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2010年8月

二大政党制批判論 もうひとつのデモクラシーへ

二大政党制批判論 もうひとつのデモクラシーへ (光文社新書) 二大政党制批判論 もうひとつのデモクラシーへ (光文社新書)
吉田 徹

光文社  2009-10-16
売り上げランキング : 148771

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「二大政党制」はアメリカでは長らく続いた政治体系であるが、日本ではごく最近、2007年頃から使われるようになった。現在政権は逆転し民主党が政治のキャスティングボートを握っているが「二大政党制」と言ってもおかしくない。
しかしこの二大政党制は世界中にある政治体制の中でも異質であり、「百害あって一利なし」と著者は切り捨てている。本書は「二大政党制」の功罪とこれからの政治の在り方について主張している。
第一章「政党はどのような存在なのか」
「政党」という言葉をとある辞典で引いてみると、

「共通の政治的主義・主張をもつ者によって組織され、一定の政治的利益や政策の実現のために活動し、政権獲得をめざす集団。」goo辞書より)

という。一つの思想や考え方、そしてビジョンをもとにして集まっている政治家たちのことを指している。
しかし「55年体制」と呼ばれた自民党のように同じ等にいながら様々な派閥を作り、選挙において派閥との戦いを演じてきた歴史がある。現在自民党だけではなく、民主党など同じ党にいながら派閥をつくり、実権

第二章「政治改革論と「政治工学」のはじまり」
「政治改革」と一言で言っても様々なものがある。まずは「選挙改革」があり、衆院選では「55年体制」の時に、「中選挙区制」が主だったが、93年に「非自民8党連立体制」が成立してから現在も続いている「小選挙区制」とんった。ほかにも省庁の改革や参議院の議席数削減など政治に関することが変わると「政治改革」と言える。
しかし「政治改革」をもっとも宣言をしながら実行に移した人物というと小泉純一郎が上げられる。「自民党をぶち壊す」や「聖域なき改革」といったことを掲げ、郵政改革をはじめ様々な改革を成し遂げた。

第三章「二大政党制の誤謬」
現在では日本やアメリカを中心に、先進国では二大政党制が進んでいる。日本では戦後「55年体制」と呼ばれる1.5党体制の時代があったことを考えると、形式は違うとはいえ二大政党制といえるかもしれない。
さて本題にはいるが二大政党制となった要因として、著者は「小選挙区制」にあると指摘している。小選挙区制は細かく選挙の地区が分けられ、さらにその中では1人しか選ばれない。どちらかというと自民党や民主党といった「多数派」に票が流れやすくなる為である。そしてその二大政党制はいささか「二項対立」と呼ばれる現象が起こり、多様な国民がどちらかしか選ばれなくなる。様々な「民意」が二大政党制によって歪曲されるという。

第四章「歴史の中の政党政治―なぜ社会に根付かないのか」
本章では初めて政治や国家が作られた明治時代に遡り政党や政治がどのようであったか、そして章のタイトルにもあるとおり、なぜ社会に根付かないのかについて考察を行っている。

第五章「もうひとつのデモクラシーへ」
日本は選挙制度が確立し、昨年の政権交代によって民主主義であると言うことを実証し始めたが、「55年体制」と呼ばれた時は長らく政権交代が行われず、ゴルバチョフから「日本はもっとも成功した社会主義国家」と揶揄されたことがある。

その時代でも現在でも1〜2党が政権の争いを続けている。その一方で93年のように「8党連立体制」というのも誕生している歴史がある。二大政党制が良いか、多党制が良いか、多様になっている民意を汲むことができるのはどちらかというと、なかなか難しい。現在「政党」は10あるかないかである。しかし選挙権を持っている約7500万人の民意を組み入れられることは、二大政党制にしても、多党制にしても不可能と言っても過言ではない。

F1 ベルギーGP 度重なる雨の波乱の中ハミルトンが優勝!ランキングも再びトップに躍り出た!!

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round13_final

雨が降ったりやんだりの天気、ランキング上位のヴェッテルとバトンのクラッシュを始め多くの波乱があったレースでしたが、波乱のレースに強いハミルトンが終始リードをしたレースでした。しかし後半はコースオフもあり、一波乱が見られましたが、何とか持ち直したと言う様相です。

PPを獲得したウェーバーでしたが、スタートミスで7位に転落するも波乱に乗じて一気に2位にまでジャンプアップ、もう一波乱があればポール・トゥ・ウィンもあっただけに残念でしたが、コンスタントに強いと言うことを証明づけたレースでした。

一方チャンピオン争いを繰り広げていたバトン、アロンソがリタイア、ヴェッテルもクラッシュやドライブスルーペナルティでノーポイントと争いにダメージを受けてしまいました。このまま行けば、ハミルトンとウェーバーの一騎打ちになる様相ですが、はたして…。

可夢偉は予選では良いところはなかったのですが、決勝ではアロンソを押さえ込むなどの活躍も見せ8位。しかしロズベルグのオーバーテイクを抑えて欲しかったというのもありました。

次戦は2週間後、イタリア・モンツァ!!

F1 ベルギーGP スパウェザーの大波乱の中、ポイントリーダーのウェーバーがPP獲得! そして優勝予想

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round13_qualifer

「雨の予選」は何度もあるのですが、その中でもスパの雨はめまぐるしく変わっていくもので、「スパウェザー」と呼ばれるほど。その猛威は予選でドライバーたちを苦しめました。

その中で下馬評が芳しくなかったレッドブルのウェーバーですが、雨が降る前にベストタイムをたたき出し、PPを獲得しました。ただ、今回はマクラーレンやルノーも速さを見せていることもあり、さらにトップタイムをたたき出した後、部分的な雨(1コーナーだけ雨が降っていたと言う事態)により他のドライバーはトップタイムをたたき出せなかったと言うことあって、運という要素もあったのかもしれません。

ウェーバーの後ろにはハミルトンとクビサがつきましたが、何と言ってもクビサの速さは見事という他ありません。夏休みの間に大規模なアップグレード+話題のFダクト導入により格段に速くなりました。クビサは荒れたレースにも定評があります、しかも2番手にはこちらも荒れたレースに強いハミルトン、決勝に期待です。

日本勢は…可夢偉はQ1でスパウェザーの餌食となってしまい、ノックアウト。左近は最下位脱出となりましたが、21番手という位置に。しかしミハエルの前戦のペナルティにより、それぞれ1グリッドずつ上がることは確定しているのでそれだけ幸いなことですが…(ミハエルはバリチェロに対する幅寄せの罰により今回10グリッド降格処分。ちなみにミハエルは予選11番手)。

さて優勝予想と行きましょう

本命:ハミルトン

対抗:バトン

要注意:クビサ、ウェーバー

荒れたレースに強いドライバーが勝つと言う予想です。どちらにせよ決勝も雨の予報が出ています。めまぐるしく変わっていく中で戦略だけではなく、自らの運も勝負の要素になることは間違いありません。

F1 ベルギーGP フリー走行3回目結果

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round13_free3

F1 ベルギーGP フリー走行1・2回目結果 そしてPP予想

ハンガリーGPの後、長い夏休みが終わり、F1サーカスも再開です。そしていよいよ終盤に向けてチャンピオン争いも加速していきます!

今回の舞台は、伝統のコースの一つであるベルギー、スパ・フランコルシャン、今シーズン開催されるコースの中で最も全長が長く7㎞もあります。さらにこの時期は雨になることもあるだけではなく、「スパ・ウェザー」とも呼ばれるめまぐるしく変わっていく気候もあり、ドライバーたちを苦しめることであまりにも有名です。

波乱必至のスパ・フランコルシャン。いったい誰が制するのでしょうか。

フリー走行の結果を見てみましょう。(「F1通信」より)

1回目

Round13_free1

2回目

Round13_free2

1・2回目ともアロンソがトップタイムをマークしましたが、1回目はウェットコンディション、2回目はドライコンディションとそれぞれ異なるコンディションでトップタイムをマークしました。かねてからスパはフェラーリが速いと言われていましたが、まさにその通りでしたね。ただ、マッサは2回目は5番手とまずまずのポジションでしたが、1回目は10位。雨に弱いと言われていた時期があったのですが、優勝経験があるが、スパウェザーに弱いという疑念があります。

ハミルトンやスーティルといった雨や波乱に強いドライバーも上位に付けており、レッドブル勢はこれまでとは打って変わって苦戦の様相を見せています。

さてPPと行きましょう。

本命:アロンソ

対抗:ハミルトン

要注意:ヴェッテル、スーティル

ベルギーの週末は雨の予報が出ています。雨に強いドライバーがPPのみならず優勝をももぎ取っていくような気がしますが、一波乱もあるので何とも言えません。

一番手こずった「夏休みの宿題」といえば?


ブログネタ: 一番手こずった「夏休みの宿題」といえば?参加数拍手

関東の小中高生はそろそろ長い夏休みも終わりに近づいてきました。ちなみに私の生まれ育った北海道ではすでに2学期も始まっています。北海道は関東に比べると夏は短いですが…。

それはさておき、夏休みに出るモノと言えば「宿題」。

これまでで一番手こずった宿題は何か?というものです。

私は後半にまとめてやるタイプですが、最終日になって泣きを見ることはほとんど無かったですね。前半はやるとは言っても気分次第でやる日もあればやらない日もあったと言うくらいでほとんど進んでいませんでした。それ以上に友達と遊ぶかゲームをするか、本を読んでいた位でした。

ただ…そういった私が一番手こずったもの、それは「日記」ですね。特に「絵日記」は大の苦手。理由は簡単です。絵が大の苦手でしたから。

そうでなくてもただ単純な毎日を過ごしてばかりいた私の夏休みは日記になるようなネタがほとんどありませんでした。むしろ毎日日記を書くこと自体が苦痛になってしまいました。

最終日近くになって適当に書き繕って終わるというパターンが毎年のようにありました。

しかしよく考えてみると、今はブログを毎日のように続けています。昨年1月5日からですので、もう1年半以上書き続けていることに。不思議なものです。

絵解き 世界一ホッとする尼さんのいい話

絵解き 世界一ホッとする尼さんのいい話 絵解き 世界一ホッとする尼さんのいい話
川村妙慶

マガジンハウス  2007-06-21
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仏教に限らず、様々な宗教で「法話」と言うのがある。主に人生とはいったい何なのか、悩んでいるとき、立ち止まってるときの特効薬としていろいろと役立つ機会が多い。しかしいざ仏教の法話をみてみようとすると取っつきにくいものもある。
そこで本書である。本書はアナウンサーでありながら尼僧という移植の経歴をもつ川村妙慶氏の法話に絵がちりばめられている。きわめて分かりやすく、かつ自らの心に入っていけるような仕上がりとなっている。

<漢字で感じる法話>
漢字には成り立ちによって意味合いが変わってくる。
たとえば「忙」という漢字は「心を亡くす」
「固」は古いもの(こと)を箱に固める
というように、自らの心に手を当てて考えるような話ばかりである。

<迷ったときの法話>
人生は長い、その中で幾度となく「迷い」というのが生じる動物である。ほかにもイライラが募ったり、時には死んでしまいたいような感情に陥ることだってある。
そのようなときに助けとなる言葉が詰まっている。前章と同じく、様々な漢字を駆使している。

<私の心を読み説く法話>
「心を読み説く」とはいったいどのようなものか。心に現れる感情を漢字に直してみるとすぐわかる。
とりわけ「感謝」、「喜怒哀楽」、「目標」など、形の表れないもの、自分で意識できないことなどを読み説いている。

<もっと簡単な法話>
「法話」と一括りにしても簡単なものから、難しいものまである。
自らの感情、先祖への供養など、時、お経などについての法話を紹介している。

「法話」というと取っつきにくい印象があるが、絵もあって分かりやすく、さらにその絵も相まって暖かみが増幅しているような気がした。

ジャズに生きた女たち

ジャズに生きた女たち (平凡社新書) ジャズに生きた女たち (平凡社新書)
中川 ヨウ

平凡社  2008-01
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アメリカで生まれたジャズであるが、ジャズの世界は「男社会」と呼ばれても仕方のないほど男性が活躍している世界である。
しかしその中でも女性も少数ながら女性は活躍しており、男性の中で大輪の花を咲かせる活躍を見せた。本書はジャズの世界で活躍した女性を8人取り上げている。

第1章「サッチモにジャズを教えた女性」
彼女はジャズの世界では草分け的存在出会った「ルイ・アームストロング」の妻である。彼女もジャズシンガーであり、1920年代にジャズを通じてルイ・アームストロングと知り合った。後に夫婦になってもジャズへの情熱は冷めやまず夫婦の中はジャズの色に染まっていた。そしてアームストロングがなくなったわずか1ヶ月後、後を追うようにこの世を去った。

