美容院・美容室・ヘアサロン・理容室・理容院向けの税理士

下のバナーのクリックをお願いします!

  • ブログランキング【くつろぐ】
  • ブログランキング・にほんブログ村へ

ビジネス書書評ブログリング

AddClips

ブックマーク

RSS登録もどうぞ

検索ワード

そのほかのバナー

  • 携帯アクセス解析
  • あわせて読みたいブログパーツ

北海道新聞

無料ブログはココログ

« 2011年3月 | トップページ | 2011年5月 »

2011年4月

ミラコロ

ミラコロ ミラコロ
高山 文彦

ポプラ社  2006-06
売り上げランキング : 278271

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

皆さんの故郷はどこか?
私は北海道の旭川という所である。「都会」と言えば「都会」。「田舎」と言えば「田舎」。「都会」と「田舎」を足して割る2をしたらしっくりと来るかもしれない。

私事はさておき、本書は故郷から最後の映画上映会のチケットが届いた所から始まる。送り元は高校の同級生だった。故郷へ向かう途中から自らの奥底に眠っていた、故郷の思い出を次々と思い出す。悲しくもあり、懐かしくもある。

本書を読んでいて印象に残るのが「故郷への思い」「故郷の匂い」、そして「故郷での奇跡」があるように思えた。タイトルの「ミラコロ」は「miracle」(奇跡)という単語を捩っている様にもみえた。感動的というよりもむしろ故郷を懐かしむことができる様な一冊であった。

三人称の哲学 生の政治と非人称の思想

三人称の哲学 生の政治と非人称の思想 (講談社選書メチエ) 三人称の哲学 生の政治と非人称の思想 (講談社選書メチエ)
ロベルト・エスポジト 岡田 温司

講談社  2011-02-10
売り上げランキング : 315017

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

よく哲学の場では「私」や「あなた」など、一人称や二人称で人間のことについて考察を述べることが多い。しかし本書はそれとは違い「彼」や「彼女」と言った三人称でもって哲学を論じている。

なぜ「私」や「あなた」ではなく「彼」「彼女」のような「三人称」で論じられているのか。

その大きな要因として「二項対立」が取り上げられる。これは「知識だけあるバカにはなるな!」「「わかりやすさ」の罠」でも取り上げられているが、「生」と「死」、「正義」と「悪」、「右派」と「左派」など大きく2つに分けて分別をつきやすくするようであるが、事の本質に踏み入れることができず、表面的な所で終わってしまう所にある。

しかし「三人称」となれば、「私」「あなた」にとらわれず「彼」「彼女」と言った「第三者」や「第四者」にまで思考の裾を広げている。人間的なことから、社会、政治、思想に至るまで、今まで見ることのできなかった視点で見ることができる。それが本書の魅力であり、面白さである。

元気のでる歌や音楽を教えて!

ブログネタ: 元気のでる歌や音楽を教えて!参加数

今回のネタは「元気のでる歌や音楽を教えて!」です。

元気が出る歌というと色々ありますね。

例えば、

や、

あとこれも、

と、色々ありますが、私が一番元気になる曲はこれです。

今から13年前くらいに発売された曲ですが、当時中学一年生でしたが、初めてシングルCDを買ったのもこの曲でした。

それから大学生になり、あまり聞く機会はありませんでしたが、就職活動を始めた時からまた、聞き始めました。当時は精神的にも切羽詰まっていた時代でしたので、この曲でどれだけ励まされたり、元気づけられてきたか…。

しかも元気づけられるのは曲だけではなく、この曲が作られる発端となった番組にもあります。

あることがきっかけとなって私たちはともに協力し合い、助け合うことができる。今もそう思えるのですが、当時でもそう思えました。

田舎の日曜日――ツリーハウスという夢

田舎の日曜日――ツリーハウスという夢 田舎の日曜日――ツリーハウスという夢
佐々木 幹郎

みすず書房  2010-11-11
売り上げランキング : 656270

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

本書は浅間山の山麓で25年以上も山小屋で生活を続けている方の自伝+詩集である。
浅間山は長野県と群馬県のちょうど県境に位置する山で一昨年にも噴火が起こっている活火山として知られている。そのため火口付近には近づくこともできず、登山も他の山以上に危険を伴われる。

とはいえ浅間山には避暑地や浅間園、白糸の滝などスポットも数多くある。
著者は詩人であるため、各章に詩がちりばめられている。それも楽しめるのだが、何と言っても著者自身の25年間以上の山小屋生活の中で体験した「四季」を、活字を通じて体験することができることに魅力を感じる。

喧噪にまみれた都会を離れ、木漏れ日とさえずりの響き渡る環境の中で何を思い、何を愉しみ、何を作り、何を見てきたのか。本書はそれがいっぱい詰まっている。

社会主義と個人 ―ユーゴとポーランドから

社会主義と個人 ―ユーゴとポーランドから (集英社新書) 社会主義と個人 ―ユーゴとポーランドから (集英社新書)
笠原 清志

集英社  2009-11-17
売り上げランキング : 380207

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

「資本主義」と「共産主義」、そして「社会主義」と、国家主義には様々なものがある。私たち国民はそれらをどのように受け止められるのか。
日本では「資本主義」であり、中国は「共産主義」の体制を取っているが、言論的な統制など細々としたものを除くと、私たちの生活にはさほど大きな違いはない。

では「資本主義国」と「社会主義国」における国民生活の違いとはいったいどこにあるのだろうか。もしあるとしたらそれはいったい何なのだろうか。本書は著者自身が70年代にユーゴスラビアへ留学した体験談を元に、そしてポーランドへは80年代に聞き取り調査を行ったものを元にして社会主義国に生きる市民たちの視線から歴史を追った一冊である。

今から20年、ないし30年もの前の一次情報と歴史から見る二次情報からの考察と言えるのだが、20年前、30年前の様子と現在とでは違うことは想像に難くない。

しかし20年ないし、30年前は「社会主義国」であった事は間違いない。その中での生活を垣間見る資料はなかなかない(「創作」にまで裾を広げられればあるのだが)。そういう意味では貴重な一冊と言える。

日本の医療制度 ―その病理と処方箋

日本の医療制度 ―その病理と処方箋 日本の医療制度 ―その病理と処方箋
長坂 健二郎

東洋経済新報社  2010-05-28
売り上げランキング : 256256

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

日本の医療制度にまつわる問題は様々である。一つには「医師不足」、「新薬遅れ」、「混合診療」などが挙げられるが、本書ではその中から特に「新薬遅れ」「混合診療」について日本における問題の全容と海外での対応を考察している。

「新薬(承認)遅れ」は最新医療という観点では私たちの生活と直結している所は多い。しかしよくよく考えてみると日本の薬事的な事柄が多い要因として、「安静」と言った長期的な治療を行わず、なるべく短期間で治療を行い、すぐさま現場に復帰しようという姿勢があるため薬に関してよく使われるのは日本くらいである。

さらに「混合診療」についても論じられているが本章の巻末には平成19年に1審、21年に控訴審が行われた混合治療にまつわる訴訟の判決文を原文のまま掲載している。インターフェロン療法と自己リンパ球の活性化移入療法の療法を診療したことによって混合診療と認められ、保険の給付が受けられないとして訴訟を起こしたものであるが、両方の判決文を読むと、混合診療が認められるかどうかのグレーゾーンの深さ、「規則」や「法律」を強く重んじる日本医療の在り方そのものが投影されているようだった。

