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2010年9月

明治維新 1858-1881

明治維新 1858-1881 (講談社現代新書) 明治維新 1858-1881 (講談社現代新書)
坂野 潤治 大野 健一

講談社  2010-01-19
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本書の副題に「1858〜1881」とあるが明治維新が果たされたのは1867年、江戸幕府十五代将軍の徳川慶喜が京(現在の京都)に赴き、政権をすべて朝廷に委譲すると申し出たことである(大政奉還)。1858年は「日米修好通商条約」が締結された年であり、実質的に「鎖国」が解消された。
そこから「幕末」と呼ばれる激動の時代に突入し、薩摩藩や長州藩、土佐藩など中心に幕府の時代から明治の時代に変わっていった。本書は明治維新がなぜ成功したのか、そして明治維新にかかわった人物、幕藩、社会構造などの角度から分析を行っている。

第一部「明治維新の柔構造」
「明治維新」は「武士」の革命と言われているが、その主軸となったのは西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允、板垣退助の四人である。実際には他にも多数おり、本章でも島津斉彬や佐久間象山、吉田松陰をはじめ55人の指導者を取り上げている。ここでは幕末と言うよりも明治維新が起った後から近代国家がどのようにして作り上げていったのか、国家目標がそれぞれ異なる4人をフォーカスしている。
それぞれ見ていくと、

西郷隆盛…「外征」、主に遣韓論(本書では「征韓論」と書かれているが、ここでは遣韓論と通す。理由は後述)
大久保利通…「殖産興業」、産業革命のような工業立国を目指す
木戸孝允…「憲法制定」
板垣退助…「議会設立」

と、それぞれ異なる。皮肉なことに志半ばで「西南戦争」に巻き込まれ、板垣を除いて命を落とした。

※遣韓論…韓国に宣戦布告をして、武力でもって朝鮮半島を開国するのとは違い、使節として自ら朝鮮に行き、説得を試みると言うものである。しかしこの「遣韓論」は一部論者にしか支持されていないが、当時の征韓論者同士の対立もあったため、当ブログでは「遣韓論」とした。

第二部「改革諸藩を比較する」
改革諸藩は冒頭で取り上げた薩摩、長州、土佐の他に肥前藩や越前藩とも比較を行っている。なぜ肥前と越前を加えたのか、それは長州や薩摩が幕末にかけて勢いを強め、逆に肥前と越前は勢力を失っていったということから構造の違いがあるのではないかという仮説をたてたからである。
では勢力を失った肥前や越前は柔構造がないのかという考えになるが、必ずしもそうではなかったものの財源的な圧迫から強兵や政権の安定に後れをとってしまったことがネックになった。

第三部「江戸社会―飛躍への準備」
本書の主軸にあるのは「柔構造」という言葉である。この「柔構造」はいったいどのように定義づけられるのか。明治維新前後の時代は権力者や指導者といった主要な人物が多く、さらに政策や政治における闘争(武力によるものも含む)が多かったため、権力の所在、目標などめまぐるしく変化をする時代であった。そのため目標設定などもこまめに変わる必要があった。そんな時代に対して様々な角度から柔軟に対応できる構造ということで「柔構造」と著者は定義している。
江戸時代は鎖国の中にあったため、近代化をはかるにしてもほど遠い状況にあった。しかしある程度の下準備はあったのだと著者は指摘する。本章ではいくつか取り上げているが、一部列挙をすると、

・政治的統一と安定
・手工場の発展
・地方政府(藩)による産業振興

がある。本書では政治的なものを挙げると幕府を中心とした政治があるとすると「政治的統一と安定」に直結する。諸藩による政治は「地方政府」に直結する。大政奉還や版籍奉還が行われ、政治形態の根幹が決まった背景には江戸時代における政治形態の名残が大きい。

明治維新は激動の時代であったが、欧米列強の政治や経済の体系を鎖国化にあった江戸時代で醸成されたそれとうまくすり合わせながら近代国家を作り上げていった。その中で藩や人物の「柔構造」が大きな要因であったという。「混沌」と呼ばれる時代だからでこそ、柔構造を持つ人が必要だった。これは明治維新に限らず、経済・政治的に混沌化している現在でも言えることではないだろうか。

沈黙の時代に書くということ―ポスト9・11を生きる作家の選択

沈黙の時代に書くということ―ポスト9・11を生きる作家の選択 沈黙の時代に書くということ―ポスト9・11を生きる作家の選択
サラ パレツキー Sara Paretsky

早川書房  2010-09
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9.11が起こって今年で9年になる。このときからアメリカはアフガニスタンやイラク戦争によってイスラム諸国に敵視された時代となってしまった。第二次世界対戦以後続いた「パクス・アメリカーナ」が終焉を遂げたと言われても過言ではない時代となってしまったように。
本書は「ダウンタウン・シスター」や「ブラック・リスト」など、様々なベストセラーを生み出した作家が9.11以後のアメリカに違和感を覚えたことを中心に、自らの生い立ちについて綴っている。

第一章「手に負えない女たち、もしくは、わたしが作家になるまでの経緯」
日本語版が出版されるに際して「拷問とスピーチと沈黙」という名の章が加わっている。「スピーチ」はオバマの演説ことを言っており、拷問は南側で行われたこと、それを関連して考えてみるとオバマの就任演説は、かつてリンカーンが「人民の人民による人民のための政治」の名言を残したゲティスバーグで行われたことに絡めている。
さて本章の話題に移る。本章は著者が出生してから作家を志すまでのいきさつについて記されている。

第二章「キングとわたし」
著者が生まれたのは1947年、第二次世界対戦が終わり、ソ連との冷戦が始まろうかとしている時代に生まれた。そのときのアメリカは人種差別も横行していた時代であった。本章の話題は1960年代、アメリカで「公民権運動」が盛んに行われた時代についてである。
「公民権運動」の発端となったのは1965年、ローザ・パークスがバスの乗車席を譲るのをボイコットしたことにある。約10年にわたって運動が展開された。その中でマーティン・ルーサー・キング・ジュニア(キング牧師)の「I have a dream」の演説もあり、人種差別廃絶に向けて大きく動き出した。

第三章「天使ではない、怪物でもない、ただの人間」
本書の中でもっとも生々しい内容だった。
本章の内容はもっぱ人工妊娠中絶やレイプ、そして女性の地位向上といったところが中心であった。「自由」という言葉が主軸となっているアメリカであるが、2001年に始まったウォーカー・ブッシュ政権の批判もある。というのは「宗教右派」と呼ばれる団体の批判につながっている。というのは「宗教右派」の思想の根幹は「保守」であるが、宗教的な排斥も多く、とりわけ、人工妊娠中絶や女性の地位向上には猛反対としていた。そのため、女性の地位を訴える人たちに向けて「悪魔」や「怪物」呼ばわりする事もあったという。

第四章「iPodとサム・スペード」
本章は自伝と呼べる箇所が少なく、むしろアメリカ独立以前の歴史をなぞりつつ、アメリカの現状について指摘をしている。アメリカ人の夢の中で「iPod」が出てきており、「サム・スペード」は著者が読んだ小説(短編集?)の「マルタの鷹」からきている。

第五章「真実と嘘のダクトテープ」
9.11以後、アメリカの根幹にあった「自由」という文字が音を立てて崩壊した。空港でのチェックは非常に厳しく、危険物チェックのためだけに全裸にされることも少なくなかった。さらに言論の自由も半ば失われたようにブッシュを批判、もしくは皮肉をした論者はFBIに逮捕されるか、過酷な尋問を受けるケースもあったという。
「自由」という言葉が音を立てて崩れ、「監視」という言葉が生まれ、暗い時代となってしまった。

「自伝的エッセイ」と表記されていたのだが、生い立ちも絡めながらアメリカやイギリスの歴史についても盛り込まれており、さらに作家(訳者?)独特の言い回しもあり、読みごたえがあったように思える。9.11以後アメリカは悪い意味で大きく変わってしまった。そして政権のバトンはオバマの手にあるのだが、大統領候補の時とは違い、支持率も芳しくない。日本の政権も先の事件もあり急速に信頼感を失っている。その中で政治的な決断を下せる力が日米の両トップにあるかどうか、試されているといっても過言ではない。

メールの超プロが教えるGmail仕事術

メールの超プロが教えるGmail仕事術 メールの超プロが教えるGmail仕事術
樺沢 紫苑

サンマーク出版  2010-04-05
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私のメールアドレスは10月1日からGmailに完全移行する。現在それに向けて準備をしており、メールアドレスの変更についても当ブログで2度発表をしている。
今まではniftyでメールの管理を行ってきたのだが、nifty側の都合により9月末で使えなくなってしまう。新たなメールアドレスを取得する必要があった。これまでGmailを使っている人は何人も知り合っており、そのたびにGmailの良さについて聞いた。では実際に自分で使って見ようと思い、2ヶ月前にGmailを取得した。
Gmailは無料であるにもかかわらず、7GBと容量の多さで有名である。そのGmailをどのように使っていけば良いのかということを考え、知り合いである樺沢氏の本を手に取った。

第1章「「削除」せず快適にする」
Gmailの大きな利点として無料で7GBの容量を使うことができる。これほど使える量があるのだから情報整理として使わないわけにはいかない。
大量の情報を手に入れるツールとして役立たせる為にはまず、快適なメール環境を作ることにある。メールは使い続けると整理に時間と手間がかかってしまう。メールの見逃しや削除も有りうる。それを避けるために迷惑メールフィルタを利用したり、アーカイブ機能を利用するなどについて紹介をしている。

第2章「新習慣で時間を最大限短縮する」
「新習慣」ということで、ショートカットや下書き(フォーマット)を作る、単語登録をしておくなど、Gmailではなくても、時間的にショートカットできる術について紹介している。

第3章「「ラベル」と「フィルタ」で徹底的に整理」
フィルタはGmailに限らず様々なフリーメールやメールクソフトで可能である。しかし「ラベル」はGmail独自の機能であるが、これはよくあるメールソフトの「フォルダ」に当たる。
またGmailをメールソフトを利用しての方法も紹介しており、このうちThunderbirdについては本業でも実践している。

第4章「最速、ピンポイントで検索する」
これを書いている時期はniftyからGmailに移行しているまっただ中なので、検索機能を使う機会は非常に多い。Gmailを使う中でもありがたい機能の一つといえる。その理由として検索範囲や除外ワードなどがあり、自分のみたい情報をとることができる。

第5章「自在に情報を蓄積する」
最初にもいったとおりGmailは無料で7GBの容量を使用することができる。それをバックアップとして蓄積(ストレージ)したり、添付文書のバックアップを取ったりすることも可能である。
そしてもう一つはGmailに派生してGspaceやGoogleリーダーなどを利用して最新の情報を入手したり、データをバックアップしたりする事ができる。

第6章「仕事を効率的に管理する」
ここではGmailから少し離れつつも、Gmailとリンクさせるような効率的な仕事術について紹介している。この賞だけは「Google仕事術」といった方が正しいだろう。
iGoogleには個人々々でカスタマイズをする事ができる。iGoogleについて、私も使ってはいるが、実際に「使い倒す」領域にまで入っていなかった。特にタイマーやお仕事タイマー、Todoリストなど私も知らなかった機能がふんだんに織り込まれている。

第7章「密なコミュニケーションでつながる」
私はセミナーやパーティーによく参加するが、そのたびに名刺交換をおこなう。当然連絡先も増えることからどのようにしたらよいのか。返信メールを利用することがミソであるという。ほかにもGoogelでチャットを行うなど、メール以上にコミュニケーションを深めるためにも使える。

本書を読んだ直接的な感想は「Gmailは奥が深い」ということである。メールを使い倒すだけではなく、Gmailを駆使して仕事の道具として利用することができる。整理や検索が高度なので手間が省けるのみならず、自分がみたい情報を受け取ることができる。本書には巻末に参考資料がふんだんにある。本書には記載されていない情報や、最新の技術に関しても情報を手に入れることができる。私のようにこれからGmailを使い倒したい人、現在Gmailを使っている人にとっては「必読」の一冊といえる。

日本経済新聞を読む朝食会。(第42回) 感想

昨日は愛妻家・大田正文さん主催の「日本経済新聞を読む朝食会」に参加いたしました。「日経新聞を読む朝食会」は、昨年の8月末以来10ヶ月ぶりの参加でした。

今回も当日に朝刊を買い、どれを話そうかと言うことを考えながら会場へ。

ちなみに会場はいつもの、有楽町駅近くにある「帝国ホテル」

今回はいつもの記事の感想+フリートークという形式(一巡のみ)。

私のいたテーブルでは以下の記事が取り上げられました。

・日本独自のネット新規格(1面)
・謝罪・賠償 政府が拒否(1面)
・アジア新興国、株価急伸(1面)
・東芝、電子書籍配信に参入(7面)
・外出時に災害、持ち物で備え(11面)
・震える小さな命 読者の声(30面)

ちなみに私はこれを取り上げました。

・そこが知りたい 牛丼競争どう巻き返す?(5面)

これは偶然ですが、昨日の書評で牛丼のコメについての本を取り上げたので、取り上げてみました。

3ヶ月ぶりの日経朝食会でしたが、今回も様々な視点・観点を知ることができ、かつ学ぶことができました。

今回この会を主催した愛妻家・大田さん、一緒にディスカッションをしたグループの皆様、名刺交換をしてくださった皆様、本当にありがとうございました!!

