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不可能は、可能になる

不可能は、可能になる 不可能は、可能になる
古田 貴之

PHP研究所  2010-09-11
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もしもあなたが「一生、車椅子」という宣告を受けたらどう反応するのか。私だと目の前が真っ暗になる。散歩も車椅子でなければ行けないし、バリアフリーが進んでいるとはいえ、電車や車などの移動でも一苦労がある。そしてなんといっても、形は違えど職場に復帰できるかどうかわからない。
本書の著者は14歳の時に脊髄にウィルスが入り、「一生、車椅子」の宣告を受けた。絶望に打ちひしがれていたが、そこからロボット研究への情熱につながった。
本書は難病にかかり、車椅子となった人がロボット研究にまつわるエピソードについてかかれている。

第一章「社会から不自由をなくしたい」
健全な人でも、何か障害を抱えている人でも「不自由」と感じるときは何度かある。私も不自由と感じることは幾度となくある。
不自由と感じることの多かった著者は数多くのロボットを造りながら、技術革新をしていくことによる「社会の不自由」を取り払おうと考えている。

第二章「本質は見えない部分にある」
「物事の本質」は見えているようで実は見えていないという。実際に見聞きした情報の中にも自分の持っている思考で解きほぐしながら本質を見つけていく。
著者が初めて見たロボットは「鉄腕アトム」。ロボットとはいえどアニメ上の架空ロボットである。しかしアトムによって著者のロボットへの興味が芽生え始めた。

第三章「人を動かす」
ロボットへの興味は日に日にふくれあがり、大学は工学専攻、そしてロボットに関する研究と、ロボットづくりへの道を歩き出した。
次から次へとロボット研究に没頭していくが、その中で仲間の重要性を知り、チームの重要性を知った。

第四章「挫折はあきらめた瞬間に訪れる」
「挫折」は最大の屈辱であり、最高のチャンスである。一般的に「挫折」というと「大失敗」といったイメージがあるが、著者はそれとは違い「あきらめ」が生じた瞬間に訪れるものとしている。挫折と言うよりも、「あきらめず」にロボット研究に勤しみながら数多くのロボットを製作してきた。そして現在は最初にも述べたように千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター(furo)の所長を務めながら、ロボット研究を続けている。

誰もが一度は「不可能だ」と投げ出すときがある。しかし、著者は「あきらめる」ことを乗り越え、そして「障害」という大きな壁にもめげず、子どもの頃から追い続けているものを今でも追い続けている。「あきらめ」は誰でもできる。しかし「あきらめず」乗り越えることが後にどれだけ大きな宝に変えることができる。本書はそれを教えてくれる。

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