私たちの生活に直結をしていながらも、その問題の幅・深さともに大きいと言える医療問題について、資料を数多く用いて検証をしているだけに、日本の医療問題を細かく、それでいて明確に見ることができる。提言ばかり述べてばかりいる本より、「現状」を事細かに見ることができるので様々なとらえ方もできる。

海水浴と日本人

海水浴と日本人 海水浴と日本人
畔柳 昭雄

中央公論新社  2010-07
売り上げランキング : 574253

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

いよいよGWが始まる。その後には梅雨のシーズンが始まり、やがて暑い夏を迎える。その季節になると「海水浴」が盛んになるシーズンである。この季節になると家族連れ、あるいはカップルで海水浴に行くという機会も多い。

そこで本書である。本書は「海水浴」そのものの歴史や習俗についてスポットを当てた一冊である。

「海水浴」の言葉自体は明治時代に入ってから生まれたのだが、その前には「塩湯治」など医学的な行為、もしくは宗教儀式にまつわる清めの儀式で海に浸かると言ったことが中心であった。

明治時代に入ってレジャーとしての「海水浴」が広がったのだが、元々は西欧文化を取り入れていく中で取り込まれた。本書ではわずかだが西欧の起源についても取り上げられていたが、いつ頃から海水浴が行われていたのか詳しく知りたかったのが本音である。

日本一の桜

日本一の桜 (講談社現代新書) 日本一の桜 (講談社現代新書)
丸谷 馨

講談社  2010-03-18
売り上げランキング : 201162

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

春は桜の季節である。関東のソメイヨシノはもうすっかり見頃を終えてしまったのだが、北海道のソメイヨシノやエゾヤマザクラはこれから開花・満開を迎える時期である。

本書は全国津々浦々の「桜」を紹介した一冊である。公園の半分以上が桜で占められている弘前公園の桜。樹齢200年以上の「山高神代桜」、そして数多くの桜の名所も紹介している。

究極の選択! 暇な毎日と忙しい毎日、どっちがいい?

ブログネタ: 究極の選択! 暇な毎日と忙しい毎日、どっちがいい?参加数

久々のネタ記事です。

今回のネタは「究極の選択! 暇な毎日と忙しい毎日、どっちがいい?」ですが……、

現にそうなっている「忙しい毎日」ですね。「究極の選択」とありますが、全くと言っても迷うことはありませんでした。仕事が落ち着いていたとしてもプライベートでは色々とやることがありますので暇になることはほとんどありません。

むしろ暇になってしまうと…、止めどなくだらけてしまいそうです。なので暇になるよりは少しでも忙しかったほうが良いと考えています。

ただあまり忙しすぎると「心が亡くしてしまう」ので要注意。

人びとの資源論

人びとの資源論 人びとの資源論
佐藤 仁

明石書店  2008-09-10
売り上げランキング : 638904

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

私たちの生活の中で自然の中で作られた「資源」を利用しない時はないだろう。
しかし、それらの資源も無限にあるわけではない。有限のなかで私たちはその恩恵を受けながら今日を生きている。

その一方で、資源にまつわる争いもある。オイルショックもあれば軍事的な戦争もある。「イラク戦争」も一説には石油の確保によるため、イラクをでっちあげで戦争にこじつけさせたという。

では、私たちは資源とどのようにつきあっていけばよいのだろうか。本書は森林「資源」を中心に考察を行っている。なぜ「森林」なのか、理由は明白である。

私たちが普段生きている中で酸素を取り入れる。その酸素を作る、逆に二酸化炭素を取り込むのも森林の役割である。また水を浄化し、きれいな水を作り上げる役割も担っている。その森林では様々な生き物も育まれる。その森林がこれからの「資源」に向けてどのようなアプローチをしていけばよいのか。本書ではその道筋についても取り挙げられている。

1万人市場調査で読み解く ツイッター社会進化論

1万人市場調査で読み解く ツイッター社会進化論 (朝日新書) 1万人市場調査で読み解く ツイッター社会進化論 (朝日新書)
金 正則

朝日新聞出版  2010-10-13
売り上げランキング : 31198

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

本書はtwitterの市場を読み解きながらtwitterが社会に関してどのような変化を及ぼしたのか、について考察を行っている。

日々のつぶやきをはじめ、ニュースや広告など、twitterは多岐にわたって活躍を遂げてきた。とりわけ大きい者では東日本大震災での救援物資や安否確認、そして救助などが挙げられる。その一方でデマや嘘情報など「玉石混淆」とも言えるのだが…。

とはいえウェブをはじめ、「情報」や「コミュニティ」など社会に密接する様々な分野に革命をもたらしたのは間違いない。「140字以内」という短い情報を発信する事によってわかりやすく単純な情報が手に入るだけではなく、「制約」の中で色々な想像力が生まれることができる。アイデアもあればtwitterを使って小説を流す方もいる。

またtwitterを使うユーザーは私たちのような世代ばかりではない。会社で公的に利用する人もいれば、国会議員がアピールや主張の場に使うこともある。本当の意味で「様々」な用途に使うことができる「ツール」である。

ウェブは私たちの想像を超えたスピードで進化をしていく。つい10年ほど前までは全くと言っても思いつかなかったものが現実に出てきている。twitterはそれを具現化したものの1つと言える。

成熟日本への進路 「成長論」から「分配論」へ

成熟日本への進路 「成長論」から「分配論」へ (ちくま新書) 成熟日本への進路 「成長論」から「分配論」へ (ちくま新書)
波頭 亮

筑摩書房  2010-06-09
売り上げランキング : 9705

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

高度経済成長、「失われた10年」、戦後最長の好景気、リーマンショックと経済が善し悪し問わず流れていったのだが、「失われた10年」以降は経済的な成長が鈍化、もしくは後退をしている。景気と言うよりも「成長」という課程で「成熟化」したと言える時代となったといえる。

本書は経営で言う「成熟期」を迎えた日本でどのように経済、国家を運営していけばよいのかを考察しながら提言を行っている。

「成長」や「前進」と言った言葉が良く目につくが、「高度経済成長期」やバブルではめざましい成長を遂げた。その一方で「心」というのが蔑ろにされてしまった。むしろそれを気にする必要がなかったのかもしれない。

ではこれからの日本はどのような方向に進めばよいのか。それは「成長」や「裕福」よりも「心」や「環境」がキーワードとなる。本書を読んでそう思った。

2011年 F1中国GP 終盤でハミルトンがヴェッテルをオーバーテイクし、今季初勝利獲得!!

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round3_final

今回はタイヤ戦略もあり、KERSもあり、そしてそのことによるオーバーテイクありといたれりつくせりのレース展開でした。

圧巻だったのは52周目、3ストップだったハミルトンが、2ストップ作戦のヴェッテルをオーバーテイクしトップに立った所です。これまでは「速さ」が中心に上がっていたのに対し、「戦略」と「技術」で封じたという構図となりました。「F1は速さだけではない!」というのを見せつけた場面でもありました。

とはいえ速さはレッドブルは圧倒的だと言うことを見せつけたのはウェーバー。予選では戦略ミスにより、まさかのQ1敗退で18番手という位置でしたが、予選の記事でも言ったようにオーバーテイクショーを見せつけ、3位表彰台を獲得しました。とりわけ終盤のロズベルグとバトンのオーバーテイクは圧巻でした。

可夢偉も10位フィニッシュでしたが、序盤からオーバーテイクの際にフロントノーズが壊れた状態のままでのフィニッシュでしたからこれも見事という他ありません。

次戦は3週間後、トルコ・イスタンブール!!