第2章「ブルーズの女帝」
ジャズの中でも叙情的なところで輝きを放つ「ブルース」というジャンルがある。それを大きくしたのはベッシー・スミスである。「ブルースの女帝」という異名を自他共に呼ばれていた。

第3章「ビッグバンドからビ・バップの温床へ」
歌やサックス、コントラバス、トロンボーン、トランペット、そしてピアノとジャズで使う楽器が様々である。その中でもピアノは独特のリズムを操り「ジャズ」という世界に引き込ませてくれる。ピアノを駆使してビッグバンド、スウィング、そしてビ・バップと渡り歩いた女性、メアリー・ルー・ウィリアムスについて取り上げている。

第4章「レディ・ディの足跡」
第5章「奇妙な果実の嘘」
ジャズに生きた女性の中でもっともかけてはならない人物、彼女の名はビリー・ホリデイである。その中でも名曲として上げられるのが「奇妙な果実」、私もこれを聞いたことがあるのだが、どことなく寂しい印象があるのだが、その中で喜怒哀楽が出ているような感じだった。

第6章「ファースト・レディ・オブ・ソング」
ジャズシンガーの中でも、豊かさと喜びをもっとも表現した女性はエラ・ツイッツジェラルドである。オーケストラをバックにジャズを歌うと言うスタイルを取り入れたのも彼女が始まりである。

第7章「ビ・バップを擁護した男爵夫人」
ビ・バップが栄えたのは1940年代、ちょうど第二時世界大戦のまっただ中だった。その中心にいたのがチャーリー・パーカーであるが、1955年に急死した。戦後間もない頃はアメリカでは人種差別が問題に上げられる前であり、それどころかチャーリー・パーカーの死を誹謗中傷のごとくあげつらった新聞もあったのだという。
その屈辱から救い、そしてチャーリー・パーカーらビ・バップで活躍をたたえ、支え続けた人物を取り上げている。

第8章「ジョン・コルトレーンの遺志をついで」
ジョン・コルトレーンもジャズの世界では代表的な人物である。その妻であるアリス・コルトレーンについてを本章で取り上げている。

第9章「“日本人のジャズ”の自覚と追求」
日本でジャズが聞けるようになったのは1920年代のことである。そのときは「大正ロマン」と同じくして、日本における「ロマン」の文化と呼ばれた時代であった。アメリカやイギリスの歌も出てきたのもこの時代であるが、アメリカやイギリスとの中が嫌悪になったとき、軍部による取り締まりもあり聞くことができなかった。やがて戦争が終わると再びジャズなどの音楽が隆盛し始めた。
本章では日本における「ジャズ」を形成づけた女性、穐吉敏子を取り上げている。グラミー賞に14回もノミネートされ、1999年には日本人として初めて「ジャズの殿堂」入りも果たした。

ジャズの世界の中で生きた女性たちを取り上げた一冊であるが、その中で聞いたことのない人物や作品もあった。今度は是非、本書で取り上げた曲も聴いてみようと思う。

脳と性と能力

脳と性と能力 (集英社新書) 脳と性と能力 (集英社新書)
カトリーヌ・ヴィダル ドロテ・ブノワ=ブロウエズ 金子 ゆき子

集英社  2007-06-15
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「男性は女性の気持ちは分からない」
その逆もあるという。元々男女の傾向も違ってきており、女性はどちらかというと共生、男性は競争と言った言葉がよく似合う。
先週の水曜日に「ひみつの学校」という勉強会に参加したのだが、そこでは「感性トレンド」ばかりではなく、男性と女性の脳の違いについて取り上げられていた。
男性と女性の脳の違いを一慨であれば、定義づけられるものの、男性も女性も性格は様々であり、決めつけるのも非常に難しい。
とはいえ男性と女性の脳はいったい何なのか、どのような能力が備わっているのか、本書は「神経社会学」という聞き慣れない学問で考察を行っている。

第一章「男女間の争いにおける脳」
本書の問題提起は
「男女の間には知的能力や感情など、はっきりしたものははあるだろうか」
である。肉体的な違いは個人差はあるもののだいたいはっきりとしている。しかし中身、内なる感情はというと、たとえば「男勝りの女性」もいれば「女々しい男性」もいる。はっきりとした伏線は果たして張れるのかと考えると難しい。

第二章「違いを探せ」
先ほど書いたセミナーでも、本章でも取り上げられているが、男性と女性の脳の作られ方の違いとしてあるのが「脳梁」の器官がある。その太さの違いによるものが男性と女性の脳の違いになるのではないかという説である。
女性がおしゃべりの傾向にあるのも脳梁が太いからと言われており、太い脳梁によって、思っていることや感じたことが言語になりやすいからと言われている。

第三章「経験が脳をつくるとき」
様々なところで言われているが脳の形成は19歳まで成長するが、20歳を境に脳細胞が減少しはじめ、脳が衰えるとされている。しかし酒やタバコ、薬物などを未成年の時から服用すると、年齢に関係なく脳は衰えるとも言われている。
しかし成人になっても脳の刺激によって成長できると言われている。たとえば川島隆太教授の「脳トレ」もその一つである。

第四章「遺伝子とホルモンと性別」
では男性と女性の脳の違いは遺伝子やホルモンからきているのだろうかという疑問にはいるのだが、遺伝子が決まる「染色体」から性別や脳の傾向は決められないのだという。

第五章「情動と知性はホルモンの支配下に?」
男性が適するもの、女性が適するものも違ってきており、男性は細かい計算や明確なものが好む傾向にあり、女性はどちらかというと全体の空間、より物事を広くとらえられることを得意としている。
ほかにも女性には男性にはない「女の勘」や「母性本能」があると言われているが直感の鋭い、もしくは広くとらえられると言うところに影響しているのではないかと思う。

第六章「行動にどのような進化の刻印が押されているのか?」
男女の違い、それによって男尊女卑の社会が形成されていったのは史実としてある。しかしこの言葉にも語弊があり、韓国の宗教と経国大典を引き合いに出すが、男尊女卑の社会にいた中でも、儒教による母のあり方や存在について述べられている。女性は社会のなかでぞんざいに扱われているわけではないということがわかる。

第七章「性の混乱」
脳の働きの男女の傾向として様々な結論があるのだが、本章では様々な説に関しての批判について書かれている。

第八章「<神経社会学>へ?」
あまり聞き慣れない学問である。
しかし男性の女性の神経の違い、もしくは神経細胞の違いによって社会が大きく変わること、もしくは今まで精神医学でも解明できなかったところが解明できる可能性はある。社会学の範疇として新たな学問が開けるのかもしれない。

男性と女性の脳の違いはおそらく「永遠の課題」の一つなのかもしれない。というのは男性・女性と分けたとしてもその中で性格も思考も嗜好もそれぞれ違い、脳の働きも違ってくるのである。
しかし「神経社会学」がどのような学問か、そしてその可能性がよくわかる一冊であった。

サバイバル時代の海外旅行術

サバイバル時代の海外旅行術 (光文社新書) サバイバル時代の海外旅行術 (光文社新書)
高城剛

光文社  2009-08-18
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日本は「観光立国」を掲げ、「観光庁」を設置するなど観光にまつわる施策を行ってきた。しかし現在、日本への外国人旅行者数は2006年現在、世界で30位という位置にいる、逆に日本人が海外への旅行者数も16位と低迷している。その背景として「格差」「貧困」、「リーマン・ショック」などの外的要因、海外へ行く欲求がないという内的要因が挙げられる。
先月、ダライ・ラマ14世猊下が「日本の若者は海外にいくべき」という提言がなされたばかりである。しかし私たちの世代は日本にとどまる意識が強く、ハーバード大学の日本人入学者数も今年度は0となってしまった。
本当の意味で「小さく縮こまってしまった」日本人となってしまった。本書はそのような時代においてどのように海外旅行を楽しめばよいのかについて、世界中を渡り歩き、そして現在バルセロナを拠点に世界中を旅してる著者が提唱している。

第1章「海外と日本の旅行ガイド事情」
「"ノマド"こそ人間本来の姿」
これは「どこでもオフィス仕事術」という本でも取り上げたが「遊牧民」のことを言っているが、本書ではこの「ノマド」こそ人間本来の姿であるという。
私もそのことはその通りだと思っており、最近「ノマド・ワーキング」という言葉が出始めているのもそのためであると考える。
さて、海外・国内問わず「旅行」をする場合に「旅行ガイド」を買う人も多いことだろうが、ここでは海外旅行についてスポットを当ててみると、内容が非常に薄く、それに現地の情報について深く突き詰めていないとして期している。とりわけ著者が拠点にしているバルセロナに関しては舌鋒が鋭かった。

第2章「21世紀のニュー・トラベルスタイル」
ここではたくさんの国に回るモデルから、国々を楽しむためにレストランやロックフェスティバル、さらにお祭りなどの情報も掲載している。旅行ガイドはあまり呼んだことはないのだが、これまでお祭りに関して詳しく書かれているのもあるが、ロックフェスに関してはどこの旅行ガイドも取り上げられていない。
それだけに世界中のロックフェスを回りにいくということで本書を片手に世界中を旅すると言うのも面白味の一つとしてある。

第3章「CIAのサイトから情報収集は始まる」
いざ海外旅行をしようと考え、その国の情報を得るためにはどうしたらよいのか、と言うことを紹介している。日本人なので観光庁や外務省のページなどに頼りがちであるが、観光についての情報はあまり詳しくなく、むしろ簡単な情報しかないという。
経済や観光に関する情報がほしいときに不便になってしまう。そこで著者がおすすめしているのはCIAのサイトである。国家の情報を一見に管理しているCIAという印象が強いが、その得た情報をサイトを見ている人に有益な情報を提供する役割があるという。しかも観光にまつわる情報も詳しいので海外旅行前の情報収集にももってこいであるという。

第4章「旅のナビゲーターとしての携帯電話」
日本の携帯電話と海外の携帯電話の違い、さらに日本と海外のiPhoneの違いについて説明している。日本の携帯電話は便利であるが、いざそれを海外で使うと驚くほどの料金となってしまう。実際にある歌手はそれを嘆いたとかいないとか。
海外の携帯電話・iPhoneはたいがいSIMフリーであり、SIMロックがかかっている国は日本と韓国くらいであるという。
海外で連絡をする際にまず空港に着いたら「プリペイド携帯電話」と「SIMカード」を買うというのをお勧めしているという。海外での重要な連絡手段を担っているので強く進めているそうである。

第5章「旅の達人の七つ道具とパッキング術」
本書のタイトルには「サバイバル」と銘打っている。実際海外ではなにが起こるのかわからない。そこで海外旅行を有意義なものにするための道具を紹介している。

私が日本以外の国に行ったことは1回しかない。高校3年になる頃に吹奏楽部の演奏旅行でカナダに行ったくらいである。海外旅行は前々から興味を持っており、ヨーロッパなど回ってみたいという願望はある。しかしなにから手を着けなければいけないのかよくわからなかった。本書は情報収集を始め、道具に至るまで事細かに教えてくれる。この本を糧に海外へ・・・その前にパスポートを申請しなければいけないか。

メールアドレス変更のお知らせ

いつも「蔵前トラックⅡ」をご覧いただきましてありがとうございます。

今回はメールアドレス変更によるお知らせです。

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新しいアドレスはこちらです。

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(注:★を@に変換をお願いいたします)

お手数をおかけいたしますが、アドレス帳等のメールアドレスの変更をお願いいたします。

尚、9月30日までの期間は、新旧二つのメールアドレスどちらでも受信可能な状態になっております。

「蔵前トラックⅡ」管理人:蔵前

検索は、するな。

検索は、するな。 検索は、するな。
安田 佳生

サンマーク出版  2009-04-13
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インターネットの隆盛により、Googleなどの検索エンジンが台頭してきた。辞書のみならず、ありとあらゆる情報を簡単に得ることができるようになった。
しかし、そのことによって大学のレポートのコピペが急増したという話もある。最近ではそのコピペを見破るソフトウェアが開発されたことで話題となった。
確かにインターネットからのコピペは避けるべきであるが、インターネットが誕生する以前から書物を写し書きが蔓延っていたことを考えると、根本的な解決となるかというと首を傾げてしまう。
本書は検索に頼らず、自ら考える重要性、そして検索委譲の思考力をつける為の一冊である。

Part1「すべては脳みそから始まる」
「脳」は世界的にも研究されているが、まだ解明されていないところが多い。
可能性が未知数といえる「脳」をどのように使うのかが鍵となる。
しかし、本書は脳科学に関する本ではないことだけは断りを入れておく。あくまで本書は「仕事の姿勢」や「仕事の思考」をどのように切り替えるかと言うのを説いている。
最近では効率よく仕事をすると言うことを説いたものはあるが、今回はどれだけ深く考えるか、どれだけ広く考えるかにかかっている。

