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ジャーナリズムの政治社会学―報道が社会を動かすメカニズム―

ジャーナリズムの政治社会学―報道が社会を動かすメカニズム― (SEKAISHISO SEMINAR) ジャーナリズムの政治社会学―報道が社会を動かすメカニズム― (SEKAISHISO SEMINAR)
伊藤 高史

世界思想社  2010-04-17
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先日11日は参院選が投開票され、与党の民主党が惨敗し、与党が過半数割れを起こす結果となった。逆に自民党は躍進をしたが、私の中では投票率が前回2007年に比べて57.92%と前回より0.72%下回ったという所にあると私は考える。
政治とジャーナリズムは切っても切れないほどであり、国民が政治の現場をみる手段の中でもっとも使われるのが新聞やTV、雑誌やインターネットなどの「メディア」である。
しかしそのメディアも記者や会社の先入観により歪曲されることが少なくない。政治とメディアについて書評するときによく佐藤栄作の退陣会見のことを例に出すがそれに起因している。
しかし政治や社会をみるとしたら結局「メディア」に頼るほかないのだが、果たしてメディアのジャーナリズムはどうあるべきで、どのような役割である必要だろうか。そしてジャーナリズムとしての力は強大であるが、その矛先をどうあるべきか、本書は過去の事件の分析とともに考察を行っている。

第1章「ジャーナリズムが社会を動かすメカニズム」
「ジャーナリズムには社会を動かす力がある」(p.15より)
簡単に言えば、政治や社会の出来事を私たち国民に伝えることにより、社会を動かすことができる。「メディアは拡声器である」という言い換えもできる。しかしジャーナリズムに携わっている人の思惑やしがらみなどにより歪曲されることがある。ここで言う「しがらみ」とは政治であれば政治家や官僚、社会的なモノで言うと事件で言えば警察や検察といった所に当たる。新聞社や雑誌の出版社などの「しがらみ」もあるのだが、本章ではそのことを言っていないので割愛する。
政治報道の中心にある記者クラブだが、海外を始めとしたフリージャーナリストに対して閉め出している様相が長きにわたってある。どこの馬の骨もわからないジャーナリストが突如質問にこられても、怪しい人物なのかどうかもわからないままにしてしまっては、そういった人たちが身の危険を被る可能性もあると言うのが記者クラブを始め既存の報道関係者の言い分であろう。
本章ではジャーナリズムと権力者のパワーシステム、そして市民を合わせた三角関係の構図を考察している。

第2章「ウォーターゲート事件―ジャーナリズムの神話」
本書は3つの事件を事例にジャーナリズムについて何なのかを考察している。最初に取り上げるのは「ウォーターゲート事件」である。3つの事例の中で唯一日本以外の事件を取り上げている。1972年にウォーターゲート・ビルに不審者が盗聴器を仕掛けた事件である。何と当時はニクソン政権にあったが、野党の民主党の情報を盗聴しようとしたとして、時の大統領であったリチャード・ニクソンがアメリカ大統領制にして史上唯一の辞任に追い込まれた。
ここでは「組織ジャーナリズム」と言うのを中心に書かれている。

第3章「栃木リンチ殺人事件―「主張」を「事実」にする力」
1999年に起った「栃木リンチ殺人事件」であるが、警察の不手際が社会問題となり、ジャーナリズムのあり方について再認識させられた事件と言える。猟奇的なリンチもあるのだが、それ以上に中心となったのが警察の怠慢にある。事件が発覚したのは12月4日、しかしリンチや監禁はそれよりも2〜3ヶ月も前から行われていた。
不審に思った被害者の両親は次々と警察に取り合おうとしたが、冷たくあしらわれて取り合おうとすらしなかった。
犯人の自首により明るみに出て、一審の初公判が行われた時から警察の怠慢が明るみに出て、世論で猛烈な批判となった。
ここではスクープに関してである。当初発表された事件の全容と初公判で語られた事件の内容とあまりの乖離が見られ、それがスクープの火種となった。スクープとなると飛びつきたくなるのが私たち日本人の表れの一つであるが、それが本当に効果的かというと両方の側面がある。真実を糾弾する力もある一方で「報道被害」というのもある。過熱報道により被害者、もしくは加害者の近隣住民にひっきりなしと報道陣が囲み執拗に質問が飛ぶ、それへの圧力に耐えられず、ノイローゼになったりするなどがある。スクープはいわゆる「両刃の剣」と言える。

第4章「桶川ストーカー事件―ジャーナリズム界の力」
第3章で取り上げた事件と同時期に起った事件として「桶川ストーカー殺人事件」がある。警察のあり方についての批判として二大巨頭というと、これらの事件のことを言うのかもしれない。
ここでの警察の怠慢は第3章は取り合おうとしないものだったが、ここでは「供述調書改ざん」というものだった。それによって告訴状がつくられるが公文書である告訴状も改ざんしていたとして元警察署員3人が有罪判決を受けている(その前に懲戒免職処分も受けた)。
ここでは独自の取材を行った週刊誌「フォーカス」(現在は休刊中)と、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏が取材を行った「ザ・スクープ」をきっかけにした国民への関心の高まりについて考察を行っている。

第5章「薬害エイズ事件(1)―孤立したスクープ」
ジャーナリズムはいったい何なのだろうかと考えてしまう。ジャーナリズムが賞賛される時は国家権力など大きな権力を持つ者の悪事を暴く、もっと言うと対象の首を刈り取る様なことを行ったときであるという。ジャーナリズムの賞賛ばかりするような人もいるが、先ほどのような考えで行くと、ある種の「賞金稼ぎ」というような感じが拭えない。
さて、次に取り上げる事件は2章にまたがるものであるが、まさに国家権力を糾弾するものである。血友病患者が濃縮血液凝固因子製剤を投与されたことによりHIVに感染したと言う事件である。毎日新聞が中心となって報道をしていたが、その限界について考察を行っている。

第6章「薬害エイズ事件(2)―情報戦とジャーナリズムの界」
その一方で、新聞とは異なり、漫画でもってそれを訴えた人がいた。漫画家の小林よしのり氏である、この薬害エイズ事件は「新・ゴーマニズム宣言 脱正義論」にも書かれているが、小林氏は積極的に支援の会に関与し、原告たちの支えとなった。しかし1996年に原告側が勝訴をすると一転、支援の会は小林氏に批判していった。これ以降小林氏は団体との関与を完全に断ち、漫画家として、現在に至る。
話は変わるが、この薬害エイズ事件を起こしたのは「ミドリ十字(現:田辺三菱製薬)」であるが、同じ起こした事件として薬害肝炎訴訟などが挙げられる。

第7章「民主主義社会とジャーナリズムの課題」
民主主義だからでこそ「報道の自由」ができている。しかしその「報道の自由」や「言論の自由」がプライバシーの侵害や、先ほどにも述べた「報道被害」という負の側面もある。

ジャーナリズムに関する本は今まで数多く読んできたのだが、ジャーナリズムのあり方をここまで考えさせてくれる本は今まで無かったと思う。今までの本は単に新聞批判やTV批判と言ったものが多かったのだが、本書はジャーナリズムそのものはいったいどうあるべきかが焦点となっている。

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