2011年 F1中国GP ヴェッテルが3戦連続PP獲得 そして優勝予想

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round3_qualifying

フリー走行の3回を見てもこの状況は当然と言えば、当然といえば当然の結果ですが、予選でも戦略によって大きく左右される、またはトラフィックについても考えさせられる予選でした。

絶好調のヴェッテルに対し、フリー走行ではあまりパッとした活躍がなかったウェーバーは戦略ミスが祟りまさかのQ1落ちとなってしまいました。後列からのスタートですが、上海は抜きにくいコースではないので、オーバーテイクショーが見られるという所では見物なのかもしれません。

Q2ではルノーのペドロフが大クラッシュしてしまい赤旗中断。その煽りを受けてか可夢偉が今シーズン初めてのQ2落ちとなりました。とはいえ13番手、1・2戦目での活躍があるので十分ポイント獲得には絡んでいけるポジションにいることは間違いないでしょう。

さて、優勝予想と行きましょう。

本命:ヴェッテル

対抗:バトン

要注意:ハミルトン、アロンソ

速さで言ったらヴェッテルの右に出るドライバーはいないでしょう。ミスをしない、もしくは戦略ミスが無ければヴェッテルの完勝となることは確実でしょう。

2011年 F1中国GP フリー走行3回目結果

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round3_free3

またもヴェッテルがトップ、マクラーレン勢も続いている様相です。さて予選はどうなるのでしょうか。

2011年 F1中国GP フリー走行1・2回目結果

仕事の関係でUPが大変遅くなってしまいました。

あのマレーシアGPから1週間、第3戦目の中国GPがやってまいりました。この2戦ではKERSやDRSと言った最新機能ばかりではなく、ピレリタイヤによるタイヤ戦略も目玉となった2戦でした。

この2戦ではヴェッテルの2連勝でポイントでも独走態勢に入りつつある今、誰が連勝街道を食い止めるのか、それともヴェッテルが開幕3連勝をもぎ取るのか注目です。

さてフリー走行1・2回目の結果を見てみましょう。(「F1通信」より)

1回目

Round3_free1

2回目

Round3_free2

1・2回目ともヴェッテルが最速、その後ろにウェーバーやハミルトン、バトンが追うという結果でした。ほぼ完璧な勝利だった2戦目から勢いが続くヴェッテル、開幕3戦連続PP獲得も大いにあり得ます。

さてPP予想といってみましょう。

本命:ヴェッテル

対抗:ハミルトン

要注意:ウェーバー、バトン

ヴェッテルのPPはほぼ確実かと。フロントローや3番手に誰がつくのかと言う所で注目が集まりそうです。

組織力 宿す、紡ぐ、磨く、繋ぐ

組織力 宿す、紡ぐ、磨く、繋ぐ (ちくま新書) 組織力 宿す、紡ぐ、磨く、繋ぐ (ちくま新書)
高橋 伸夫

筑摩書房  2010-05-08
売り上げランキング : 57350

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

「組織」は会社のみならず、国、地方行政、公共団体など、大小はあるものの必ず存在する。おそらく人生において「組織」に触れたり、関わったりすることが必ずあるだろう。
必ず関わる「組織」であるからでこそ、どのような「組織」でありたいか、というのは組織の数だけパターンはある。しかしそれでは「船頭多くして船山に登る」という諺があるとおり、方向性も指し示すことができないまま組織の結束力などが低下してしまう。
本書では「強い組織」を作るためには仕事を含めてどのようなことを行えば良いか、について示している。

第1章「組織力を宿す――組織の合理性」
ここでは「組織とは何か」「どのように構成されているか」について「解剖」をする、つまり組織のメカニズムとともに、問題解決や意志決定、合理性について分析と提言をしている。
組織の最終目標があり、その中で様々な問題や壁に直面する。著者は問題解決、もしくは目標を達成するための「プロセス」が大事であると主張している。
企業でも目標が達成をしていても一発逆転のようなスタイルでは何者にもならない。プロセスの中でうまくいっているものもあれば、うまくいっていないものもある。経営でいう「フィードバック」ができるのも「プロセス」があるに他ならない。

第2章「組織力を紡ぐ――仕事を共にする」
組織を紡ぐ為の第一段階として「コミュニケーション」を取り上げている。「組織」には年代や生き方、さらには肩書きなど様々な人が集まる。その中で「コミュニケーションの齟齬」は必ずといっても良いほど起こる。
本章ではその傾向のみならず、「仕事を共にする」意味についても解説をしている。

第3章「組織力を磨く――経営的スケール観」
私がつくづく思ってしまうのは「協調性」についてである。組織が強くなるために「協調性」は必要なことであるが、それと同じ意味合いで「同調性」というのがある。
「協調性」と「同調性」。この違いはいったい何なのだろうか。

「協調(性)」…互いに協力し合うこと。特に、利害や立場などの異なるものどうしが協力し合うこと。(goo辞書より)
「同調(性)」…他に調子を合わせること。他人の意見・主張などに賛同すること。(goo辞書より)

協調と同調は類してはいるものの、意味合いは異なっている。「協調」は意見が異なっても同じベクトルに向かって協力する事を意味している一方で、「同調」は自分自身の意見を持つことそのものを否定している。「協調性」と「同調性」は似ているが、決して同じ意味合いではない事を心得た方が良い。
「学習」と「満足」、そして「助け合い」が本章のキーワードであるが、もっとも組織の中でしかできない「学習」、育つことのできるのりしろのわかる「満足」など学べるところが多い。

第4章「組織力を繋ぐ――あなたの仕事」
組織の中でもっとも何者にも代え難いうれしい言葉に「またあなたと仕事がしたい」、「あなたはこの組織になくてはならない人間だ」というのがある。その反対には「代わりの人間なんかいくらでもいる」というのはこれ以上ない屈辱であろう。
組織という人間のがんじがらめの中どこであなたは光り輝けるのか、今までの仕事の中で見つけるのも自らの仕事の一つである。

人間として生きていく上で「組織」は切っても切れないものである。社会人となれば、そのことを意識していかなければ社会人人生を渡ることは非常に難しい。本書は組織に居る人たちにとって是非読むべき一冊と言える。

預言

預言 (ハヤカワ・ノヴェルズ) 預言 (ハヤカワ・ノヴェルズ)
ダニエル・キイス 駒月雅子

早川書房  2010-05-07
売り上げランキング : 377994

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

本書を紹介する前に、「予言」と「預言」の2つの言葉の違いを紹介したい。

「予言」・・・未来の物事を予測して言うこと。また、その言葉。
「預言」・・・キリスト教で、神託を聴いたと自覚する者が語る神の意志の解釈と予告。また、それを語ること。(いずれも「goo辞書」より)

本書はタイトルにあるとおり後者のことを指しており、9.11事件以後の世界をフィクションという形で映した作品である。

「9.11」と「預言」、陰謀論の話となってしまうがこれには密接な関係があり、一時期TV番組や書籍などで「聖書の暗号」というのが話題となった。その暗号には9,11が起こることも書いてあり、注目された。聖書の暗号については他の予言と同じく、都市伝説の可能性があるため、信憑性はあるとはいえない。