Part2「自分の頭で考える」
検索エンジンにできないこと、それは「自分の頭で考える」ことにある。ここでは将棋棋士やプロ野球選手などを引き合いに出しながら、考えることの重要性を説いている。思考のスキルを上げる特訓としては、これまでやってきたミスや失敗の原因を探り、そこからどのようにやればよいのかという対策やフィードバックによってミスや失敗が成長への大きな糧となる。

Part3「温泉はいらない、マグマが出るまで掘れ」
「アイデアは温泉のようなもの」であるという。
かつてアイデアに関する本をいくつか呼んだことはあるのだが、それぞれ違う。「既存のものとのユニークな組み合わせ」と定義づけるものもあった。
どちらにせよ新しい考え方やもの、ことそのものを「アイデア」と呼ばれる。
さてそのアイデアを生み出すために、さらに思考の限界から掘り下げる、温泉も火山のマグマによって作られているので、マグマが出るまで行くことが大切であるという。

Part4「伝える極意 感じさせるセンス」
ここでは「考える」ところからはずれて感情やコミュニケーションと言ったいわゆる「論理」とはかけ離れた所についてである。

Part5「「好き」が決める、世界の行方」
自分の好きを重要性を説いている章であるが、本章の冒頭には会社が倒産の危機にあったエピソードについて赤裸々に書かれている。原因は本書を読んでほしいのだが、少なくとも利益や業績が低迷したわけではないことは言える。会社はいつでも「倒産の危機」ということがいつでも背後にまとわりついている。それに直面をしたときどのように感じたのか、部下である社員がどのような支えになったのかと言うのがよくわかる。「会社の人」でもなく、「戦友」でもあり、「仲間」であると言うことを感じたところであった。

検索でできないこと、それは「自らの頭で考える」ことにある。ただ「考え方」は人それぞれであり、方法もバラバラである。禅問答のように頭を抱えながら考える人もいれば、私のように歩きながら、もしくはノートや紙に書きながら考える人もいる。方法は違えど「考える」ことに代わりはない。
本書は考えることの重要性とは何か、と言うのを教えてくれる一冊である。

日本を楽しくするブレスト会議30 感想

昨日は「日本を楽しくするブレスト会議30」に参加致しました。

「日本を楽しくするブレスト」は過去5回、クローズド中たちで行われ、今回は30名、5グループに分かれて「楽しいこと」「やりたいこと」「日本をよくするためにやること」などを列挙し、そのグループ内でブレストを行うという形でした。

過去5回は、twitterをはじめ、知り合いのsugiyuzuさんtravelbookcafeさんのブログで知りました。

興味もあり、かつ今回はそのtravelbookcafeさんのお誘いもあって参加。

今回のファシリテーターは横田尚哉さんでした。

過去4回の経緯と、今回「ブレスト」を行うねらいを説明し、実際に「楽しい」こと、「アヒルシステム」、これからのこの会についてブレストを行いました。

50分2セットでブレストが行われましたが、50分の中で色々な意見やアイデアが出てきたばかりではなく、自ら「楽しい」と言うことを見直すことができた良い機会だったと思います。

今後もこの会があったら是非参加したいと思いますし、これからも「楽しい」についてどんどん見いだしていきたいと思います。

ファシリテーターの横田さん、この会を運営された皆様、同じグループでブレスとしてくださった皆様、名刺交換をしてくださった皆様、本当にありがとうございました!!

【ひみつの学校】インタビュー調査のススメ 感想

昨日は美崎栄一郎さん主催の「ひみつの学校」に参加いたしました。

今回のテーマは「インタビュー調査」

「インタビュー」と言うと雑誌で歌手や俳優といった芸能人を聞き手が相手の意見を引き出すと言うようなモノのように思えますが、

「インタビュー調査」は商品開発、もしくは販売促進の材料として、お客さまにインタビューして「生の声」を聞く、と言うのが狙いです。

今回は「インタビュー調査」の企画~事前準備~インタビュー~分析~戦略立案をインタビューのプロではなく、実務者としてどのように「インタビュー」を行えばいいのかについてインタビュー調査のプロの福井遥子さん牛堂雅文さんの2人が登壇されました。

ちなみに福井さんは今年この本を出版されました。

インタビュー調査の手法だけではなく、会社によって調査の行われ方の違いや、調査で得たデータの扱いの違いについても学ぶことができました。(当然「ひみつ」です。。。)

今回この会を主催した美崎さん、講師の 福井さん、牛堂さん、そして 名刺交換をしてくださった皆様、本当にありがとうございました!!

究極の2択! 夏の電車、ガマンできるのは?


ブログネタ: 究極の2択! 夏の電車、ガマンできるのは?参加数拍手

まだまだ暑い夏ですが、今回のネタは「究極の2択! 夏の電車、ガマンできるのは?」と言うモノです。選択肢はと言うと

・クーラーはあるが満員

・クーラーは無いが座ることができる

というもの。

通勤はいつも満員電車に揺られてなので、断然

・クーラーは無いが座ることができる

が良いです。クーラーが無い分、汗や暑さでノックアウトしそうですが…。

皆さんはどっちでしょうか?

勝利は10%から積み上げる

勝利は10%から積み上げる 勝利は10%から積み上げる
張栩

朝日新聞出版  2010-02-05
売り上げランキング : 114426

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かつて囲碁の最強棋士と呼ばれた人物として、本因坊秀策や高川格、藤沢秀行や坂田栄男、趙治勲や小林光一が挙げられた。そして現在、最強棋士を挙げるとすると張栩がいの一番に挙げられる。囲碁界史上初の五冠王、史上2人目のグランドスラム達成をしている。
本書は張栩氏が積み上げてきた「勝負哲学」を、生い立ちとともに取り上げた一冊である。

1章「読みと感覚」
本書の序章は長く、昨年の名人戦で新進気鋭の棋士、井山裕太に敗れた時の状況、来日する前後の心境について書かれている。
そして本章では張栩氏の囲碁で手を打つ場合の基礎的な考え方について述べられている。

・「常に最善手を求める」(p.30より)
・「いい加減な碁は打たない」(p.47より)

これを見ていくと、義父である小林光一と似ているような気がした。

2章「勝利は10%から積み上げる」
本書のタイトルにもなっている「10%」、これはいったい何なのか。これは囲碁で着手する(碁を打つ)、それも勝利に結びつく手を打ち続けることにより、勝利をより確実なものにするのだという。着手するごとに10%の勝利の可能性を生み出すことができるので、「10%から積み上げる」ということを言っている。

3章「勝ちきる力」
「あたりまえのことをあたりまえにやる」
一般的には簡単なことかもしれないが、それを考えているのと、実際に行うのとでは雲泥の差がある。それ以前に「あたりまえなことをあたりまえにやる」ことこそ、実は難しいのかもしれない。
張栩氏のようにタイトル戦をはじめ様々な棋戦で勝利を収めている人にとっては「勝って当たり前」という言葉がまとわりつく。それが続くことにより、その言葉が「重荷」となってくる。しかしそれにもめげず続けていくことこそ、大きな力となる。

4章「効率を考える」
囲碁の対戦にはたいていの場合「持ち時間」がある。短くて数10分〜1時間半、タイトル戦になると7時間や8時間も設けられている。張栩氏はその持ち時間をどのように使うのかについても語っている。私たちのようなサラリーマンでも「時間」といったことを意識するが、囲碁や将棋の棋士の中には前半に持ち時間を湯水のごとく使う人もいると考えると、斬新のように思える。

5章「勝利の流れをつかむ」
いわゆる「対局観」と呼ばれる所である。自らのミスと向き合う、形勢を見極める、ライバルを持つなどが挙げられるが、ここでは初めて挑んだ7番勝負(2002年本因坊戦)や窮地に立たされた時など自ら思い出に残る戦いも例に出している。

6章「支えられてきた道」
人は一人で生きていくことができない。様々な人に支えられながら成長している。張栩氏は小さい頃に台湾から来日し、師匠の林海峰氏を始め、多くの人たちみ支えられたことへの感謝の意を示している。
そして日本囲碁界の現状についても述べている。これは5年前に出版された故・藤沢秀行氏の「野垂れ死に」という本にも指摘されているが、今でも韓国や中国と比べて日本は遅れをとっている。ただ一つだけ違いがあるとしたら、藤沢氏の指摘していた時代は、日本が強かったため、周りはそれほど危機感を感じていなかった。今となっては国際棋戦でも勝てない状況にあるため、危機感は強まっているという所であろう。

現在「日本最強の囲碁棋士」と呼ばれる張栩氏の反省と考え方といったところを、学べる本であるが、畑違いの人たちにも学べるところはある。たとえば対局観、感謝の心、時間配分など学べる要素は多い。

【ひみつの学校】「感性トレンド」で未来を切り拓け!! 感想

昨日は美崎栄一郎さん主催の「ひみつの学校」に参加いたしました。

今回のテーマは「感性トレンド」

感性トレンドとは

「人の感性の方向が、ある方向に傾いた後、それとは真反対の方向に傾くことが生みだすトレンドに関する仮説」

だそうです。人間の心理だけではなく、脳の働き方からキャッチコピーに至るまで幅広く語っていただける内容です。

今回はこの「感性トレンド」のスペシャリストである、(株)感性リサーチ研究所の客員研究員で、感性アナリストの手塚祐基さんが登壇されました。

主に内容を大きく3つに分けると、

・「男性脳」「女性脳」の違いは?

・「キャッチコピー」のひみつ

・「流行の法則」

でした。

2時間の講演でしたが、男性と女性の違いやキャッチコピーなど、今までは様々な仕組みや特徴と言った所にフォーカスされていましたが、今回は「感性」の観点から切り込んでいるので、非常に斬新で、聞いている私もどんどん「感性ワールド」に引き込まれていきました。

それだけではなく、新たなパラダイムシフトに向けて何を注目したら良いのかも聞くことができたので、これからどのようなことを行うのかを考え、行動する糧にもなりました。

今回この会を主催した美崎さん、講師の手塚さん、そして 名刺交換をしてくださった皆様、本当にありがとうございました!!

28歳貯金ゼロから考えるお金のこと

28歳貯金ゼロから考えるお金のこと 28歳貯金ゼロから考えるお金のこと
田口 智隆

中経出版  2009-02-26
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「失われた10年」を学生時代の中で生きた人たち、私たちの世代は雇用の安定や堅実な貯金について望む傾向にあるという。しかし、ただ銀行に預金をしていただけで本当によいのだろうか、確かに不安定な時代だから堅実に生きたいという願望はあるかもしれないが、その時代だからでこそ、「お金」のことを学ぶ必要があると私は考える。
本書は「28歳から〜」とあるが、それに満たない年齢の人でも「お金」のことについて学ぶことのできる一冊である。

1章「お金について本気出して考えてみる」
本章の冒頭には「ピンチはチャンス」とある。
著者は大学の頃に塾講師のアルバイトをはじめ、大学を中退してもその仕事を続けていった。収入のほとんどは仲間との飲みに消え、さらに休日にはギャンブルを行ったことによって、お金が貯まらなかったという。その後自己破産寸前の所まで行ったが、本や投資との出会いによってたちがあがり、現在は投資のコンサルタントを行っている。本書のタイトルである「28歳」の頃はまさに「崖っぷち」を地でいく人だっただけに、同じ状況にいる人たちを見過ごすわけには行かない。その思いから本書のタイトルになったのかもしれない。
本章では資産形成を行うための入り口として、資産形成の在り方、支出の減らし方について書かれている。

2章「人生の財政会議を開け」
本書は投資や資産形成をねらいにしているのだが、そのためにはまず「目的」と「目標」を持つことにある。それを持たなくなってしまうと「投資」そのものが生業となってしまい、泥沼のように投資を続け、挙げ句の果てには自己破産となりかねない。
そのためにはまず「いつまでにどのくらいのお金が必要か」「それを達成するためにかかる経費はいくらか」を問いかける必要がある。
そして現在の財政状況を洗い出し、無駄と思えるものをカットするのだが、あまりやりすぎてはいけない。節約と思っていても、周りから「ケチ」と思われ、それが心にも表れてしまうからである。

3章「習うより慣れろ!まずは実践、投資デビュー」
投資は勉強するに越したことはないのだが、まずどのようなものなのかを体で覚える必要がある。そのためにまず実際に投資を「実践してみる」ことが大切である。
しかし、証券口座を作るには証券会社に行かなければいけないという方もいるようだが、最近では「ネット証券」というのがあり、証券会社に行かなくても口座をつくることができる。ちなみに私も証券口座を持っているが、ネット証券で開設した。

4章「分散投資で、金持ちへの加速度アップ」
ある程度お金が貯まったら今度は分散投資など、投資をより戦略的に行う方法に入る。
ここでは「投資信託」を中心に取り上げている。私が証券口座を開設したときに、最初に投資したのが「投資信託」である。初心者でも安心と言えるが、投資信託の中身についてある程度わかっていないと痛い目に遭う。