F1 シンガポールGP アロンソ勢い止まらず!! 史上9人目の2戦連続ハットトリック達成!!

結果は以下の通り(「F1通信」より)

Round15_final

フリー走行・予選とトラブルを抱えながらも、アロンソは完璧な走りを見せつけてくれました。最終版にはヴェッテルとのテール・トゥ・ノーズもあり、最後までハラハラドキドキさせるレースでした。2戦連続ハットトリック獲得は私の知っている限りでは、2007年シーズンにチームメートのマッサが記録して以来の快挙となります(バーレーンGP~スペインGP)。史上9人目の快挙、そのうちチャンピオンとなったのは6人と高確率。それに乗じてチャンピオンになれるでしょうか。

(1:32追記)

(先程8人目と書いていましたが9人目の間違いでした。お詫びして訂正致します。)

ヴェッテルも前戦までミスやクラッシュも多かったですが、今回は慎重かつ攻める姿勢を見せて、2番手のままフィニッシュしました。

ウェーバーは予選、決勝の中盤までアロンソらに後塵を拝すような様相を見せていたのですが、粘りに粘って3位フィニッシュを飾り、ランキングトップの座を死守しました。しかしウェーバーにとって次戦はこれこそ「鬼門」と呼ばれる鈴鹿。過去日本GPでは4位フィニッシュが最高で、トップで走行してもクラッシュでリタイアするなど相性の悪いGPです。今回の鈴鹿で「鬼門」を払拭できるかどうかでチャンピオン争いも大きく変わってきます。

バトンはウェーバーに敗れるも4位フィニッシュ。何とかポイントを重ねチャンピオン争いの座を死守しました。次戦は鈴鹿、ホンダにいた時代もあり、縁深い場所でチャンピオン争いに弾みをかけたいところです。

可夢偉はミハエルに対し、果敢に争っていましたが、結局32周目でクラッシュしリタイアしてしまいました。ポイント獲得圏内を走っていただけに…残念です。

そしてハミルトンは痛恨の2戦連続リタイア前々戦まではポイントリーダーとなっていたのですが、今回のリタイアでポイントランキングではアロンソに抜かれ3位に転落。どう巻き返すでしょうか。

次戦は2週間後!! 日本・鈴鹿!!

牛丼を変えたコメ―北海道「きらら397」の挑戦

牛丼を変えたコメ―北海道「きらら397」の挑戦 (新潮新書) 牛丼を変えたコメ―北海道「きらら397」の挑戦 (新潮新書)
足立 紀尚

新潮社  2004-08
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私は生まれも育ちも北海道である。そのためか北海道にまつわる物を見るととたんに懐かしさがでてくる。話は変わって北海道米と呼ばれるブランド米は本書で紹介する「きらら397」「ほしのゆめ」「ゆきひかり」などが挙げられる。コメの生産日本一を誇る新潟県ほどではないが、生産高は都道府県別で全国2位と全国有数の生産高を誇る(平成21年現在 お米の受給情報データベースより)
しかし、その北海道も昔は「やっかいどう米」「カラスですら見向きもしないコメ」として扱われてきた。そこから北海道の農業の技術者たちはどのようにしてブランド米にさせたのか、本書はその一部始終を追っている。

第一章「外食産業の主役となった北海道のコメ」
北海道米の特徴として味の質は人気ブランドである新潟のコシヒカリに比べても味は大差ないにもかかわらず、60キロあたり1万2000円前後と比較的安価であることが特徴である(ちなみに新潟のコシヒカリは1万5000円前後)。そこに目を付けたのが吉野家をはじめとした牛丼を中心とした食品業界である。今となってはすき家や吉野家の価格競争の争いが激化しているだけではなく、牛肉に目がいきがちであるが、激安競争が可能になった大きな要因には北海道米の活躍があってのことであるという。

第二章「北海道にコメは向かない」
北海道の気候は夏は涼しく、冬は雪が積もるといった米作りにはあまり適していない環境にあった。現に明治時代の初期にはコメづくりは不可能としており、代わりに小麦の栽培を推進していた。しかしその環境下でもコメ作りが行えるかについて、研究が中山久蔵を中心に行われた。明治4年の話である。

第三章「コメが北を目指した一世紀」
「北海道がコメ作りに適さない」と呼ばれてから100年経たずに、コメ生産高日本一となった。昭和36年のことである。躍進を続ける北海道米はここにきて急激な打撃を受けることになる。「減反」と「品質」である。
「減反」は当時、全国的に生産高を増やし続けてきたが、政府の備蓄も限界となり、貯蔵庫にはカビが生えたコメも出始めた。そのため生産高を押さえるため政府主導で「減反」を行った。
「品質」はというと、生産量をのばしていく犠牲として「品種改良」を疎かにしてしまった。そのため「どす黒い」コメとして扱われ、他のブランド米とブレンドとして食されるか、政府米となるしかなかった。
品質を疎かにしてしまったのにはもう一つ理由がある。前章でコメを作るような環境に無かったので「耐冷性」のコメを生産する事が至上命題であったためである。
昭和50年になってようやく品質向上の為のガイドラインをまとめたが、二律背反と呼ばれるような挑戦であったという。

第四章「北限を越えたニッポンのうまいコメ」
品質改良の挑戦は険しい道のりであった。まず寒さに耐えるコメづくりから「おいしい」コメ作りの環境にシフトをしていく必要があった。昭和55年に品質に特化したコメが開発された(「しまひかり」と呼ばれる)ものの、致命的な弱点があった。冷害に弱いことである。現に昭和56・58年は冷害の年であったといわれており、作況指数も良くなかった。
その弱点を補うためしまひかりに様々なコメを交配させていった。それが後に「きらら397」の原点となる品種が生まれ、改良を重ねていった。

第五章「コメ育種の最新技術を見にゆく」
「きらら397」として世に出回ったのは1989年、忽ちブランド米として確立され、これまで悪評しかなかった北海道米の固定観念が覆された。
それから15年、現在では最先端技術を使って最先端のコメを開発をしているという。本章ではその現場を直接取材したものをまとめている。
本章ではもっぱら「遺伝子組み替え」のコメが中心であったが、本章を読むうちにふとした疑問を思った。コメに限らず大豆などの食品に「遺伝子組み替え○○は使用しておりません」という表記がある。実際に遺伝子組み替えはやってはいけないことなのだろうか、人間にとって害するような物なのかという実例が存在しない。なぜ「遺伝子組み替え」に対してメディアや食品業者は忌避するのだろうか。

北海道出身ということで地元のブランド米がどのように作られていったのか。それについて興味が沸いたため本書を手に取った。あまり知られていなかった北海道におけるコメ作りの歴史を見ることができただけではなく、「やっかいどう米」からどのようにしてブランド米を確立させていったのかを知ることができる格好の一冊である。

F1 シンガポールGP チャンピオン争いの5台がトップ5を独占! その中でアロンソが2戦連続PPを獲得!! そして優勝予想

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round15_qualifer

チャンピオン争いが激化しているだけあって、トップ勢の5台の争いは魅力的でしたね。その中でもレッドブルやマクラーレン勢を抑えたアロンソが見事2戦連続PPを勝ち取りました。抑えたのは良いのですが、Q1でノータイムだったマッサと同じようにエンジンに問題を抱えており、さらには前日のフリー走行ではギアボックストラブルで早めに打ち切ったことを考えると、決勝でポール・トゥ・ウィンを取るのは難しい様に思えます。しかもエンジンブローになってしまうとエンジン使用基数によるペナルティ(※)もあるので油断ができません。

マクラーレン勢やレッドブル勢はPPを逃しても2位~5位とPPのアロンソを狙える位置につけました。決勝では1コーナー勝負と言いたいところですが、初となるナイトレースでのウェットコンディションもあるので今回のレースでどうなるのか予測不可能です。

可夢偉は見事Q3進出で10番手につけました。決勝に期待したいところです。

さて、優勝予想と行きましょう。

本命:ハミルトン

対抗:アロンソ

要注意:ヴェッテル、ウェーバー

決勝も雨の予報が出ており、どのようなレースになるのかは予測不可能。荒れたレースになりそうな予感。

(※)1シーズンで8基しか使用が認められていない。9基目以降使用すると、決勝では10グリッド降格のペナルティが課せられる。

F1 シンガポールGP フリー走行3回目結果

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round15_free3

ヴェッテルが2回目に続いてトップタイムをたたき出しました。その後ろにはチャンピオン争いを繰り広げているアロンソ、ハミルトンと続いています。

日本時間で23時から予選が始まりますが、果たしてどのようになるのでしょうか。

F1 シンガポールGP フリー走行1・2回目結果 そしてPP予想

ヨーロッパを離れいよいよ終盤戦へ、舞台はシンガポールです。このGPの後、2週間後にはいよいよ日本GPが待っています!!

それを占うためにも重要なレースであるとともに、五つ巴となっているチャンピオン争いのためにもどのドライバーもリタイアは避けたいところ。

さてフリー走行1・2回目結果を見てみましょう。(「F1通信」より)

1回目

Round15_free1

2回目

Round15_free2

1回目・2回目ともレッドブル強しという様相を見せました。1回目はミハエルやスーティルが上位に食い込みましたが、フェラーリやマクラーレン勢は浮き沈みの激しい金曜日の様に思えました。

さてPP予想と行きましょう。

本命:ウェーバー

対抗:ヴェッテル

要注意:ハミルトン、アロンソ

レッドブルが当然と言わんばかりにPPを取りそうな予感。ウェーバーとヴェッテルのチームメート同士のPP争いになりそう。

HRTの山本左近が食中毒のため、今回のGPを欠場することとなりました。代わりに乗るのがクリスチャン・クリエン。クリエンは06シーズン以来となります。

究極の選択! 炭酸抜けとぬるいコーラ、どっち飲む?

