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2010年5月

ひねり出す時間術―30分ジグザク仕事術

ひねり出す時間術―30分ジグザク仕事術 (角川oneテーマ21) ひねり出す時間術―30分ジグザク仕事術 (角川oneテーマ21)
清水 克彦

角川書店  2007-10
売り上げランキング : 438020

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お金は平等にあるわけではないが、時間は誰でも24時間持っている。時間のある人は、その時間を有効に活用する。簡単に言えばお金で時間を買う。一方時間の使い方が下手な人は、時間でお金を買っている。前者になるべく巷では様々な時間術の本が立ち並んでいる。
本書は現役の文化放送プロデューサーが編み出した時間術を紹介している。

第一章「「人よりひと足早く」が時間を生む」
孫氏の兵法には「巧遅は拙速に如かず」という言葉がある。
日本人は仕事に限らず「速さ」というのを重宝する傾向がある。情報収集にしても、仕事の指示や考える時間を、トイレや電車に乗っている時間などの「隙間時間で使う具体論まである。
特に「○時五四分スタート」時間術はいかにも放送局のプロデューサーらしい時間管理術だなと思った。

第二章「集中すれば一日の時間が濃くなる」
私も考えているのが「どれだけ時間を使うか」ではなく、「限られた時間の中でどう使うか」というのを意識している。後者はすなわち「時間密度」という。
その時間密度を高めるために本章では「ワンクール」や「時間割」といった時間を区切って使うことを推奨している。

第三章「行き詰まったときの対処法」
仕事の中でも考えなくてはならないものもある。塾講をするには15分以上かけないとしている。確かにロダンの「考える人」のように1時間も2時間も熟考してでてくるものはきわめて少ない。
満点をねらわないことや、睡眠に至るまでかかれている。

第四章「時間を奪われないための頭にいい対処法」
時間泥棒は職場に限らず様々なところに存在する。それから回避するためには、距離を置くためにはどうしたらよいのかについて書かれている。
時間泥棒から回避する「時間術」であるが、言う言葉一つで時間泥棒に時間を奪われたりする事がある。例えば、
「あなたの都合に合わせます」
「ちょっといいかな?」
は自分のみならず、相手の時間を奪ってしまうことが多い。特に後者は仕事で集中しているときに他愛のない話で集中力を殺がれてしまい、話の後は集中できなかったりする。

第五章「他人の力で時間を節約する方法」
自分の仕事を自分の力で行うのは当たり前の話であるが、その中でも他人に振ることができるものもある。臼井由妃氏の「仕事の8割は人に任せなさい」よろしく、他人に仕事を与えながら、「自分にしかできない」仕事に集中することこそ、時間節約の大きなカギとなる。

第六章「夢を持てば「ない時間」をひねり出せる」
夢を持つことも一つの方法であるとしている。しかし「夢」と「時間」という言葉は結びつきにくいが、例えば夢に向かって邁進している時間と、自分の仕事を淡々と進めている時間や夢を叶えるためにどれくらい時間が必要なのかがわかるためである。

時間管理術は様々なものがあるが、特に印象的だったのが第一章の「○時五四分」である。私はあまりTVやラジオを聞くことは無いのだが、新聞のTV欄をみると最近のバラエティ番組は54分にスタートをするものが多い。それを逆手にとって54分に始めてみてはという考えがあるのだろうかというのが私の頭の中にはある。

マネーの虎2010~一夜限りの復活生ライブ~&ビジネス VIP交流会 感想

昨日は(株)天才工場主催の「マネーの虎2010~一夜限りの復活生ライブ~&ビジネス VIP交流会」に参加いたしました。

「マネーの虎」と言えば2001年から2004年まで日本テレビ系列で放送された伝説の番組です。ちょうど私が高校生~大学生の時で、部活から帰り、晩飯を済ませたときに見てました。虎と志願者とのやりとりは今も私の記憶の中で鮮烈に残っています。

ちょうどその番組について見つけました。

今回はこれまでのものとは違い、志願者に対し3人の虎がコメントをすると言った形式で、実際に投資はしないものでした。

で、今回登場した3人の虎は…、

南原竜樹 社長

臼井由妃 社長

尾崎友俐 社長

でした。今回の志願者も3名。志願者が数分間プレゼンをした後、虎たちの質問とコメント(と言う名のダメ出し)が飛び交いました。「マネーの虎」の完全再現とまでは行かなかったのですが、虎たちの質問とコメントの鋭さに、当時の「マネーの虎」の感じは残っていました。

そして、当日は南原竜樹社長の誕生日。盛大な誕生日祝いとなりました。

4時間という長丁場でしたが、イベントあり、交流ありであっという間でした。

今回この会を主催した(株)天才工場の皆様、南原社長、臼井社長、尾崎社長、そして今回名刺交換をしてくださった皆様、本当にありがとうございました!!