5章「30代の大問題 家を買うのか、投資をするのか?」
30代になると結婚や出産といったイベントを控える人が多くなる、最近では「晩婚化」も進んでいるためなおさらである。
しかし「お金のストレスフリー」となるまでは我慢するべきだと著者は主張している。せっかく積み上げたお金をマイホームだけで崩しかねないからである。

6章「もう、お金のために働かない」
私の周りにも「お金を稼ぐために働いている」「生活のために働いている」という声をよく聞く。「今の時代だから仕方ない」という考えもあるようだが、だからでこそこの状態を抜け出す考えと勇気、覚悟が必要なのではないかと思う。

最初にも書いたのだが、本書のタイトルは「28歳」となっているが、資産形成を考えているのであれば是非手にとった方が良いと思う。これまでずっとお金のことについて学ばなくても良い時代があったのだが、今はそうではない。「お金」のことについて本気で勉強をする時代が来たのではないだろうか。

甦るリヴァイアサン

甦るリヴァイアサン (講談社選書メチエ) 甦るリヴァイアサン (講談社選書メチエ)
梅田 百合香

講談社  2010-06-11
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「リヴァイアサン」はホップズの名著の一つであり、ドイツの名宰相であるビスマルクがもっとも影響を受けた本として有名である。ホップズは他に「万人の万人に対する戦争」もある。
本書はあくまで「リヴァイアサン」を中心にホップズの思想によって社会はどのように変化をしていったのか、そしてホップズ以前の思想とホップズの思想との違いなどについて考察を行っている。

第一部「ホップズの近代性とその意義」
第一章「世界観の転換―ピューリタン革命と「神の王国」論」
ホップズが「リヴァイアサン」を著したのは1651年、それ以前には「市民論」や「法の原理」も出しているが、「リヴァイアサン」の印象が強く、あまり浸透していない。
「ピューリタン(清教徒)革命」が起こったのは1642年、リヴァイアサンが出る前、というよりちょうど「市民論」が出てきた頃に起こっている。
ピューリタン革命前後では、宗教(特にカトリック)と政治がいがみ合っていた時代であり、「リヴァイアサン」字体もカトリックに対する批判も盛り込まれている。

第二章「社会契約論―自然法と自然権」
「社会契約論」と考えるとロック、モンテスキュー、ルソーが挙げられるが、それ以前にホップズの存在も忘れてはならない。
ただ後に語られるルソーなどの「社会契約論」との違いは、ルソーらは「国民」らに権利があるのだが、ホップズは「政治」を統括するものに絶対的な権利を有すると主張している。つまりこれまでカトリックの絶対的権威を批判し、政治的な権威者に権利を委譲すべきであるという。ルソー等の考えと対立するようなものであるが、ホップズがいた時代はカトリックと政治の対立が浮き彫りとなっていただけに、社会契約論の源流としてこのように語られるのだろう。

第三章「軍事論―戦争拒否の自由と国家防衛義務」
軍事に関する論述は、古代ギリシャ哲学の頃から主張されてきているが、ここでは「戦争拒否の自由」が主立った考えとして挙げられる。

第四章「国際関係論―自然法を諸国民の法」
副題にもあるとおり「自然法」と「諸国民の法」の違いについて考察を行っている。
それぞれの特性について挙げてみると、「自然法」は理性的なところを指示をする、つまり「人として」の倫理や常識を守るべきところを法律として名文化したものである。
「諸国民の法」は「諸国」と書かれているとおり、他国との関係において最低限守るべき法律、つまり「国際法」に当たるものである。

第二部「ホップズと近代批判者」
第五章「ホップズとアレント―必然と自由、義務と愛」
第二部ではホップズの思想を近代の哲学者はどのように批判をしたのかについて、アレント、レオ・シュトラウス、ネグリ=ハートを挙げている。
本章ではアレントの批判について取り上げられている。アレントは第二次世界大戦前後に活躍した思想家であるため、ホップズの思想をナチスのホロコーストのことについても比較を行っている。

第六章「ホップズとレオ・シュトラウス―政治哲学と道徳的基礎」
レオ・シュトラウスはドイツのユダヤ人家庭で生まれた。アレントと同じようにドイツで生まれ、アメリカで亡命した経験から面識はあったのだという。
レオ・シュトラウスが展開している批判は「自然権」であり、この「自然権」の在り方が近代の在り方に必要なことであり、道徳的なことの基礎になるのだという。

第七章「ホップズとネグリ=ハート―国民国家と<帝国>」
アントニオ・ネグリとマイケル・ハートの2人の思想家によるホップズ
ネグリの思想は簡単にいうと「共産主義」であり、イタリアでイタリア首相の誘拐暗殺事件の嫌疑にかけられ逮捕・収監された経歴をもつ。
一方のハートはネグリに師事しながらも、2000年に「<帝国>」を出版し、世界的なベストセラーとなった。
ネグリ=ハートが展開しているホップズ批判は主に「主権」のことに関してである。

ホップズの思想は後の社会契約論に大きな影響を受けたばかりではなく、今日の国家論や法律といったところにも通ずるところがあるということがわかったが、国家権力や「万人の万人に対する闘争状態」など、本書を持つねらいが見えてこなかった所が残念に思える。

ケータイ小説は文学か

ケータイ小説は文学か (ちくまプリマー新書) ケータイ小説は文学か (ちくまプリマー新書)
石原 千秋

筑摩書房  2008-06
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ITジャーナリストの佐々木俊尚氏が書かれた「ケータイ小説家―憧れの作家10人が初めて語る“自分”」を今年の春に読んでそこから「ケータイ小説」に興味を持ち始めた。
あれから数冊ケータイ小説を読んだのだが、リアリティがあまりにも強すぎる作品ばかりだった様に思える。現在でも本書のタイトルである「ケータイ小説は文学か」の議論は絶えないが、「ケータイ小説」を読む前と読んだ後の考えは大きく変わった。
読む前は稚拙な文章でとても文学とは思えないというのが考えにはあったのだが、読んだ後ではれっきと「文学」として成り立つと考える。しかし既存の文芸作品の「文学」としてではなく、「ケータイ小説」という新たな「文学」という位置づけとしてである。
本書もあくまで「ケータイは文学である」と仮定してどのような文学として位置づけられるか、もしも「文学」としたらどのような特徴を持っているのかについて考察を行っている。

1.「ケータイ小説と文学」
「ケータイ小説」は簡単に言えば「携帯電話で読むための小説」であり、何もリアリティあふれる物、もしくは女子高生などの若者向けの文学作品という括りではなかった。新しい時代小説やSF小説が携帯電話で読める物であれば「ケータイ小説」と言えるのだが、今となっては一つの文学として「ケータイ小説」という括りとなった。
「ケータイ小説」が出始めた頃は「携帯電話」で読むのが主流といわれてきたが、「Deep Love」が紙媒体で発売されてからは紙媒体が中心となっていってからはもはや「携帯電話」で読むことだけが、「ケータイ小説」では無くなってしまった。

2.「ケータイ小説とリアリティー」
「ケータイ小説」は著者、もしくはその周りの人の実体験をそのままに書いたり、もしくはそれを基にしてフィクション形式にした物である。そのためかリアリティーが非常に強く、あたかもその場にいるかのような錯覚に陥ってしまう。「ケータイ小説」が誕生したのも私が高校生の時だったのでなおさらその感覚が強く残ってしまう。

3.「「新しい国語教科書」のモラル?」
「国語」としてのモラルを語る前に、私の高校時代について少し書いておきたい。私の高校では国語の授業に入る前に読書時間を約10分とっている。その中で様々な本を読んで、読破したら感想を書いて提出するものであるが、その中で「Deep Love」といったケータイ小説や「世界の中心で愛を叫ぶ」が多かった印象があった。他にも夏休みには読書感想文があり、取り上げる物もそれが多かった。ちなみに私は一貫して課題図書しか取り上げなかった。課題図書におもしろい物があったためである。
私事はこれまでにしておいて、「ケータイ小説」の誕生により新たな文学のカテゴリーが誕生したと言える。しかし国語の教科書に載せられるかと言うと、ほぼ確実に「No」を突きつけられるだろう。
理由は簡単でいじめ、レイプなどバイオレンス、かつ性的な表現が教科書を編纂する人たちに相容れられないと考える。実際に古典作品でも「好色一代男」や「南総里見八犬伝」があまり取り上げられていないからである。

4.「何が少女をそうさせたのか」
「ケータイ小説」の主人公の多くは女子中学・高校生である。実体験を基にしたフィクションというのは先に言及したが、本章では「第二次ケータイ小説ブーム」の火付け役となったChacoの「天使がくれたもの」を題材として「素直になれなかった事」、ケータイ小説によって描かれる「好き」の表現について考察を行っている。
実体験を基に書いてあるのだが、本章を読んでいくうちに「本当にそんな体験をしたのか?」という疑問さえ思ってしまう。しかし「私が想像できない体験をしてきた」からでこそ、「ケータイ小説」としての魅力も、少女の微細な表現も、引き込まれてしまうのかもしれない。

5.「男たちの中の少女」
ここでは美嘉の「恋空」を中心に男性中心社会(ホモ・ソーシャル)の中での恋愛模様について考察を行っている。
「恋空」を中心にといったが、参考資料として村上春樹の「風の歌を聴け」や韓流ブームの火付け役となった「冬のソナタ」も例に出している。著者は「冬のソナタ」の大ファンで気に入っているシーンは数十回観ているほどの筋金入りである。
「ホモ・ソーシャル」は簡単に言えば「女性蔑視」、この「恋空」も主人公や周りの女友達がレイプされ、妊娠するといったものが盛り込まれている。

6.「ポスト=ポスト・モダンとしてのケータイ小説」
「ケータイ小説」は確かに今までとは違う新しい「文学」を誕生させたといっても過言ではない。しかしその「ケータイ小説」は「性の軽さ」ということで非難の標的となっている事も事実として挙げられる。
ただ、読んでいくうちにふとした疑問点が見つかった。今から8年前に芥川賞で最年少受賞として名を馳せた綿矢りさの「蹴りたい背中」や同時に芥川賞を受賞した金原ひとみの「蛇にピアス」も「ケータイ小説」ではないが、主人公は女子高生であり、表現も「ケータイ小説」ではないがそれに近い物があった様に思えた。それらと「ケータイ小説」の違いとはいったい何なのだろうか。もう少し考察してみてもいいかもしれないと思った。

最初にも書いたとおり「ケータイ小説」は新しい「文学」であると私は思う。ただ今回は読んでいくうちに少し前にも書いたが、「蹴りたい背中」や「蛇にピアス」、さらには「世界の中心で愛を叫ぶ」のように既存の文学でも「ケータイ小説」に似た表現が使われている。その違いとはいったい何なのかの疑問点が見つかった。それに関してはおいおい出てくるかもしれない(もしかしたら出ているかもしれないか)。

問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門

問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門 問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門
横田 尚哉

ディスカヴァー・トゥエンティワン  2010-08-11
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一昨年の夏に「ワンランク上の問題解決の技術《実践編》」が発売された。著者の横田氏の処女作である。私の中ではもっとも重要な位置にいる一冊で、この本がきっかけで考え方が変わっただけではなく、セミナーや勉強会に参加するようになったきっかけにもなった。
本書の著者である横田氏は改善士として、3月にTBS系列で放送されている、人間ドキュメンタリー番組「情熱大陸」に出演し、翌月にはファンクショナル・アプローチを民間企業に伝えることを目的とした会社を設立した。「ファンクショナル・アプローチ」によって道を切り拓いた第一人者といえる。
横田氏の続編はまだかなと考えてはや約2年だが、ついに続編が出たということでうれしく思う。続編はファンクショナル・アプローチを身近なところから読み解いていくことを中心とした入門編に当たる。
「ファンクショナル・アプローチ」とはいったい何なのかという人もいるかもしれないが、ありとあらゆる物を「機能的」に考える手法であり、キーフレーズは「何のため?」「誰のため?」である。

1.「タウン編」
職場や自分の家の外を出ると、広告の看板など様々な発見がある。同時にウォーキングをする事によって考える力が増幅することができ、新たなアイデアを出す事もできる。
また「ファンクショナル・アプローチ」をするのでも格好の場所といえる。
本書はその中から「点字ブロック」「カフェ」「ウォークマン」「通勤」を取り上げている。
「点字ブロック」は前書、横田氏のブログ、「情熱大陸」で度々取り上げられた。元々建築のコンサルタントを行っており、最大2000億円のコスト削減に成功したことからきている。ここでは視覚障害者のためになっていない残念な点字ブロックとファンクショナルな点字ブロックにについて紹介している。
「カフェ」は今年の2月に友人の竹原健一氏が主催した「ワクワークショップ」の中で取り上げられている。カフェといっても最近では「スターバックス」「ドトール」「タリーズ」「ルノアール」「ベローチェ」などフランチャイズを挙げるだけでも枚挙に暇がない。しかしフランチャイズによってスタイルも違えば、客に与える物も違ってくる(あくまで店の雰囲気や癒しといったところあって、コーヒーの味までは言及していない)。