ブログネタ: 究極の選択! 炭酸抜けとぬるいコーラ、どっち飲む?参加数拍手

「究極の選択」と書かれているが、迷わず選べましたね。

私は「炭酸抜けのコーラ」を選びます。

理由は…単純で、炭酸の刺激があまり得意ではないので。

しかしよく考えると、最近ミネラルウォーターばかりでした。ただ、炭酸は一応のめます。書評や勉強などでよく使う「ルノアール」という喫茶店では「ガラナ」があってよくそれを頼みますね。「ガラナ」と言えば北海道にいた時によく飲んでいたので「懐かしさ」というのもあります。炭酸が抜けてもコーラとは違う甘みがたまりません。

ちなみに北海道ではこっちをよく飲んでました。

【再掲】メールアドレス変更のお知らせ

※ この記事は8月22日に掲載したものを再掲しています。

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いつも「蔵前トラックⅡ」をご覧いただきましてありがとうございます。

今回はメールアドレス変更によるお知らせです。

ブログの右にもあるメールアドレスが、プロバイダーの事情により9月30日で使えなくなります。それにより新しいメールアドレスに変更いたします。

新しいアドレスはこちらです。

kuramae0712★gmail.com

(注:★を@に変換をお願いいたします)

お手数をおかけいたしますが、アドレス帳等のメールアドレスの変更をお願いいたします。

尚、9月30日までの期間は、新旧二つのメールアドレスどちらでも受信可能な状態になっております。

「蔵前トラックⅡ」管理人:蔵前

世界一わかりやすい4コマビジネス書ガイド

世界一わかりやすい4コマビジネス書ガイド 世界一わかりやすい4コマビジネス書ガイド
山田 玲子

ディスカヴァー・トゥエンティワン  2010-09-15
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本書の著者は現在「女子勉」というブログで4コママンガという形で書評を展開している。その愛らしいキャラクターとタッチはたちまち人気を呼び、昨年には「アルファブロガーアワード2009」にノミネートをされるほどにまでなった。
4コママンガという形になったのは一昨年の秋頃からであり、それまでは「マインドマップ」にて書評をしていた。(ちなみにブログ自体は2008年8月にスタートしている)
私と著者もちょうどそのころに初めてお会いした。
本書はこれまで紹介した4コママンガを再掲するとともに、自ら思ったこと、感じたことについて「ビジネス書ガイド」という形で表している。
(本書の著書名は実名であるが、ブログにもリンクして紹介しようと思っているので、あえてブログのHNである勉子さんとして紹介する)

BOOK LOG1「小さいことから変える3冊」
小さいことから始める3冊であるが、最初に読んだ本から、自分を変えられると言ったものについて紹介している。勉子さんが一番最初に読まれた「「1日30分」を続けなさい!」という本は、一昨年の8月に取り上げられている。この時は「4コマ」の括りではなくマインドマップで紹介している。本書の発売に当たって4コマにリメイクして紹介している。
そしてもう一つは当ブログでも紹介した「大きなゴミ箱を買いなさい」である。自分は名言を使うと言ったことをやったのだが、勉子さんの場合は、受け皿を使っているところが印象的だった。

BOOK LOG2「心が変わる4冊」
ここでは世界的に「名著」と呼ばれているビジネス書の中でとりわけニッポンでもベストセラーとなっている本が4冊紹介されている。

BOOK LOG3「考え方が変わる8冊」
BOOK LOG2から少し親近感のある本がそろっているのがこの章である。ここでは当ブログでもいくつか紹介している本は3冊あるのだが、印象的だったのはそうではなく島田紳助の「自己プロデュース力」である。この本は基となったDVD「紳竜の研究」としてブログで紹介していた。
ちなみにこの「紳竜の研究」はsmooth氏美崎氏鹿田氏千葉氏など数多くの方が紹介しており、絶賛していたようで、私も「自己プロデュース力」ではあるが本を手に取り読んだ。島田紳助の理論については感動的だったが、前知識を入れてしまったせいかそれに至った過程について触れられていなかったところが疑問として上がった。もしかしたらあの方が亡くなった時にもう一度NSCで講義し、DVDなどが出るのかもしれない。

BOOK LOG4「時間の使い方が変わる6冊」
次は時間術にまつわる本を6冊取り上げている。とりわけ印象的だったのが「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」であるが、紹介時は前・後編に分けてマインドマップ形式で書かれている。この姉妹編(?)として「勉強法」も取り上げられているが、初めて「4コマ」形式で描かれている。

BOOK LOG5「行動が変わる8冊」
行動が変わる本を8冊取り上げているが、印象に残ったのは2冊である。
一つは「史上最強の人生戦略マニュアル」である。コチラも当ブログで紹介したことはあるが、「問題」という虫(というより菌かな?)が可愛らしかった。
もう一つは「裸でも生きる」。勉子さんにとって昨年最も印象に残った1冊として取り上げられていた。私もこの本と続編を続けて取り上げたが、印象に残った本として取り上げている(たしか年末にやっていたランキングで)。

BOOK LOG6「仕事の取り組み方が変わる5冊」
「仕事論」と言うと「仕事術」と言ったものにとらわれがちであるが、ここでは「労働観」を養うための本を取り上げていると言った方が正しい。
その中で印象的だったのが「シゴト論」である。理由は…いつもの通りであるが。

BOOK LOG7「コミュニケーションが変わる9冊」
コミュニケーションと一緒くたにしているが、話し方のみならず、そこから派生して「抜擢される人の人脈力」など「人脈術」もかねて9冊取り上げられている。

BOOK LOG8「人生が変わる7冊」
名著中の名著と呼ばれるビジネス書を7冊取り上げられている。名著と呼ばれても「思考は現実化する」の様にボリュームが多く書評しにくいものもある。それを「4コマ」という形で表しており、読みやすく、さらに基となった本を読みたくなるようにできている。
最後に本書では紹介していないが、「「稼ぎ力」ルネッサンスプロジェクト」を取り上げる。取り上げる理由…、簡単に言うと勉子さんの最至近距離が描かれているからである。ただそれだけの理由ですが。

本書を読んでいくとともに勉子さんのブログのバックナンバーを覗いていった訳であるが、その中で「マンガビジネス書評家」というキャッチを書かれた記事を偶然見つけたが、まさにその通りのブランドになり、そして初めての著書が生まれた。
多くの著書に出逢い、多くの人に出会うことによってチャンスが生まれ、勉子さんはそのチャンスを掴んだ、そしてそれが実を結んだプロセスと結晶が本書に詰まっている。

仕事ができる人はなぜ「あそび」を大事にするのか

仕事ができる人はなぜ「あそび」を大事にするのか 仕事ができる人はなぜ「あそび」を大事にするのか
美崎 栄一郎

実業之日本社  2010-09-10
売り上げランキング : 162441

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本書は2月から続いた「ダダ本会議」にて、制作過程を公開しながら作られた一冊である。
今まで6回開催されていたのだが、そのうち5会参加している。その5回について感想も書いてあるのでリンクを貼っておく。

第1回 第2回 第3回 第4回 第5回

その会議の中で構成が変わったり、書き上がったゲラを読みながら意見を交わしたり、とオープンな形で行われ完成したのが本書である。
本書は仕事術という範疇であるが、「あそび」という言葉が中心に盛り込まれている。しかし、仕事をする人の中にはその「あそび」を否定的に見ている人が多いことを考えると、ある種挑戦的な一冊のように思える。
しかし、仕事を楽しむ、仕事を続けるためにはある程度の「あそび」は必要だと実感する。私の本職のシステムエンジニアでも、様々なところで「あそび」を取り入れている。
最初にも言ったように本書は「仕事術」であるが「あそび」を中心にしている。仕事といっても人間関係や人脈というように括りを広げながら「あそび」の効用について書かれている。

第1章「「あそび」があるからチャンスをモノにする!」
著者は新人の頃、仕事のできる先輩とできない先輩についての違いをみていたという。私の新人の頃というとごく最近であるが、同じように仕事のできる先輩とできない先輩の違いについてみたことがある。できる先輩はいろいろと「あそんでいた」事を今でもはっきりと覚えている。
仕事の中で「あそび」というのは必ずといってもいいほどある。それが「余裕」や「距離感」、「裏側」にいたるまで「あそび」と括ることができる。

第2章「時間の「あそび」をつくる!」
時間的な「あそび」を作るために著者は週に1度何も予定を入れない日をつくる。急な仕事や執筆の時間に充てることができるようにするためである。ここでは「バッファ」と呼ばれる事もある。
余談であるが、本書は当初「バッファ仕事術」という内容であった。編集者は乗り気であったが、肝心の著者が乗り気ではなかったのと同時に、周りからも「合わないのでは」という声が挙がった。誰かが「あそび」で良いのではないということ、そして著者も共感したことによって本書のタイトルになったのだが、編集者の執念からか「バッファ」という言葉の執念が本章に表れている。

第3章「空間の「あそび」をつくる!」
空間というと仕事の上では「机周り」や「鞄の中」を表している。実際に机周りや鞄の中に仕事などのものが散乱し、「空白」と呼ばれるような場所が無くなってしまうと、自然に「あそび」もできず、処理する量に追いつけなくなってしまう。
「空白」というとノートも同じである。著者の処女作はノート術であるが、その中でも「空白」は必ず意識している。新たな情報を取り入れる為である。
「空白」というと分かりやすいものでパソコンの「メモリ」や「CPU」と例えるといいかもしれない。CPUやメモリの空きが無くなってしまうと処理が極端に遅くなる。それと仕事などの「空白」とよく似ている。

第4章「人間関係の「あそび」をつくる!」
人間関係での「あそび」とはいったい何なのだろうか。会社でも、プライベートでの「距離感」のところで「あそび」を作るのだという。飲み会や食事、会議、ティーブレイク、誕生日、メールコミュニケーションなどがあげられている。

第5章「結果を出すためには「ストレッチ」も必要!」
いったんチャンスができたらそれをつかみとるための決定力が必要とされる。しかし著者に言わせるとそうではなく「瞬発力」であるという。「時間管理術」に通じるモノがあるのだが、「タイムアタック」の概念を利用して仕事のスピードを上げることによって「あそび」の部分を増やすことができるという。
それだけではなく、仕事のスピードが落としてしまう「ボトルネック」を発見する事ができ、さらなるスピードアップの素となる。

本書の終わりには著者が育児休暇について悩んだこと、仕事中心となってしまって家族との時間がとれなかったという反省から「あそび」や「バッファ」を意識し始めたエピソードを赤裸々に書かれている。

本書の感想としては、私の周りにも「あそび」や「バッファ」が無く「いっぱいいっぱい」の状態になっている人が少なくない。その人達がどのように「あそび」を作ったらよいのかというのがよくわかる。
そして本書が作られるまでの「ダダ本会議」に参加したがその中で本ができたというプロセスを見ることができたというのは読者には知り得なかったことがたくさんあった。この場を提供してくださった著者と実業之日本社様に感謝したい。

あたりまえだけどなかなかできない 働く男子(ひと)のルール

あたりまえだけどなかなかできない 働く男子(ひと)のルール (アスカビジネス) あたりまえだけどなかなかできない 働く男子(ひと)のルール (アスカビジネス)
岸 英光

明日香出版社  2010-09-06
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明日香出版社様より献本御礼。
「働く男子」というと皆様は何を想像するのだろうか。「男性」ではないことを考えると私のような世代の社会人、つまり社会人3年、ないし5年目以内の人たちのことを指しているのかもしれない。
その人達はこれからどのようにしてキャリアを構築していけばよいのか、どのように仕事を行い、どのように生きていけば良いのかについて100のルールに纏めている。

1章「夢が見つからない人へ」
仕事に限らず、勉強や人生において「目標」や「夢」を持つことが大切という人が多い。しかし昨今の状況からして夢や目標を持つことができるかというと見つかるかもしれないが、「無理矢理目標を見つけ、宣言をしている用に見える」と著者はそう感じている。その状況の中で「自分らしく」を持つか、それは「軸」にあるのだという。

2章「男は強くなきゃいけないのか」
「男は強くなければいけない」
「男は強くあるべきだ」
こういった言葉はいったいいつ頃からいわれてきたのだろうか。「男尊女卑」と呼ばれていた時代からそれらのことをいわれてきたのであればその歴史は数千年以上にも及ぶ。
そういったことは置いといて、そのような言葉を見ず知らずのうちから呪縛にかけられしまっている。
人間は弱い生き物である。一人だけ強がっていても、結局何者にもならない。「自分」という「軸」をもつ事が肝要であるが、それは自分自身でわかるものではなく、相手からどのようにみられているか、客観的な要素も大きく関わる。