それはさておき、本書の著者ダニエル・キイスと言うとまず連想するのは日本でもTVドラマにもなった「アルジャーノンに花束を」を思い浮かべる。知的障害者の奮闘を描いているが、本書は境界性精神障害を持った人を主人公に据えながら、9.11事件という外的要因とともに精神障害を持つ、という内的要因の双方に要因を持つ主人公を描いている。「二重苦」という言葉を使うのは正しいのかわからないが、内的にも外的にも絶望の淵に立ちながらも主人公は一筋の希望を見つけ、それを目指していく姿に本書を読んでいる私も心を打たれた。

本書は心的に悩んでいる人にとっては是非読んで欲しい一冊である。

大失業時代

大失業時代 (祥伝社新書150) 大失業時代 (祥伝社新書150)
門倉 貴史

祥伝社  2009-03-27
売り上げランキング : 445535

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

今まさに「大失業時代」と言っても過言ではない。リーマンショック以後には内定取り消しや派遣切り、リストラなど働く人にとってはマイナスとなるような話が飛び交い、かつ日本の消費もいつも以上に冷え込んだ。ようやく回復しだした時に追い打ちとなる東日本大震災が起こった。これにより、とりわけ製造業では操業停止、もしくは計画停電による減産を余儀なくされるなど雇用状況は深刻な状況に陥ったままとなってしまっている。
本書は深刻な失業時代のメカニズム、雇用社会の現実、そして生き抜くための術を紹介した一冊である。

第1章「急激に悪化する日本の雇用所得環境」
「悪化する」、と言うよりも「悪化している」という表現が、現状からして適当だろう。
本性では雇用情勢の悪化に関してとりわけ製造業のリストラなどを中心に考察を行っている。
もっとも雇用情勢に関しても冷え込んでいる現実があるのだが、それ以上に深刻なのは「消費」にまつわるところにある。経済が循環する大動脈の一つに私たちが普段行う「消費」がある。消費をする事によって経済は動く、より活発に消費することがあれば経済の循環も早く、かつ良くなるのだが、その消費や購買が控えられることによって消費が落ち込んでしまう。本書が出された時もそうであるが、現状で景気が落ち込む要因の一つに私たちの「過度な節約・吝嗇意識」があるのかもしれない。

第2章「「派遣切り」で行き場を失う非正社員」
いわゆる「非正規雇用」のことであるが、リーマンショック以後の雇用状況の中で欠かすことのできないもので「派遣切り」があった。
「非正規雇用」は派遣などもあるのだが、いわゆる「不安定雇用」とも言われている。しかしそれは「自己責任」なのか、と聞かれるとそうである場合もあれば、そうでない場合もある。玉虫色の答えになってしまうのだが、前者の要因としてはこれから働く人の選り好みが働いている部分が該当する。後者は本当に働けない場合がある。たとえば自衛隊や介護士を行うにも資格や制限がある。その制限に引っかかった場合はその仕事に就くことができない。看護士や介護士を養成する学校でも倍率は高い。それも考えるとなると新たな雇用の創出が必要になる。

第3章「これから本格化する正社員のリストラ」
では、正社員は安全か、と言うとそうではない。倒産により解雇されるだけではなく、人件費整理により任意退職に追い込まれることもある(ただし、よほどの事情がない限り「解雇」に追い込まれることは難しい)。
「失われた10年」と言われた時代の中で「終身雇用制」と呼ばれる実質的なもので、安定的に働ける環境が整っていたが、それが崩れ、正社員から転落してしまった労働者も数多くいた。今回のリストラはそれとはそれほどまではいかなくとも、安定的である正社員にとっても影響がないとはとてもいえない状況である。

第4章「日本を襲う賃金デフレ」
賃金の低下は今に始まったことではない。「失われた10年」と呼ばれた時代からずっと右肩下がりの様相が続いている。「戦後最長の好景気」と呼ばれた時代は賃金が上がったかというと、労働者全体ではそうではない。正社員では好景気の恩恵を受けている人は多いが、非正規雇用人口が増えたことによりその増加も相殺されたからである。

第5章「リストラ地獄を生き抜くためのビジネスマンの心得」
ここからはこのような状況下でも生き抜く術について伝授している。
いわゆる「解雇されない方法」もあれば、もし解雇されたとしても社外で通用するスキルや力を持つことなどあげられているが、私としては、
「もし明日、会社が倒産したとき、あなたには何があるのか」
と言うのを常に問いかけている。会社に居ることも大事であるが、会社で必要なもの、そして社外でも通用する力の両方を鍛えることが大切では、と考える。

雇用状況はまさに暗い状況に陥っているものの、その状況だからでこそ、雇用に風穴をあけたり、個人単位でもレベルをあげるチャンスである。混沌とした状況にあるからでこそ、プラスに持っていくことによって成長を見いだすことができる。今し方の状況を「ピンチ」ととらえるか、「チャンス」ととらえるか、とらえ方によって状況は変わる。また閉塞している経済を打開するのは政治でもなく、財界でもなく、私たちもそれを担っている、そういうことも忘れてはならない。

私たちには物語がある

私たちには物語がある 私たちには物語がある
角田 光代

小学館  2010-04-28
売り上げランキング : 284201

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

著者は「八日目の蝉」をはじめ様々なベストセラーを世に送り出した作家の約6年間の読書遍歴、及び書評について取り上げられている。私もSEである傍ら書評も行っている。一方でどのような職業が書評を行うとどのような本を取り上げたり、どのように本を評価していくのかが気になるところである。本書は「ベストセラー作家」という視点では本をどのように見ているのかについて見て行こうを思う。

Ⅰ.「本のある世界でよかった」
本章のタイトルをみると私もつくづく思ってしまう。私も小学校の頃からずっと本との関係は続いている。とりわけブログで書評を書き始めた大学4年生の頃からはなおさらそう感じてしまう。
本章では著者がもっとも印象に残った本を数冊紹介しながら、2003年以前の読書遍歴を紹介している。
著者は詩が苦手であると言うが、その理由も著者曰く、見下されているような感じがすると言うところが何とも独特である。

Ⅱ.「読書の部屋① 2003-2006」
本章と次章では読売新聞や朝日新聞を始め多くの媒体に掲載をした書評を掲載している。
本章では前編として2003年〜2006年の作品を紹介している。「グロテスク」や「容疑者Xの献身」などのベストセラー作品も取り上げられているだけではなく、著者自身の観点で選んだ本も取り上げられている。ベストセラー作品の取り上げ方もなかなか面白いのだが、私としては後者の方が著者の思いが如実に出ている故、興味深く描かれている。

Ⅲ.「読書の部屋② 2007-2009」
前編に続いて多くの媒体に掲載された書評を取り上げられている。主に読んでいる本の多くは、職業柄か文庫、ハードカバー問わず「小説」がほとんどである。独特な言い回しやストーリー、表現などが小説を書くに当たっての材料となるからと考えられる。
とはいえ本章では少ないものの新書も紹介されている。中でも、当ブログで紹介した「川島芳子 男装のエトランゼ」は著者の切り口は知識と言うよりも、むしろ「思い」の変化が中心となっているだけに面白い。新書の考え方の変化についても興味深かった。

本書のあとがきには著者が作家になった経緯と作家になって20年の歴史と思いを綴っていた。これから小説家になりたい人、作家になりたい人にとっては必読といえる。ベストセラー作家の苦悩と新人時代の話は何者にも変え難い貴重な話だからである。
作家生活を続けながらも著者は数多くの本に出会った。その出会った本の中で小説を書く原動力になったり、心境の変化が生じたりした。小説のみならず、本は自分を変える一助となる、そう感じた一冊であった。

キッド

キッド キッド
木内 一裕

講談社  2010-09-17
売り上げランキング : 147092

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

本書は死体遺棄幇助を題材にした一冊であるが、その「死体遺棄」にまつわる作品だと暗く、かつ陰湿な印象を持ってしまうのだが、本書はそのような印象は無く、むしろハラハラ・ドキドキ・痛快・爆笑と言うように、どちらかというとポジティブな印象をもってしまう。

過激な題材を笑いとスリルで味わえる作品であるだけに、何度も読み返したくなる。わかりやすいと言うよりも、むしろ何度も読みたくなる文章を目指したい人に取って、本書は格好の材料であるとともに、本を媒介としてスリルを味わいたい人に取っては本書が最適である。

2011年 F1マレーシアGP 魅せてくれた終盤のドラマ! その中でヴェッテルが開幕2連勝を獲得!!

