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2011年8月

無縁社会~“無縁死”三万二千人の衝撃

無縁社会 無縁社会
NHK「無縁社会プロジェクト」取材班

文藝春秋  2010-11-12
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最近は「コミュニティ」という言葉が薄れているのだという。しかしそれはあくまで「近所付き合い」という意味合いでの「コミュニティ」であり、ソーシャルメディアを介して様々な人たちとの交流を行う「コミュニティ」が進化しているため、広義での「コミュニティ」は衰えるどころか進化している、とも言える。
しかしその一方で前者の影響からか「孤独死」や「おひとりさま」といった人たちが多くなり、社会問題と化している。
本章ではそれらも含めた「無縁社会」が誕生し、「無縁死」がでていると警鐘を鳴らしている。

第一章「追跡「行旅死亡人」」

「行旅死亡人(こうりょしぼうにん)」

私は本書を読むまでこの言葉すら知らなかった。調べてみると「引き取り者のいない死者」のことを指しており、「縁」や「絆」が薄れてきた象徴として取り上げられることも少なくないという。
本章ではある「行旅死亡人」の身元を追いながら、社会とは何か、「つながり」とは何かを追っている。

第二章「薄れる家族の絆」
「孤独死」にあったとしても「身寄りがない」ことにより「行旅死亡人」になるケースもあれば「引き取り拒否」によりたらい回しにされることも少なくないのだという。
本章ではそのことについて追っているだけではなく、大学病院が実習などで使われる「献体」の現実についても書かれている。

第三章「単身化の時代」
「生涯未婚」
晩婚化が進んでいる一方で「非婚」も進んでおり、一生結婚できない、あるいはしない人たちが急増しているのだという。異性の嗜好の変化、もしくは価値観といったことから「非婚」を望んでいる人もいれば「経済的事情」から結婚の道をあきらめる人も多いのだという。

第四章「社縁が切れた後に」
最近では仕事が多くなったせいか、セミナーやパーティーに顔を出す機会は少なくなった。頻繁に参加していた時期には会社を退職なさった方と名刺交換したり、面識を持ったりする事もあった。
その中で仕事に集中することは大事だが、それがライフワークになってしまうと、定年になった時に寂しい思いをした、いう負の側面を教えてくれたことを今でも覚えている。
若いときは猛烈に仕事に集中していたが、いざ定年になると家族を始めとした「縁」が切れ、ひとりぼっちになってしまう方々も多くなっているのだという。
もっとも私は一人暮らしであり、仕事にも集中している時期であるが、これだけは気をつけておきたいと肝に銘じた。

第五章「"おひとりさま"の女性たち」
第三章とよく似ている内容になるのだが、本章では少し趣が違う。一昨年に東京大学教授の上野千鶴子氏が「おひとりさま」を上梓し、ベストセラーとなった。そこではポジティブな面からそれを推奨しているのだが、本章ではそれになったことによる負の側面を映し出している。

第六章「若い世代に広がる"無縁死"の恐怖」
本書の番組は昨年放送されたのだが、それに関してインターネットを中心に反響が大きかったのだという。特に私たちの世代を中心に、である。
私たちの世代は「死」とはほど遠い位置にいるのだが、その中での「無縁死」の恐怖、さらには昨今の雇用情勢や「つながり」といった影を落としている現実を本章では追っている。

第七章「絆を取り戻すために」
第一章と同じくある「行旅死亡人」を追った章であるが、それとともに「絆」とはいったい何なのだろうか。本章ではそのことについて考えさせられる。

本書で紹介されたものはあくまで「氷山の一角」と言える。昨今の社会ではバーチャルのつながりや強くなっている一方で「近所付き合い」や「家族」そのもののつながりが薄弱化しているようである。そのためにはどうしたらよいのか。家族にメールや手紙を送る、もしくは電話をかける。近所の人には挨拶でも良いので声をかけるだけでも「無縁死」を回避する第一歩を作ることができる。今の状況を憂うことであれば誰でもできる。その状況を知り、アクションをすることこそ私たちに課せられた課題といえるのではないのだろうか。

「こころ」は遺伝子でどこまで決まるのか―パーソナルゲノム時代の脳科学

「こころ」は遺伝子でどこまで決まるのか―パーソナルゲノム時代の脳科学 (NHK出版新書) 「こころ」は遺伝子でどこまで決まるのか―パーソナルゲノム時代の脳科学 (NHK出版新書)
宮川 剛

NHK出版  2011-02-08
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ありとあらゆる考えや感情などを司る「こころ」はいったいどこからきたのか、未だに完全な解明はでていない。
本書もあくまで一説ではあるが、「遺伝子」という観点から「こころ」はどう決められるかというメカニズムを追っている。

第1章「こころはどこにある?」
本章ではまず脳や遺伝子(ゲノム)のメカニズムの概要を見ながら「こころ」とは何かについて迫っている。ふと疑問に思うのが「こころ」は遺伝子で決められるのか、ということにある。おそらく遺伝子のことについて知らない読者の多くはそう思ってしまうだろう。
本章ではその疑問を払拭するように一卵生双生児や兄弟の違いなどを引き合いに出している。一卵生は遺伝子としてメカニズムが近いといわれている為、あながち遺伝子が心に関係するかもしれない、と思ってしまう。

第2章「遺伝子ターゲティングが拓いたこころの研究」
「遺伝子は何を読みとるのだろうか?」
本章では遺伝子と「こころ」がいかに直結しているのかを証明するべく、様々な実験を行っている。
記憶や神経などについては脳科学でも頻繁に使われているが、これは遺伝子でも言えるのではないかと本章を読んで思った。

第3章「こころの病に挑む」
今世紀になって「こころの病」が急増する現状となったのだが、精神医学を始め進化はしているものの、追いつけていないのが現状である。精神安定剤もあるが、大概はカウンセリングを続けることによるしか方法がないとさえ言われている。
本章ではその「こころの病」を遺伝子で直すことができるか、について模索をしている。

第4章「パーソナルゲノム時代の到来」
人間は機械のように同じようなことを他人が行える例は稀である。行動もそうであるが、顔の形や筋肉などの外見もまた然りである。
その因果関係の一つに「遺伝子(ゲノム)」が挙げられる。本章では遺伝子からかかりやすい病気を解析してくれる機関を紹介するとともに、遺伝子は病気にかかる傾向がどこまでわかっているのかについて分析をしている。

第5章「ゲノムで性格や相性がわかるのか」
これまでは遺伝子学や医学など少し取っつきにくい章が多かったのだが、本章はがらりと一変して身近な「相性」や「性格」と言ったところに着目している。
本章の冒頭では今ではすっかり定着をしている「血液型性格診断」について苦言を呈している。その一方で遺伝子から性格を診断できるのではないかと考え、本章では遺伝子からどのように性格を見るのかについても分析している。

第6章「ゲノム脳科学と近未来」
最近では個人情報の流出が後を絶たないが、究極の「個人情報」こそ「遺伝子」なのではないか、と言っている。これは強ち嘘ではなく、一般的に言われている「個人情報」は「住所」や「名前」、「電話番号」を言っているのだが、遺伝子では「体の特徴」「性格」「思考」など真の意味での「個人情報」なのである。

遺伝子の研究は他の研究に漏れず進化を続けている。元々細胞や遺伝子に関しては医学や生物学とともに研究が進んでおり、これから新しい研究結果などがでてくる。それが私たちの生活に直結していくのか、本書はその期待を募らせる一冊とも言える。

2011年 F1ベルギーGP めまぐるしいトップ争いをヴェッテルがポール・トゥ・ウィンで制す!!

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round12_final

結果的にはヴェッテルのポール・トゥ・ウィンでしたが、今回は序盤から中盤までが非常に面白かったレースでした。何と言ってもスタートダッシュでメルセデスGPのロズベルグがヴェッテルをオーバーテイク!!

まさか!!と思わせる様な瞬間でした。フリー走行・予選とウェットコンディションで、決勝はドライコンディション。そのためまともな戦略が立てられずどのチームも矢継ぎ早のピット戦略に翻弄されていた様な気がしました。

途中ハミルトンと可夢偉のクラッシュもありSC導入となるレースで、めまぐるしい順位変動がありました。

後半はヴェッテルの独走でしたが表彰台争いは最後の最後までわからない展開でしたが。その争いを制したのがウェーバーであり、バトンでした。

最後尾スタートだったミハエルはオーバーテイクショーや戦略が見事にマッチし、5位入賞。F1生活20周年に箔をつけたレースでした。

可夢偉は先程言ったハミルトンのクラッシュや戦略ミスが重なりポイント獲得ならずでした。

チャンピオン争いはヴェッテルがさらに差を広げ、最終戦前にチャンピオン確定というのが現実味を帯びてきました。

次戦は2週間後、イタリア・モンツァ!!

2011年 F1ベルギーGP 雨の予選でもヴェッテルは速かった!! 今季9回目のPP獲得!! そして優勝予想

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round12_qualifying

昨日のPP予想ではウェットコンディションになる事を前提に、「波乱に強いドライバーがPPを獲得する」といったことを言いましたが…、今回はハミルトンやウェーバーなどのタイム争いに勝ったヴェッテルに軍配が上がった形でした。

僅かなミスでも命取りとなるベルギーGPでは予選Q1からミハエル、Q2ではスーティルが大クラッシュを喫するほどの波乱を見せた予選でしたが、最後は速さよりも「強さ」を見せたヴェッテルが制したという形でした。昨年・一昨年は「速さ」ばかりが目立ち、ミスも多かったのですが、今回の予選ではむしろ「強さ」を見いだすことのできた予選でした。もしもこのレースでポール・トゥ・ウィンとなると、今シーズンのヴェッテルは誰も手のつけられることなく、最終戦前にチャンピオン、という形となりそうです。

それを阻止すべくチームメートのウェーバーをはじめ上位勢も奮闘しましたが、アロンソやバトンが遅れを取ってしまった印象を受けます。しかし決勝も波乱の予感。誰が優勝するかもわからないレースとなりそうなのです。そう考えるとチャンスなのかもしれません。

可夢偉は12番手。まずまずの位置ですが、今回は波乱に巻き込まれない。どちらかというといかに堅実な勝負ができるのかに重点を置きたい所です。

さて、優勝予想といきましょう。

本命:ウェーバー

対抗:ハミルトン

要注意:ヴェッテル、セナ

今回は要注意の所で大穴(?)を狙ってみました。今戦からハイドフェルドに代わってレースをする事となったブルーノ・セナです。セナとロータス・ルノーと見ると、85~86年の時代を彷彿とさせるようです。今回は自身初のQ3進出で7番手獲得。雨の状況の中でこの位置を獲得するのは、ある種の才能かもしれません。

ヴェッテルやウェーバー、ハミルトンの争いの中でセナはどのようなレースを見せてくれるのでしょうか。

2011年 F1ベルギーGP フリー走行3回目結果

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round12_free3

土曜日午前のフリー走行も雨でした。予選もウェットコンディションになるようです。波乱必至の予選となりそうです。

2011年 F1ベルギーGP フリー走行1・2回目結果 そしてPP予想

約1ヵ月ぶりのF1開催です。ドライバー達は夏休みが終わり、いよいよ後半戦に向けて臨戦態勢を整えていることでしょう。

後半戦最初の舞台は、屈指の難コースで知られるベルギーのスパ・フランコルシャン。オー・ルージュをはじめとしたコーナーやストレートも有名です。しかしそれ以上に有名なのが天候。「スパ・ウェザー」として知られる代わりやすい天候はただでさえ難コースと知られているドライバーをさらに苦しめる要素の一つです。

波乱必至のベルギーGP。制するのは誰でしょうか?