3章「働く男子のキャリアのルール」
皆様は「キャリア」はどのようにして作られると考えるだろうか。かたや「自分で作る」という人もいれば、「相手や情勢によって作られる」という人もいる。ちなみに私はというと、その両方であると考える。人生や努力と似ているようだが、キャリアは意外なところで萌芽したり、成長したりする事があるように。
しかしどのような方向にいようとも「軸」というのが必要になる。

4章「働く男子の仕事のルール」
人間誰しも「恐怖」や「幻影」にとりつかれる事が多い。しかもやっかいなことに、そうなっていることを否定しようと思えば思えるほど、その感情が強くなっていく。
それを打破するためにはどうしたらよいか。「絶対できる」というように肩をいからせるような感情を持つよりも、「かも」といった感情を用いることで気持ちを軽くしながら実行に移すことで、うまくいくかどうかを見極めたり、自分に合っているかどうかを試すことができる。

5章「働く男子の時間のルール」
「効率よい仕事をする」ということを言われてもいざ何をしたらよいのかわからないと思う人も多い。
またいざ「時間管理」をしようと思っても、じっさいにどのような管理をしたらよいのかわからない人もいる。
後者は「時間管理術」の本を読みそこから実践をしてみるので良い。
しかし「時間管理」を行うことによって本当に効率的になるかというと、うまくいかないこともある。

6章「働く男子の出会いと人脈のルール」
人脈というと会社、もしくは業界内で作られると勘違いする人がいるが、最近では勉強会やパーティーなどの場で作られることもあり、そこからビジネスに発展している人も少なくない。
私もそういったところに月に数度は参加している。
その中で自分をどのようにアピールをするのかという人もいるのだが、交流会ではこれからどのような事について貢献できるのか、情報をシェアできるのかというのが鍵になる。

7章「働く男子の人間関係のルール」
ここでは職場やプライベートに限らず自分と近い関係にある人達の関係を円滑にするためにどうしたら良いのかについて書かれている。

8章「働く男子の自分磨きのルール」
「自分磨き」と一括りにしても、様々なものがある。たとえば読書、資格試験に向けての勉強、そして勉強会やセミナーに参加をする、どれも「自分磨き」である。
それらを学んだ後にやることとして「実践」がある。それも最初にあるとおり「かも」や「やってみる」という感情から行う事である。

9章「働く男子のお金のルール」
最近では「お金の使い方」に関する本が増えている。雇用情勢も経済情勢も不安定と言われている時代の象徴といえる。
ではどのように「お金」を使うべきか、と考えると「お金の使い方」一つでその人となりがわかるということを聞いたことがある。

10章「働く男子の大切な人とのルール」
本章をみると「あたりまえだけどなかなかできない」シリーズにある「25歳からのルール」とにているように思えてならない。その本の著者も20代のうちに結婚をし、子供を授かっている。その中で大切な人との関係について述べている。
では本書はどうか。本書の場合は家族というよりも「恋愛」ということに重きを置いているようである。

本書の機軸は「軸」を持つこととしている。近頃「草食系」や「非モテ」で表すが如く、自ら肩を張って積極的な姿勢を持つことがなくなった。その中でどのように仕事・会社・人生を泳いでいけば良いのかを「軸」という形で示してくれるのが本書といえる。

反西洋思想

反西洋思想 (新潮新書) 反西洋思想 (新潮新書)
イアン・ブルマ アヴィシャイ・マルガリート 堀田 江理

新潮社  2006-09-15
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「哲学」などの思想については古代ギリシャの頃から様々な形で枝分かれしながらも進化していった。そして思想同士の対立が生まれ、後に宗教対立を招き、戦争になった事も少なくない。
とりわけ毛沢東思想(共産思想)やイスラム原理主義は西洋を敵視していた。特にイスラム原理主義は実行という形に写し「9.11」やイラク戦争後の泥沼化を起こしている。
ではなぜ西洋の思想が「敵視」の的になるのだろうか。本書は西洋とイスラムや毛沢東など様々思想をみていくことによってその構図を浮き彫りにさせようという一冊である。

第1章「西洋の都市」
第二次世界対戦、そして約50年にも及ぶ冷戦が終わり、つかの間であるが「平和」と呼ばれる時代となったが、その中で湾岸戦争やイラク戦争、さらには中東諸国やアフリカ大陸での紛争など、後がたたない。
では今できている「平和」とはどこからきているのかというと米国であることから、紀元前にローマ帝国が完全支配してた頃を表す「パクス・ロマーナ」に準えて、「パクス・アメリカーナ」と呼ばれることがある。
本章ではかつてのロンドンやパリから現在のニューヨークの共通点について述べられている。「共通点」とはいったい何なのか、かつてのロンドンは世界最大の工業大国であり、工業の中心をマンチェスターに据えていた。それに追いつき追い越さんとパリも躍起になっていた。しかしドイツやイタリアといった後にナチズムやファシズムといった一党独裁体制に走る国々にとって憎悪の的とされ、現在のニューヨークもイスラムの人々にとって憎悪の的になったという。

第2章「英雄と商人」
イスラム教ではジハードにおける「死者」を英雄扱いするのだという。それはかつての大日本帝国の軍部でも通底するものがある。というのは、現在もそうであるが、国に殉じた人たちは「英霊」として靖国神社に祀られる(一部は「軍神」とよばれることがある)
本章ではドイツと日本の思想を西洋諸国のそれと比較しながら分析を行っている。

第3章「西洋の心」
かつてドイツや日本は西洋に対して攻撃を行った、そして現在はイスラム原理主義者たちが同じ事を行っている。
ここではイスラムや日本からいったん離れて「ロシア」の思想についてピックアップしている。その中で私も知り得なかったロシア(大陸)の歴史についても考察に織り込んでいる。

第4章「神の怒り」
「神の怒り」と表すと「イスラム教」の事を連想させてしまうのだが、旧約聖書を聖典とする「ユダヤ教」も同じ事が言える。「イスラム教」は「キリスト教」と同じく「ユダヤ教」が起源である。イスラム教やユダヤ教では宗教的な法律、いわば「戒律」により厳しく定められている。たとえば女性の装いも決められており、「ベール」と呼ばれる布で目以外すべて覆わなければいけないという。これは「性」にまつわる考え方も絡んでいる。

「宗教」と一括りにしても「キリスト教」「イスラム教」「神道」「仏教」など多岐にわたる。また「キリスト教」と一括りにしても「カトリック」「プロテスタント」「ロシア正教」、イスラムも「シーア派」「スンニ派」それぞれ分かれている。その中でいがみ合いや対立は必ずといっても生まれる。それは現在もそうであるが「宗教」という概念が生まれる以前からあったことかもしれない。
本書は西洋諸国がなぜ憎悪の的になるのかについてイスラムを中心に考察を行っている。「宗教」と一括りにしても複雑な要素が絡み合っている事がよくわかる。

硫黄島 栗林中将の最期

硫黄島 栗林中将の最期 (文春新書) 硫黄島 栗林中将の最期 (文春新書)
梯 久美子

文藝春秋  2010-07-20
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「硫黄島」は本来「いおうとう」と呼ばれるのだが、クリント・イーストウッド監督作品「硫黄島からの手紙」が大ヒットしていることなどから誤読とは言え「いおうじま」の読み方が浸透している。
それはさておき、硫黄島は日本軍が敗北したとは言え、アメリカ軍も予想外の苦戦を強いられたとして有名である(アメリカ軍の予想では5日で陥落するとあったが、実際は1ヶ月近くかかった)。
その作品も主演の渡辺謙が史料を集め、クリント・イーストウッドに史実通りにやるよう請願したことも逸話としてある。
本書はその硫黄島で陣頭指揮を執った栗林忠道の生涯について、そして硫黄島などにまつわる事柄について検証をもとに考察を行った一冊である。

ドキュメント1「栗林忠道 その死の真相」
「栗林忠道は米軍に投稿するために自ら切腹をした」と言われており、映画「硫黄島からの手紙」でもそれが採用されていた。しかし栗林の死には諸説があり、本当の所、何が正しいのかについては定かになっていない。本章では栗林の死について、映画の後に新たな史料が発見されたのを機に再検証を行っている。
あるオピニオン誌にて「部下に殺された」という説が流れていたというが、その史料は旧防衛庁の内部文書を基にしていた。その検証として証言や史料について事細かく分析を行っている。その結果は他の説では言われていない意外なものであったが、史料を基にしていることから信憑性はいちだん強くなった。

ドキュメント2「三人の若き指揮官の肖像」
今度は栗林ではなく、他の指揮官を3人取り上げている。栗林は硫黄島での最高指揮官であったが、その下に「小隊長」として何人かいる。本章ではその中から河石達吾、折口春洋、森茂が取り上げられている。

ドキュメント3「バロン西伝説は生きている」
「バロン西伝説」は本書を読んで初めて知った。いったい何なのかというと硫黄島で戦いで散った軍人に、オリンピックの馬術競技で金メダルを獲得した人物がいる。その人物の名は「西竹一」という。別名「バロン西」と呼ばれていた。本章にある「バロン西伝説」の「バロン西」は異名から取り上げられている。
では彼が作り上げた「伝説」とはいったい何なのか。理由は簡単である。オリンピックで金メダルをとる前にヨーロッパや米国に何度も遠征を行い、そのたびに好成績を収めていた。米国でも西の認知はそれなりにあったのだが、1928年に行われたロサンゼルスオリンピックでは当時世界最高であった選手を凌ぐ活躍をしたため、日本のみならず、世界中に衝撃を与えた。当時から国際関係が険悪であった米国でさえ西を賞賛した。日米両国でヒーローとして扱われていたが、関係が悪化するにつれ陸軍内からも非難の的となった。そして硫黄島に赴き戦死した。
「栄光と悲劇」が時間とともにやってきたと言うべきだろうか、名声を得た男でも戦争によってそれが雲散無償のごとく私たちの記憶から無くなっていくというのはもの悲しい。

ドキュメント4「父島人肉事件の封印を解く」
硫黄島から少し離れた父島も戦地であったのだが、そこでみるも無惨な事件が起こっている。「父島人肉事件」である。全容に関しては少ないが、いくつかのところで取り上げられているので割愛するが、メディアでも書けないような無惨と言える内容であり、タブー視されるメディアも少なくない。
本章では人肉事件の真相というよりもその後にある軍事裁判、そして本章で取り上げている栗林らとともにどのような自分であったかということについて検証を行っている。

ドキュメント5「美智子皇后 奇跡の祈り」
硫黄島の戦いから約50年後、平成6年に天皇皇后両陛下は硫黄島に慰霊のために渡られた。そのときに美智子皇后が詠まれた御歌がある。

「銀ネムの木木茂りゐるこの島に五十年(いそとせ)眠るみ魂(たま)かなしき」(p.168より)

この硫黄島で戦死した人たちは「銀ネム」と呼ばれる灌木の下で眠っている事をお知りになって、この歌を詠まれたのかもしれない。
本章の最初と後半に当時週刊誌で話題となっていた「皇后バッシング」について取り上げられていたが、あまり関係がないのではないかと思ったのだが、よくよく詠んでみるとそれによる原因で皇后が倒れ、お声がでなくなった。お声が戻ったのは翌年、ちょうど硫黄島に訪問されていた時だったという。

硫黄島のことについては映画にて知ったくらいで実際のところ余りよく知らなかった。いい忘れていたが、本書は2006年に「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道」が上梓されてから、様々な情報が飛び交い、再検証やさらなる検証を行ったものであるという。
「硫黄島」と「栗林忠道」を中心に、かと思いきやそれに派生して私も知り得なかった事がたくさんあった。今年は戦後65年、悲しき記憶を風化させないように、私たちには戦争のことを知る必要がある。本書は硫黄島の戦いの中で知られざる側面、そして今まで謎になっていたところについて知ることのできる一冊である。

