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スパークする思考 右脳発想の独創力

スパークする思考  右脳発想の独創力 (角川oneテーマ21) スパークする思考  右脳発想の独創力 (角川oneテーマ21)
内田 和成

角川グループパブリッシング  2008-11-10
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思考にも巷では様々なものが挙げられるが、最も多いところで「ロジカル・シンキング」が挙げられる。構成を組み立てて考えるというところでわかりやすさがあるのだが、今までにないアイデアを生み出すのには適していない。現状から見て過去に動くのか、未来に動くかという事を表しているので万能ではない。
では「今までにない斬新なアイデア」を生み出すためにはどうしたらよいのか、それが本書の中に詰まっている。

第一章「問題意識がスパークを生む」
本書のタイトルにある「スパーク」は簡単にいうと「火花」である。まるで火花が飛び散るかの様にアイデアがたくさん出てくるというのが本書に出てくる「スパーク思考」のコンセプトである。
発想でも斬新なものを出すのだが、そのためには様々な角度からヒントや問題を得る必要がある。その代表格として著者は「異業種格闘技」を研究しているという。
「異業種格闘技」は簡単にいうとビジネスにおいて異なる業界と共闘する、もしくは競争するという事である。「格闘議界」での「異種格闘技戦」やK-1などの「総合格闘技」をビジネスに当てはめたものである。
「スパーク思考」でも、「ロジカル」でよく使われる「過去分析」、たとえば「why?」や「so what?」も使われる。問題意識を持つというのがその思考の根幹にある。

第二章「アナログ発想で情報を集める」
情報は今となっては検索サイトで検索を行えば簡単に出てくる様になった。しかしそれらは誰かが見聞きしたものから、その人の得た体験情報を拝借する二次・三次情報に過ぎず、説得力や信憑性にも欠けるものもある。
そういった情報の洪水といわれる時代の中で重宝されるのが「一次情報」、自分が体験した情報である。自分侍史員にしかない情報だからでこそ、価値が生まれ、新しいアイデアを生み出すことができる。
有名どころでは経営コンサルタントの大前研一氏は外国の話をするときには必ず自らその国に行って情報を得てくるという。さらにコンサルタントの午堂登紀雄氏は電車など自ら歩いて情報を得る事を習慣づけているという。

第三章「情報は放っておいて熟成させる」
本章を読むまで、「情報」は生物であるように足が早いの家と思っていた。「情報」は生物ではなく「ハム」なのかもしれない。本章のタイトルにもあるように「熟成」するとより、より斬新になり深みも増すというのが意図なのかもしれない。
本章ではあらかじめテーマに沿って情報の引き出しを用意し、得た情報を放り込んでいく。あたかも整理術といえるようなスタンスであるが、本書では「整理をしない」というのがモットーとしてあるので「情報放置術」という言葉が正しいのかもしれない。

第四章「アイデアを生み育てるアナログ思考」
アナログでアイデアを生み出すという方法であるが、具体的にどのような方法があるのかについて紹介した賞である。自ら見聞きしたもの、あるいは体験したものが重宝されるといわれるが、具体的な方法として挙げると、たとえば新聞や雑誌、本で得た情報、いわゆる二次情報から得られるアイデア、雑談を聞いて得られるアイデア、対話で得られるアイデア、沈思黙考の中で得られるアイデアと様々である。

第五章「創造力を高める右脳発想」
本書では「左脳思考」を否定しているわけではない。「右脳思考」でアイデアを生産しながらも、「左脳」で整理をするという両輪でもってアイデアを生産させているのである。
止めどなく歩いては情報を得て、「なぜ」などの分析を用いて考え、新しいアイデアを出すというのを提唱している。
本章でちょっとおもしろいのが「セキュリティと利便性」を「生体認証のキャッシュカード」や「電子マネー」などを引き合いに出している。セキュリティに関する本は読んだことがあるのだが、そのたびに日本では「セキュリティ」という言葉を「錦の旗」のごとく多用し、それが新しい考え方や技術の足枷にしてしまっているといったことがある。それを表しているのではないかと考える。

「発想力がない」と嘆いている人も私の周りには多い。新しいコンセプトや考え方、モノは私たちの知らないところ、あるいはごく当たり前にあるような所に転がっている。それを拾う・拾わないは自分の考えや心構え次第である。

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