2.「オフィス編」
会社には様々な「矛盾」があり、その中で働いている。
最初にも書いたが、著者は建設で培ってきた「ファンクショナル・アプローチ」を民間企業に対して行うということで、会社を設立した。
本章ではその中での実際にコンサルを行った時のエピソードも交えながらオフィスにおける諸々について「ファンクショナル・アプローチ」で分析している。
主に「ハンコ」や「社内規程」、「マニュアル」、「ロゴマーク」「報・連・相」を取り上げている。

3.「プライベート編」
「ファンクショナル・アプローチ」は仕事やコスト削減といったところばかりではなく、私たちの生活にも直結する考え方である。
私も「ワンランク上の問題解決術」で様々な事を「ファンクショナル・アプローチ」で実践したが、その中でもプライベートでは新しく物を買うときや、物を整理するときにまるで呪文のように問いかける。
本章では「家電」「リビング」「資格」「FacebookとTwitter」「スポーツクラブ」を取り上げているが、中でも「FacebookとTwitter」が印象的だった。ブームとなっている「Twitter」や「Facebook」の違いはいったい何か、「Twitter」と「Facebook」はそれぞれ「何のために」あるのか、それに派生して「ブログ」や「mixi」は「何のために」あるのかについて考えることができる。私はいずれも持っているが、その中でいかに自分を伝えるか見直す良い機会となった。

4.「パブリック編」
「パブリック」というと大雑把な感じがするが、ここでは公共施設や道路、標識など「公共事業」と言われるものを分析している。もっとも会社を設立する前は「公共事業」を「ファンクショナル・アプローチ」で改善を行ってきた。それだけあって着眼点も鋭く、そして「なるほど」と思わせるような物ばかりであった。

横田氏は現在、民間企業に対して「ファンクショナル・アプローチ」でコンサルタントを行いながら、さらにその思考法について研究を行っている。「ファンクショナル・アプローチ」で社会、教育を改善し、30年後の子供たちを幸せにしたいということを様々な場で暑く語っている。
その社会にすべく「幸せにするブレスト」を過去4回行ってきた。今月の20日に30名のオープン形式でブレスト会議を行うという。私も参加する。

http://d.hatena.ne.jp/travelbookcafe/20100807/1281162500

キャッチコピー力の基本 ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック

キャッチコピー力の基本 ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック キャッチコピー力の基本 ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック
川上 徹也

日本実業出版社  2010-07-22
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「キャッチコピー」の力はつくづく絶大と感じてしまう。「論理」という名の言葉の分解道具を使わずして、たった一言で人の心を引き寄せてしまう(もっとも「論理」には人を引き寄せる効果はあまりないのだが)。
本書はキャッチコピーの魅力について伝えるとともに、いかに効果的な「キャッチコピー」にするべきかについて77個のテクニックにして表している。
ちなみに「キャッチコピー」というと広告などの専売特許と考える人もいるかもしれないが、ブログのタイトルや記事のタイトルを決めるにも「キャッチコピー」は使われるので、誰しも「キャッチコピー」は誰にでもつけられ、必要になる道具である。

第1章「「キャッチコピー力」の基本3カ条」
「キャッチコピー」を作るのは難しい様に思えるのだが、最初に基本を押さえておけば、誰でも作ることができる。ただし、「キャッチコピー」は非常に奥が深く印象に残るものを作るには多大な時間と労力が必要になる。本章はあくまで「基礎の基礎」というスタンスで3カ条の形式にして表している。

第2章「「言い切り力」をつける」
巷で見るキャッチコピーは、結構「言い切る」ものが多い。「言い切る」といっても数字や固有名詞を使って言い切るものもあれば、列挙したり、脅したり、命令したりするなど過激なものもある。いかにインパクトとつける化というのも大きなスパイスになる。

第3章「「読み手」に考えさせる」
本もそうだが「分かりやすい」というのが絶対的な武器と言われている。しかし私はそう思えない。むしろ相手に「考えさせる」、または「引き込ませる」ことも大きな武器となる。
ここでのキャッチコピーは考えさせたり、親身にさせたり、さらに奮い立たせたりする事のできるキャッチコピーについて紹介している。

第4章「「語呂のよさ」を考える」
日本のみならず、国によって様々な「言葉遊び」というのがある。日本では「謎かけ」や「ダジャレ」などが挙げられ、言葉遊びの応用として「落語」や「小咄」、「雑俳(ざっぱい)」もある。「キャッチコピー」はいかに印象づけられるかが鍵となる為、こういった「語呂」を使ったことも使わないわけにはいかない。

第5章「「比喩力」を磨く」
少し小難しい話になるが、文章法の中に「修辞法」というのがある。その中には「比喩」や「隠喩」「擬人法」などがあり、文章表現をする為のスパイスとしてよく使われる。あたかも人や別の物に置き換えることにより、読み手により分かりやすく、かつ印象強く記憶に焼き付ける効果を持つ。

第6章「「名言」を貯金する」

「名言集及び格言集は社会人にとって最高の宝である。
もし前者が適宜の場合に会話の中に織り込み、後者を適切なときにきおくに呼び起こすならば」

これはゲーテが「格言集」で言った名言である。本章では名言をそのまま使うというわけではなく、名言をどのようにアレンジを使い、印象に残らせる
かというのを紹介している。

第7章「「組み合わせ」で化学変化を起こす」
単語の組み合わせによって、今までにない言葉が生まれたり、珍しい異質な言葉ができたりする。これはアイデアを生み出すときにも使われる。
本章では言葉の組み合わせだけではなく、「マジックワード」や「情報の体系化」なども挙げられている。

第8章「「造語力」を身につける」
言葉の組み合わせはなにも既存の言葉だけではない。単漢字や単語の組み合わせで作ることができる単語、つまり「造語」がある。
最近の話題を挙げてみると、「朝」に勉強会などの「活動」を行う、ことで「朝活」というのがある。
他にも「幸せ」を「成す」ということで「成幸」というのもある。
身近なところからでも「造語」を作ることができる。

第9章「「ストーリー」を喚起させる」
著者の真骨頂といえるところと言える。「キャッチコピー」の文章量は一言で終わるものもあれば、400時詰めの原稿用紙に収まりきらないものもある。キャッチコピーの多くはだいたい100文字以内に収まる物であるが、その中でいかにストーリーを読者に伝えることができるかにつて、「黄金律」とともに紹介している。

最初にも書いたが、ブログやメルマガなど自らのメディアを持つことができるようになった今、「キャッチコピー」は誰でも使われるようになる。キャッチコピーは誰でも書くことができ、かつ使い方によって絶大な効果を生み出すことができる。その力を最大限に増幅させるために本書で書かれていることを実践しない訳にはいかない。

「またやっちゃった…」あなたのための こんどこそ!やめる技術

「またやっちゃった・・・」あなたのための こんどこそ!やめる技術 「またやっちゃった・・・」あなたのための こんどこそ!やめる技術
美崎 栄一郎

あさ出版  2010-07-23
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本書のタイトルを見て、先日取り上げた「植木等」を思い出してしまった。彼の有名な曲である「スーダラ節」の一節に、
「わかっちゃいるけどやめられない」
というのがある。これは親鸞が死の間際に語ったように人間の在り方を一言で表したものであるということを取り上げた。
だからといって、よい意味で「やめられない」状態もあれば、改善しなくてはならないものもある。本書は後者の悪循環をどのように断ち切るのかについて、仕事、生活、人間関係、考え方の4つに分けて紹介している。

1章「ついついやっちゃう 「仕事」のクセ」
仕事を行うにあたり、机のまわりが散らかっている、過去の成功体験や仕事の方に凝り固まってしまうことが多くなる。実際にそれに関して自覚していないこともあれば、自覚をしていても、ではどのように新しくしていけば良いのかわからないという考えを持っている人もいる。
本章ではそういったことに対しての整理法やモチベーション、管理法について紹介している。私が最も印象的だったのは「モチベーション」で、仕事を行う上で重要な要素の一つとして挙げられるのが「モチベーション」である。「モチベーション」を上げるには、時間制限を設ける、または相手に宣言をするだけでも大きなプレッシャーとなって、モチベーションへとつながる。仕事を行っていくために「モチベーション」が必要であるが、なかなかそれをコントロールするのは難しい。本章では「時間制限」の方法でもって行うところをみると、「時間管理術」にも通ずるところがある。

2章「ついついやっちゃう 「生活」のクセ」
おそらく「ついついやっちゃう」ものが一番多く、かつ一番やめられないものは「生活」に関するクセだと私は思う。というのは仕事や人間関係は他人の目があり、その指摘からやめられる可能性はあるが、生活は個人々々の違いがあり、誰の干渉も受けることがないからである。
もっともやっちゃうクセで根強いものとして、「TVの視聴」や「ネットサーフィン」が挙げられる。
その対策としても「タイマー」を使って時間制限をもうけて行うということを提唱している。ネットサーフィンをするにも「目的意識」を持つことでどのように調べると良いのかがわかり、それが次に調べるための糧となる。そしてなんといっても時間のメリハリをつけることでも重要な要素にもなる。
他にも食事、たとえば「食べ過ぎ」や「ワンパターン」、買い物で言えば「レシート」や「ポイントカード」、移動では「駆け込み乗車」についても言及している。

3章「ついついやっちゃう 「人間関係」のクセ」
仕事にしても、恋愛にしても、家族にしても、人と関わらないことは滅多にないほど、人との関わりがある。その関わり方一つで友好的になったり、不快に思ったりする事もある。場合によっては「うつ」の原因にもなってしまう。
本章では挨拶やメール、謝り方、ブランディングにいたるまでを紹介している。
その中でふと思ったのが「お礼でも謝るときでもつい「すいません」と言っちゃう」ところなのだが、まさかあの人のことを言っているのではないかと邪推してしまった。

4章「ついついやっちゃう 「考え方」のクセ」
クセの中でもっとも直りやすいものは「考え方」だと思う。ただし、相手から「直せ」と言われても直らないことだけは言及しておかなければならない。諺に「人のふり見て我がふり直せ」というのがあるが、良くも悪くも他人のことから自らの行動に転化できるかを考えることで成長できるかが鍵となる。
本章は私たちの周りにはほぼ必ずいるがその中で自分がどのように変わっていけばいいのかを示している。

「わかっちゃいるけどやめられない」は最初にも書いたのだが、そこからいかに脱するのかは、宗教の観念を越えて、自ら生きるに当たっての大きな課題と言える。本書はあくまで一例であるが、そういったことの脱し方を示している。

プラットフォーム戦略

プラットフォーム戦略 プラットフォーム戦略
平野 敦士 カール アンドレイ・ハギウ

東洋経済新報社  2010-07-30
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「プラットフォーム」は21世紀の経営戦略やビジネス戦略の中で語られるようになった。現在この「プラットフォーム」を形成している企業を挙げると、ソフトバンクや楽天、GREEなどが挙げられる。世界でもマイクロソフトやGoogle、Facebookが台頭している。
リーディングカンパニーと呼ばれている企業は軒並み「プラットフォーム戦略」を行い、成功してきた企業であるが、その反面「プラットフォームの横暴」というのもある。
本書は「ミスター・おサイフケータイ」と呼ばれ、プラットフォーム戦略に精通している平野敦士カール氏が話題となっている「プラットフォーム」について紐解いている。

Chapter1「世界最先端のプラットフォーム戦略とは?」
そもそも「プラットフォーム」とはいったい何なのか。直訳をすると「場」、もしくは「グループ」である。異なる業種や企業が提携しあい、新たなビジネスモデルや商品を作っていくというものである。
プラットフォームの喩えとして本章では「合コン」を引き合いに出しているが、現在ブームとなっている勉強会や異業種交流会に関しても「プラットフォーム」の一つと言える。これは本章と言うよりも、前書の「アライアンス「自分成長」戦略」や「がんばらないで成果を出す37の法則―アライアンス人間関係術―」に詳しく書かれている。

Chapter2「ケースで学ぶ 勝つプラットフォームのための9つのフレームワーク」
いざプラットフォームを構築したとしても、特徴や戦略を持たなくては、名ばかりの「プラットフォーム」に終わってしまい、忽ち他のプラットフォームに飲み込まれてしまう。
そうならないためにどのような特徴を持てばよいのか、どのように戦略を立ていけばよいのか、本章では9つのフレームワークとして紹介している。
本章だけではなく、本書全体には様々な実例を紹介しているが、本章はフレームワークを紹介しているため、様々なケースが紹介されている。いずれも私の知らないケース立ったため非常にためになる。