あした・ゆたかに・なあれ―パパの休日の経済学

あした ゆたかに なあれ ― パパの休日の経済学 あした ゆたかに なあれ ― パパの休日の経済学
大庫直樹 アートディレクター=長友啓典

世界文化社  2010-08-07
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(株)オトバンク 上田様より献本御礼。
毎日経済のニュースが絶えない。ここ最近では「円高」が叫ばれており、政府もようやく重い腰を上げ、為替介入に踏み切った。介入は当面続けるそうだが効果は果たしてどのようにもたらすのだろうか。
それはさておき、私たちサラリーマンは「経済」のことについて、身近なものでは、給料や家計、さらには消費といった所までしか知らない人が多く、「経済」のニュースが流れてきても実感がもてないのがよくある。まともに見たり、考えたりすることができるのは休日くらいかもしれない。
本書は経済のことについて日常の会話をもとにして経済を語っていくという一冊である。しかもこれは事実にあるものであり、著者自ら体験したことをありのまま記されている。

冬「お年玉はどうして増えないの?」
「お年玉は増える」とみると毎年もらえるお年玉が増える様な印象を受けるが、「増える」と言うところを気にすると、「お年玉」を毎年貯めて、もらえる利息が増えるかどうかと言う話である。
つまり預金(貯金)利息を基にして金利の変遷、消費者物価指数、国勢、そして経済の歴史について解説とともに述べられている。
「たかが「お年玉」、されど「お年玉」」と言えるような所であった。

春「暖炉のあるお家に住みたいな」
「暖炉」と言うと北海道を思い出すが、私の実家では暖炉ではなく、「薪ストーブ」はあった。故郷である旭川市では冬の朝は氷点下20℃にまでなるため、普通の石油ストーブでは寒さをまかなうことができないほどである。
私事はさておき、家の購入は人生において大きな買い物の一つである。昔は結婚して子どもが生まれ、やがて一軒家をローンで購入し、そこで働きながら暮らすと言ったのが一般的であったが、最近では子どもがいない夫婦でも購入することが多いという。その住宅を買うためにローンを組むことが多いのだが、銀行や信用金庫などの金融機関に住宅を購入するために借金をする(もしくは融資を受ける)。それを月単位で10年以上にわたって払い続ける。しかしその中にも利息があり、借りたお金と利息を付けて支払い続けるという。金融機関の利益かとおもうが、実際は貸したお金が返ってこないこと(つまり「貸し倒れ」)を想定して利息をとると言うことであるという。

夏「海外旅行に連れてって」
最近海外旅行をする人が減少しているという。私自身海外旅行には1度しか行ったことがないが、海外旅行は行きたいという気持ちがあるかと言うとあまりない。
私情はここまでにしておいて、海外旅行をする時に必ずと言っても良いほど円をドルなど外国通貨に換金をする。この換金の中で「外国為替相場」と言うのが身近な言葉になる。外国為替は業種で、貿易、とりわけ穀物などの原料の輸入や工業製品などの輸出に大きく関わる。現状では円高傾向にあるため、輸入業にとっては安価に仕入れることができる一方、工業製品の輸出は売り上げが落ちる。本章ではそのような為替構造も書かれているのだが、印象的だったのが海外の物価指数が上がっているのに対し、日本では横ばいだったと言うことが挙げられる。

秋「お友達の引っ越しって寂しい」
引っ越しの話に絡んで「投資銀行」の話から始まる。「投資」というと一昔前は「悪」という印象があるように思える。というのはホリエモン然り、村上ファンド然り、ハゲタカファンド然り、投資に関してあまり良いニュースが無かった時代であったからである。
株や債権、信託など「投資」と一括りにしても様々なものがあるが、本章ではとりわけ「株」についてが中心である。

身近なところで経済の話をしている様に見えるが、その中身は非常に奥が深く、新聞やTVでは知り得ないような話題が盛りだくさんであった。本書は身近でありながら奥深く経済を学べる一冊と言える。

指揮官の決断―満州とアッツの将軍 樋口季一郎

指揮官の決断―満州とアッツの将軍 樋口季一郎 (文春新書) 指揮官の決断―満州とアッツの将軍 樋口季一郎 (文春新書)
早坂 隆

文藝春秋  2010-06
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戦前、ユダヤ人はナチスの迫害や虐殺に遭ったのは有名な話であるが、そのユダヤ人を救った日本人は2人いる。一人は元在カウナス日本領事館領事代理で「命のビザ」を約6000人支給した杉原千畝、そしてもう一人は本書で紹介する樋口季一郎である。
樋口季一郎の生涯はユダヤ人とアッツ島、占守島(しゅむしゅとう)が大きく関わる。今まで彼の足跡について、事細かに検証を行った本は存在しないので、画期的な一冊と言える。

第一章「オトポール事件の発生」
最初はユダヤ人を救った話であるが、1938年、ちょうど第二次世界大戦が始まった頃、ソ連と満州の国境沿いにあるシベリア鉄道の駅である「オトポール駅」にて何千人ものユダヤ人をオトポールから満州国への入国を斡旋したという事件である。元々樋口はナチスの反ユダヤ政策には反対の立場であり、極東ユダヤ集会にて「ユダヤ人追放の前に、彼らに土地を与えよ」と発言し、騒動となった経緯がある。
このことが大きく功績としてたたえられたにもかかわらず、杉原千畝と違って表立つことがなかった。その理由として樋口の上官に東条英機がおり、さらに満州へつながる鉄道として「南満州鉄道」があるが、その総裁が松岡洋右であったことが起因している。

第二章「出生〜インテリジェンスの世界へ」
樋口は1888年に兵庫県の淡路島で生まれている。高等小学校を卒業した後、陸軍地方幼年学校、陸軍士官学校、陸軍大学校を経て、陸軍軍人となった。軍人になってからは東条英機の下にいながら、石原完爾と友人関係にあり、さらに橋本欣五郎とともに桜会も結成した。簡単に言うと「二・二六事件」の「統制派」「皇道派」「中間派」の3つすべてに関わっていることがわかる。

第三章「ポーランド駐在〜相沢事件」
ポーランド駐在武官に就任したのは1925年、ちょうど日本では軍需景気により経済的に潤っていた時代である。その時に受けた人種差別が後に第一章と第四章に書かれる「オトポール事件」の背景にもなった。
その後帰国した後、前述にある「桜会」を結成することになる。その後1935年に「相沢事件」が起る。桜会結成後「三月事件」や「十月事件」など皇道派と統制派の対立は日に日に増していった。その沸点と言えるのが「二・二六事件」であるが、その前に統制派の重鎮である永田鉄山が殺害された事件が前述の「相沢事件」である。樋口が桜会に属していたことはすでに書いてあったのだが、事件の中心であった相沢三郎は、樋口の直属の部下だったことから、関連生が強い。

第四章「オトポール事件とその後」
第一章で「オトポール事件」を紹介したのだが、本章ではそのことについて本格的に検証を行っている。
なぜかというと、オトポール事件により上海疎開を斡旋した人数が数千人単位、所によると二万人前後になるという。つまり確実な数は明らかにされておらず、限られた史料をもとにして計算しなければならないほどであった。

第五章「アッツ島玉砕」
オトポール事件のあと、参謀本部に戻るため帰国をすると、1942年には北部軍司令官として札幌に赴任した。そこから北海道との関わりが強くなる。
まず樋口の指揮した戦いの一つである「アッツ島玉砕」について述べる。
「アッツ島」はアメリカ・アラスカ州にある小さな島であり、アメリカの中でも最西部の島である。なぜ「アッツ島」の戦いが起ったのか、それは大東亜戦争において、食糧などの物資がアッツ島、及びキスカ島を経由して送られてくる。アメリカ軍はそのライフラインを断つために玉砕する必要があった。しかも日本軍は快進撃を続ける中、両島に守備隊を十分に送ることができないという弱点があった。
アッツ島の戦いは1943年5月に開戦したが、日本の兵力不足、アメリカの勢いもあり、17日で玉砕された。日本軍は最終的に2650人投入されたが、生存したのはわずか28人だった。

第六章「占守島の戦い」
最後の章で取り上げるのは「占守島」であるが、北方領土より北に位置し、北方領土を含む「千島列島」の中で最北端に位置する島である。
この占守島で戦いが起ったのが1945年8月18日であった。4日前にポツダム宣言の受諾を決定し、15日正午に玉音放送があったにも関わらず、である。相手はソ連軍で、8月8日に「日ソ中立宣言」を一方的に破棄し、日本に対し宣戦布告を通告した。ポツダム宣言を受諾しても戦いはやめず、章題の「占守島で戦い」、さらには択捉島、国後島、色丹島と占領し続けた。さらに武装解除した日本軍をシベリアに連行し、強制労働させたことも有名である。(「シベリア抑留」という)

ユダヤ人を救った文官が杉浦千畝であるならば、軍将は樋口季一郎といえる。しかし第一章で書いたように、彼はあまり認知されなかった。本書は樋口季一郎のことを知るだけではなく、ユダヤ人を救った側面、そして北方領土・千島列島を知る上で重要な一冊と言える。

モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方

モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方 モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方
堀 正岳 中牟田 洋子

ダイヤモンド社  2010-09-10
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ダイヤモンド社様より献本御礼。
私の周りにモレスキンノートを使用している人が何人かいる。それに倣って文房具店で購入しようと思ったのだが、あまりの高さに尻込みをしてしまった経緯がある。さらによく考えてみると100円ノートとモレスキンノートとどう違うのか、モレスキンノートを使っていない私にはわからない。
しかしこれだけは言える。モレスキンノートは紙媒体が出始めた頃から愛されてきたノートであることは事実である。そのノートはなぜ選ばれ、愛されてきたのか、そしてそのノートをどのように活用していけば良いのかについて自らの実践をもとに紹介している。

第1章「なぜ、モレスキンノートが選ばれるのか」
モレスキンノートが選ばれる理由、それを列挙してみると、

・堅牢さ
・ボリューム
・規格
・DIY

が挙げられる。「DIY」は「Do It Yourself」の頭文字から取ったものであることは明白であるが、ノートと同じように使い方は人によってそれぞれ違うものになるという意味合いから付けられている。

第2章「モレスキンノートに人生を入れる」
本書はモレスキンノートでの「記録術」と言うことである。具体的な記録術については次章以降に譲るとして、本章では人生における「記録」について「記録術」の概要と言った形で表している。
「記録」といっても、備忘録からアイデアノート、アルバムに至るまで役割は多種多様である。

第3章「モレスキンノート「3ステップ活用法」」
ここから具体的な使い方について章またぎで紹介している。まずは「3ステップ活用法」である。「3ステップ」はステップごとに表すと、

・「ユビキタス・キャプチャー」
・「毎日レビュー」
・「週次レビュー」

に分けられる。「ユビキタス・キャプチャー」とはいつでもどこでもノートに記憶する、別の形で言うと「ノートがいつでも記憶をしている」という。
「毎日レビュー」や「週次レビュー」はその日ごとに読み返すばかりではなく、後に出てきた情報や考えを付け加えると言うことから「レビュー」としている。

第4章「モレスキンノート「ビジネス活用術」」
今度はビジネスの場においてモレスキンノートをどのように活用していけばいいのか。「モレスキンノート」と一括りで言っても無地や横掛け、網掛けもあれば、手帳のモレスキンノートもある。フォーマットも自由で、メモ欄が広いことでも有名である。
予定のフォーマットも比較的自由なので、時間単位の記入も容易であるという。さらにToDoリストなどビジネスに応じてカスタマイズをすることが可能である。

