルの大統領はジルマ・ルセフであり、ブラジル初の女性大統領である。その前の大統領にはルラ(ルーラ・ダ・シルヴァ)という人物だったが、長期政権出あったとともに、爆発的なインフレ地獄を救ったカリスマ大統領、もしくは「最強の大統領」と呼ばれる存在となった。
そして外交であるが、本書のまえがきにブラジルは日本を救う存在になると言われるが歴史を織り交ぜながら主張している。

経済としても文化・スポーツとしても、もっともホットな国となるブラジル。そのブラジルの今後とそして日本との関係は目が離せないと言っても過言ではない。本書は現在知られているブラジルとあまり知られていないブラジルをすべて知ることのできる格好の一冊である。

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