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round2_final

※ アロンソとハミルトンはオーバーテイク時の接触によるペナルティーにより、それぞれ20秒加算のペナルティーが課されました。アロンソは順位は維持しましたが、ハミルトンはこのペナルティーにより順位を8位に、可夢偉が7位に繰り上がりとなりました。

大クラッシュやセーフティーカーこそはないものの、タイヤ選択や雨、オーバーテイクなど様々なドラマがあるレースでした。

ヴェッテルは終始危なげないレースを展開しました。予選ではピンポイントの速さを見せつけると同時に、手堅さを今回の決勝では見せつけたと言えます。

バトンはピットストップによりめまぐるしい順位変動はあったものの、スクランブルなレースに強いポテンシャルは健在で2位フィニッシュでした。

ハイドフェルドのスタートダッシュは見事と言うほかありません。予選6位からのスタートダッシュをアウトコースから一気に2位にジャンプアップと見せつけてくれました。最後はウェーバーとのバトルも見事に抑えルノーとしては2戦連続の表彰台獲得となりました。

また、今回は可夢偉もやってくれました。ウェーバーやミハエルとの幾度となくバトルを繰り返し、抜かれては抜き返すというオーバーテイク合戦でしたね。国際映像でも可夢偉のバトルは結構映っている所を見ると、世界中が注目されるのも窺えます。

次戦は1週間後、中国・上海!!

2011年 F1マレーシアGP ヴェッテルが開幕から2戦連続PP獲得!! そして優勝予想

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round2_qualifying

ヴェッテルが2戦連続PPを獲得しましたが、フリー走行からずっとトップタイムを張ってきた前戦とは違って、最後の最後という重要なところでトップタイムをたたき出す、という勝負強さを見せつけた予選だったように思えます。

マクラーレンやフェラーリもレッドブルに対抗できるような勢いを持っているので、決勝ではトップ争いが流動的になるかな、という期待もあります。

可夢偉は予選10番手。土曜のフリー走行から調子がよかったので、この勢いで、前戦の雪辱を果たし、初ポイントを狙ってほしいところです。

さて、優勝予想と行きましょう。

本命:ヴェッテル

対抗:ハミルトン

要注意:アロンソ、ウェーバー

地上波の放送でもあった通りコースはKERSやDRSの効果の表れやすいサーキットです。おそらく今回のレースでは、今年から導入・復活した2機能の使い方で明暗が分かれるレースとなりそうです。レッドブル・マクラーレン・フェラーリとタイム差は前戦より開きはありませんので、戦術や技術といった勝負になりそうです。新機能ばかりではなく、タイヤ交換にも注目です。

2011年 F1マレーシアGP フリー走行3回目結果

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round2_free3

マクラーレンが1-3と金曜日の1・2回目とは違った結果となりました。マクラーレンも強さを復活させていることから予選もかなり面白くなりそうです。

2011年 F1マレーシアGP フリー走行1・2回目結果

F1サーカスは第2戦目、マレーシアにやって参りました。赤道直下で暑い時には40℃を超す猛暑、さらには激しいスコールなどもあり、テクニックばかりではなく、天候や暑さとの戦いもあるコースです。

1戦目ではヴェッテルが圧倒的な強さを見せつけましたが、今回はどうでしょうか…。フリー走行1・2回目の結果を見てみましょう。(「F1通信」より)

1回目

Round2_free1

2回目

Round2_free2

前戦は脇役に成り下がってしまったウェーバーが1・2回目ともにトップタイムをたたき出しました。ヴェッテルだけ大きい顔されてたまるか、というのが今回のフリー走行に表れているのではないでしょうか。

可夢偉は1・2回目ともに14位、まずまずと言っていいか、それとも調子悪いかという位置です。

さてPP予想と行きましょう。

本命:ウェーバー

対抗:ヴェッテル

要注意:ハミルトン、アロンソ

速さではレッドブルは圧倒的でしょう。さてどちらがPPを取るかと言うのが気になる所です。

漢詩と人生

漢詩と人生 (文春新書 785) 漢詩と人生 (文春新書 785)
石川 忠久

文藝春秋  2010-12
売り上げランキング : 330237

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

著者は大学で中国文学を専攻して以降、「漢詩」とともに人生を歩んでいったと言える。
漢詩の研究はもちろんのこと、NHKにて「漢詩をよむ」「新漢詩紀行」など、漢詩にまつわる番組や著作に携わってきた。まさに「漢詩の第一人者」とはこの人の為にある名である。
本書は古今東西の「漢詩」とともに、人生、老い、家族、くらし、出会いなど人生を映えるような詩を紹介している。

第一章「ままならない人生」
「ままならない人生」とはいったい何なのだろうか。そもそも「ままならない」とはどのようなことを指すのだろうか。
本章ではそのことを考えながら一年の計、鬱屈、休日、多忙にまつわる漢詩を見た。
中でも王安石の漢詩は現在の日本と同じようなことが古代中国大陸でも、環境は違えど起こっているというのは驚いた。

第二章「老いて思う」
「老い」は人生を歩んでいる以上、必然的につきまとう。
本章では「老い」にまつわる光と影にまつわる漢詩を取り上げているが、本章の冒頭にある前漢時代の最高権力者である武帝の老いへの嘆きは、老いまで時間のある私にとって最も考えさせられる詩だった。

第三章「家族の絆」
子供、姉妹、妻、父、母、祖父母など、同じ「家族」の中でも様々な「絆」が存在する。本書は家族にまつわる詩が紹介されている。

第四章「閑適のくらし」
タイトルの通り、ズバリ「隠居暮らし」のススメである。様々な本を読んだり、自然の中で散歩をするといった悠々自適、かつ安穏とできる生活の様を詠んだ詩について取り上げられている。

第五章「憂いをはらう玉箒」
気を紛らわす、もしくはストレスを発散させるために「酒を呑む」という人も多いことだろう。しかし呑む程度を知らないと、酒に呑まれるだけではなく、人生の濁流にも飲まれる羽目になるので気をつけてほしい。
本章では「憂い」を払うための「お酒」にまつわる漢詩が紹介されている。
気になったのが本章のタイトルの中に「玉箒(たまばはき)」が使われているのだが、これはいったい何なのだろうか。
これは諺で「酒は憂いを掃う玉箒」を意味している。「箒」と言うことなので悩みを掃除してくれる事からこう呼ばれている。そのことから「酒」の異名として「玉箒」と名付けられることもある。