第5章「モレスキンノート「生活活用術」」
今度はどちらかというと「プライベート」の部分に当たる。(絵)日記を付ける、交換ノートを付ける、スケッチをする、勉強や運動などの記録帳にするなどコチラも使用方法は多様である。ノートよりも分厚く、丈夫であるため、書ける量も多く、そして長く使うことができる。

第6章「モレスキンノート「DIYカスタマイズ術」」
モレスキンノートのおもしろいところの一つにノートをゴムで止められる。それを利用してペンを固定したり、栞代わりに使ったり、することができる。
本章ではないが使い方の写真にはモレスキンでしかできないようなものまで紹介されている。その中で度肝を抜いたのは「iPhoneのケース」である。

第7章「モレスキンノートと相性のいい文房具」
モレスキンノートを10倍、100倍も愉しませるために文房具にもこだわりを入れてみる。例えば万年筆、付箋、シール、スタンプなど記録を楽しくさせる道具が目白押しである。

実は本書を読んでいったのと同時に初めてモレスキンノートを購入した。実際どのように使うのかについては未定だが、本書で紹介されたところの中でいくつかやってみようと考えている。モレスキンノートを使うこと自体初めてなので、自分に合っているかどうか、そしてビジネスやプライベートで役に立っているかどうかは使っていく中で判断しようと考えている。ともあれ、本書はモレスキンノートのことを知るばかりではなく、「モレスキンノートを使う」範囲の広さを目の当たりにすることのできる一冊と言える。

編集者の仕事―本の魂は細部に宿る

編集者の仕事―本の魂は細部に宿る (新潮新書) 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る (新潮新書)
柴田 光滋

新潮社  2010-06
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私はセミナーやパーティーによく参加するがその中で出版関係の方にお会いする機会がある。編集者ならではのトークもあれば、著者と編集者の打ち合わせについても小耳に挟むこともある。編集者にまつわる仕事についてはわずかであるがその理由もあり「知っている」という部類にはいるかもしれない。
さて本書である。本書は新潮社に40年間勤務し、編集者一筋で、数々の文学者の編集を担当した方が編集者の仕事について自らの体験を基に記した一冊である。

Ⅰ.「本とはモノである」
編集者にとって「本」とは何だろうかと言う質問に、章題にもあるとおり「モノ」であるという。「モノ」とは言ってもただ単に本を「読むためのもの」だけではなく、装幀の方法、文章の構成(文章そのものではなく、段落や一頁ごとの字数の配置といったもの)まで気を配っている。「読者にわかりやすく」もあるかもしれないが、それ以上に著者の考えはいかに「こだわれるか」といったところが肝になっている。

Ⅱ.「編集の魂は細部に宿る」
編集者の仕事のうち、文章など本の中身に関わるところについて紹介している。主に「体裁」と祝われるところであり、作家が書かれた原稿でおかしい文章を指摘する「校正」、行数やページ数の構成など挙げられるが、本章で最も印象的だったのは新潮新書の特徴が事細かに書かれている。新潮新書の創刊時のメンバーであるだけに思い入れが深かったという。特に新潮新書の文章は「1行39文字」と決められているという。書体に関係しているというがさすがに専門的なので本書を参照のこととしか言いようがない。

Ⅲ.「活字は今も生きている」
紙媒体での活字が誕生したのは15世紀半ばと言われており、ちょうど「ルネッサンス」の時期と重なる。「ルネッサンスの三大発明」と言われているほどであり、社会に大きな影響を与えた。その時代でも石版活字が抵抗をしていたというのは有名であり、今日の電子書籍にまつわる批判とよく似ている。

Ⅳ.「見える装幀(てい)・見えない装幀」
「装幀」という表記は、正しくは「装丁」なのだが、著者はこの「装幀」という文字にこだわりを持っている。とある辞書で見ると「幀」という漢字は常用外である。しかし長年この字を使用してきたプライドや名残からかこの字で本章も通すとしている。
では、この「装幀」をとある辞書で引いてみると、
「製本の仕上げとして、書物の表紙・扉(とびら)・カバーなどの体裁を整えること。また、その意匠。「凝った意匠で―する」」
とある。さらに補説として、
「装丁が書物の外側のデザインを意味するのに対し、装本は、レイアウトや材料の選択・印刷方法・製本様式までの形式を意味することが多い。」
あくまで一般的な表現として言われていることであるが、デザインのことを言っているという。読者にとってはデザインはお飾りにしか過ぎない様に思えるのだが、この「デザイン」がなかなか侮れない。よく「ジャケット買い」という言葉を聞くし、私もそれをやっているのだが、タイトルとデザインのジャケットをみて気に入って買ったと言うことがある以上、デザインにも細かな気遣いがあるという。

Ⅴ.「思い出の本から」
編集歴40年という歴史の中で思い出に残った本を12冊紹介している。良書と言うよりもあくまで編集者の観点で、編集の思い出と手法を織り交ぜている。

編集者はどのようなことにこだわるのか、どのような視点を持つのかと言うのがよくわかる一冊である。読者は編集者の視点を持つことは難しいことを考えると、本書ほど編集者の視点を見ることができる本は無いと私は考える。

ワールドカップは誰のものか―FIFAの戦略と政略

ワールドカップは誰のものか―FIFAの戦略と政略 (文春新書) ワールドカップは誰のものか―FIFAの戦略と政略 (文春新書)
後藤 健生

文藝春秋  2010-05-19
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2010年のワールドカップは開催前は盛り上がりに欠けていたが、いざ蓋を開けてみると大いに盛り上がった。とりわけ日本代表はワールドカップ前に連敗を重ねてしまい、マスコミや国民からの非難の的であった。代表監督の岡田氏は「戦犯」扱いされる始末であった。しかしワールドカップになると1・3戦目に勝利し、2戦目のオランダ戦では負けたものの、最後まで食らいついていった試合だった。8年ぶりにベスト16まで到達したが、パラグアイ戦でPKまでいったものの力尽きた。
2014年のワールドカップに向けて新たな体制で日本代表は戦い続けていく。
ところでサッカーの祭典であるワールドカップが始まったのは1930年、どうして創設されたのか、そして国々にとってワールドカップは何を意味しているのかについて語れる人は少ない。ワールドカップイヤーだからでこそ、本書でワールドカップについて見直そうと思う。

第1部「ワールドカップと政治」
第1章「独裁者たちの介入」
「スポーツに政治はいらない」という言葉がいつ頃から言われ始めたのかは、私にもわからない。しかしこれだけはいえる。サッカーのみならず、「スポーツの祭典」と言われるオリンピックや本書で紹介するサッカー・ワールドカップでも、独裁者の介入があった。オリンピックでは1936年のベルリンオリンピックが有名である。全世界の選手が時の独裁者であるヒトラーへの敬礼を行ったとして「独裁者のための祭典」となった。本章ではいろいろと紹介されているのだが、ベルリンオリンピックの似た例として1934年のワールドカップが挙げられる。そのときはファシスト党のプロパガンダが色濃く映えたものであった。
さらにもう一つ、1978年を挙げる。この時はアルゼンチンで開催されたのだが、この時代のアルゼンチンは軍旗独裁政権下にあり、1934年と同じく「政治利用」の場として使われた経緯がある。

第2章「FIFAの思惑と権力闘争」
ワールドカップは独裁国の権力誇示という事でも使われたが、ほかにもサッカー連盟という括りで「FIFA」の権力闘争の場としても使われてしまっている。

第3章「韓国側の野心が生んだ日韓共催」
日韓ワールドカップでもFIFA内で政治的な駆け引きがあった。当時のジョアン・アヴェランジェFIFA会長は日本開催を推していた。1994年のアメリカ開催以来、アジアの経済成長を企てるため、アジア開催を進めていたがそのときのターゲットが日本だった。日本は世界第2位の経済大国であることが大きな理由だった。しかし当時の日本には致命的な弱点があった。プロサッカーリーグといわれる「Jリーグ」が発足したばかりで、国民のサッカーへの認知はもう一つという状況だった。さらに今度は韓国が名乗りを挙げる事となるが、その韓国のサッカー協会(大韓蹴球協会)の会長がFIFAの副会長に立候補をし、当選をしたことから事態は急転した。数々の政略や妙案を繰り出し、「日韓共催」に持ち込ませたのである。

第2部「南アフリカ開催の意義」
第4章「スポーツによる国民意識の形成」
では今年の6月に行われた南アフリカのワールドカップは政治的な観点からどのような意味を持つのだろうか。
この理由として一つ上げられるのがラグビー・ワールドカップの成功とアパルトヘイトからの脱却が挙げられる。
アパルトヘイトから事実上脱却したのは1991年、南アフリカ大統領選でネルソン・マンデラが当選をしたことから始まる。そこから世界的なスポーツ連盟に加盟することに成功し、1995年に前述のワールドカップが行われ、成功となった。その理由からか、元々いた黒人ばかりではなく、他国からの移民が流れ込み、「多民族国家」となった。

第5章「南アフリカスポーツの苦難の歴史」
南アフリカのスポーツの歴史は19世紀の始めにイギリスから伝わったことから始まる。
それ以前にもアフリカ大陸にあるスポーツは存在したのだが、そのときはイギリス軍によるケープタウン占領というのがあったからである。
さて本章では「苦難」とかかれているがこれは紛れもなく「人種差別」の歴史と重なる。しかしその人種差別が行われたのは第二次世界大戦後の1960年代である。第4章にも述べたが「アパルトヘイト」を強化したため、世界的に孤立してしまったのである。ちょうど他の国ではヨーロッパの列強諸国からの独立が相次ぎ、人種差別の激しかったアメリカでも「公民権運動」が盛んに行われていた事も相まっていた。

第6章「黒人サッカーの歴史とワールドカップ」
第5章で述べたような「苦難」についてサッカーも例外ではなかった。第二次世界大戦後には南アフリカで初めてサッカー連盟が設立しFIFAに加盟する事を目指していた。しかしそのサッカー連盟は白人しか組織されておらず、FIFAが目指す「全人種のためのサッカー組織」とはほど遠いものであったため、認められなかった。やがて「全人種を連盟に参加するようにすること」という条件に暫定的な加盟が認められたが、前述の政策により「資格停止」をくらった。それからアフリカでは白人・全人種など多様なプロリーグが乱立していったという。そのたびに政府の圧力により離合集散が繰り返され、1992年に資格停止が解かれた。

南アフリカでサッカー・ワールドカップが開催された理由、それは戦後から始まった人種差別への別れと、新しき「虹の国」への思いからきているのかもしれない。もしそう考えるとなると、「虹の国」の国家理想とはほど遠い現状を何とかしないといけない課題が山積している。その最たる所では「犯罪問題」がある。これについてはアフリカ政治に関するところで詳しく書いている。
「虹の国」までほど遠いとは言えど、その理想に向けて一歩近づいたワールドカップといえるのではないだろうか。

【Reading-Lab】「内田雅章さん 著者コラボ企画」 感想

先週土曜日は見目さん主催の「Reading- Lab(通称:リーラボ)」に参加いたしました。

今年の1月から参加し始めたリーラボですが、もうすでに2桁越え…。

しかも今回は「サポーター」としての参加でした。

今回のリーラボのゲストは「図解「人脈力」の作り方」をはじめ多数の著書のある(株)就職課の創業者である内田雅章さんでした。

今回、私のいたテーブルではこの本が取り上げられていました。

ちなみに私が取り上げたのは、

今回はモレスキンノートもあったため、それも同時に紹介して…という形でした。普通のノートとモレスキンノートの違いが中心でした。

後半は内田雅章さんの講演でした。

「3年間は「言いなり」になりなさい」は当ブログでも取り上げています。

内田さんの20代の頃の人生、そしてチャンスをつかんで様々な事業に取り組み、2004年に前述の会社を設立した経緯について説明しながら、人脈・仕事・チャンスについての内容でした。

実体験を基にしているのでためになったのと同時に、自らの行動にどのようにして落とし込めばいいのかについても考えながら聞きました。

今回この会を主催した見目さん、講師の内田さん、本の紹介をしてくださった方々、そして名刺交換をしてくださったみなさま、本当にありがとうございました!!

