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日本霊異記の世界 説話の森を歩く

日本霊異記の世界 説話の森を歩く (角川選書) 日本霊異記の世界 説話の森を歩く (角川選書)
三浦 佑之

角川学芸出版  2010-02-10
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日本文学の代表する「霊」にまつわる説話集と言えば「日本霊異記」である。その中から一寸法師など童話として取り上げられた作品もある為、「日本霊異記」という名前は知らなくても、この説話は聞いたことがあると言う人もいるだろう。
本書は「日本霊異記」の中身はどのような物であるのかというのを案内した一冊である。いわば「日本霊異記」の入門書という位置づけと言える。

第一講「小さ子とトリック・スター」
最初に紹介されるのが「小子(ちいさご)」という一族が出てくる。これは天皇からたまわった名であり、一つの集団として「小子部」というのが存在する。それらの集団はそれぞれ天皇に隷属しながらも氏族との関連性から名づけられたと言われているが、詳しい状況、役割についてはまだ分かっていないのが現状である。
そして後者の「トリック・スター」であるが、こちらは「スガル(漢字表記もあるがあまりに難しいためカタカナ表記とする)」の性格のことを言っている。「いたずら者」と呼ばれるほどトリッキーな性格からそういった言葉が出ているのだという。

第二講「一寸法師の源流」
童話では良く知られている「一寸法師」であるが、この一寸法師も小さ子が主人公である。日本霊異記にも記されているが、それ以後にも「お伽草子」にも登場し、昔話の定番となった。民俗学で知られる柳田國男は一寸法師に限らず桃太郎などの話と絡んで「神話」との関連性を指摘した。理由は簡単に言うと母親のお腹から生まれていないという所からきているという。

第三講「力持ちの女」
力にものを言わせた女神というと、脚力で言えばギリシャ神話の「(名前を調べる)」がいた。彼女は自分より足が速い人であればその人の嫁になると近い、負けると彼女に殺されるというものである。
そして、思う一つは夫婦愛の女神でありながら恐妻として知られたヘラがいる。彼女も「(ある女神)」を素手で殴り倒し、降伏させたといわれるほどであったと言われている。
そしてもう一つには日本霊異記にある「力持ちの女」である。これは尾張(現在の愛知県)の話であり、道場法師の孫娘がキツネ女を力で退治したことを本章では言っている。
その孫娘とキツネ女にちなんでキツネ女の住処であった三野(現在の何県?)の地方では「力競べ」というのが奈良時代から続いている。

第四講「神婚神話のゆくえ」
神話は結婚にまつわる話もあるが、本章では前章に引き続き「力持ちの女」の結婚についてだけではなく、蛇に魅せられた女に至るまで言及している。

第五講「恩返しの発生」
童話のモデルがあると考えると「鶴の恩返し」を思い出してしまうが、何も鶴ばかりではない。本章の冒頭に「亀の恩返し」とある。接点があるかどうかわからないが「浦島太郎」にも亀を助けた恩返しとして竜宮城につれていった話がある。しかしこの浦島太郎こそ、日本霊異記に記されている部分であったという。

第六講「盗みという罪悪」
ここから仏教の話について本格的に入っていく。前章では「不殺生」のことについて述べられているが、ここでは「盗み」というと仏像など盗んだという事例が紹介されている。
裏ルートで大儲けというのかという考えがあったのだが、実は仏像を溶接し、偽の銅貨をつくる、いわゆる偽札づくりを行うために盗みを働いていたという。これは古代の貨幣の鋳型が発見されており、仏像を溶接した金属から偽の銅貨を作るということが横行していた何よりの証拠といえる。

第七講「悩ましき邪淫」
仏教では不鋳盗の他にも「不邪淫」という戒律がある。文字通り何人にも淫行をしてはならないというものである。
しかし霊異記にはこれに関して有名なものがある。ある母神が息子の陰茎をしゃぶったという話である。
小説やマンガに限らず、日本や世界の古典にもこう言った淫蕩な表現はちらほら見受けられる。

第八講「行基の奇行」
奈良時代にカリスマとも呼ばれるほど名声の高い僧がいた。その名は行基と呼ばれている。この行基はその時代に史上初の「大僧正」の位を授かり、信者を携えた。余りに有名であり、さらにカリスマ性を持ってしまったことにより、本章で言う「奇行」、たとえば子供を川の淵に棄てさせたりするなども黙認するようになった。

第九講「語られる女たち」
女性の話というと第三・四講で取り上げられた「キツネ女と道場法師の孫娘」もいれば、第七講で取り上げた母もいる。他にも神の子を産む女、棄てられた母など霊異記での女性の話は枚挙に暇がないほど取り上げられていることがわかる。

第十講「あの世からもどった人、地獄を語る人びと」
宗教や死の話をするとき、怪談で知られるラフカディオ・ハーンの言葉を取り上げる。それは、
「日本は死者の国である」
ということ。国民が死者と言っているのではなく、死者を供養する、死者の国と現世との交わりを大事にしたしきたりがいくつもあることを表した言葉である。
日本霊異記は童話に限らず死者や霊にまつわる話が数多くある。
ましてや本章のようなタイトルの話があっても不思議ではない。ちなみに死者たちが語っているのではなく、あくまで臨死体験をした人の語りが中心である。

日本霊異記は日本の代表する文学作品の一つであり、童話の源流になったものもいくつかある。童話でしか知らない話の源流は意外な形であったことに驚かされることも少なくない。最初にも言ったように本書は日本霊異記をみる入り口に当たる一冊である。

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