第六章「出会いと別れ」
「一期一会」といった四字熟語をはじめ、出会いや別れにまつわる熟語、故事成語、諺は数多くある。漢詩もその例に漏れていない。本章では人同士ばかりではなく、季節など形のないものの出会いと別れも取り上げられている。

「漢詩」というと私も高校の頃までしか触れたことがなかった。社会人になっても論語や孟子など中国文学の中で触れる程度でどっぷりと浸かることはあまりなかった。本書は触れることの少ない「漢詩」の愉しさと趣を教えてくれる。

郊外の社会学―現代を生きる形

郊外の社会学―現代を生きる形 (ちくま新書) 郊外の社会学―現代を生きる形 (ちくま新書)
若林 幹夫

筑摩書房  2007-03
売り上げランキング : 151276

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

「郊外」というと新たに建てられた家々を想像する。「団地」や「ニュータウン」、「新興住宅地」など高度経済成長とともに、日本経済の象徴の一つとして挙げられる、と同時に「ハコモノ行政の温床」という負の側面も持っている。
本書は高度経済成長の象徴である「郊外」の住宅地の光と闇を見つめながら社会はどのように変わっていったのかについて考察を行っている。

第一章「虚構のような街」
郊外に建てられた住宅はかつてあった日本のそれとは違い、近代的で、かつ西洋の風をふんだんに取り入れており、古来ある日本のものを否定されているようなつくりである。しかし最近になってニュータウンで建設された住宅が「欠陥住宅」となり、住民の幸せを奪っているという皮肉な現象も起こっている。

第二章「この立場なき場所」
「郊外」の住宅地というと皆様はどこを思い浮かべるだろうか。東京でいうと「多摩」「田園調布」などがあり、千葉では「千葉ニュータウン」などが挙げられる。
西洋風の佇まいで、かつ高級感はあるのだが、その中での「コミュニティ」や「地域連携」といった概念が薄れている証拠としても挙げられる。
事件からいじめ、引きこもりといったことは郊外に住宅地ができた時から表面化されたという。郊外に住宅地が建てられる以前、つまり高度経済成長が起こる以前はどうだったのか、というのが気になるが。

第三章「郊外を縦断する」
本章では「つくばエキスプレス」を乗りながら千葉・茨城の「郊外」を縦断しながら、最近つくられた「郊外」の現実について迫っている。
「つくばエキスプレス」が開通したのは2005年。「失われた10年」から脱し、景気が上向きになり始めた時である。

第四章「住むことの神話と現実」
「郊外に住む」ということはいったい何を意味するのだろうか。元々高度経済成長期以降、サラリーマンとして生きる道を挙げてみると、

就職 → 結婚 → 子供誕生 → 一軒家購入 → 定年

と、多少差異はあるものの、おおよそはこのように人生は進む。郊外に限らないものの「一軒家を買う」というのは人生においてもっとも大きな買い物の一つとしてとらえられている。その一軒家を建てられる場所として、「郊外」に白羽の矢を立てたという形である。
本章では郊外に家を立てる「文化」の在り方について考察を行いつつ、第二章で述べた「コミュニティ」の希薄化について考察を行っている。

第五章「演技する「ハコ」」
別に家そのものが勝手に踊っている訳ではない。
簡単にいうと自宅で楽しむガーデニングやモニュメント、さらにはクリスマスツリーから門松に至るまでのオブジェを飾るということで「演技をする」という形でとらえられている。
他にも郊外そのものの風景もあたかもそこに住む人々が「俳優」や「女優」になることができる、という意味合いからも「演技する」ととらえられる。
本章では郊外の住宅地そのものの意味について追っている。

高度経済成長の象徴、もしくは良くも悪くも近代日本住宅の象徴としていわれる郊外の住宅地。そこには政治や経済では言い表すことのできない、近代日本人の「縮図」がそこにあると、本章を読んでそう思えてならなかった。

ヤンキー最終戦争 本当の敵は日教組だった

ヤンキー最終戦争 本当の敵は日教組だった ヤンキー最終戦争 本当の敵は日教組だった
義家弘介

産経新聞出版  2010-06-18
売り上げランキング : 142820

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

確か私が高校生だった頃の話である。「ヤンキー母校に帰る」という一冊がベストセラーとなり社会現象となった。それから同名のドラマが生まれ、ドキュメンタリーにもなった。
「ヤンキー先生」と呼ばれた著者はやがて高校教師を辞し、教育委員会を経て、国会議員となった。
なぜ著者は高校教師を辞めたのか、国会議員となったのか、本書は教育現場の現状を目の当たりにし、怒り震えた要因は何なのか。本書はそのことについて「全て」語った一冊である。

第1章「私が母校を去った理由」
前著にて幾度となく取り上げられているので今更書くことはないのだが、著者は北星学園余市高等学校で教鞭をとった。その中で著者が目の当たりにした教育の世界に蔓延る澱や柵に著者自ら立ち向かっていった。そして最初に書いた著書が出版され、ドキュメンタリー、連続ドラマとなってから教員同士の対立が決定的となったという。
教員を辞め、教育委員会の教育委員に就任したが、ここでも教育界の現実を目の当たりにし、憤然としたのだという。

第2章「「いじめと不登校」本当の原因」
いじめ問題は17年前にも起こっていた「愛知県西尾市中学生いじめ自殺事件」がある。ワイドショーでも度々名付けられていた「大河内清輝くんいじめ自殺事件」である。1994年末にいじめを苦に自殺をしたことが明るみに出て、事件となった。暴力的ないじめばかりではなく、常習的にカツアゲもあったのだという。しかも事件の当日直後、遺書の存在もいじめの存在も学校側は隠蔽を行っていたのだという。この頃から学校側、教師側の隠蔽は行われていたのだが、それを問題視するのは今ほど多くはなかった。
しかしその問題はもっと表面化されたのは2006年、北海道滝川市で起こったいじめ自殺事件が表面化した。いじめ問題が生徒側だけではなく、教師側、ひいては教育委員会側にも及んだというものである。
本章ではそのことの他に、福岡で起こった「いじめ自殺」について著者自身が調査を進めていくうちに想像をも絶するような現状を見ることとなった。
間接的な殺人事件を起こしても次の日には平然としていられる、あたかも「無政府状態」といわれるような環境がそこにある。本章を呼んでそのような気がしてならなかった。

第3章「日教組は日本のガンだ」
本章のタイトルについて、そのことを発言した大臣がいた。その人の名は中山成彬氏。文部科学大臣も歴任した人物である。日教組発言は中山氏が国土交通大臣の時に発言したものであり、それと他の発言によって辞任に追い込まれた。ある番組にて日教組発言の真意について語ったことを私は見たのだが、文部科学大臣になることを直談判しなかったのか、というやりきれない思いになった。
本章では教師、教育委員会委員、そして国会議員生活の中で目の当たりにした日教組の現状と歴史についてつづっている。

第4章「日教組の赤い内部文書」
昨年、ある民主党の議員が北教組から違法献金を受け、それがきっかけとなり議員辞職に追い込まれたという。その中で北教組の思想の押しつけきわまりない文書が流布されていたことも明らかになった。
本章では日教組の内部文書の一部を公開しているのだが、その文書もまさに思想の押しつけ、もしくは弾圧の現状について告発をしている。

第5章「日教組解体宣言」
日教組は民主党の支持団体の一つである。民主党の掲げる教育改革の中には日教組の意見もふんだんに織り込まれているのだという。本書はそのことについて暴露している。

ヤンキー先生は国会議員となり、教師、教育委員会の中で見てきた「日教組」の闇を追い、そしてそれを未来の子どもたちのために対峙してきた。そして今も、これからも日教組との戦いは続く。そう、子どもたちの幸せと未来のために。

頂きはどこにある?