F1 イタリアGP アロンソがフェラーリのお膝元でハットトリックを達成!!

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round14_final

結果から見たらアロンソの完全勝利、今期3勝目獲得ですが、スタートダッシュでバトンに抜かれてラップリーダーを奪われましたが、ピットストップあたりで見事に逆転し、ポール・トゥ・ウィンとなりました。ピットストップ後はテール・トゥ・ノーズとなり、いつ抜かれるかわからない状態でしたが、フェラーリのお膝元で勝つこと、そしてチャンピオン争いに残るという確固たる執念がバトンのオーバーテイクを封じたのかもしれません。

トップ3は予選の順位と変わらなかったのですが、さっきも行ったとおりスタートでは色々とありました。バトンがアロンソをオーバーテイクしただけではなく、ハミルトンがマッサをオーバーテイク使用としたものの、右フロントタイヤがぶつかってしまい、操縦不能になり、結局1周もできないままリタイアとなってしまいました。

ウェーバーはスタートダッシュこそ失敗しながらも6位フィニッシュ。ハミルトンはノーポイントのため、ランキングでウェーバーが再びトップに躍り出ました。

ヴェッテルは4位フィニッシュ、ここ最近のミスは鳴りを潜め、堅実的な走りを見せてくれました。

今回で今シーズンのヨーロッパラウンドは終わり、いよいよチャンピオン争いはクライマックスを迎えます。

次戦は2週間後、シンガポール・マリーナベイ!!

日本勢は可夢偉はスタート前にギアボックスにトラブルが見つかり、ピットスタートを余儀なくされましたが、結局直らずリタイア。

左近は19位フィニッシュでしたが、ピットストップ中にメカニックを轢いてしまうというミスを犯してしまいました。

あたりまえだけどなかなかできない 25歳からのルール

あたりまえだけどなかなかできない 25歳からのルール (アスカビジネス) あたりまえだけどなかなかできない 25歳からのルール (アスカビジネス)
吉山 勇樹

明日香出版社  2009-11-10
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25歳になってから1ヶ月半経つ。仕事にも板がつき、一人前に向けて一人で仕事をこなせるようになる頃といわれている。むなしい話であるが25歳は四捨五入をすると30歳となる。そう考えると早く一人前にならなければという思いも馳せる。
この25歳からの社会人人生は始まったばかりではあるが、あっという間であるというが、その中で仕事・プライベート双方でどのように生きていけばいいのかというのを指南した一冊である。

第1章「これからを考える「生き方」」
社会人人生の中で「失敗ゼロ」で過ごせた人はおそらく誰もいないだろう。もしいたとしても「何もしなかった」に等しい。
「失敗」は多かれ少なかれやってしまう。それは人間に生まれた以上なくならない。
失敗も「負」の感情ばかりつきまとわれるのだが、その中で学べることもたくさんある。「失敗」は大きな武器になる。そのためには25歳になってからのうちに突っ走りながら「失敗」の山を築き上げながら成長をしていくことが肝心であるとしている。

第2章「成功体質に変わる生活習慣」
ここでは「生活習慣」についてであるが、「掃除」「運動」「食事」といったことが挙げられる。さらにどこまでも突っ走り続ける中でどこか疲れるところがあるが、その中での「ガス抜きスポット」のすすめについても紹介している。

第3章「後悔しないキャリアのルール」
キャリアアップのためにどのようにしたら良いのか、意見は様々である。著者はキャリアアップについて、「夢を宣言する」「好きなことを仕事にする」「興味のない事こそ興味を持つ」といった提言をしている。
特に「興味のないことこそ、興味を持つ」は印象深かった。

第4章「同期と差が付く仕事のルール」
25歳になってからは、「仕事をもらいにいく側」か「仕事を勝ち取る側」の狭間に立たされる。その中でどのように仕事とつきあっていけばよいのか、目標の定め方や引き出し、スピード、目線といったところまで気を配る必要がある。

第5章「スムーズにいく上司と部下の接し方」
25歳にもなると上司と部下の板挟みに遭い始める時期である。しかしそういう時だからでこそ、上司からも信頼され、部下からも慕われるチャンス見て良く、上司と部下の調整役、潤滑油と呼ばれる存在になると良い。

第6章「無理せず敵ナシ!コミュニケーション」
社会人においてコミュニケーションは必須であるが、年数が経てば経つほどそれが重要性のウェイトが高くなってくる。本章ではコミュニケーション術と言うよりも「つきあい方」について取り上げられている。

第7章「オトナの衣食住のルール」
25歳ともなれば社内・社外でもつきあいが出てくる。その中で外食をする機会もあるだろう。行きつけの店などを自分の足で調べると言うのも、仕事もさることながら人生においても深みを増すために重要な要素の一つとなる。他にも服装や部屋などの気遣いも取り上げられている。

第8章「全力あげた遊びのルール」
「遊び」というと眉をしかめる大人も少なくない。しかし「よく働き、よく遊べ」という言葉もあるとおり、思いっきり愉しむ、思いっきり遊ぶことによって仕事への活力となる。

第9章「お金の使い方・貯め方のルール」
「失われた10年(ないし15年)」の中で大人たちを見てきた私たちの世代。その中で「お金」のことについて敏感に考える様になったのかもしれない。その世代は社会人になると貯蓄に専念するものも多く、人によっては1ヶ月に10万を貯蓄する人もいるという。
20代はお金を貯めるだけの世代で良いのか?と言うとそうではなく、むしろよく働き、よく学び、良くお金を使うことが大事であるという。
この「良くお金を使う」は、決して無駄遣いをしろではなく、「ここぞ」と思うときに思い切り使う。

第10章「本当に大切にしたい人々に」
あなたの周りの「大切な人」はいったい誰のことをいっているのかについては想像に任せるとして、あなたの周りへの感謝と大切にしたい思い、そして愛について語っている。

25歳からはあたかもジェットコースターに乗ったかのように速いと言われている。その中で自分は何を得たいのか、目標は何なのかというのを模索しながら突っ走っていく。失敗もこれからたくさんある。その中でどこまでも前に突き進んで行こうと本書を読んで思った。

F1 イタリアGP フェラーリのお膝元でアロンソが今季初PP獲得!! そして優勝予想

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round14_qualifer

「フェラーリのお膝元」の威力は抜群としか言いようがありません。ここ最近レッドブルとマクラーレンが強いと言われてきましたが、モンツァが舞台となっては話は別です。フェラーリが速さを見せた予選だったと思います。

アロンソはQ2・Q3とトップタイムをマークし、PPを獲得しました。今期初PPですし、もちろんフェラーリ移籍後初のPP獲得です。

フェラーリの間に入ったのは前戦リタイアだったバトン。アロンソとともにチャンピオン争いに絡んでいるだけ合ってこのイタリアGPは優勝しておきたいところです。

フェラーリは1-3体勢ですが、その後ろにはウェーバー、ハミルトン、ヴェッテルなどもつけています。決勝ではフェラーリの後ろに付けているドライバーたちも目が離せません。

さて、優勝予想と行きましょう

本命:アロンソ

対抗:バトン

要注意:ウェーバー、ハミルトン

チャンピオン争いに絡んでいる5人が優勝を争い激しくやり合う場面が多く見られると思います。チャンピオン争いから少し離れているマッサは3番手からのスタートですが、アロンソをどうサポートしていくのかも気になります。

F1 イタリアGP フリー走行3回目 結果

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round14_free3

ハミルトンがトップ、ヴェッテルが2番手につけました。しかしフェラーリ勢も3-4につけています。予選はどうなるでしょうか。

F1 イタリアGP フリー走行1・2回目 結果

2週間の時を経て、フェラーリのお膝元、イタリア・モンツァでF1は開催されます!フェラーリと言えば日本時間で水曜の深夜にモータースポーツ評議会というのがあり、ドイツGPでのチームオーダー問題による判決が下されるか話題となりましたが、結果はこれ以上の厳罰は下されず、さらにチームオーダーに関する規定も見直しを検討するという結果となりました。

チームオーダー問題も一段落して、さてレースです。

フリー走行1・2回目の結果を見てみましょう。(「F1通信」より)

1回目

Round14_free1

2回目

Round14_free2

1回目はバトン、2回目はヴェッテルがトップタイムでしたが、見た限りではヴェッテルが速さを見せています。

一昨年トロロッソでポール・トゥ・ウィンを達成したコースであるだけにヴェッテルもフリー走行から飛ばしていますね。

フェラーリも1回目こそ8・9番手でしたが、2回目は2-3と意地を見せました。

フェラーリが予選・決勝でどこまで食い込めるかが勝負となりそうです。

さてPP予想と行きましょう。

本命:ヴェッテル

対抗:バトン

要注意:ウェーバー、アロンソ

レッドブルがまた持って行くんじゃないかと。

【速報】フェラーリ さらなるペナルティを免れる

フェラーリのチームオーダー、さらなるペナルティを免れる

イタリアのモータースポーツ当局者は8日、チームオーダー論争のあと、FIAはフェラーリに対する10万ドルの罰金を支持したが、さらなる処罰は科さないだろうと記者らに語った。

イタリアのモータースポーツ連盟CAIの会長であるアンジェロ・スティッチ・ダミアーニは、FIAの世界モータースポーツ評議会は、さらなる処分を科さないことを満場一致で可決したと述べた。(上のリンクより抜粋)

ドイツGPでチームオーダー疑惑が持たれ、10万ドルの罰金を科せられたのですが、今回はこれ以上の厳罰は科されないそうです。

こうなるとフェラーリはチャンピオン戦線に首の皮1枚ですがつながったと見て良いと思いますが、次戦のモンツァで活躍しなければほぼ、タイトル争いから脱落したと見て良いかもしれません。

この判決でチームオーダーは認められるかどうかについてはシーズンが終わっても議論されるかもしれません。もしかしたらチームオーダーが再開される日も来るかもしれません。

後コチラも

No further punishment for Ferrari in team orders scandal

フェラーリ 処分を逃れる

天才経営者 決断・失敗・名言検定

天才経営者 決断・失敗・名言検定 (博学検定) 天才経営者 決断・失敗・名言検定 (博学検定)
須賀 柾晶

技術評論社  2010-09-10
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技術評論社 三橋様より献本御礼。
偉大な経営者たちの言葉や体験談は、自らの社会人生活において、人生においてどれだけ糧になるのだろうか。本書は経営者の名言や活躍のすべてを「検定試験」という形式にて紹介している。中でも「失敗」はあまり取り上げられないため、貴重といえる。

第1章「現代に功績を残した主な経営者たち」
こちらは「入門の入門」といえるところである。有名な経営者の人物名を当てるというものを16問用意されている。

第2章「名経営者たちの仕事にかける思い」
名経営者であることはわかったのだが、具体的にどのようなことをやったのか、どのような言葉を残したのかについて知り尽くしている人は多いものの、第1章である人物名ほどではない。
本章では仕事に対する思いを「名言」や実績という形で出題されている。

第3章「逆境を跳ね返せ!〜名経営者たちの人生逆境エピソード〜」
名経営者といえども順風満帆の中で会社を成長し続けていった人は一人もいない。多かれ少なかれ「逆境」という言葉はつきまとう。現在でもこの「逆境」にたたされている経営者も少なくなく、耐えきれずに自殺してしまった人さえいる。
本章では名経営者の逆境エピソードについての問題を出題しているが、その第1問でいきなりリー・アイアコッカの悲劇を持ち出すとは思わなかった。おそらく本章の中でもっとも大きな「逆境」といえる。

第4章「名経営者が味わった苦い経験」
「経営に失敗は命取り」という事をどこかで聞いたことがある。しかし「失敗」と人くくりにしても経営を揺るがしかねない失敗もあれば、笑って許せるような小さな失敗もある。その量と質によっても「失敗」の尺度は違ってくる。
名経営者も多かれ少なかれ失敗を経験してきた。時には借金取りに追われ、会社からも追われる身となった人もいる。本章ではそのようなエピソードについて出題している。あまり知られていないものも多いので勉強になる。

第5章「名経営者たちの意外と知られていない一面」
経営者の自伝には書かれてはいるものの、それを読んでいない人にとってはあまり知られていないエピソードがある。本書はそれを取り上げているのだが、この中で特に有名だったのは「カップラーメン」秘話である。
発売された頃はあまり売れ行きが良くなく、むしろ見向きもしてくれなかった。しかし本章でも取り上げられているが、「浅間山荘事件」によって一躍有名となった。今となってはお茶の間でも食べられる用になったのだが、「非常色」としても画期的な発明であった。

第6章「やる気がわいてくる!名経営者たちが残した名言」
名経営者は「名言」の宝庫である。経営者自身の体験や思想がぎっしりと詰まっており、どのように生きたのか、そして私たちがどのように生きるかについてのバイブルとなる。

経営者の言葉、体験談はなぞることはできないのだが、私たちの人生の中で、参考になる要素も多い。本書はビジネスのみならず、人生においても役に立てる一冊である。

絶叫マシン、好き?嫌い?