さて、フリー走行1・2回目の結果を見てみましょう。(「F1通信」より)

1回目

Round12_free1

2回目

Round12_free2

今年はフリー走行1・2回目からスパ・ウェザーが炸裂しました。フリー走行1回目は前半は雨が降り続き、2回目も開始前には短時間でしたが土砂降り、さらには後半にも豪雨、とめまぐるしい空模様でした。上位勢もそれなりの位置にいるのですが…コンスタントに速かったというドライバーは、1・2回目ともに3位だったバトンくらいでしょうか。

さて、PP予想といきましょう。

本命:ハミルトン

対抗:バトン

要注意:ウェーバー、ヴェッテル

こういう時は純粋な速さ、よりも波乱の状況に強いドライバーがPPを取るのではないかと思い、この予想にしてみました。

ただ明日の天気はどうなるか…わかりませんが。

冷蔵庫に必ず買い置きしてあるものは何?

ブログネタ: 冷蔵庫に必ず買い置きしてあるものは何?参加数

夏の暑さが少しずつ遠ざかっていく今日この頃、私はというと暑がりなので夏の暑さに苦しみ続けている所ですが、皆様はどのようにお過ごしでしょうか。

さて、今日のネタは「冷蔵庫に必ず買い置きしてあるものは何?」です。

さっき冷蔵庫を見たのですが、あまり買い置きをする事のない私だと気づいてしまいました。。。

しかしそんな中で冷蔵庫に買い置きをしている物がありました。

それが「酢」。

「りんご酢」ですね。

この夏は疲れやすくなるのでこれをちょっと入れた飲み物を飲んで疲れを吹っ飛ばしています。

皆様も騙されたと思って遣ってみてはいかがでしょうか?意外と効きますよ。

スマートメディア―新聞・テレビ・雑誌の次のかたちを考える

スマートメディア―新聞・テレビ・雑誌の次のかたちを考える スマートメディア―新聞・テレビ・雑誌の次のかたちを考える
中村 滋

デコ  2011-01
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昨今ではインターネットを中心に既存メディアの批判が相次いでいる。にもかかわらず既存メディアは馬耳東風の如く相も変わらず、の調子である。

「メディア」に進化はあるのか、と言うと確かに存在する。インターネットの隆盛によりテレビや新聞、雑誌が軒並み見られなくなったり、読まれなくなったりしている。とりわけ雑誌はそれが顕著に表れており、廃刊や休刊が相次いでいるのは周知の通りである。

さて、インターネットも隆盛を見せているが、このインターネットにも最近陰りを見せており、ゆくゆくは衰退していくと著者は語っている。

では、それらに代わる新しい「メディア」はいったい何なのだろうか。

著者は「スマートメディア」と定義している。そのキーワードとなるのが「クラウド」「フロー」「個人仕様」である。一見インターネットが進化をしているのではないかと考えてしまうが、パソコン上に限らずスマートフォンなどありとあらゆる場所で情報などを手に入れることができるメディアのことを総称して名付けられている。その代表格としてあげられるのがiPadやiPhoneの登場にある。

メディアは他の例に漏れず変容を遂げていく。その変容に既存メディアはついて行けるのだろうか?

【家族ネタ?】どれが一番イヤ?

ブログネタ: どれが一番イヤ?参加数

久々にネタ記事を書こうと思ったら一見目を引くようなお題に巡り会いました。

「どれが一番イヤ?」

何なんだろう…と思いおそるおそる選択肢を見ると、

・兄が松岡修造
・母親が野村沙知代
・父親がアニマル浜口
・叔母が泉ピン子
・そのほか

家族ネタ(?)でした。。。

確かにどれもイヤだな、と思う選択肢。ある種「究極の選択」なのかもしれません。

で、私が選んだのは

「そのほか」

具体的には父親が長州力母親が片桐はいりです。なぜか、以下のようになるので…。

さすがに今回のテーマは意味深でした。何の質問かと思いましたよ。。。

政治力の人間性

政治力の人間性 政治力の人間性
吉田雅信

かまくら春秋社  2011-06-23
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今月菅直人首相が、退陣をする意向を明らかにした。これから民主党内では次期代表、及び首相の人選の動きを見せるのだが、本当に国を任せられるような政治家が民主党に限らずいるのか、と訊かれると首を傾げてしまう。
少し違った角度で質問をしてみよう。「あなたはどのような政治家を求めているのか」「政治家に何を求めているのか」これに関しては大きく答えにばらつきがでるだろう。というのは政治に関心を持っているのと持っていない人のさがここで出てくる。持っている人は明快に答えることができる一方で、持っていない人は答えに窮するか、あるいは「特にない」と答える。
少し前段が長くなってしまったが、本書は政治力と人間力のあり方の両輪を考察していくのと同時に、政治家として必要な人間とはどのような人を指すのかを示している。

第一章「人間性と人間行動の典型としての政治」
「政治力」
これはいったい何なのだろうか。政治的な権威を行使できる力なのか。それとも政治家になるための資質なのだろうか。もしくは国を良くするために強固な信念を持つ力なのか。いくつか挙げてみると、公約実現などを行うための、
「論理力」
「説得力」
「人脈」
「金脈」
「決断力」
「忍耐力」・・・etc
と挙げるだけでもキリがない。一言で言うのはなかなか難しいが、無理矢理言うと「総合力」にまとめられるかもしれない。

第二章「政治の破壊性と創造性」

「破壊なくして創造なし!」

じゃなかった・・・。

「自民党をぶち壊す」
そのフレーズから首相就任当初から圧倒的な人気を誇った小泉純一郎氏。本章では小泉政権下の政治にまつわる考察を行っている。ここ最近では「一年使い捨て」と呼ばれる首相交代劇が続く中で、戦後三番目の長期政権を築いた小泉政権。しかしそれがすべて順風満帆という訳ではなかった。もっともアメリカではブッシュ政権の最中でイラク戦争が起こった。それも題材として「権力」「理念」を基軸に論じている。

第三章「創造的政治としての政治指導と政治力」
政治的指導者として何が必要なのか、と聞かれると「リーダーシップ」と答える人が多い。では「リーダーシップ」とは何か、あるいはそれを持っている人は誰を指すのだろうか、本章では「リーダーシップ」と「創造的政治」について大久保利通と中曽根康弘を引き合いに出して解き明かしている。

首相に限らず政治家には「政治力」や「人間性」など必要である。しかしそれが具体的に何が必要なのか、というとなかなか難しい。というのはそれらの力は確実なようで不確実な力であるのだから。また政治家を選ぶ私たちもその力の定義は人それぞれである。本書はその不確実さと難しさを知った一冊なのかもしれない。

人は上司になるとバカになる

人は上司になるとバカになる (光文社新書) 人は上司になるとバカになる (光文社新書)
菊原智明

光文社  2011-08-17
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(株)スタジオビビ 乙丸様より献本御礼。
「7割は課長にさえなれない」といわれている上司難の時代である。しかしその上司もいろいろであり、自ら矢面に立ったり、面倒見が良い上司もいれば、自分の面子や立場だけを守り部下のことをろくに守れない上司もいるという。本書は思わず「本当にいるの?」とも言いたくなるような上司を紹介するとともに、もし部下のあなたがその上司と巡り会った時の対処法を紹介している。
しかも本書に紹介されている上司のほとんどは著者自身が巡りあったというのだから驚きである。

第1章「モチベーションを下げまくる上司」
営業を始め、仕事をするにしても「モチベーション」は重要な要素である。しかしそのモチベーションを殺ぐような上司も少なくない。褒めない、守らない、朝令暮改、と様々である。
最近では「モチベーションの上げ方」といった本もあるので、それを実践してモチベーションを上げるのも一つの手段であるが、あたかもイタチごっこのように、せっかく上げたモチベーションが上司によって下げられることも少なくない。
ではどうしたら良いのか。上司のせいにするのではなく、あくまで自分に置き換えて問題解決をする、もしくは根回しをするなどが挙げられている。

第2章「部下を信用しない上司」
もしも自分の上司が「部下を信用しない」としたら・・・、自分も上司を信用しなくなる。とは言っても会社である。自分の意見を押し通そうとしても窮屈になるだけである。夏目漱石の言葉に、

「智に働けば角が立つ。情に棹せば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角にこの世は住みにくい」

があるとおりに。
意地を通すよりも上司の考えや意見に従う、もしくは知ることによって、部下を信用しないような状況を打破させることも一つの手段として挙げられる。

第3章「部下を追いつめる上司」
追いつめられて強くなるのであれば良いのだが、それが裏目になり、精神疾患になったり、退職に追い込まれたり、最終的には自殺に追い込まれることもある。
もしも私がそのような上司の下にいたら・・・自分自身立ち直れない日々が続く。もっと言うと精神的にもおかしくなり、病気がちになることも考えられる。
では本章のような上司とどのようにつきあっていけばよいか、

第4章「自分の価値観を押しつける上司」
価値観は人それぞれである。
しかし上司の中にはその価値観を押しつけるような人がいるのだという。そう「人それぞれ」であるにも関わらず、である。
そういった上司とのつきあい方は、というと「私情を捨てる」、もしくは上司の意見に従うことである。たとえ反発をしたとしても相手が変わることはないのだから。

第5章「部下のジャマをする上司」
もしも上司が部下の仕事をジャマする人だったら・・・、それを考えるだけでもゾッとしてしまう。畑違いであるが私はシステム業界におり、システム開発などを行っているが、期間も設けられているため、たった一つの「ジャマ」だけで、納期が遅れるだけではなく、クライアントとの信頼も損ねかねないからである。
ジャマにも色々あるのだが、本章ではそのような上司に対する対処法を紹介している。

人生と同じように会社員人生も一度きりである。その中で様々な上司と仕事することがあり、それを続けることによって信頼関係を築き上げる。昨今では様々な仕事スキルにまつわる本が書店に並んでいるが、それらを身につけるだけでは会社の中では生きて行くことができない。上司をはじめとした会社としての「世渡り力」が必要だということを本書では教えてくれる。上司との関係をギクシャクさせるよりも、関係を保ちながら教師(または反面教師)として見ていけば、学びになるのではないのだろうか。