Chapter3「プラットフォームの横暴にどう対処するのか」
著者は昨年の春頃から継承を鳴らしてきたことを本章でまとめている。
それを象徴するような出来事として昨年は「iTunes」の販売に対して突拍子なく中止を行うという事件があった。すでに巨大なプラットフォームを構築しているAppleが起こした横暴に平野氏のみならず、IT関連のジャーナリストも一斉に批判をしたという。
プラットフォームを構築し、「勝てる」まで成長する一方で、そうした「暴走」をいかにくい止めるか、あるいは「プラットフォーム」に参加する人はどのようなリスクを知るべきかについてが記されている。これから「プラットフォーム」に関する本は出てくるように思えるが、リスクの面もみなくては損をするばかりか、訴訟にまでなりかねない。「備えあれば・・・」ということ、心構えをつけられるところと言える。

Chapter4「フリー、オープン化という「負けない」戦略」
昨年秋頃から「Free」の概念が注目を集めている。日本でも昨年末にオープンした「居酒屋革命」が「Free」の概念を居酒屋業界に持ち込んだことで話題となったばかりである。
プラットフォームにおいても例外ではない。現に本章でも例示しているがFacebookでは様々なアプリをオープン化することにより、国内外のユーザーを取り込み、2010年3月にはユーザー数がGoogleを抜き世界一となった。しかしGoogleも黙ってはおらず、mixiやGREEなどオープンソーシャルを束ねて、Facebookに対抗しようという動きを見せているという。

Chapter5「日本企業復活への処方箋」
現に日本企業は「プラットフォーム化」は進んでいるが、「グローバル化」が進んでいないといわれている。その象徴とされているのが、「ガラパゴス」と言われている携帯電話業界が挙げられる。その一方でプラットフォームを形成している企業でも、楽天では2012年までに社内公用語を英語にすることをすでに決定しており、ユニクロもそれに同調する動きを見せている。
社内公用語を英語にするという意見は賛否両論あり、私はあまり賛同できないが、「グローバル化」と言うことを考えるとその潮流も仕方がないかもしれない。

著者はこれまで「プラットフォーム」についてより身近なところからの手法を論じてきた。しかし今回はより経営戦略に重点を置きつつ、きわめて「本格的」にプラットフォームについて書かれていた。これからプラットフォームを構築したいという企業経営者のみならず、「プラットフォーム」に携わる方全員に読んだ方がよいという一冊である。

マザー・テレサの真実

マザー・テレサの真実 (PHP文庫) マザー・テレサの真実 (PHP文庫)
五十嵐 薫

PHP研究所  2009-06-01
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マザー・テレサは「無償の愛」を広めただけではなく、「神の愛の宣教者会」をつくり、貧しい人たちに愛を与え、それが認められ「ノーベル平和賞」を受賞した。
本書は著者が1985年から始めた「インド心の旅」の中で何度も会ったマザー・テレサと「インド心の旅」の思い出と考えについて記したものである。

第一章「マザー・テレサ最期の日」
マザー・テレサが亡くなったのは1997年9月である。そのときはイギリスのダイアナ元皇太子妃が交通事故で亡くなった事でメディアは持ちきりで、あまり取り上げられなかったが、私にとってはマザー・テレサの死も同じ様な印象だった。
マザー・テレサについて初めて知ったのは少額3年生の時、マザー・テレサが亡くなる3年前である。そのときは小学生の雑誌において偉人伝の一人として紹介されていた。そのことがきっかけとなり、マザー・テレサについて市立の図書館でいろいろと読みあさった事を今でも覚えている。

第二章「インド心の旅」
著者は「インド心の旅」をはじめとして、マザー・テレサと12年にもわたる交流があった。その中でマザー・テレサの生きざまに触れながら、「愛」「貧困」「命」など、答えが見つかりにくいものを考えさせられ、そして学んでいった。本性の中で最も印象的な言葉がある。
「日本にもたくさんの貧しい人たちがいます。それは、自分なんて必要とされていないと思っている人たちのことです」(p.52より)
この言葉ほど今の日本を象徴するような言葉が見つからない。戦後飛躍的に経済は成長し、GDPも世界第二位まで成長を遂げた。しかし、日本人としての「心」は置き去りにされた。それでもがんばれば何とかなるということが大きな糧となったため、それを気にすることはなかった。しかしバブルが弾け、「失われた10年」に入ったとき、雇用が不安定となり、さらに問題視しなくなった「心」についても「うつ」などの「心の病」となって浮き彫りとなった。また会社においても、家庭においても人間関係が疎遠になりはじめ、マザー・テレサが語った言葉の様になってしまったといえる。

第三章「生命の隣で」
著者が毎年行っている「インド心の旅」では、様々な悩みを抱えた人が集まることで知られている。病を治すというよりも、その中で生きる喜びや命の尊さというのを知るということを本章では読むことができた。

第四章「シスター・テレサ」
ここでは、マザー・テレサの生涯について綴っている。本章でも指摘されているが、マザー・テレサの生誕日は公では1910年8月27日とされているが、これは幼児洗礼を受けた日であり、実際は前日の8月26日であるという。しかしマザー・テレサ本人はずっと8月27日だとはなすことが何度もあることから、それが正しいようにされてしまったのかもしれない。もっとも幼児洗礼を受けた日がキリスト教への忠誠の始まり、そして生まれ変わった日ということを考えると、本人がそれを生誕日とする考えも窺える。

第五章「啓示」
ここでは幾度となく「I THIRST(私は渇く)」というフレーズが出てくる。「渇く」というと、今では「喉が渇く」ということで使われるが、本章でいう「渇く」は比べものにならないほど意味合いが深い。
イエスが痛んで処刑される時、ゴルゴダの丘で磔にされ、死ぬ間際に言った言葉が「I THIRST(私は渇く)」である。これはヨハネによる福音書の第19章にもはっきり明記されている。
「渇く」という意味合いは本章では読みとることはできなかったのだが、マザー・テレサが「神の愛の宣教者会」をたてた理由の一つとして「I THIRST」があるとされているところを考えると、言葉では言い表せないと言える。

第六章「マザー・テレサの遺書」
マザー・テレサの遺書は1993年に書かれたものであるという。その遺書は本書が書かれているときには著者が持っていた。それはなぜか。マザー・テレサが亡くなって間もない時に専門店で偶然見つけたのだという。

「旧約聖書」のみを聖典とした「ユダヤ教」は「戒律の宗教」「キリスト教」は「愛の宗教」といわれている。その「愛」を貧しい人たちのために広げるために東奔西走したマザー・テレサがそこにある様な感じがした。

リーダーは半歩前を歩け

リーダーは半歩前を歩け (集英社新書) リーダーは半歩前を歩け (集英社新書)
姜 尚中

集英社  2009-09-17
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リーダーは人よりも前に行かなければいけない、ということはビジネス、政治に限らず、様々なリーダー論の中でいわれているのだが、本書は「半歩前」で良いといっている。一歩前や二歩前ではなくなぜ半歩前なのか、そしてそれらの違いとはいったい何なのか、本書はそれを突き詰めている。さらに本書は昨年逝去された元韓国大統領の金大中氏との対談もあるが、リーダー論としてのヒントとして金大中を引き合いに出している。ちなみに本書は政治的リーダー像について表しているのだが、企業のリーダーについても共通するところがある様に思える。

第一章「カギは「半歩前」だ」
最初にも述べたように本書のタイトルは「半歩前」である。それはなぜか。「カリスマ」と呼ばれる人は人よりも何歩も前に進んで流行を先取り、あるいはコントロールをすることができる。しかし現場や部下たちの声を聞かずに突き進む傾向が強く、リーダーがついていくのも必死になってしまう。あるいはついていけず、気がついてみるとリーダーの孤軍奮闘となっていることもある。かといって部下と同じ位置にいると、「守り」ばかりに転じてしまい、ビジネスや政治の潮流に流されてしまい、リーダーの適性を疑われてしまう。
その両方を解決する一つの策として「半歩前」というのがある。半歩先を歩いて流行を先取りしながらも、半歩下がって部下たちのことを気遣う。その帳尻を併せやすいのが「半歩」であるという。

第二章「あなたも「リーダー」になれる?」
「リーダーはカリスマ性がないとなれない」「リーダーは適正のある人にしかできない」
そういった意見もあるようだが、「食わず嫌い」の如く、やってもいないのにできないと考えている人の多くは最初のような意見を言う。
そういう人は一度リーダーをやってみると良いと私は思うが、リーダーとして何を行えばよいのか、どのような心構えであれば良いのかについて本章で紹介している。それに伴って、本章では「戦後最長の好景気」と呼ばれた時代から、リーマン・ショックに至るまでの企業、経済の現状について考察を行っている。
ちょうどこの時は日経平均が回復傾向にあり、過去最高益を更新する企業も続発した。しかし株主配当について「モノ言う株主」が急増し、さらにファンドによる敵対的買収を行うと言うことも相次いだ。労働者のためにある企業なのか、それとも株主の隷属として労働者がいるのだろうかと考えさせられる時代であった。

第三章「「見てるだけ」ではダメです」
「見てるだけ」と言う言葉を聞いた時、一昔前に「見―てーるーだーけー」というCMがあったことを思い出した。ちょっと調べてみたら、通販会社のニッセンのCMだそうだ。
「リーダーの仕事」の一つとして挙げられるのが「見守る」というのがあるが、「本当のリーダー」の資質が問われるのは、チームや国が崩れかかるほどのピンチを迎えた時、どのような舵取りを行うのかに限る。政治的にも経済的にも大きな決断を下すと言うこともあるが、昨今の歴代首相はそれがあったのかと言うと疑わしい。

第四章「【対談】大いなる邂逅」
金大中は昨年の8月18日にこの世を去った。韓国大統領を5年にわたってつとめていたが、それ以前に、当時独裁政権下にあった韓国で民主化運動を起こし、逮捕、収監された経歴がある。軍部から殺害されそうになり、帰国するやいなや自宅軟禁されるという「金大中事件」も合った。さらに光州事件により死刑宣告されたこともあるという。政治家の中でも強者と言える様な部類に入る。
金大中の大きな功績を挙げてみると「南北首脳会談」がある。朝鮮半島が北と南に分断されてから初めて、韓国と北朝鮮の首脳が会談すると言うことで全世界で話題となった。
南北首脳会談についての評価は賛否両論が絶えないが、それでもこの会談を決断したこと、「太陽政策」という名の宥和政策を行った決断に対して著者は評価しての対談であることは間違いない。

リーダーは組織の形態によって様々であるが、共通して言えるのは人望、そして決断力といったところが挙げられる。ほかにもピンチに陥ったとき、迷った時、壁にぶち当たった時にどのように舵を取るかもリーダーの力量として試される。リーダーはビジョン(理想)と現場(現実)の橋渡しの役割。そのためには半歩進んで半歩下がれる立ち位置であることが必要と著者は定義している。

【Reading-Lab】「読書をテーマに語る会」@新宿スポーツセンター 感想

昨日は志んさく@スマイルさん、きょうさん主催のリーラボ「「読書をテーマに語る会」@新宿スポーツセンター」に参加いたしました。

前半は通常のリーラボ形式での読書会でした。私のいたテーブルでは、

ちなみに私が紹介したのは、

これは一昨年の12月23日に取り上げた本です。それまで東京裁判について数多く取り上げたのですが、その区切りとして、処刑されたA級戦犯7人について教戒師という立場からありのままに述べられたものを取り上げました。取り上げた12月23日にも意味があり、ちょうどA級戦犯7人が処刑執行された日です。1948年12月23日ですから、取り上げたのはあれからちょうど60年経った日ですね。

奇しくも今年は終戦から65年、あの戦争は何だったのだろうか、戦犯たちの素顔はいったいどのようなものだったのか、説明やトークの中で見直そうと思いこの本を取り上げました。

後半は「なぜ、読書をするのか?」についてのグループディスカッションを行いました。

当ブログでは約3年半もの間、書評を行ってきました。読書自体はそれ以前からずっと続けているわけですが、その中で自分の読書感も形成づけていきました。もっとも「読書」というのを意識し始めたのは書評を始めた時、大学4年の時でした。

もともと「なぜ読書をするのか?」というのはあまり考えなかったのですが、新しいものを発見する、もしくは刺激を求めるといった事が強いです。

今回このディスカッションの中では、読書を始めたきっかけから読書の傾向、さらには「読み返したい一冊」など「読書」というくくりの中で幅広く議論いたしました。

「自己投資」、「仕事の道具」、「疑似体験」など、人それぞれの意見があり、その意味でもいい刺激になりました。

今回この会を主催した志んさく@スマイルさん、きょうさん、私と同じテーブルで本を紹介し、さらに議論してくださったみなさま、そして名刺交換をしてくださったみなさま、本当にありがとうございました!!