頂きはどこにある? 頂きはどこにある?
スペンサー・ジョンソン 門田 美鈴

扶桑社  2009-09-08
売り上げランキング : 44832

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

11年前に「チーズはどこへ消えた?」が出版され、現在でも売れ続け、愛されているベストセラーとなった。本書はその続編にあたる一冊であるが、テーマは「山」と「谷」である。

よく「人生山あり谷あり」と言われるのだが、本書はまさに人生の「谷間」に住む若者がいかにして這い上がっていったのか、そして頂に立つだけではなく、いかに「立ち続けられた」のかと言うことも寓話とともに這い上がれる心を教えてくれる。

読んでいくと、本書の最初は、まさに今の日本を投影しているかのようであった。震災もある。そうでなくても、経済的な閉塞感により、日本経済は本当の意味での「谷」に立たされている。その「谷」の中、逆境の中でそのように這い上がることができるのか、と言う術を教えてくれる事を考えると本書はまさに「旬」なのかもしれない。

現実を悲観する、もしくは批判するのは誰でもできる。今ある現実のなかで「真実を見つける」「利点を見つける」事は可能である。今ある現実の中で見つけられる宝やチャンスを見つけ出して、その中でどう対応をするのかを見つけていく。そのことによっていつの間にか「山」の頂に立てるのだという。一見「簡単」そうに見えるのだが、結構奥深く、かつ重要な事が数多く隠されている、そんな一冊である。

あたらしい社員の教科書

あたらしい社員の教科書 あたらしい社員の教科書
柴田 英寿

中経出版  2010-12-24
売り上げランキング : 601226

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

震災や超氷河期と呼ばれる時代の中で4月1日、社会人として最初の一歩となる日、すなわち入社式を迎えた。社会人生活をスタートしている方々は希望と不安が入り交じった日となったことだろう。
本書は新しく社会人、会社人生活を迎えるに当たって知っておくべきことについて紹介している。あくまで「基礎の基礎」と呼べる一冊であり、社会人として身につけるべきものがたくさん詰まっている。

第1部「あたらしい社員になるために知っておきたいこと」
まずは何のために仕事をするか、自分はどうなりたいのか、収入はどのようになりたいのか、どのように決められているのか、について伝授している。
就職活動の時には必ずといっても良いほど「志望動機」というのを聞かれる。他にも将来の夢なども聞かれることがあるのだが、就職活動が終わっても、とりわけ後者のことについては考えを持ったり、聞かれたりする事がある。
グローバリズムな時代を迎えるに当たって外国人と働くこともあるが、それについて歴史を学ぶことの大切さについても教えてくれる。

第2部「社員ならだれでも知っておきたいこと」
新入社員になると入社してからすぐに働く、ということはほとんどない。最初は社会人として、職業人として、会社人として知るべき、身につけておくべき基礎をつける、言わば「新人研修」を受けることになる。
ここでは「挨拶」や「約束」、「時間管理」そして「考え方」となどが主体である。

第3部「活躍できる社員になるために知っておきたいこと」
情報収集や会議、チーム運営など、一歩進んだ仕事術に関して伝授している。

新入社員として学ぶべき所のほとんどは第1部と第2部に詰まっている。おそらく新入社員として最初に受け持つ仕事のほとんどは「雑務」であろう。その「雑務」に追われている中で仕事として大切なことを身につけていきながらワンランク上の仕事を目指す。それを何度も繰り返すことによってやがて第3部にあるようなことも必要になってくる。本書は新入社員にとってバイブルにすべき一冊である一方で、向こう3年、ないし5年でも学べる所が多い一冊といえる。

奮い立たせてくれる科学者の言葉90

奮い立たせてくれる科学者の言葉90 奮い立たせてくれる科学者の言葉90
夏川賀央

きこ書房  2011-02-26
売り上げランキング : 481775

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

(株)ユナイテッド・ブックス様より献本御礼。
「言葉」の力は凄まじい。負の面では人格そのものを破壊されてしまう。反面、その言葉だけで人を奮い立たせられる。もちろん本書は後者のことを言っている。
本書は世界的に活躍した科学者がどのような言葉を残していったのかと言うのを「情熱」や「好奇心」など7つの小児分けて紹介している。

第1章「情熱」
勉強にしても、研鑽にしても「情熱」なくして始めることもできなければ、壁にぶち当たってしまう。本章では様々なことに対する「情熱」の名言を15個紹介している。
とりわけ印象深かったのは野口英世である。まさに「勉強の虫」と言われた名言である。

第2章「好奇心」
研究のきっかけとなるものに「好奇心」がある。しかし「あれやりたい」という好奇心と言うよりも、「疑問」を掘り下げてみたいという「好奇心」のことを言っている。
本章では研究や勉強、生活などの「好奇心」を15個紹介している。
ここで印象に残ったのは竹内均の名言が挙げられる。

第3章「信念」
研究を行うにも、これを行うための「信念」が必要である。これは科学の研究だけではなく、仕事、ひいては人生においても大事なことである。その「信念」がなくなってしまうと研究にしろ、仕事にしても突き進めるべき「糧」がなくなってしまう。ましてや逆風に遭ってしまったらそのままあきらめてしまう。
本章では逆風にさらされながらも、ひたむきに研究に励んでいった科学者たちの言葉を15個紹介している。
中でも珠玉なのは「青色発光ダイオード」の発明に成功し、一躍時の人となった中村修二の名言が挙げられる。

第4章「発想」
画期的な考え方やモノ・コトを生み出すための「発想」にまつわる名言を15個揃えている。新しいことを初めて見たり、それぞれ違うモノやコトを組み合わせてみたりすることによって、思っても見ないモノやコトが生まれる。
本章で最も印象に残ったのは西堀栄三郎の名言である。

第5章「不屈」
研究のみならず、様々な「壁」にぶち当たる事があるだろう。本章ではその壁にぶち当たった時にあきらめない事を示した珠玉の言葉を15個紹介している。

第6章「夢」
人間は「夢」が無ければ生きる目的も勇気も失うと言われている。多かれ少なかれ誰でも夢を見るのだが、その夢を見るだけではなく、その夢を叶えるために努力をする事が大事である。本書はそのベクトルへ向けるための夢を見つける、そしてその夢を叶える助力になるための名言が15個紹介されている。

本書は様々な困難に立ち向かいながらひたむきに研究に勤しみ、世界的な活躍を遂げた科学者たちが語った珠玉の言葉を集めている。研究においても、仕事においても、人生においても共通する部分がある。本書はその「共通する部分」の中で通用するような名言が目白押し、という印象だった。

稼いでいる人が20代からしてきたこと

稼いでいる人が20代からしてきたこと 稼いでいる人が20代からしてきたこと
西山 昭彦;八代 比呂美;高橋 かのん

きこ書房  2011-01-19
売り上げランキング : 15035

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

(株)ユナイテッド・ブックス様より献本御礼。
タイトルからしてついつい買ってしまうような一冊である。昨日4月1日には至る所で入社式が行われた。これから社会人になる人はどのような期待と不安をもってやってきたのだろうか。
本書は年収1800万円以上と言われる言わば「稼いでいる人」が技術、ノウハウともに未熟であった20代の頃にはどのような学び、仕事、習慣などを行ってきたのだろうか。聞き取り調査をもとに傾向を分析しながら、どのようなことを行えばよいのかを「仕事」「独学」「人」と分けて提言をしている。