ロマンポルノと実録やくざ映画―禁じられた70年代日本映画

ロマンポルノと実録やくざ映画―禁じられた70年代日本映画 (平凡社新書) ロマンポルノと実録やくざ映画―禁じられた70年代日本映画 (平凡社新書)
樋口 尚文

平凡社  2009-07
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日本映画にも様々な分野があるのだが、本書で紹介される分野はどちらかというと「アウトロー」の部類に入るのかもしれない。とはいえ昔のやくざ映画というと高倉健が主演した「網走番外地」もあれば、菅原文太や松方弘樹、梅宮辰夫が出演した「仁義なき戦い」はあまりにも有名であるため、必ずしもマイナーとは言えない。本書はタイトルにあるようにロマンポルノややくざ映画を中心にめくるめく70年代の日本映画を紹介、そして解き明かしてくれた一冊である。

第1章「セックスとバイオレンスの饗宴」
この言葉を見たり聞いたりすると拒否反応を起こす人もいるかもしれないが、本書の根幹となる「ロマンポルノ」と「やくざ映画」を取り上げている。
まずはさわりの部分であるが、ここの部分でもう私でも良く知らない映画が数多く取り上げられている。知っている物では「仁義なき戦い」くらいである。

第2章「狂い咲くジャンルの妙味」
さわりが終わったところでいよいよ本領発揮という所か。ここでは前章から「やくざ」や「ポルノ」の各映画も紹介されているが、あくまで「中心」がそれであり、アクションや青春映画も取り上げられている。
70年代はどのような時代なのか、映画は現在の時代の投影にも見えるのでその時代をおさらいするという考えから本章に紹介されている映画を観るというのもお勧めできる。しかし気がかりなのがある。本書で取り上げられている映画はDVDでも観られるか、というところである。しかし本書ではDVD化されている作品にはそれも併せて紹介されているため、その心配は不要である。

第3章「異文化とマンガのスパーク」
講談社の作品の人物が亡くなったときに葬式を行うのだという。本章でも、「あしたのジョー」の力石徹の葬儀が執り行われたことを綴っているが、他にも一昨年だと福本伸行氏の「アカギ」や「天」でおなじみの赤城しげるの十周忌法要 が行われた。
余談はここまでにしておいて、本章では、マンガや歌謡曲から飛び出した映画について取り上げられている。歌謡曲だと昭和初期に歌謡曲となり、戦後映画化された「蒲田行進曲」が挙げられ、マンガでは最近では「君に届け」「うさぎドロップ」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が挙げられる。

第4章「日本映画の世代交代」
70年代の映画は様々な形で世代交代が行われたとされている。戦後間もない時期から日本映画を支えてきた監督や俳優などから新しい人たちがヒット作品を生むという構図が形づくられた。本書はその新しい風といわれる監督や作品、俳優を映画とともに紹介している。
70年代の映画、私にとってはかなり遠い存在であった。もちろん生まれていなかったのもあれば、元々映画に関して興味を持っていなかったため映画そのものにふれることもなかったためである。本書を読んでその距離が少し縮まったように思える。あとは本書で紹介されている映画を観てみることで、本書の深みはますます増す。

ソーシャルメディア進化論

ソーシャルメディア進化論 ソーシャルメディア進化論
武田隆

ダイヤモンド社  2011-07-29
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(株)オトバンク 上田様より献本御礼。
ブログ・Twitter・Facebookなどのソーシャルメディアを使っている私にとっては実感があるのだが、ソーシャルメディアには既存のメディアにはない可能性を示してくれる。一つは「双方向」であること、もう一つは「タイムリー」な情報を提供してくれたりしてくれることにある。それらを考えるとソーシャルメディアの恩恵は大きい。
しかし15年前まではこのことは夢物語にも出てこなかった。出てきたとしても門前払いを喰らうか、嘲笑の的にしかならなかった。
本書はこのようなソーシャルメディアがなぜ進化していったのか、企業はソーシャルメディアをどのように扱えばよいのか、そしてソーシャルメディアの「これから」についてを追っている。

第1章「見える人と見えない人」
企業コミュニティについて書かれているが、これまで「CM」や「広告」でもって不特定多数への販売促進を行っていた。しかし最近になってFacebookや企業コミュニティを利用して特定の人たちのピンポイント販売促進なども行い始めている。またソーシャルメディアでありながら広告と同じような不特定多数の広告をより安価に行うことも可能になった。

第2章「インターネット・クラシックへの旅」
「インターネットは戦争から生まれた」
ということをある本から見たことがある。本章では「戦争」は「戦争」でも「冷戦」から生まれたとされている。当時はまたコンピュータが一般的だった訳ではなく、研究機関などごく限定的な所でしか使われなかった。
しかし概念は年々と進化を続け、それが形となったのは1984年。ちょうど「マッキントッシュ」が誕生した時のことであった。

第3章「ソーシャルメディアの地図」
本章ではブログやmixi、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディア、さらにはその中での機能などを細分化し、「現実生活」「価値観」「関係構築」「情報交換」の4つのマトリックスに表して、それぞれのソーシャルメディアのメリット・デメリットを取り上げられている。ソーシャルメディアを複数持っている人にとっては自分がどのような情報や関係を持つために、何を利用したらよいのかに役立つ章である。

第4章「企業コミュニティへの招待」
ソーシャルメディアの存在を企業は無視することのできないところまでやってきたと言っても過言ではない。最近ではTwitterにて公式アカウントを持ったり、Facebookではファンページが作られることを見るとそのことが窺える。
さて、その大きな要因には第1章でも述べたように特定のファンを持つことができるメリットがあるだけではなく、ユーザーの声を直に聞くことができる。さらに公式に派生して非公式なファンコミュニティも誕生することにより、草の根の如くファンを増やすことも可能である。

第5章「つながることが価値になる・前編」
リアルもバーチャルも限らず、「コミュニティ」としてもっとも重要な要素となるのが「つながり」である。本章と次章では企業コミュニティをいかにしてつながりを増やすことができるのかを前後半に分けて紹介している。
企業としては既存顧客の発言(口コミ?)が増えることにより閲覧者が増え、それが新たな顧客となり、活性化につながるのだという。それを行っている企業の実例をこちらも2章に分かれて紹介している。

第6章「つながることが価値になる・前編」
企業がソーシャルメディアを行うにあたり、マーケティングなどの戦略も大切になる。やたらと不特定多数に向けての宣伝ばかりを行っても顧客は寄りついていく可能性は低い。言葉にしても、ターゲットにしても誰に見てもらいたいのか、あるいは売りたいのかを明確にする必要がある。

Facebookのユーザー数は約6億人と言われており、もはや一つのコミュニティというよりも「国」と呼んでもおかしくないほどである。Twitterもまた然りであり、もしかしたらソーシャルメディアがそれだけの力を持っているとも言える。企業もそれに乗らないわけにはいかないのだが、それ以上にインターネットやウェブの進化は我々の想像を遙かに凌駕するほどの進化を見せている。数年後ソーシャルメディアはどのように進化をしていくのだろうか、それもまた楽しみと言えよう。

くいもの 食の語源と博物誌

くいもの  食の語源と博物誌 くいもの  食の語源と博物誌
小林祥次郎

勉誠出版  2011-07-20
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普段食べられている料理や菓子、その語源や起源について調べたり見聞きしたりした事もある。私も料理についてはアルバイトで総菜の売り子をやっていたこともあってか、いろいろな本やウェブページで調べたことがある。
本書は私自身調べた物の復習も兼ねて読んでみるが、

一.「店屋物」
「店屋物」と一括りにしても「天ぷら」「寿司」「麺」「鍋物」などが挙げられる。もっとも「寿司」や「鍋物」「おでん」は性質上、種類によって様々な起源や語源がある。
私も寿司や鍋物については調べたことはあるのだが、もっとも苦心したのはおでんなどによく使われる「はんぺん」である。とりわけ外国人に対して「これは何ですか?」と聞かれた時には答えようがなかったことを今でも覚えている。蒲鉾と同じく魚が原料であるが、もしも外国人に同じことを聞かれたら・・・納得するのだろうか。私の拙い英語力ではなかなか理解してもらえないか。

二.「家庭の味」
家庭の味を代表する物として「総菜」「漬物」「汁物」「飯」と分かれている。印象に残ったところは二つ、一つ目はまずこの時はなんと読むのだろうか、

「御御御付」

簡単に言えば「味噌汁」であるが、何もなしに読めたらすごい。「ぎょぎょぎょつけ」という間違いがあってもおかしくないくらいである(私も初めて見た時、同じ間違いをした)。
もう一つは本章で取り上げられている唯一の洋食である「ハヤシライス」である。「カレーライス」については語源や歴史は様々な本にあるのだが、「ハヤシライス」はあまり見あたらない。むしろそれがなぜ一般的になったのか不思議なくらいである。

三.「菓子」
和菓子・洋菓子関係なく、様々なお菓子が取り上げられている。最近では「スイーツ男子」も出てきていることから本章がもっともページ数が割かれているのではないか、とも考えられる。

本章はとりわけ和菓子(最中やようかんなど)がもっとも印象深かった。
料理や菓子などその語源を調べていくと、それらを食べるときに同時に歴史も味わうことができる。本書はその一助となる一冊である。

深層水「湧昇」、海を耕す!

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長沼 毅

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「湧昇」という言葉自体初めて聞く人も多いだろう。「湧昇」とは、

「湧昇(ゆうしょう)とは、海洋において、海水が深層から表層に湧き上がる現象、またその流れ。湧昇流(-りゅう)」Wikipediaより)

とある。海流現象の一つであり、私たちの身の回りに直接的に関わることはない。しかしこれがマグロなどの魚に大きな影響を与えるなど、私たちの生活に間接的に関わる。
とりわけ今日マグロが食べることのできる「湧昇」の恩恵が大きい。
本書はその「湧昇」の特性とマグロに与える影響についてを追っている。

第一章「マグロの生活圏と生産力」
本章のタイトルについて生態系の食物連鎖や海流などを交えて説明している。物理学の中でも天候に関わるところが多い。専門的な用語も多くでてくるため、ある程度の知識がなければ結構難しい章と言える。

第二章「マグロを支える食物連鎖の役者たち」
第一章の最後に本書のタイトルである深層水が出てきた。深層水はミネラルが豊富であり、その中には植物プランクトンも豊富である。プランクトンがウニやアワビが繁殖し、食物連鎖に乗り、マグロの繁殖につながるというものである。
本章ではケイ藻などの植物プランクトンなど食物連鎖の根幹にある生物を紹介している。

第三章「マグロの生産を支える湧昇流」
「湧昇」の定義については最初のところで書いたのでここでは割愛するが、「湧昇」と一口で言っても沿岸か離岸かなどで現象は異なる。
またこの湧昇の流れは海流とも密接な関係を持っている(というよりも同じようにも見える?)。

第四章「100億人のマグロ生産を目指して」
100億人食べられるマグロ生産を目指す動きは、本書に紹介されている物ばかりではなく、数多く存在する。たとえばマグロの養殖もすでに行われているところは存在するが、卵の孵化から養殖を始めるという「完全養殖」も実用化に向けて研究を進めている。
では、著者はどのようなことを進めているのか。「人工湧昇」の実用化を進めているという。