ブログネタ: 絶叫マシン、好き?嫌い?参加数拍手

ココログにある「コネタマ」を探してみると…こんなタイトルが…。

絶叫マシンですか…。懐かしい出すなぁ。最後に乗ってもう10年経ってます。ちなみに最後に乗ったのは中学校の時の修学旅行。ちょうどルスツリゾート(北海道の南部に位置しており、洞爺湖からも近い)に行った時のことです。

それから10年…、絶叫マシンの「ぜ」すらわからなくなってしまいましたが…、

それでも絶叫マシンは乗ってみたいと思いますね。怖さはありますが、怪我することはありませんし。

社長!儲けたいなら、モテ経営をやりなさい!

社長!儲けたいなら、モテ経営をやりなさい!―社員とお客様からモテる経営の極意 社長!儲けたいなら、モテ経営をやりなさい!―社員とお客様からモテる経営の極意
早水 彰

中経出版  2010-09
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著者の早水様より献本御礼。
「モテ経営」という言葉は本書に出会うまでまったく聞いたことがなかった。巷にある「モテ本」と同じように、「女性にモテる経営者を目指すにはこうだ」というような本かなと邪推した。
しかし本書はそうではなかった。「顧客から愛され、社員から愛される経営者」になりなさいということである。
社長だけではないのだが、トップについた人間は孤独といわれる。ある元首相の話であるが「相談相手がほしかった」と漏らしたニュースをみたことがある。それほどトップにつく人間は数多き非難と孤独に耐えうるほどの精神力がないといけないというが、本書はそういった孤独感は吹き飛ばせるという。
ではどのようにして社員や顧客から愛される経営ができるのか見てみよう。

Part1「社員からモテる方法」
Chapter1「アルマを通じて価値観を分かち合う」
また聞き慣れない言葉が出てきた。「アルマ」である。簡単にいうと「会社のビジョンを自らの行動まで落とし込んだもの」であるという。企業にはそれぞれ異なったビジョンや経営指針、理念が存在するのだが、それを自らの行動に落とし込んでいる企業は珍しい。むしろビジョンや理念は「絵に描いた餅」になってしまっている企業も少なくない。

Chapter2「夢共有で社員の思いを形にする」
自らの夢を共有するのはほかに知っているところで「てっぺん」が挙げられる。「てっぺん」では朝礼が有名であるが、その中で夢を語る時間があり、従業員は本気で夢を主張するという催しである。
ここでは夢を壇上で主張するというわけではなく、夢を様々なシート使って「見える化」するといったことを行っている。

Chapter3「社員が働きやすい環境をつくる」
社長と社員、ともにモテ化させる最終段階として「働きやすい環境」である。私が就職活動をしている時、説明会で企業がよく言うのがこの言葉である。実際にこの言葉に誘われ、いざ入社したら裏切られた・・・という人はどれだけいるだろうか。
しかしこの会社は違った。仕組みやしかけ、よい文化を取り入れるのはわかるが、それ以上に「サプライズ」をつくる事は斬新、かつ驚きであった。とりわけ新人研修のエピソードは特筆であった。もし私がここにいたら、この上ない感動を味わっていたに違いない。

Part2「お客様からモテる方法」
Chapter1「サプライズこそ最高のホスピタリティである」
サプライズは社員同士だけではなく、お客様にもサプライズを与えるのだという。著者の会社は輸入中古車販売、人との商売につきる。その商売の中でお客様の名前を覚えてくれる、もしくはお客様の気遣いを最大限に行うことによって、記憶が色濃く残り、さらには購入にこぎ着けるというケースもあるという。
「ホスピタリティ」という言葉をよく聞くが、これほどまで実行されているところは見たことも聞いたこともない。

Chapter2「品質を追求し、お客様の信頼を勝ち取る」
中古車といえど、品質は避けては通れない。しかしこの中古車業界では、メーターを操作したり、事故者を隠蔽したりしているという悪弊があるという事は初めて知った。それを反面教師にして「本物」を追求するという姿勢を今でも貫いている。

社員に対しても、お客様に対しても相思相愛というのがよくわかる一冊であるが、とりわけ「サプライズ」は活字越しに読んでいる私でも驚くほどであった。

あんじゅう―三島屋変調百物語事続

あんじゅう―三島屋変調百物語事続 あんじゅう―三島屋変調百物語事続
宮部 みゆき

中央公論新社  2010-07
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株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。
本書は朝日新聞の朝刊で連載されていた作品を単行本化したものであり、「おそろし」の続編でもある。タイトルを漢字に直すと「暗獣」と書く。
舞台は江戸時代、「三島屋」という袋物屋である。場所で言うと神田、東京の中心部からほど近いところにある。その「三島屋」の行儀見習いの基にやってくるお客さまはちょっと奇妙で不思議な人たちばかりである。

私自身、宮部作品は「模倣犯」くらいしかないが、それとは赴きも違っているように思えた。その理由の一つとして挙げられるのが「挿絵」がふんだんに使われていること。これまで小説は挿絵があまり多用されておらず、読み手の想像によって解釈が大きく変わることが多かった。挿絵がふんだんに使われることによって、小説に慣れ親しんでいない人たちも容易に想像しやすくできている。

「百物語」と副題に付けられているが、怪談でよく使われるスタイルの一つであり、1666年に浅井了意の仮名草子「伽婢子(おとぎぼうこ)」により、初めて明文化された。スタイルではアニメやドラマでも出てくるようにろうそくを用いて何人かが囲んで怪談を百話語るというもの。百話終わると怪(お化け)が出てくるという。

怪談というと怖さやおどろおどろしさがあるのだが、本書はそういったものが感じられず、むしろほのぼのさや暖かさがある。全部で500頁以上あり、読み応えがあるのだが、挿絵もあるのでボリュームはそれを感じさせないほどである。

1週間禁止されて、つらいものは?

ブログネタ: 1週間禁止されて、つらいものは?参加数拍手

1週間禁止されてつらいもの…読書かな。

活字中毒なので…。

究極の選択! 愛とお金、どっちが大事?

ブログネタ: 究極の選択! 愛とお金、どっちが大事?参加数拍手

愛とお金。どちらも大事ですが、お金が大事と言うことはあまり考えたことがないですね。生活をするには最低限必要ですが、あまりありすぎても困ってしまいます。お金は持つよりも「使い方」、これにつきると思います。

となると一番大事なものは…「愛」ですね。

「愛」と言っても様々なものがありますね。

「仕事愛」

「家族愛」

「隣人愛」

「恋愛」

挙げていくだけでもきりがありません。

究極の選択、あなたはどちらを選びますか?

寝るときにこだわるのは、どんなところ?

ブログネタ: 寝るときにこだわるのは、どんなところ?参加数拍手

9月になりましたが、まだまだ暑さが厳しく、いつまで夏は続くんだと考えてしまう今日この頃です。そして夏や熱帯夜が続き、寝苦しい時期と言えます。

寝苦しい時期だからでこそ、寝る時のこだわりを持ちたいところ。

今回のネタは「寝るときにこだわるのは、どんなところ?」です。選択肢として、

・布団や枕、寝具の材質

・体の向き・体勢

・パジャマの種類や着心地

・音楽や香りなどの演出

・そのほか

の5つ。その中で私が選んだのは

・音楽や香りなどの演出

です。何もないよりも、何か音があった方が眠りやすく、夏だからと言うわけでもありませんが、ハーブにも興味を持ち始めたと言うことでラベンダーのにおいをかいで寝ると言うこともやっています。

100円ショップからでも簡単に始められるのでやってみてはどうでしょうか。

先の先を読め

先の先を読め (文春新書) 先の先を読め (文春新書)
樋口 武男

文藝春秋  2010-03-17
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昨年か一昨年に「熱湯経営」と言う本を読んだ。その本の著者は樋口武男氏で本書の著者でもある。現在大和ハウス工業の会長兼CEOとして、日夜熱い経営を行っている。前書の「熱湯経営」は組織を熱くさせ、大企業病に打ち克つという本であるが、読んでいくうちに「血湧き肉躍る」ような感覚に陥った。
本書は著者の経営論と言うよりも著者の上司であり、恩師であり、大和ハウス工業の創業者である石橋信夫の経営について語った一冊である。

第一章「事業のツボは「直観力」だ」
人の考えには「直感」と「理論」がある。しかし本章では「直感」ではなく、あくまで「直観」としている。「直観」は第一印象ではなく、「ものやことの本質を見抜く目」であるが、経験や論理と言ったことは無視してあくまで自ら見た目などを基にしている。「直観」と「直感」は違えど似ているように思える。
過去も現在もめまぐるしく進化を遂げていく時代、時代の流れを「直観」で掴みながら、思い切り、素早く、それでいて冷静な「決断」を下すことが重要であるとしている。

第二章「アイデアは金で売るな」
経営をはじめ、様々な仕事をしていくうちにアイデアが自然とわき出てくる、アイデアを取捨選択しながら、新しい商品や手法を取り入れながら、経営は成長していく。
しかしそのアイデアは廃れる時はあるが、その時は金で売ろうとせず、捨てていく有樹も必要であるという。

第三章「矛盾があってこそ、会社は発展する」
世の中にはたくさんの「矛盾」と言うのがある。私の中では「矛盾」は取り払うべきと考えてしまうのだが、実際の社会では「矛盾」だらけであってなかなか全部無くなると言うことはないだろう。
ある方が言っていたのだが、社会人は「矛盾」をコントロールしろと言うことを聞いたことがある。上に立つものは「矛盾」を創ったり、壊したりすることができる人であると本章では言っている。

第四章「“複眼”でモノを見ろ」
経営者は小さいところを見る力だけではなく、鳥が上空からものを見るように、簡単に言えば「俯瞰する」力を持つことが大切であるという。
「俯瞰する」と一言で言っても、物理的な距離で遠くから見ると言うのもあれば、時間的な距離、例えばこの先5年から10年のビジョンを見ると言ったことも「俯瞰」と言える。
時間の使い方も「俯瞰」が大きく関わっており、「目標達成」と言った所にも大きく関わってくる。

第五章「「競生」から「共生」へ」
創業者の石橋氏は軍人として大東亜戦争に赴き、他国の捕虜にまでなった経験のある。その中で「争い」の惨さを身にしみて学び、創業者として社会の中の争いに巻き込まれ、見いだしていったもの、それは「共生」というものであった。

著者の樋口氏の経営、そして仕事の原点が創業者の基で働いたという所にある様に思えた。今となっては閉塞感にまみれてしまっている日本の企業社会において熱き魂を注ぎ込まれてくるような感じがした一冊であった。

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