歩考力―「ひと駅歩き」からはじめる生活リストラクチャリング

歩考力―「ひと駅歩き」からはじめる生活リストラクチャリング (National Business) 歩考力―「ひと駅歩き」からはじめる生活リストラクチャリング (National Business)
下関 マグロ

ナショナル出版  2009-04
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「歩く」というのはつくづく不思議な力を持っていると思う。「歩く」ことは一種の運動であり、ダイエットなどでよく行われる「ウォーキング」も「歩く」事である。
私も大学受験の時に英単語などの暗記ものを行うときは自宅近くの堤防をずっと歩きながら覚えていた。大学に入っても暗記ものは基本的に歩きながら覚えることにしていたし、仕事においても書評においても仕事で壁にぶち当たったときは必ず歩くようにしている。
本書の著者の下関氏は毎日歩くことを日課にしているほどである。仕事の大半を「歩きながら」行っており、「歩く」事について様々なチャレンジを行っている。本書はチャレンジし続けてきた記録、そしてこれから歩くことを始めようとする方には必見の一冊である。

ステップ1「歩く人は仕事が速い」
東京にきたときに印象を持ったのは足の速い人が多いという事である。決して腐るのが早いということではない事を付け加えておくが。
それはさておき、仕事が速いのと足が速いというのはなかなかひれいす量に思えないのだが、実際に考えるときは体を動かすと思いも寄らないアイデアや考えがでることがある。著者も「メモ術についての本」を深夜の散歩会議で、あれこれをアイデアを出し、その日のうちに決まったという逸話を紹介するほどである。

ステップ2「歩く人はアイデアを生み出す」
「情報収集は足を使え」ということは今も昔も変わらない。情報量が多くなった今の方がむしろ重要視されてきている様に思える。
インターネットの検索エンジンは確かに便利なのだが、その中で信憑性はピンからキリまである。しかし歩いている場合は自らの足で信憑性のある情報を得るばかりではなく、その情報を自分なりにカスタマイズを行う、あるいはその情報をもとに新たなアイデアを生み出すことができるということができる。

ステップ3「歩く人は生活がうまい」
歩きながら覚えたり、練習をしたりする事は脳にとっていいことであるのは周知の通りであるが、ここではさらにそれを深く掘り下げられている。本章では五代目古今亭志ん生のことについて触れている。

ステップ4「歩く人は情報収集がうまい」
ステップ2でも書いたのだがいろいろなところを歩いてみるとインターネットでは手にはいることのできない情報をたくさん得ることができる。それも自分で見聞きしたものなので一次情報といってもいいほどである。
その情報をどのように記録するか。メモ帳もあれば著者も使っている「ICレコーダー」を使っての録音もある。またその記録も鮮度が大事ということで早めに活字に起こす事も必要であるという。マグロと情報は鮮度が一番ということか。

ステップ5「歩く人は人脈が広がる」
これもあまりピンとこないが、ステップ1での逸話を考えると合点がいく。それ以上に私自身、勉強会のみならず、知り合いのパーティーに参加するのだが大概、立食パーティーの形式をとっている。歩きながら、初めての人と名刺交換を行う。その中で共通点を見つけながらもいろいろと会話をしていく。時には会話が弾み、30分以上話していたいということもざらにある事を考えると、歩くことは人脈が広がるというのはよくわかる気がする。

ステップ6「「歩く」を知る」
ここでは著者の「歩くロマン」について書かれている。著者の自宅は早稲田にあり、山手線内であればほとんど徒歩で移動しているという。山手線内は江戸情緒あふれるところもあれば江戸時代の歴史がぎっしりと詰まっているところでもある。落語も本章で取り上げられているが、山手線内の駅名がそのまま師匠の別名になることがあった。あげてみると

・目白→五代目柳家小さん
・高田馬場→十代目柳家小三治
・品川→四代目橘家圓蔵
・日暮里→五代目古今亭志ん生
・田端→三代目桂三木助

とある。ほかにも八代目桂文楽は「黒門町」、六代目三遊亭圓生は「柏木」、三代目古今亭志ん朝は「矢来町」で有名だったことを思い出した。

「歩く」こと、当たり前にあることだが、それがどのような力を秘めているのか気づかない人が多い。著者は歩くことを早くから見いだし、20年以上もの間、歩きながら新たな情報を得ながらアイデアを生み出すことに成功した。「歩く」というごく自然な所作を仕事の道具にする事ができる。「メモとレコーダーをもって街にくりだそう」と言われているような気がした。

「これだけは読んでおけ!」と思う本は?


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いよいよお盆に向けて、Uターンラッシュも近づいてくることでしょう。高速料金無料化もあって、所々で渋滞が起ると言うこともありそうです。さらに新幹線や空港では満席が相次いでいるそうです。

景色も見たいのですが、手持ちぶさだになってしまう。その時のお供として「本」があります。

これまで当ブログでは約800冊以上取り上げてきましたが、今回はお薦めの本と言うことで、ビジネスではなく、あくまで自分に取ってお気に入りの一冊を紹介しようと思います。

大東亜戦争が終わり、東京裁判が開かれ東条英機を始め7人のA級戦犯が処刑されました。その7人の死刑囚に接見した教誨師(きょうかいし)の花山信勝が自らもった印象を基に表したものです。

大東亜戦争のみならず、東京裁判のことについて最も重要な文献の一つであるのですが、戦争の悲惨さもそうなのですが、歴史の教科書では見ることのできない、処刑された7人のA級戦犯の素顔を知ることのできる一冊です。

仕事と恋愛に効く5つの法則

仕事と恋愛に効く5つの法則 仕事と恋愛に効く5つの法則
阪尾圭司

かんき出版  2010-08-03
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(株)ダーナ 山本様より献本御礼。
「仕事と恋愛は同じ」
この言葉を聞いてぐさりときてしまった。私自身、「恋愛」というものを全く知らない。彼女いない歴はすでに15年以上続いている私だけに、最初の言葉はあまりピンとこない。
私の周りにはいないのだが、仕事と恋愛が両立できないと言う人もいるという。どのような状況にあるのだろうか訊いてみたいところだが。
それはさておき、本書は実話を基に仕事と恋愛に効く法則をそれぞれ5つずつ、ストーリー形式にて紹介している。

第1章「運命の出逢い」
原宿の明治通り沿いにあるショップがオープンしたところから物語は始まる。その中で恋愛に関して、そして仕事に関しての法則を1つずつ紹介している。
この中で恋愛の法則は印象的だったので紹介する。

・「経済力も魅力の一つだ」(p.21より)

確か大学の時にTVで知ったのだが、「婚活」においても、「恋愛」においても経済力を持っている人に惹かれるという女性が多いのだという。「玉の輿に乗りたい」という邪推もあれば、夫婦でしっかりとして生活を送りたいという現実的な考えの中で「経済力」も恋愛における魅力の一つとして挙がったのではないかと考える。

第2章「実践」
「ビジネス書」が初めて効果を発揮する所は「実践」にある。「実践」を行い、そこから自らの差を見いだしながらも、自分なりにトライ&エラーでもって自分なりのものにする。
本章ではビジネス書における実践と言うよりも、ショップを運営する中で様々な反省や学びを得ながら、それらをトライ&エラーで実践につなげていく。実践をすることによって結果となり、そこから反省点が生まれ、フィードバックとなり、次の計画に向けての材料となる。経営にしても、販売にしても、仕事にしても、恋愛にしても、勉強にしても、スポーツにしても同じことが言える。

第3章「はじめての対立」
恋愛にしても、仕事にしても、最終的には「人」に行き着く。何が言いたいのかというと人と人との関わり合い、コミュニケーションにより「人」と交わっていく。その中で互いに対等で良好な関係を持つこともあれば、対立と言ったこともある。人との関わり合いの中で「対立」は避けては通れない試練である。その試練の中でどう乗り越えるのかが鍵となる。恋愛であれば彼女と、仕事であれば仲間、リーダーであればチームの皆と乗り越えられるかというのが試される。

第4章「最後の教え」
「最後の教え」は仕事でお金を稼ぐ以上に、そして私たちが生きて行くに当たり大事なことがある。それはいったい何なのかというのはさすがに当ブログでも言えないが、偉大な経営者、例えば稲盛和夫やビル・ゲイツなども行っていることで有名であることは言える。

本書はストーリー形式ながらも、仕事において大事なことを教えてくれる。しかし、それを生かすも殺すも、本書を読む人たち次第である。珠玉の言葉10個を自分なりに昇華した時、周りからは「変わった」と言われるかもしれない。

自由論の討議空間―フランス・リベラリズムの系譜

自由論の討議空間―フランス・リベラリズムの系譜 自由論の討議空間―フランス・リベラリズムの系譜
三浦 信孝

勁草書房  2010-05-13
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社会思想の中で代表的なものに「自由論」というのがある。最も有名なところではルソーが挙げられる。主にフランスで唱えられた思想であるが、今でも思想の代表的な理論として取り上げられる機会は多い。
本書はフランスで栄えた自由論がどのように形成され、どのようなメカニズムになったのか、ルソーのみならず、アダム・スミス、コンドルセ、コンスタンなどの人物を取り上げながら考察を行っている。

第1章「自由とは何であって、何でないのか」
「自由論」の代表格として挙げられるルソーであるが、そのルソーと比較する思想の代表格として本章ではロックモンテスキューを取り上げている。
ロックは「人間知性論」や「統治二論」が代表される作品であるが、とりわけ後者は「自由主義」に基づいた政治理論を発表しており画期的であったという。かつてイングランドではカトリックにおける王権神授説により宗教が政治を支配していた。しかし「統治二論」の発表により、政教分離や権力の分立などが唱えられ、後に伯爵の愛顧を受けルこととなった。しかし伯爵が失脚すると亡命せざるを得なくなったが、1689年の名誉革命で帰国した。
ロックの思想はモンテスキューのそれによってさらに発展し、現在の日本国家の根幹をなした「三権分立論」が唱えられた。ほかにもモンテスキューは「法の精神」によって立憲論や権力分立や自由論を主張している。

第2章「ルソー 人民主権と討議デモクラシー」
本書の根幹と言えるルソーの思想を考察している。ルソーの「社会契約論」は1789年に起った「フランス革命」となり、フランスやアメリカの思想に多大な影響を与えたとされている。ほかにも「エミール」も有名である。
さて、ルソーの思想によって触発され、起った「フランス革命」であるが自由や民主主義の母体にもなったにもかかわらず、社会主義や共産主義、全体主義といった「民主主義」や「自由主義」とは相対する思想の母体にもなった。それはいったいなぜか。
理由は簡単である。それまであった政治思想として「君主主権」や「君主独裁」があり、激しい階級の差が浮き彫りとなった。とりわけ君主の圧制政治の中で反発や鬱憤が芽生え、それがこのフランス革命となって爆発した。その爆発は権力者や反革命者を迫害、虐殺を行ったとされており、それが後の社会主義や共産主義となった。

第3章「アダム・スミスとフランス思想」
今度はルソーの後に唱えられた自由思想についての考察が続く。ここでは「国富論」で有名なアダム・スミスを取り上げている。アダム・スミスが唱えた思想はもっぱら経済論であり、経済学でよく使われる「神の見えざる手」はあまりにも有名であるが、「国富論」の中では第4編第2章の1度しか取り上げられていない。たった1度しか取り上げられていない言葉があまりにも有名になり、「神の見えざる手」が一人歩きしているように、経済学界に広がりを見せ、それに対して批判や擁護の意見が相次いだ。

第4章「コンドルセとフランス自由主義」
コンドルセは侯爵であり、かつ数学や哲学の学者である。中でも「社会学」という学問を創設したことでも有名である。
数学者であり、哲学者であり、社会学者であるコンドルセがなぜ本書で取り上げられているかというと、フランス革命時に共和主義者の論客となり、革命者たちへの批判を行ったことが挙げられている。

第5章「コンスタンと近代人の自由」
コンスタンはスイス生まれであるが、フランスで最も活躍した思想家の一人としてあげられている。主に自由主義であるが、反ナポレオン主義として知られているところが多い。しかし「反ナポレオン主義」としての色が強かったのは彼の妻であったスタール夫人である。
コンスタンの自由思想の中に第2章で取り上げた「ルソー批判」もある。ルソーの思想は自由主義であるが、それに伴って専制政治の武器になりかねないという。

第6章「トクヴィルとネオ・トクヴィリアン」
トグヴィルはあまり知られていないのだが、アメリカの国家思想を自ら旅して書いた「アメリカの民主政治」というのがある。アメリカの国家思想を学ぶ教科書として150年以上愛され続けてきた。日本でも福沢諭吉が紹介し、民主主義の重要性を説いた。

第7章「共和主義と政治的近代」
第6章までは主に18〜19世紀のフランスやイングランドの政治思想について取り上げてきたが、本章ではそこから大きく飛んで二度の世界大戦の後、日本で言う「戦後」に当たる時期である。その時代の中で「共和主義」というのはどの方向へ向くのかについて考察を行っている。先進国の中で「共和制」をとっている国はアメリカやフランス、ドイツが挙げられる。では日本ではどうか。日本では民主主義制は取っているものの「象徴天皇制」という、国政には参加しないものの象徴として天皇家を置くというスタンスを取っている。イギリスでも王室はあるが、「制限君主制」といって政治的な関与は制限されている。

政治思想の中で代表的なものとしてあげられる「自由論」、それを根幹として国家形態としてある「共和制」。古くはロックやモンテスキュー、ルソーから唱えられたこの主張は現在の国家の根幹をなすほどの影響を与えたのは間違いない。本書はなぜその思想が広がりを見せたのか、その根幹は何なのかということを深く追求している。

子どもの頃にしてた、今では考えられないことは?