本書のタイトルをみると思わず「?」となってしまう。しかし本書を読んでいくうちに、昨今話題となっているマグロの漁獲量減少といった漁にまつわる問題を解決してくれる起爆剤の一つとして挙げることができる。本書はその可能性を示している。

溺れる白鳥

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ベンジャミン ブラック 松本 剛史

武田ランダムハウスジャパン  2011-07-09
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仄暗い検死室の中から物語は始まる。
検死体ができず、嘘の証言を行った。しかし検死体の過去を調べていくと・・・。

ミステリー小説と一括りで言っても様々なものが挙げられる。「このミステリーが凄い」よろしく、数多くの作品があり、読み手によっては良作に見え、駄作にも見える。

わたしも本書を何十冊かミステリー小説を読んだことはあるのだが、本書はおそらくベストスリーに入るほど、のめり込んでしまうほどの作品である。そのキーポイントとなるのが、最初に書いたところの「・・・」の部分と表紙に映る2人の女性の姿である。
しかし、本書はミステリー小説なようでいて、ミステリー小説ではないという。

「ノワール小説」

私は本書に出合うまでその小説のジャンルがあるとは知らなかった。むしろ本書もミステリー小説の類と思ったくらいである。

「ミステリー」と「ノワール」、その違いは何なのだろうか、と考えると本書と別のミステリー小説を読んだ直接的な答えとしては「スリリングさ」があるかないかの違いによるものか、と考える。

「WHY型思考」が仕事を変える

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細谷 功

PHP研究所  2010-08-19
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昨年か一昨年のときに、日本を代表する自動車メーカー・トヨタがアメリカからリコールの嵐に巻き込まれた。しかしそこからトヨタは這い上がり現在でもトップを走っている。
その大きな根幹にあるのは「5回の「なぜ?」」が行われていることにある。その方法を使うことにより、原因究明を早く、かつより本質的になることで、問題解決のためのアクションを矢継ぎ早に打ち立てることができるようになったのだという。
しかし今の日本企業、ないしビジネスマンにはそういったものはあるのだろうかというと首を傾げてしまう。むしろ考えない「マニュアル人間」が多いのではないかとも考えられる。本書ではこれを「What病」ないし、「What型人間」と呼ばれている。本書はその「What型人間」を脱して「Why型人間」になるにはどうしたらよいかについてを伝授している。

第1章「イントロダクション」
「What型思考」と「Why型思考」の違いについて表している。現状維持か現状打破か、という違いもあれば過去の体験をどのように扱うか、による違いもある。

第2章「職場にはびこる「WhyなきWhat病」」
ここでは「What病」が蔓延している現状と具体例について紹介している。あくまで一例であるが、ビジネスマンであれば、今務められている会社をみて、当てはまるかどうかチェックすると自分の務めている企業が「Why型」か「What型」か、あるいは「What型」でもどのような社員がいるかがよくわかる。

第3章「Why型思考とは何か?」
「Why型思考」の概要についてまとめている。むしろ「Why」を使うことのメリットを紹介しているというべきかもしれない。

第4章「WhatとWhyを切り分ければ「世界が変わって見える」」
「Why型思考」と「常識」、さらに「クリエイティブ」がキーワードとなる。本章では「Why」と「What」のバランスにより「常識人」となるためにはどうすれば良いか、「クリエイティブ」になるためにはどうしたらよいのかについて書かれている。
しかし「常識」とは何か、あるいはなぜ「常識」が必要なのかがよくわからなかったところが残念である。

第5章「Why型思考のビジネスへの応用例」
問題解決本はいくつもあるのだが、もっとも多く使われているのは「Why型思考」である。本章では提案や営業などのケースを用いてビジネスでの問題解決にはどのように使われるのかを紹介している。

第6書「「そのままくん」の原点はWhat型教育にあり」
「What型思考」の大きな根幹となったのは「日本型教育」、「OJT」といった「教育」にあるのだという。私も中学2年の時に数式のことで「なぜ」と質問されたのだが、その先生に怒鳴られてしまった記憶がある。
そもそも日本の教育の根幹には「100点満点」をとるという教育が中心であった。これは現在の企業社会にもそういえるのかもしれない。

第7章「Why型思考を鍛えるために」
「Why型思考」を鍛える方法はいくらでもあるが、本章では性格面も含めて紹介している。「性格面」とは言っても良くすればよいのか、というのではなく「天邪鬼」などといったどちらかと言えばネガティブになることが重要とされている。

第8章「Why型思考の使用上の注意」
これまでは「Why」の良さを紹介してきたが、いつでもどこでも良いのかというと必ずしもそうではない。むしろ使い方を誤れば企業社会のなかで殺されることもあれば、人間関係を破壊させる劇薬にもなる。
本章では「Why型思考」の使用上の注意として、時として「What型思考」を使うことは大切であることを述べている。

もともと日本人は「Why型思考」を持つ人が多かった。その大きな所以の一つには安土桃山時代のキリスト教の伝来がある。多くの「キリシタン大名」が誕生した一方で民衆にはあまり伝来できなかった。
その一つの理由として、宣教師が神の存在を説こうとしても、「なぜ」と問いつめられることが多かった。
それがなぜ多かったのかというと、元々神道や仏教については形から宗教を身につけたというよりも、自然でもって宗教を身についたからである。
あくまで一例であるが、日本が独自の文化を築き上げたのもそういった思考があってこそなのかもしれない。しかし戦後の日本はそういった教育が廃れ、次第に「What型思考」が増えていった。廃れていったからでこそ、「Why型思考」を見直す様な時期に来ているのではないか、と本書を見て思った。

日本の鯨食文化――世界に誇るべき“究極の創意工夫”

日本の鯨食文化――世界に誇るべき“究極の創意工夫”(祥伝社新書233) 日本の鯨食文化――世界に誇るべき“究極の創意工夫”(祥伝社新書233)
小松正之

祥伝社  2011-06-02
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日本と鯨食の歴史は長く、古くは江戸時代に遡る。約300年もの間、日本は食やファッションなど鯨の恩恵を受けていた。しかし現在ではグリーン・ピースやシー・シェパード、さらにはオーストラリア・ニュージーランドなどの反捕鯨国の圧力により、捕鯨そのものが廃れ始めてきた。
本書は日本において捕鯨が発展したのか、そして捕鯨のメリット、鯨食文化について改めて問い直すことを念頭に捕鯨の良さをIWC日本代表代理を歴任した著者が説いている。

第一章「日本の鯨食は、いかに発展したか」
日本では鯨が庶民の口に入り始めたのは江戸時代であると冒頭にて書いたのだが、本章ではまさに江戸時代における捕鯨について綴っている。鯨によって花開いた文化・歴史などがここに詰まっている。「鯨と共に生きる」の礎となった時代を詳しく述べている。

第二章「鯨食は生きている」
鯨の捕獲規制はあるとは言えど、鯨食が完全に廃れたワケではない。いまでもスーパーの魚売場には刺身用の鯨があれば、缶詰売場にも鯨の缶詰が売られている。一昔前盛んに食べられてきた時代よりも少なくなってはいるものの、鯨食文化は生きている証拠である。
さらに著者の生い立ちとともにどのような鯨の食べ方が会ったのかというのも教えてくれる。

第三章「日本全国の鯨食文化を訪ねて」
地方には独自の食文化があるのは周知の事実であるが、鯨も例外ではない。本章では地方独特の鯨料理を紹介しているとともに、著者がIWC日本代表代理時代のIWCの内情についても綴っている。
当ブログではこれまで捕鯨に関する本を取り上げたことがある。

日本人とクジラ
クジラは誰のものか

それらの本を読んだ後にスーパーへ行って鯨肉を食べることもあった。直接的な感想としては独特な味であり、それと白飯をあわせるとちょうど良い味である。多少のクセはあるが、そのクセも個人的には好きである。
知られているようであまり知られていない鯨。だからでこそ、私たちはもっと鯨食をふくめて鯨の文化を知るべきではないのか、と私は考える。

ビール・イノべーション

ビール・イノべーション (朝日新書) ビール・イノべーション (朝日新書)
橋本 直樹

朝日新聞出版  2009-07-10
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日本に限らず世界中でも飲まれているアルコール飲料の中で「ビール」がある。ちょっと面白い話を聞いたのだがロシアではこれまでビールは「アルコール」として扱われなかった。今年になってようやくアルコールと認められたそうだ。スコッチウィスキーなどアルコール度数の高い飲み物と比べると少ないのでアルコール飲料に値しないという考えもある。
それはさておき、本書はビールのルーツを探るとともに、ビールがどのように進化していき、そして愛されていったのかという系譜を追っている。

第1章「ビールのルーツを探る」
ビールが作られ始めたのは今から約5000年も前、ちょうどエジプトやメソポタミアで文明が栄えていた時代である。
そのときのビールの意味合いは「文明人の仲間入り」。簡単に言えば「狩猟や放浪生活」を行うことができるようになるという。今で言う「成人」にあたるのだろう。

第2章「古代オリエントで栄えたビール造り」
古代オリエントの時代は紀元前3000年から100数十年のことを指し、主にエジプト王国の時代において、ビールがどのように使われていたのか、さらにハンブラビ法典についても書かれている。

第3章「ゲルマン人が愛したビール」
ヨーロッパ大陸でビールが飲まれるようになったのは紀元前1世紀、ガリアやゲルマン(今のベルギー・フランスやドイツ)で飲まれ始めた。もっとも「本場」と呼ばれるようになったドイツはこのころから飲まれはじめており、ガリア戦記でもユリウス・カエサルは自ら飲むばかりではなく、士気高揚のために部下に飲ませることもあった。

第4章「ビールとホップと出合う」
現在ではホップを使ったビールが一般的であるが、前章まではパンを使用したり、味付けに香辛料などを使われることが多かった。では現在の「ポップ」が使われ始めたのはいつ頃か、というと中世ヨーロッパからのことである。

第5章「中世の醸造所とビール職人」
中世におけるビールの醸造や品質調査、さらにはドイツが「ビール王国」と呼ばれる所以となったエピソードについて綴っている。とりわけ後者は次章にもまた違ったエピソードがある。

第6章「ラガービールを育てたビール王国」
前章に引き続きドイツが「ビール王国」と呼ばれた所以について綴っている。前章とも読んでみると、「常識」や「普通」という言葉がどこか彼方に飛んでいってしまうような感覚に陥ってしまうほどである。

第7章「伝統的なエールを守るイギリス」
「ビール」の呼ばれ方も国それぞれであり、はっきりと「ビール」と呼ぶ国もあれば、「エール」と呼ぶ国もある。後者は主にイギリスにて呼ばれることが多く、有名なイギリスビール、「バスペールエール」があることを考えると、そう呼ばれるというのがよくわかる。