<仕事に学ぶ>編
仕事は学びや成長の宝庫である。社会人になってから期待と不安を膨らませる要素の一つに「仕事」があるだろう。
新人の頃は主に「雑務」が中心となる。あまり「考える」ことや「作り出す」と言うこととは程遠い仕事ばかりである。
しかしその「雑務」をこなすことからあなたの「仕事」は始まっている。雑務のこなし方、そして「意識」一つで仕事が面白くなったり、つまらなくなったりする。がむしゃらに仕事をこなしながらも、その道のプロになったり、出世したりする事ができる。
仕事ばかりではない。上司や先輩、同僚とのコミュニケーション、人間関係、ビジョン構築など成長できる要素は色々ある。時として嫌なことがあるかもしれない。しかしそれらの体験を教師、ないし反面教師にして自分はどうありたいか、と言うことを考えながら仕事をしてみると、思いがけない「成功」や「成長」が待っている。本書は仕事における様々なことを学びに転化しながらも、より成長をしていく仕事、会社習慣を伝授している。

<独学で学ぶ>編
これまでは授業や講義や研究などで、半強制的に得られてものを学べば良かった。しかし社会人になってからは学校のように「教える」と言うことはあまりしてくれない。むしろ自ら学んだものをアウトプットすることにより、成果を上げ、会社に貢献しなくてはならなくなる。
仕事だけではその仕事だけの「力」でしかなく、他の会社や業界で通用することができるか、というと必ずしもそうとは限らない。
本章では勉強の重要性、あり方、環境、さらには整理に至るまで提言している。

<人で学ぶ>編
元々私は生まれも育ちも北海道だった。なにが言いたいのかというと、高校・大学と外部で学べる勉強会やセミナーが極端に少なかった。どのような環境も見てみたかったと言う理由もあってか、社会人になったばかりの頃から勉強会に参加するようになった。
いまも勉強会に参加することを続けているが、その中で得たもの、学んだものなどを会社でも実践する。社内外で「人脈をつくる」という言葉は使いたくないのだが、それぞれに知り合いや友人をつくる。そのことによって会社内でしかわからないこと、社外でしかわからないことを知ることができ、双方で糧になる。
私も勉強会に積極的に参加するべきと言う意見だが、勉強会マニアや仕事を疎かにして勉強会に参加すると言うことは良くない。むしろ本末転倒である。もしその人がいるとしたら、
「いったん勉強会から離れて今まで学んだことを会社の中で生かす時間を作ってみてはいかがですか?」
と言いたい。

本書は年収別に統計を行い、その結果をもとに傾向を分析しているのだが、モチベーションや気の持ち方についても年収の差が出ているのかもしれない。年収の多い人の「共通点」を分析することができ、かつ自分自身の「今」と照らし合わせて、何をやっていけば良いのか、と言うのが見えてくる。本書はそのような一冊である。

プレスリリースはラブレター―テレビを完全攻略する戦略的PR術

プレスリリースはラブレター―テレビを完全攻略する戦略的PR術 プレスリリースはラブレター―テレビを完全攻略する戦略的PR術
野呂 エイシロウ

万来舎  2009-10
売り上げランキング : 128149

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

HPやテレビでよく聞く「プレスリリース」とはいったい何なのか。調べてみると、
「行政機関や民間企業などから報道機関向けに発表された声明や資料のこと。(Wikipediaより)
とある。
新聞社などの公的機関を媒体に情報を公開、もしくは放出することを総称して「プレスリリース」と呼ばれている。
著者は前著にも書いていたが「プレスリリースはラブレターである」と主張している。
本書は企業や個人単位で「テレビ」を媒介とし、低コストでありながら200倍もの利益を上げられるようなPR戦術を伝授した一冊である。

第1章「テレビ番組はこうして作られる」
TV番組には「情報番組」や「バラエティ番組」など様々な番組がある。本章ではまさに「放送作家」だからこそ書ける所の「TV番組制作」の裏側について概要であるが、紹介されている。
孫子の言葉の中に「敵を知り己れを知らば、百戦して危うからず」と言うのがあるが、まさにその言葉が当てはまる章である。

第2章「リリースを書く前に考えること」
TV番組のことは理解し、いよいよ「プレスリリース」を書こうとお思いかもしれないが、ここではそれを行う準備段階として「目的」「PRをやる理由」や「方向性」を明確にしていく必要がある。本章では、それを提言している。

第3章「PRネタの見つけ方」
いよいよPRを書くところに入っていく。ネタを見つけるためには様々なアイデアを出す必要があるが、ここではネタの「ブレイン・ストーミング」を「ネタ100本ノック」と題して紹介している。

第4章「プレスリリースはこう書いて送る」
ネタが見つかったらいよいよPRを書いて、放送局に送る。PRとはいったい何なのかを改めて紹介すると同時に、PRをどのように送るかまで伝授されているところを見ると、PRづくりのプロセスはなかなか奥深く思える。

第5章「採用が決まったら」
「採用されるPR作成術」というタイトルだったら前章までとなってしまうが、PRが採用されてからが、本当の「PR」の始まりである。
商品を送付する、または広報担当者と番組制作差との折衝などのことについて紹介されている。広報担当者の立場、番組制作者の立場それぞれの事情が織り込まれており、両者の視点に立ちながらいかに準備をしていけば良いのかわかるため、採用された後のプロセスも本章を読めば慌てることはない。

第6章「これがテレビに好かれる広報人だ」
これも広報担当者と番組制作者双方の立場に立って見ている所である。番組制作者にとって広報担当者がこうであってほしい、と言う願望であるが、まさにその通りとなると、制作者と広報の相性も良くなり、トラブルにならず、かつ広報の効果も大きくなる。

第7章「PRのためのネット戦略」
PRをやるのはテレビだけではない。ネットでも少ない費用で絶大な広告効果を発揮することもある。本章では自社サイト、ブログ、SNSなどを利用した「ネット戦略」について紹介されているが、ネットの場でもPRは役に立つ。

第8章「会社の危機はこう切り抜けろ」
「ピンチになったときこそリーダーの本領が発揮される」ということをどこかで聞いたことがある。記憶に新しいものでは「東京電力」や「みずほ銀行」が挙げられる。
そういった会社の存続危機がたたされたほどの状況こそ、名誉回復に役立てる手段としての広報のあり方について提言をしている。

本書は「広報」の為の一冊であるが、PR書きだけではなく、採用された後のPR方法、さらにはネット戦略や企業危機の対処法など、社長や営業パーソンなど対象範囲が幅広い。それだけPRや広告は重要なものである、そういうことを物語っているように思えた。

« 2011年3月 | トップページ | 2011年5月 »

2013年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

セミナー&イベント出没情報

ご意見等こちらでどうぞ

  • kuramae0712★gmail.com (注:★を@に変換してください)

Facebook

Mixiリンク

  • マイミク大歓迎。そうでない人もアカウントがあれば私のより詳しいプロフィールを見ることができます。
    mixi(ミクシィ)やってます!

ブクログ

書評ぶろぐ

著者

出版社

当ブログのレベル

人気記事ランキング