ブログネタ: 【賞品付き】子どもの頃にしてた、今では考えられないことは?参加数拍手

子どもの頃というとあまり思い出せないのですが、挙げていくとすると、

(夏だと)

・サッカー

・野球

・缶蹴り

・鬼ごっこ

(冬だと)

・雪合戦

・そり滑り

と色々とやってました。ほかにもちょっとインドアなもので駄菓子のくじ引きも友達と一緒にやってました。当たらない時は1円も当たらないのですが、当たったところで一番では、1,000円分の駄菓子がもらえたと言うのがありました。さすがにそれはみんなで分け増したけどね…。

小さい頃何をして遊んだのか、それを思い出すだけでも子どもの発想力は凄いなとつくづく思います。

スパークする思考 右脳発想の独創力

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内田 和成

角川グループパブリッシング  2008-11-10
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思考にも巷では様々なものが挙げられるが、最も多いところで「ロジカル・シンキング」が挙げられる。構成を組み立てて考えるというところでわかりやすさがあるのだが、今までにないアイデアを生み出すのには適していない。現状から見て過去に動くのか、未来に動くかという事を表しているので万能ではない。
では「今までにない斬新なアイデア」を生み出すためにはどうしたらよいのか、それが本書の中に詰まっている。

第一章「問題意識がスパークを生む」
本書のタイトルにある「スパーク」は簡単にいうと「火花」である。まるで火花が飛び散るかの様にアイデアがたくさん出てくるというのが本書に出てくる「スパーク思考」のコンセプトである。
発想でも斬新なものを出すのだが、そのためには様々な角度からヒントや問題を得る必要がある。その代表格として著者は「異業種格闘技」を研究しているという。
「異業種格闘技」は簡単にいうとビジネスにおいて異なる業界と共闘する、もしくは競争するという事である。「格闘議界」での「異種格闘技戦」やK-1などの「総合格闘技」をビジネスに当てはめたものである。
「スパーク思考」でも、「ロジカル」でよく使われる「過去分析」、たとえば「why?」や「so what?」も使われる。問題意識を持つというのがその思考の根幹にある。

第二章「アナログ発想で情報を集める」
情報は今となっては検索サイトで検索を行えば簡単に出てくる様になった。しかしそれらは誰かが見聞きしたものから、その人の得た体験情報を拝借する二次・三次情報に過ぎず、説得力や信憑性にも欠けるものもある。
そういった情報の洪水といわれる時代の中で重宝されるのが「一次情報」、自分が体験した情報である。自分侍史員にしかない情報だからでこそ、価値が生まれ、新しいアイデアを生み出すことができる。
有名どころでは経営コンサルタントの大前研一氏は外国の話をするときには必ず自らその国に行って情報を得てくるという。さらにコンサルタントの午堂登紀雄氏は電車など自ら歩いて情報を得る事を習慣づけているという。

第三章「情報は放っておいて熟成させる」
本章を読むまで、「情報」は生物であるように足が早いの家と思っていた。「情報」は生物ではなく「ハム」なのかもしれない。本章のタイトルにもあるように「熟成」するとより、より斬新になり深みも増すというのが意図なのかもしれない。
本章ではあらかじめテーマに沿って情報の引き出しを用意し、得た情報を放り込んでいく。あたかも整理術といえるようなスタンスであるが、本書では「整理をしない」というのがモットーとしてあるので「情報放置術」という言葉が正しいのかもしれない。

第四章「アイデアを生み育てるアナログ思考」
アナログでアイデアを生み出すという方法であるが、具体的にどのような方法があるのかについて紹介した賞である。自ら見聞きしたもの、あるいは体験したものが重宝されるといわれるが、具体的な方法として挙げると、たとえば新聞や雑誌、本で得た情報、いわゆる二次情報から得られるアイデア、雑談を聞いて得られるアイデア、対話で得られるアイデア、沈思黙考の中で得られるアイデアと様々である。

第五章「創造力を高める右脳発想」
本書では「左脳思考」を否定しているわけではない。「右脳思考」でアイデアを生産しながらも、「左脳」で整理をするという両輪でもってアイデアを生産させているのである。
止めどなく歩いては情報を得て、「なぜ」などの分析を用いて考え、新しいアイデアを出すというのを提唱している。
本章でちょっとおもしろいのが「セキュリティと利便性」を「生体認証のキャッシュカード」や「電子マネー」などを引き合いに出している。セキュリティに関する本は読んだことがあるのだが、そのたびに日本では「セキュリティ」という言葉を「錦の旗」のごとく多用し、それが新しい考え方や技術の足枷にしてしまっているといったことがある。それを表しているのではないかと考える。

「発想力がない」と嘆いている人も私の周りには多い。新しいコンセプトや考え方、モノは私たちの知らないところ、あるいはごく当たり前にあるような所に転がっている。それを拾う・拾わないは自分の考えや心構え次第である。

アニメの決めゼリフや名言、お気に入りを教えて!


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私の好きなことの一つとして「名言集め」というのがあります。古今東西の有名人、哲学者から会社社長に至るまでの名言を集めています。その一つ一つが明日からの生活にどう結びついて行けばいいのかを考えるのも楽しみの一つとしてあります。

今回はアニメの名言。アニメでもいろいろな名言があります。

「努力した者が全て報われるとは限らん。 しかし、成功した者は皆すべからく努力しておる!! 」

「はじめの一歩」で鷹村の世界タイトルマッチの直前に、鴨川会長がかけた言葉です。「努力は報われる」や「努力は報われない」という言葉を聞くたびに必ずこの言葉を言い聞かせています。

それ以外にもこういった名言があります。

フリーザ様の名言集

まさに珠玉とも言える名言集です!!(別の意味で)

禅問答入門

禅問答入門 (角川選書) 禅問答入門 (角川選書)
石井 清純

角川学芸出版  2010-05-25
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仏教に限らず、「禅」に関しても様々な本が出ている。自分自身を見つめ直す、考え直すという観点から評価が見直されているのかもしれない。
元々「禅」はいったいどのような歴史があり、どのような思想があるのか。そして「禅」の所作の一つである「坐禅」の「坐る」の意味は何なのか。本書はそれらを解き明かす。

第一部「禅の思想を知る」
禅は中国から伝えられた宗派であり、平安時代に伝わったとされている。禅を取り入れられている宗派で主だった所では「臨済宗」や「曹洞宗」が挙げられる。
実際に禅宗の教えは文字として残っているものが非常に少ない。それは禅宗の根幹の一つに「不立文字(ふりゅうもんじ)」があり、文字として表現をすることを忌避している所にある。ではどのように教えられていたのかというと「以心伝心」とあるとおり、心から心を伝って教えが受け継がれたとされている。

第二部「代表的な禅問答」
「禅問答」は人生においても、ビジネスにおいても使われるが、ここでは禅宗の歴史において代表的な問答を取り上げている。約20個取り上げられているが当ブログではその中から私が印象に残ったものを4個取り上げる。

・拒否によって解らせる(第三節(1)より)
中国大陸が唐王朝の時代に質問を拒否した事を表したものである。「話せばわかる」のが罷り通っている時代に不適応なのかもしれないが、そういう時代だからでこそ、話すのではなく、自分で見つける、もしくは体で答えを感じさせるということも必要なことなのかもしれないと思った。

・一文字で示す教え(第三節(3)より)
今となってはより簡素に、そして分かりやすく書いたり、考えたり、話したりする事が重宝される時代となっている。しかしそれがわかりやすさがどんどん進行していくともしかしたら一文字で表すことが重要とされる時代になるのではないかと邪推してしまう。
以心伝心で教えられ、言葉や話で表すことを嫌う禅宗のあり方を表した所ともいえる。

・働かざるもの、食うべからずー普請作務の教え(第六節(1)より)
あまりにも有名な戒めの言葉であるが、これは禅宗からきているということは私も初めて知った。

・何も考えないことを考えるー非思量の坐禅(結節(1)より)
禅宗の根本は「坐禅」であるのだが、その坐禅をしているときの心境を表している。坐禅をしながら自らの考えを見直す、思想や人生を見直すといったことを考えられがちであるが、本来「坐禅」においての心境は「考えない」ということ、ただひたすら「坐る」ということを意識するだけである。

第三部「禅思想史概観」
禅の歴史について書かれている。最初にも書いたのだが、日本では平安〜鎌倉時代に伝来したとされている。「禅」が誕生したのは600年頃、中国大陸では「隋」の王朝の時に誕生している。

仏教を語る上で欠かせないものの一つである「禅」であるが、その歴史と考え方はあまり知られていない。本書はそれを解き明かしてくれる。

F1 ハンガリーGP レッドブルの意地を見せつけた!! ウェーバーが今季4勝目でドライバーズランキングトップに立つ!!

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round12_final

レッドブルの強さが発揮されたレースと言えますが、ヴェッテルは速さはあるのですが、細かいミスが多いように見えました。それに比べて、ウェーバーは2番手からヴェッテルのピットでトップに立つと、それを維持するように安定したレース運びを見せた印象でした。レッドブルは速いのですが、それを強さに昇華することができるかと言うのを今回のレースで考えさせられました。

それを生かしたウェーバーは今回はさすがと言うほかありません。チャンスやSCをうまく生かし切って今期4勝目、ドライバーズランキングも逆転し、いよいよ初のワールドチャンピオンが現実味を帯びてきたと言っても良いでしょう。

アロンソも中盤以降、ヴェッテルのプレッシャーに苛まれましたが、それでも封じ込め、2位を確保しました。

可夢偉は見事と言うほかありません、予選18番手、さらにペナルティで5グリッド降格処分を喰らい、最後方の23番手からスタートという羽目になりましたが、それにもめげず14台抜き、ポイント圏内の9位でフィニッシュ。チームメートのデ・ラ・ロサの7位フィニッシュと比べると若干劣る印象がありますが、後方からの追い上げは見事です。

最終版では元チームメート同士のミハエルとバリチェロのバトルはしびれましたが、途中でミハエルがバリチェロをコンクリートウォールに追いやろうとした危険行為で次戦のベルギーGPで10グリッド降格のペナルティを科せられることとなりました。

レース序盤で大波乱があり、コース上にパーツが落ちていたことによりSCに、そのSCの間のピットストップではクラッシュもあり、タイヤが外れたりとありました。後者のタイヤが外れたのはメルセデスのロズベルグですが、審議の対象となっています。

(7:45追記)

上記の審議の結果はルノーとメルセデスの両チームに5万ドルの罰金が課されることとなりました。

F1サーカスはいったん4週間の夏休み、8月27日に再開となります。次戦は伝統のベルギー、スパ・フランコルシャン!!

カギは“共感”にあり!人を動かすプレゼン講座 感想

昨日は(株)ファイナンシャル・アカデミー主催の「カギは“共感”にあり!人を動かすプレゼン講座」に参加いたしました。

今回の講師は(株)ガイアモーレの西山美穂氏。西山氏はライフユニバーシティの事務局長を務めている傍ら、コミュニケーションやプレゼンテーション術の講師も務められています。

今回は「“共感”」と言う言葉を主軸としてプレゼンテーションについてですが、プレゼンテーションというと大勢の人の前でスピーチをすると言った形式を連想してしまいますが、今回のプレゼンテーションは主に「商談」といったマンツーマン、もしくは少人数の中でいかに共感できる話し方をしたらよいのかについてワーク中心の形式でした。

自己紹介から、自分の体験談、考え方に至るまで限られた時間の中で「いかに伝わるか」「いかに伝えるか」と言うことを学びながらも、改善点を見つけられたセミナーでした。

何と言っても「ワーク中心」であり、実際に人前で練習をする機会があり、しかも初対面の方々の前で自分のことを話すのはなかなか無いので、良い機会であり、かつ自ら話す力のみならず、「恥」をかく力と書いて「恥力」を得たという実感がありました。

今回この会を主催した、(株)ファイナンシャル・アカデミーの皆様、講師の西山さん、ワークでご一緒してくれた皆様、本当にありがとうございました!!

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