第8章「近代科学を育てたビール醸造」

「ビール」と「科学」

一見つながりが内容に見えるが、その実は「発酵」という観点からみると「微生物学」の範疇でつながりがある。科学・生物学で多大な研究を遺したパスツールもその発酵に着目し、1876年に初めてビールにまつわる論文を発表した。

第9章「ビールの巨人、アメリカン・ラガー」
アメリカではイギリスからの移民も多かったため、「エール」と呼ばれるイギリスビールが作られることが多かった。しかしその移民も多様化し、ドイツなどの国々のビールも伝えられ、やがてアメリカ独自のビールも作られた。

第10章「日本のビール事始め」
日本で初めてビールが飲まれたのは1700年代のころ、ちょうど鎖国していた時の頃である。当時は完全に海外との貿易を断っていたわけではなく、例外として中国大陸とオランダのみ貿易が許されていた。そのオランダから日本にビールが伝来してきたのが始まりとされている。しかし当時は船舶による貿易であり、ビールも海風にさらされ傷んでしまったせいか、印象は良くなかった。

第11章「ビールが日本の生活に馴染むまで」
最初は印象が悪かったビールも次第に独自の製法、さらには輸入方法の改善により印象は良くなったものの、そうなったのは明治時代に入ってからのことである。その時代のビールはどちらかというと「ぜいたく品」であり、普段はあまり手の出せないほどの代物であった。
そのビールが日常的に飲まれるようになったのは戦後からのことである。

ビールの歴史を追っていくと、かなり長く、世界史をビールで埋め尽くすことができる。もっというと高校の歴史の教科書を「ビール」に置き換えることもできるほどである。それだけビールの奥深さと広さを知ることができる。そして本書を読むとビールの味も深を増す、かもしれない。

チャランポラン闘病記――多発性硬化症との泣き笑い2000日

チャランポラン闘病記――多発性硬化症との泣き笑い2000日 チャランポラン闘病記――多発性硬化症との泣き笑い2000日
林家 こん平

講談社  2010-03-19
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私は小さい頃から「笑点」という番組が好きだった。記憶に残っているものでもっとも古いものは確か23年前だったか、ちょうど司会が今は亡き五代目三遊亭円楽師匠であり、当時の回答者には七代目桂才賀師匠がいた時であった。なかでも子供の頃からファンだったのが「林家こん平」師匠である。しかしそのこん平師匠も2004年8月を最後にレギュラー出演から外れた。最近出演されたのは円楽師匠が逝去して間もない時だったか。
一門としての苦労も一身に背負い、そして大看板に成長していった矢先の病魔に立ち向かった2000日、師匠と病気との闘いを本書は記録している。

第一章「突然襲った病魔」
2004年の6月20日放送分の「笑点」から異変が起こり始めていた。その日の桂歌丸師匠の挨拶の中でこう述べていた。
「実は先週、こん平師匠が喉ののどの調子が悪いせいで病院に1週間入院していたのだそうです。(以後略)」
その週からこん平師匠の声はかすれて聞こえるようになっていた(回答自体は衰えを見せておらず、かなり面白かったのは記憶に残っている)。
そして9月最初の放送を最後に笑点の画面から姿を消した。
そのころこん平師匠は病床にいた。喉の病気とともに「多発性硬化症」という難病を患ったのである。本章では発祥してから入院までの事についても綴っている。

第二章「15歳で上京してきた少年」
こん平師匠は笑点の自己紹介でいつもおっしゃっているように新潟県の「チャーザー村(新潟県長岡市小国町千谷沢)」の出身である。15歳に上京し初代林家三平に弟子入りした、と言いたいところであるが、トリを務めるほど大ブレイクしていた身であるが実際は「二つ目」という身分であるため、正式に入門したのは三平が真打になってからのことである。
入門してからは「訛り」との戦いであり、アナウンサーの発声練習よろしく言葉の矯正を毎日のように続けていたのは有名な話である。
それだけではなくライバルからの壮絶ないじめにも耐え抜いて前座人生を突っ走っていった。

第三章「『笑点』デビューと真打昇進」
こん平の人生の中で切っても切れないものの一つとして「笑点」がある。「笑点」の前身である「金曜夜席」のころから出演しており、そのときの思い出話も本章、及び次章にも綴っている。
「金曜夜席」、及び「笑点」に出始めた頃はまだ二つ目であった。当時の司会は立川談志であり、その人の思いで話もある。

第四章「師匠の死から一門を率いる苦労」
こん平師匠の中で最大の苦労話というとここに尽きる。一昨年に、海老名香葉子氏の「おかみさん」という本が発売されたのだが、そこには初代三平の死後、辛酸を舐めたエピソードが数多く詰まっていた。
本章でもそのことについても綴っているだけではなく、一昨年の秋に亡くなられた五代目円楽師匠の思い出も本章にて綴っている。

第五章「ジイジ、がんばって」
さて、「多発性硬化症」になってからの入院・リハビリ生活を本章と次章にわたって綴っている。入院生活とリハビリ生活では常にストレスや欲求不満(仕事や食事などに対する)との戦いであったという。
過酷なリハビリでも子供や孫、さらには仲間や弟子たちの励ましによって徐々に快方へ向かっていった。

第六章「消えぬ情熱」
こん平師匠はリハビリを続けながら、趣味の卓球に、そして高座にと活躍を続けている。
その間には弟子、とりわけ初代三平の息子たちが「九代目林家正蔵」「二代目林家三平」の襲名といったこともあった。そして現在では子や孫、さらには曾孫まで誕生ししている。65歳を過ぎた現在、難病は抱えているものの、元気に高座に卓球にと精力的に活動している。

「多発性硬化症」を患ってから現在までを綴られているだけではなく、出生から今までの自伝という形であった。しかし子供の頃からファンであった私にとっては「待ちに待った」といえる一冊であり、同時にこん平師匠の等身大をみることで改めて、こん平師匠の偉大さを知ることのできた一冊であった。

主審告白

主審告白 主審告白
家本政明 岡田康宏

東邦出版  2010-08-12
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2010年6月、日本はワールドカップ一色であった。開催されるまでは批判の対象になっていたのだが、いざワールドカップとなるとまるで掌を返したように、絶賛一色となってしまった。それだけ日本代表の活躍はめざましかったと言うべきであろう。最近ではなでしこジャパンがW杯に優勝していることからサッカーはこれまで以上に、盛り上がりを見せるだろう。
そして今回のワールドカップでは日本代表以外にスポットライトを浴びた人物がいる。日本人審判としてW杯の試合を裁いてきた西村雄一の存在も忘れてはならない。
さて、本書はワールドカップではないものの、サッカーの聖地と称されるウェンブリー・スタジアムで日本人初の主審を務めた家永政明の自伝である。

第1章「挫折と成長/支えてくれた人」
家本氏は大学を卒業後、京都サンガの職員として働き、そこから審判のライセンスを得て審判となったのだが、家本氏の審判人生は順風満帆に続くわけではなかった。むしろ「波乱万丈」という言葉の方が適当なのかもしれない。
2008年のゼロックススーパーカップの決勝で警告11枚、退場3人を出すという荒れた試合となってしまった。その事態を受け日本サッカー協会は無期限の主審割り当ての除外を言い渡した。
どん底に落ちてしまった家本氏であるが、それを救ってくれたのは恩師であり、ファンであり、周りの選手であったのだという。

第2章「自らのスタイルを確立する」
「嫌われたレフェリー」というレッテルを貼られても、ファンや選手から「バリゾウゴン」に逢ってもレフェリーを続けた。むしろ自分のスタイルを磨き続けていった。
中でも重視していたのは「コミュニケーション」であったのだという。これは海外の審判では重用しされているのだが、日本ではあまり採用されておらず、むしろそれを行おうとすると選手やファンから賛否両論の声が相次いだ。それでも自分のスタイルとして磨き続けていった。

第3章「日本における審判の立場」
審判とはどのような存在か。これはサッカーのみならず野球、プロレスなど様々なスポーツの場で議論の対象となる。本章では自らのレフェリー観をJリーグのみならず、海外の試合での体験を基に展開している。

第4章「ウェンブリーでの体験」
2010年5月、サッカーの聖地であるイギリス・ウェンブリースタジアムにて審判を務めた。イングランド対メキシコという親善試合であったが、その体験を綴っている。

本書を読んで家本氏はこう呼ばれる存在かもしれない。
「反骨のジャッジマン」
決して審判やプレイヤーに媚びず、あくまでルールや両選手の対話でもって平等に審判ができる環境をつくる。しかしそのことによって時には痛烈なバッシングを受けたり、賛否両論を巻き起こしたりするが、それをもめげず自分の信念をもって厳正な審判を貫いている。本人がそれについてどう思っているかはわからないが、少なくとも私は本書をよんでこう思ったのである。

クラウド・コンピューティング仕事術

クラウド・コンピューティング仕事術 (朝日新書) クラウド・コンピューティング仕事術 (朝日新書)
西田 宗千佳

朝日新聞出版  2009-09-11
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ここ最近になって、IT業界においても、ビジネスにおいても「クラウド」という言葉が使われるようになった。「クラウド」というのは直訳すると「雲」であり、Googleなどのサーバーがあたかも雲のように見えないと言うことからそう呼ばれている。
ITの場でもビジネスの場でも注目の的となっており、本書のような仕事術は書店に行くとほぼ必ず見つかる。
さて本書の仕事術はいったいどのようなものか見てみよう。

第一章「メール革命から始めよう」
「クラウド」の代表格の一つとして挙げられるのが「Google」であり、なおかつ「Gmail」はメールのクラウドとして挙げられる事が多い。無料でありながら7GBも使えるのだから使い倒さないわけにはいかない。私も知り合いのメールマガジンはすべてGmailを使っており、アーカイブをして残しているほどである。ほかにもアイデアメモにも使えるなどいろいろ挙げていくだけでも7GBを全て使い倒すのは難しいほど使用方法は広く、大きく使うことができる。

第二章「携帯電話を「サブ脳」に」
クラウドとしてありがたいものとしては移動中でもオフィスにいる時と同じような状況の中で仕事ができる事にある。
その重要な役割を果たしているのが携帯電話、最近ではスマートフォンと言うべきか。
紙媒体であると荷物かかさばる事があるのだが、それをGmailやEverNoteを用いて保存をすることによって紙に起こすことなく、いつでもどこでも取り出すことができるという。
いつでもどこでも使うことができるのもあるが紙媒体の削減という事も達成できるという一石二鳥の事もできるのが携帯電話やスマートフォンとクラウドの強みである。

第三章「パソコンでの「データ整理」のルールが変わる」
ここでは「仕事術」と言うよりも「整理術」という所に重きを置いている。ファイルの整理は仕事の場でも、プライベートでももっとも重い課題の一つとして挙げられる。むしろプライベートの方が意識的に改善していない分深刻であるが。
「整理」というと私ではフォルダの頭に数字を入れて番号順に管理をする事でどのフォルダが重要かそうではないかと言うのを分けている。しかし本章では時系列を利用とした整理術を採用している。

第四章「クラウド仕事術の「損得計算」」
クラウドを使うと言ってもメリットばかりではない。むしろリスクにも目を向けないと後々痛い目に逢う。そのリスクとしてもっとも大きいものでは「セキュリティ」がある。これについてはBIOSなどのコンピュータの面、さらにはインターネットのブラウザなどの面からのセキュリティ術まで記されている。さらにコスト面でも通信費やPC費用なども紹介されている。

本書が出版されたのは2009年9月、ちょうどそのときは「クラウド」がようやくビジネスで使われ始めた時である。あれから約2年、クラウドの使える範囲は飛躍的に広がっている。もしかしたら本書以上のことがクラウドで可能になっている。しかし「クラウド」の「ク」の字も知らない人がいるのも事実として挙げられる。その人がクラウドを使いたいのであれば本書はその基礎的な部分を担うためおすすめすることができる。

新書七十五番勝負

新書七十五番勝負 新書七十五番勝負
渡邊十絲子

本の雑誌社  2010-01-16
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当ブログ、及び前身の「蔵前トラック」と書評を続け、はや4年半経つ。これまで書評した本は1200冊を越えるが、初期の頃は大概新書が中心であった。重箱の隅を突いているような本や、入門書、あるいは専門に関して狭くも深いような本と様々なものがあった。新書は毎月約70冊、新刊が出るため当たり外れも激しく、ブログで書評した当初は俗に「外れ」と呼ばれた本をどれだけ腐したことか、と述懐する。良くも悪くも「面白い」と呼ばれるのが新書であり、新書にしか発見できないものもあることを考えると、「約200ページほどの福袋」という形容もできる。中身は面白いかどうかわからないのだから。
本書は新書を75冊紹介しているが、「まさに新書」と呼ばれる新書好きの方にはたまらないものもあれば、これから新書が読みたいひとのための新書、さらには今でこそ様々な新書が存在するのだが、これからの新書はどのようになるかの行く末を見ることのできる新書とで三部構成で紹介している。

<新書のなかの新書>
おそらく私が最も興味深いと言う所である。最初にも書いたとおり、書評を書き始めた当初は新書を取り上げることがほとんどであったため、新書に関してはそれなりにどういう傾向にあるかわかっているからである。
とはいえ最近では新書を取り上げる冊数は減少しているせいか、現時点で「詳しい?」と訊かれると首を傾げてしまう様な状態となってしまっている。
むしろ本書の著者と私とで比べると新書の詳しさは月とスッポンほどの差であろう(無論、スッポンは私である)。何せ新書マニアが最も心をくすぐられるような選書をしている所から相違いざるを得ないのである。

<はじめての新書>
「私、新書初心者なんですけど、お薦めの新書って何があります?」
私は様々な「読書会」に参加したことがある。ビジネス書が多い中で新書やあまり取り上げられない本を紹介することもある。そのためこの質問を訊かれることが度々ある。
新書初心者に対して何が良いのかについても悩みどころである。その人が何が得意で何に興味を持っているのか、事前に聞く必要がある。それによっておすすめする新書が変わるのである。
本章では漠然と「新書初心者」の人に対してほぼすべてのジャンルについておすすめの本を網羅している。もし「新書初心者だけど、色々と読んでみたい。もしくは、あらゆるジャンルに興味を持っている」とするならば、本章を読むことをおすすめする。

<これからの新書>
新書はこれからどのような方向へ進むべきかを表している章である。本章の冒頭には著者時指針の「新書観」も述べられている。

新書は必ずしも「マニア」のためのものでもなく、読書好きのものでもない。むしろその方々も含めて、「愉しみ」や「奥深さ」を見いだすことができる、あるいは「わかりやすい」など一般書や専門書にはない多角的な角度を持つことができるのが新書の真骨頂と私は思う。本書もその魅力を存分に伝えられており、もし新書について興味を示したのであれば是非本書を紹介したい位である。

熟慮ジャーナリズム ― 「論壇記者」の体験から

熟慮ジャーナリズム ― 「論壇記者」の体験から (平凡社新書) 熟慮ジャーナリズム ― 「論壇記者」の体験から (平凡社新書)
奥 武則

平凡社  2010-10-16
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記者は記者でも様々な記者がいる。たとえば「政治記者」や「警察記者」などがいるのだが、以外にも知られていないのが「論壇記者」というものが挙げられる。では「論壇記者」とはどのような存在か、というと「社説」などを書く人達のことを挙げると容易に想像できるだろう。本書は普段私たちが想像する「新聞記者」とは一線を画す、「論壇記者」の存在とその仕事の中身について明かしている。

第一章「「でもしか記者」の記」
「でもしか」と言う言葉は以前どこかで聞いたことがあるような言葉であるが、広辞苑にも載っている言葉である。調べてみると、

[接頭]《「…にでもなろうか」「…にしかなれない」の意から》ほかになるものがないので、やむをえずそれになっているという意を表す。でも。「―先生」goo辞書より)

本章では戦後間もない頃の学生時代での大学紛争や全共闘、安保闘争などエピソードをから、新聞社入社当時の著者がどうであったか、というと様々な場面に遭遇することもあったが、タイトルにあるような「でもしか」が多かったという。

第二章「「論壇記者」以前」
論壇記者以前のことについて書かれているが、最も印象深かったのが「書評」である。著者は毎日新聞に勤め、しかも書評欄担当をしていることを考えると丸谷才一氏を連想してしまう。しかし本章で取り上げられている書評委員には様々な人物が挙げられており、中には私の知らない作家の方も数多くいた。
後半には「論壇記者」となる前段となる「論壇時評」の構成エピソードについて綴られている。

第三章「論壇記者的日常」
「論壇記者」となった時のエピソードであるが、主に昭和末期〜平成に入ってからのことである。もっとも、本章では昭和天皇崩御から平成までの論壇について賛否両論が起こったエピソードについてが中心であり、個人的な見解も記されている。

第四章「「熟慮ジャーナリズム」へ」
やがて新聞社を退職し、大学教授となった著者は「ジャーナリズムとは何か」「新聞とは何か」を教える立場となった。その中で「批判」や「速報」といった速さと足の引っ張り合いという様な報道が多いことに著者は警鐘をならしつつ、読者にも、さらには新聞をつくる記者、ひいてはメディアを発信する方々にたいして「熟慮」をする重要性を説いている。

昨今では「スピード」が求められている今だからでこそ「熟慮」の重要性が増しているのかもしれない。もっともメディアは「速報性」や「トレンド」ばかりを追いかけてしまい、肝心となる「深さ」が欠如しているようにも見える。これは新聞のみならずメディアを持っている人たち全員に言えることであり、これからの課題と言える。

金髪美女と結婚できた理由―出会いは無限大!

金髪美女と結婚できた理由―出会いは無限大! 金髪美女と結婚できた理由―出会いは無限大!
佐藤 セルゲイビッチ

カナリア書房  2011-07-30
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水野俊哉様より献本御礼。
もしもあなたが金髪女性と結婚したい願望があるのであれば、あなたはどのようなアクションを行うか?
金髪女性がいくような所に行くか、それとも英会話学校に行くか、はたまた直接外国へ行くか。方法には様々なものがある。
本書は実際に金髪美女と結婚に成功した方がいかにして結婚にまでたどり着くことができたのか、と言うのを自らのエピソードとともに示している。
ただし、決して女性にもてる本ではなく、あくまで出会いから結婚までのプロセスを外国人の場合どうすれば良いかを紹介している。

第1章「女性を喜ばせるアプローチ」
女性に対するアプローチというと、いきなりプロポーズを連想してしまう人も多いかもしれない。
たしかにプロポーズも本章にはあるのだが、本章ではあくまで「結婚後」も含めて女性とどうアプローチをしたら良いのかを表している。
私は未婚であり、かつ彼女もいない身であるため、恋愛に関しても、結婚に関しても疎い。そのため、「アプローチ」というと「女性とのつきあい方」という意味合いとしてと考えてしまう。しかし女性とのつきあいかたは彼女を作るまえ、だけではなく結婚した後でも
「妻へのアプローチ法」という意味合いで使うこともできる。

第2章「結婚を諦めていませんか?」
本章のタイトルを訊かれると「グサリ」ときてしまうのは私だけであろうか。
昨今では「草食系男子」と言う言葉が使われ、結婚もおろか恋愛すら消極的になるような男子が多いと言われている(もっと言うと「ロールキャベツ男子」もいるのだとか)。
本章では結婚に対する忠告もあるのだが、それだけではなく著者が国際結婚に至った経緯について赤裸々に記されている。結婚に至るまでは同じ日本人の恋愛では想像もつかないものもあり、かつこれから国際結婚を望む人にとって衝撃的な入り口を見せてくれる。

第3章「国際結婚マーケティング」
夫であれ妻であれ日本人の国際結婚はどれだけなのだろうか。私の回りにも国際結婚をした人は何人も見かけているが、国際結婚はそれほど多くないだろうという認識であった。
国際結婚の件数自体は約2〜3万組なのだという。割合としては低い(約5%)が数字としてみたら思ったより多いようである。
本章では金髪女性と出会う方法と題して、様々な場所に応じた出会う方法を紹介している。

第4章「成婚へ向かってダッシュ!」
出会うことができてから、結婚までのプロセスの中で乗り越えなければいけないことは、日本人同士の結婚よりも多い印象がある。しかしよくよく考えてみると地方の違いによる差も鑑みるとスケールの違いはあるとは言えど、それほど変わりないのかもしれない。

第5章「国際結婚の前に知っておくこと」
もしもあなたが国際結婚を望んでいるとしたならば、知っておかなければならないことがあるのだという。本章では著者自身が体験したことの中で、知っておくべきことについてまとめている。

「恋愛に国境なし」と言う言葉がある。これは結婚にも同じ事がいえるのだが、それを成し遂げるには様々な「壁」を乗り越える必要がある。しかし国際結婚は、日本人結婚ではなし得ないほどの見聞を広げるだけではなく、「可能性を広げる」と言う点などで利点があるように思える。結婚にしても、恋愛にしても法律の範囲内であれば「不可能はない」と言うのを示してくれるのが本書である。

逆パノプティコン社会の到来

ウィキリークスからフェイスブック革命まで 逆パノプティコン社会の到来 (ディスカヴァー携書) ウィキリークスからフェイスブック革命まで 逆パノプティコン社会の到来 (ディスカヴァー携書)
ジョン・キム

ディスカヴァー・トゥエンティワン  2011-04-16
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おそらく多くの方が「パノプティコン」って何?と訊くかもしれない。本書の前書きにも記載されているが、「パノプティコン」とは「全展望監視システム」のことを言う。本書では「看守と囚人」に例えられているが、簡単に言うと政府が国全体、あるいは国民を「監視」するという意味合いを持つ。しかしウィキリークスなどの誕生によりむしろ私たち国民が政府を「監視」するようになることから「逆パノプティコン」ができているのだという。
本書は「ウィキリークス」や「フェイスブック」が「逆パノプティコン社会」を作るまでの構図とこれからについて考察を行っている。

第1章「ウィキリークスの誕生」
今年の初め頃から「ウィキリークス」が話題として挙がった。その「ウィキリークス」はいつ誕生したのだろうか。少し調べてみると、2006年12月に誕生したという。
しかし、この「ウィキリークス」はどういった役割を果たしたのだろうか。簡単に言えば「機密情報」といった情報を公開させる、大義名分で言うと圧制を敷いている政権や企業・団体を告発し、「可視化」や「透明化」をめざしつつ、告発者の「完全匿名」を担保するというのがある。

第2章「ウィキリークスと外交」
今年の事柄の中で代表される言葉として「ウィキリークス」は挙げられるだろう。もっとも代表されるものでは、アフガン戦争の機密文書の公開がある。

第3章「サイバー戦争の勃発」
「サイバー戦争」のことについて取り挙げられているが、「サイバー戦争」自体は今に始まったことではなく、少し前から起こっていた。国単位というよりも様々なところで無差別な攻撃が行われているが、近年ではターゲットを絞った局所的な攻撃が目立つようになった。本章では「反ウィキリークス」への報復でのサイバー攻撃についてを見ている。

第4章「ウィキリークスとジャーナリズム」
ウィキリークスの情報公開によってジャーナリズムの在り方はどう変わっていったのだろうか。本章では、そのことについて考察を行っている。本章を読むまでの考えは既存マスコミが敵視しているような構図を連想させてしまうのだが、実態はそうではなく連携関係になったことがあった、ということにある。「情報漏洩」ではなく、あくまで「告発」をしている訳であるから、それと連携関係を持つことによって「社会の透明化」を目指すことへの加速となる。しかし蜜月関係は続かず、決裂をしてしまうのである。

第5章「ウィキリークスと企業」
ウィキリークスの次のターゲットとして「米国金融機関」としていた。政府ほどではないがシークレット事の多いのが企業であるが、その代表格として銀行をターゲットに下のである。企業には私たちの生活の中では気づかない秘密が隠されている。時として非人道的・非倫理的な事が行われることもある。それを暴き、風通しの良いものにしていくのもウィキリークスとしての大義名分であるという。

第6章「ウィキリークスの未来」
ウィキリークスはどこへ向かうのだろうか。ウィキリークスの創設者は別の容疑で逮捕されている事実はある(婦女暴行容疑)。しかし創設者が逮捕されたとしても、ウィキリークスがこじ開けた風穴は広がり、やがてウィキリークスとして目指している「透明化」は加速していく。

第7章「フェイスブック革命」
ソーシャルネットワークによる革命は「ウィキリークス」ばかりではない。最近ユーザーを急速に増加させている「フェイスブック」もその役割を果たしている。2011年1月、チュニジアで「ジャスミン革命」が起こった。24年もの長い間独裁政権を敷いてきた大統領が辞任をし、亡命したという革命である。そこでは大規模なデモが行われており、その多くは若者であった。その若者たちは「フェイスブック」を通じて連携をはかり、規模が雪だるまのように大きくなったのである。
そしてそれはエジプトやリビア、さらにはバーレーンなどの中東諸国にも飛び火し、やがて各国で大規模デモが行われるようになった。ソーシャルメディアはついに国までも動かしてしまうようになったと言うべきか。

「ウィキリークス」も「フェイスブック」も代表されるソーシャルメディアの1つである。しかしそのソーシャルメディアが社会そのものを動かす、あるいは政府などの国家を「監視」する役割を果たしていると言っても過言ではない。もしかしたら圧制を敷かれていた国の国民たちはそれを通じて革命を起こす、といった国も出てくるのではないか、と考える。そして政府を監視する一大ネットワークとなり、限りなく「透明」な社会ができあがる、というわけであろうか。

通勤どこでも仕事術

通勤どこでも仕事術 通勤どこでも仕事術
美崎栄一郎 大金丈二

ぱる出版  2011-07-30
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朝の通勤というと「満員電車」を思い出してしまう。しかし今年はサラリーマンによっては節電の影響で休日がずれる所もあるため、満員電車が回避できたという人もいる。そう考えると多くの企業はなぜ「月曜〜金曜」を営業日に定めているのかがわからなくなってしまう。
それはさておき、本書ではそんな通勤時間を何倍、何十倍も効率的に使用することにより、楽しく仕事を進めることができるのかのメソッドを集めている。

Chapter1「通勤中の乗り物でできる仕事」
通勤電車というと連想するのはほとんど「満員電車」である。ギュウギュウ詰めで苦しむのを回避する、もしくはそれができなくても「場所取り」を行うといったことも効率よく仕事・勉強・読書できる一つの手段である。
もうすでに言ってしまったのだが、本章では「勉強」や「読書」、さらには「メール」や「スケジューリング」などの方法を紹介している。

Chapter2「移動空間・時間を上手に使う」
移動中、というと出張もさることながら、営業にしても、普段の通勤にしても同じことがいえる。
移動時間は「ただ移動」するだけにするのか、それとも「充実した移動」にするのか?
移動と言っても電車ばかりではなく、駅のエスカレーターやバス、タクシー、徒歩などがある。本章では移動手段によって何をしたらよいのかを事細かに書かれている。それだけではなく、ビジネスマンならではの「交通費」精算や食事なども紹介されている。

Chapter3「出張前、出張中、出張後の仕事」
ビジネスマンの中には新幹線や飛行機で出張する機会の多い方も多いことだろう。
本章では新幹線や飛行機の活用法から、ホテルの活用法に至るまで紹介されている。

Chapter4「通勤時のもろもろ雑学」
通勤や出張での様々な雑学・小技を掲載している。出勤術や出張術といったものは少ないが、仕事術などでは方法の1つとして扱われる。しかしその中でも「移動中」や「出張中」のことしか扱っているものがほとんどであり、本章で紹介されているものはあまり紹介されない。
では、本章では何が紹介されているのか、「荷物」「足まわり」「睡眠」「観察」などがキーワードとなる。

ビジネスマンには必ずある「通勤時間」、出張や営業では付き物の「移動時間」はれっきとした「スキマ時間」としてあげられる。その中で「何もしない」というのはもったいない。その時間の使い方によってより楽しく、より充実したビジネスができる。本書はその道標となる一冊である。

「ひとり時間」で、すべてがうまく回りだす!

「ひとり時間」で、すべてがうまく回りだす! 「ひとり時間」で、すべてがうまく回りだす!
池田 千恵

マガジンハウス  2011-07-28
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朝4時起き」「1枚図解」に続いて今度は「ひとり時間」が登場した。「ひとり時間」とは、簡単に言うと「自分だけで思考をまとめる時間」、「思考をフィードバックする時間」と様々な側面がある。
しかしこのご時世、ましてや自分も朝早い時間から終電まで働き詰めの毎日であり、「ひとり思考」どころか「一人」でいる時間が少なくなっているなか「一人」でいることの重要性が増しているように思えてならない。
さてめくるめく「ひとり時間」の世界へ飛び込んでみよう。

第1章「なぜ、「ひとり時間」が大切なのか?」
プレジデントクラスになればなるほど「一人」でいることが重要になる。ましてや首相となるとそれが全くといってもとれないのだという。ある講演で聞いた話だが小泉純一郎や安倍晋三と言った首相経験者はこぞって「一人で考える時間がつくれなかった」という後悔があったのだという。
サラリーマンでも「休日」や「スキマ時間」などを駆使して、過去の自分、さらには現在おかれている位置、あるいは現状を洗い出しながらこれからどうしていくかのフィードバックを行うことで、日々改善していくことができる。

第2章「「ひとり時間」の作り方」
「時間」はどのように作るのか、というのを着眼している所である。「時間」というと外的要因から「できる」と勘違いしているようだが、日々の通勤時間や仕事の中でも効率よく進めることによって「時間」を捻出することができる。「時間」は見直せば捻出できる箇所は多いのである。これは性別、家族持ちなど関係なくできる。

第3章「「ひとり時間」の使い方」
「ひとり時間」をつくることができたのであれば、いよいよ「どう使うか?」ということを始める。
「妄想する」「整理する」「分析する」「昇華する」など様々な方法があるのだが、いずれも「わからないもの」「ごちゃごちゃとしたもの」を一気に解消させる、もしくは自分の立ち位置を確認する、もしくはベクトルを修正するといったことにも役立つ。

著者はこの「ひとり時間」によって自分の現状を見つめ直しつつ、様々なチャレンジを行い、今に至っている。「ひとり時間」をつくることによって「自分」や「生き方」「仕事」など様々なものと真正面から向き合い、対話、そして改善していくことにより、それが良い方向へと変わっていく。本書はそれを教えてくれる。

GIGAZINE 未来への暴言

GIGAZINE 未来への暴言 GIGAZINE 未来への暴言
山崎恵人

朝日新聞出版  2010-12-07
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本書は「未来への提言」ではない。「未来への「暴言」」であり、あくまでGIGAZINEとしての意見をありのままに書くというポリシーの下で時には痛快に、時には過激に物事を斬るニュースサイトであり、最も影響のあるブログの1つである。私は本書に出会うまで「GIGAZINE」を拝見したことがないのだが、本書を読んでいくと「ぜひ「GIGAZINE」を見てみたい」もしくは「ブックマークをしたい」と思えてならなくなってしまう。本書は全部で章が21個あるのだが、当ブログでは選りすぐりの5つを紹介する。

layer01「「Knowledge Is Our Power」知識は我らの力なり」
朝日新聞出版にした理由、「GIGAZINE」を解説した理由、そして編集長の生い立ちと知識遍歴などを盛り込んでいる。その中で「偏った知識」や「破壊」が大きく関連してくる。
layer02「専門バカvs オタクの構図「専門バカになるな、オタクになれ」」
「専門バカ」と「オタク」
これにはどのような違いがあるのだろうか。本章を読む前に気になったところである。まとめてみるとこうなる。

・「専門バカ」・・・相手に対して無関心
・「オタク」・・・相手が関心なくても、相手に理解しようと動く

仲間に取り入れたいか、もしくは排他的かという違いである。GIGAZINEはかなり専門的であるが、どちらかというと後者の為に作られているという。

layer10「入試の時にパソコン持ち込み可・インターネット可であれば大学の教授はどういう問題を作るのか?」
このタイトルを見ると私の心がくすぐられてならなくなる。というのは私も入試の在り方について疑問に思っているのだから。ほとんどの試験は記述式であるが、答えは「1つ」しかないものが多い。小論文問題のように、答えがないものであれば話は別であるが。
本章で何がいい言たいのか、それは「調べる力」と「考える力」を求められる試験になっているのか、ということにある。

layer11「「文明社会でのサバイバル」を教えるのが学校」
教育基本法が最近改正されたのは2006年、ちょうど安倍内閣の頃である。そのときは「愛国心」の明記がされただけで、抜本的な改革になったか、というとそうではなかった。
教育機関である「学校」は現在どのようなことが教えられているのか、簡単に言うと全員一緒に「読み・書き・ソロバン(計算)」のことしか教えられていないと編集長は糾弾している。
何のために「教育」はあるのか、何のために「学校」はあるのか、というのを考えさせられる章である。

layer14「著作権という概念の崩壊、ファイル共有ソフトは最終局面に」
システムの世界のみならず、コンピュータに携わる世界ではWinnyをはじめとするP2Pソフトを目の敵、もしくは危険ソフトとして扱われている。その最たる理由は「暴露ウィルス」といった危険なウィルスに感染され、それが後に取り返しのつかないこととなってしまうという。
ウィルスばかりではない。「著作権」という観点ではP2Pのみならず「(動画などの)共有サイト」や「共有ソフト」など「共有」とするものすべてを目の敵にしている。
しかもP2P自体、法律としても仕組みを考えただけでも罰せられるという。編集長は「銃」にたとえているが、私の場合だったら「核爆弾」にたとえる。というのは、現在日本では「非核三原則(つくらず・持たず・持ち込ませず)」というのがある。しかし近年ではそのほかにも「核議論」そのものを禁止する風潮が見られる。別に罰せられはしないものの、マスコミが目くじらを立て、叩くという構図ができあがってしまっているのである。

本書を読んで「GIGAZINE」に興味が沸いてきている。偏った情報ながら歯に衣着せず、かつ影響力もあるメディアである。そのメディアがどのように時流を論じているのか見てみたい。昨年10周年を迎えたのだが、それが続くことを切に祈るばかりである。

佐藤さんはなぜいっぱいいるのか? 身近な疑問から解き明かす「商標」入門

佐藤さんはなぜいっぱいいるのか? 身近な疑問から解き明かす「商標」入門 佐藤さんはなぜいっぱいいるのか? 身近な疑問から解き明かす「商標」入門
茅原 裕二

講談社  2011-07-01
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水野俊哉様より献本御礼。
世の中には様々なブランドがある。その中にはまねや類似のできない「商標」として扱われているものもある。「商標」とはいったい何なのか。調べてみると、

「商品を購入し、あるいは役務(サービス)の提供を受ける需要者が、その商品や役務の出所(誰が提供しているか)を認識可能とするために使用される標識」wikipedia より)

となる。
本書のタイトルはかなりインパクトはあるが、世の中に蔓延る「類似」や「マネ」は合法か違法かと言うのもよくわかる一冊である。

第1章「佐藤さんはなぜいっぱいいるのか?」
日本で最も多い名字を挙げてみると「佐藤」「鈴木」「高橋」・・・という順番となる。では前述に挙がっている名字がなぜ多いのだろうか。本章では「佐藤」の名字の由来からなぜ増えていったのかについては記載されている。タイトルで挙げているため、そうせざるを得ない背景もあるのだが。
平安時代〜江戸時代の中で同じ名字が増えた理由はあるのだが、最初に挙げた名字は大正時代以降首相なった名字でもある。「佐藤栄作」「鈴木善幸」、そして「高橋是清」のことをいう。

第2章「ラーメン戦争」
本章ではその代表として「大勝軒」を取り上げられている。私の自宅近くにも最近できているため妙に親近感がわく。「ラーメン戦争」は別に「大勝軒」ばかりではなく、「青葉」も挙げられるのではないかとふと思った。私にとって「青葉」というと旭川ラーメンの代表店であり、旭川に帰ると無性に食べたくなる。本店ではないが実際に何度か言ったことがある。しかし同じ「青葉」でも東京の中野にも本店がある店がある。これは最近カップラーメンになったことでも有名である。
それはさておき、本章では実際に商標として取り上げられ名「慣例商標」を取り上げている。「商標」と一括りでまとめることが難しい。というのは「商標権」を訴えても通じるものと、通じないものがある。後者がまさに「慣例商標」と言われる所である。

第3章「あなたの「目印」似てますよ!」
「目印が似ている」というケースも数多く存在する。
本書では「本当にあった〜」や「王将」、「スマイルマーク」などが挙げられる。

第4章「スターバックスとエクセルシオール、コーヒー勝負」
私の中では最も馴染みのあるカフェチェーンの店についてである。もっとも有名なもので言うと本章で取り上げられているもののほかに、「ドトール」「タリーズ」、首都圏だけではあるが「ルノアール」や「ベローチェ」などが挙げられる。
本章では商標権を巡る「スターバックス」と「エクセルシオール」の仁義なき戦いの顛末を述べている。

第5章「獣対決とライン対決」
「獣」と言えば「PUMA」、「ライン」と言えば「アディダス」と言えば想像に難くない。
双方の共通点はいくつかある。たとえばどちらもスポーツ用品を取り扱っている。しかし本章ではそこではなく「パロディ品が多い」という共通点について着目している。
「PUMA」については取り上げられているので割愛するが、「アディダス」でもラインのみならずアジの形で「AJIDAS」、線が炎となった「KAJIDAS」などが挙げられる。本章ではそれによるブランドイメージの希薄化について警鐘を鳴らしている。
・・・しかしPUMAの話題ではあんなに騒いでいるものもあればこれは堂々と新千歳空港などで売られているにも関わらず、PUMAの関係者はなぜ目くじらをたてない、もしくは訴えないのが不思議である。

第6章「有名になるための死闘」
「商標」を取るためには日本では特許庁に申請する必要がある。それを取るだけでも一苦労であるが、「死闘」と言われているのはそれだけではない。前章にあるようなパロディ化を防止するためにそれに類似するものについても商標登録しているという。本章ではそのエピソードについて述べている。
余談であるが戦前は落語家として、戦後は喜劇俳優として活躍した柳家金語楼という人物がいた。あまりにも売れすぎたため、自分の名前どころか自分の顔(バーコード頭でも有名だった)にまで商標登録したのは有名である。有名になるためにはここまでしていた執念がこの芸能界にもあったことが窺える。

第7章「商標・目印の応用編」
「商標」というと企業の特許にまつわることか、と敬遠してしまうのだが、別に企業だけの専売特許ではなく、パーソナル・ブランディングとしての確立としての「商標登録」も可能である。その代表格として本書に挙げているのが「5959の日」である。

実はこのタイトルも山田真哉氏の「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」を参考にしているという。「パクリ」ではないかと言われそうだが、著者は「目のつけどころ」が違うと明確化している。最近はタイトルなどベストセラーにあやかるものが多いのでそれも「商標権」にならないだろうか、とふと思ってしまう。

厳しい時代を乗り越える 強いリーダーがやるべき88のこと

厳しい時代を乗り越える 強いリーダーがやるべき88のこと (アスカビジネス) 厳しい時代を乗り越える 強いリーダーがやるべき88のこと (アスカビジネス)
福原 正大

明日香出版社  2011-07-12
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(株)アップウェブ 藤田様より献本御礼。
今まさに「国難」の時代といえる。
リーマン・ショックを引き金とした経済の失速、米国債務超過による急速な円高、そして東日本大震災。日本はまさに「三重苦」では済まされず「四重苦」「五重苦」といえるような状態である。
そのような時にこそ「リーダーシップ」が輝くのだが、現在のトップではその「リーダーシップ」は輝いているのだろうか、いささか疑問である。
リーダーシップはビジネスの世界でも同じ事が言える。「グローバル化」や「経済失速」もあってか日本の経済そのものが疲弊しきっている。まさに「ピンチ」の時である。しかしその「ピンチ」の時にこそ「リーダーシップ」が発揮する、ととあるセミナーで講師が言っていた事を思い出す。
本書はそのような時代だからでこそ強いリーダーとは何か、そしてそうなるためにはどうしたらよいのかを「88個」のエッセンスにまとめている。

第一章「強いビジネスマンがする35のこと」
あなたは「強いリーダー」とは誰の事を想像できるか。
私であれば尊敬する李登輝元台湾総統を挙げる。彼は長年はびこっていた独裁主義を打破し、初めて議会議員選挙、さらには総統選挙を行うなど民主化を実現させた。それだけではなく1999年に台湾大地震が起こった。発生時にすかさず救助隊を出すなど先陣を切って復興を次々とアクションを起こし、早期の復興を実現させた立役者である。
それはさておき、本章では「大局観を持つ」「自己投資を続ける」などビジネスマンとして強くなるためのエッセンスをそろえている。

第二章「本物のリーダーがする41のこと」
形式的なリーダーと本物の「リーダー」とはいったいどこが違うのだろうか。形式的なリーダーは「管理」をおこなう事が多く、むしろビジョンを持つよりも現状を重要視する事が多い。
では本物の「リーダー」となるためにはどれを行えばよいのか。本章ではそれを41個のエッセンスにまとめている。

第三章「グローバールリーダーがする12のこと」
「グローバル化」が進んでいる。平たく言えば「国際化」が進んでいると言うべきか。
それをにらんで、あるリーディングカンパニーでは来年度に社内公用語を英語にし、他の企業でも外国人採用枠を増やすと言ったことも行っている。
今やグローバルに活躍する人材は日本の企業でも渇望している事はよくわかる。ではそのリーダーとなるためにはどうしたらよいのかを12個のエッセンスにまとめている。ここではテクニックというよりも精神的なところに傾いている印象がある。

今まさに「国難」と呼ばれる時代である。その時代だからでこそ、官でも民でも「強いリーダー」を渇望している。しかしそのリーダーは一朝一夕では、なし得ることはできない。本書の実践も去る事ながら、「リーダーとは何か?」「リーダーだったらどのように行動するか」を考える、もしくはシミュレーションをし続ける事でリーダーに近づくことができる。そう本書の巻末に書いてあるように「人は変われる」のだから。

2011年 F1ハンガリーGP ハンガリー+雨=バトン勝利!? バトンが参戦200戦目を勝利で飾る!!

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round11_final

予報通りと言える様に今年のハンガリーは雨の天気からのスタートでした。2006年の時も雨であり、8台がリタイアする様な波乱のレースでした。その時に優勝したのは当時ホンダのバトンでした。で、今回のレースの勝者もバトン。なにやら雨のコンディションでハンガリーGPとなるとバトンが優勝するという方程式ができそうでてしまいます。

ウェットになったり、ドライになったり、はたまたウェットになったりとコンディションがめまぐるしく変わる決勝でしたが、タイヤ交換やオーバーテイクなどスリリングなレース展開の中での優勝は、2006年のそれとは少し違った形で楽しめるレースだったと思います。

ヴェッテルは包囲網をコンディションやタイヤ交換などで包囲網を切り抜け2位。アロンソも3位表彰台獲得。

ハミルトンは終盤、作戦ミス+ドライブスルーペナルティを受け、表彰台から脱落するも4位フィニッシュ。逆境にも負けない勝負強さが光ったと言えます。

一方の可夢偉はタイヤ交換の作戦失敗が響き惜しくも11位フィニッシュ。前戦はポイント獲得だっただけに残念な結果となってしまいました。

F1サーカスは夏休みに入ります。次戦は4週間後、ベルギー・スパフランコルシャン!!

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