F1 トルコGP マクラーレンが1-2フィニッシュ!! 可夢偉が今シーズン初ポイント獲得!!

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round7_final

途中までは淡々としたレースになりそうでした。そう、41週目にレッドブルの2台がオーバーテイクをしようとして同士討ちをするまでは。どちらもドライバーズランキングで同ポイント、チャンピオンレースでもライバルである2台の意地と意地とのぶつかり合いが悪い方向に向いてしまいました。

レース後ヴェッテルは自分に過失はないと主張しており、これから確執が起こる可能性があるかもしれません。

漁夫の利を得たハミルトンが今シーズン初勝利、さらにはマクラーレンが1-2を達成いたしました。しかし終盤ではマクラーレン同士が争っていましたが、レッドブルのような同士討ちは無く、良い意味でハラハラさせる戦いでした。

可夢偉は今シーズン初ポイント獲得をしましたが、ポイント獲得圏内を行き来するような展開で、初ポイントが取れるのかどうかも心配でしたが、無事、初ポイント獲得となりました。ザウバーにとっても初ポイントでしたから、これからの活躍に期待ですね。

シューマッハは4位フィニッシュ。皇帝復活…とまではほど遠いのですが、それでも一歩一歩進んでいるような気がします。

次戦は2週間後、カナダ・モントリオール!!

F1 トルコGP 2連勝と勢いに乗るウェーバーが3戦連続PP獲得!! そして優勝予想

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round7_qualifer

2週間たってもレッドブル勢の強さ、それ以上にウェーバーの強さは健在、と行ったところでしょうか。2連勝中のウェーバーが3戦連続のPP獲得となりました。

しかしレッドブルも今回は1-2というわけにはいかず1-3となりました。レッドブル勢に一矢報いたのがマクラーレンのハミルトンでした。

トルコGPに強いフェラーリ勢が不調と言うべきでしょうか。3連覇をしているマッサが8番手、アロンソはミスがたたりQ2脱落となり、12番手からのスタートとなってしまいました。

可夢偉は見事10番手獲得。驚くべきはルノーのルーキーであるペドロフがQ1で4番手のタイム、そして初のQ3進出で9番手につけました。決勝ではペドロフが伏兵になるかもしれません。

さて、優勝予想と行きましょう。

本命:ウェーバー

対抗:ヴェッテル

要注意:バトン、マッサ

レッドブル勢の圧勝の予感がします。スペインやモナコの要にウェーバーが終始ラップリーダーを譲らなかったと言うことは無いと思いますが。

ハミルトンが第1コーナーでウェーバーを買わすことができるかにも注目ですが、オーバーテイクもなかなかできるサーキット。バトンやマッサがどこまで順位を上げていくかにも注目したいところです。

10番手につけた可夢偉も完走、そして初ポイントにも期待したいところです。

F1 トルコGP フリー走行3回目結果

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round7_free3

ヴェッテルがトップタイム、その後ろロズベルグ、ハミルトン、ウェーバーの順となりました。上位陣の強さは健在と言ったところです。

さて、予選はどうなるでしょうか。

南アフリカの衝撃

南アフリカの衝撃(日経プレミアシリーズ) 南アフリカの衝撃(日経プレミアシリーズ)
平野 克己

日本経済新聞出版社  2009-12-09
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いよいよ来月から南アフリカでFIFAワールドカップが開催される。しかし前回のドイツ大会、前々回の日韓大会と違い、日本では盛り上がりに欠けている。それ以上に悲観的な見方が多く、失望感さえあるという意見もある。しかし4年に1度の大会に参加できる以上、並みいる強豪を相手に最高の試合をし、悲観的な見方を吹き飛ばしてほしい思いである。
さて今回開催される南アフリカであるがアフリカ大陸の国々の中では最も経済的に豊かな国の一つである。しかしその一方で日本やアメリカをも凌ぐほどの格差や犯罪に悩まされており、首都のケープタウンから一歩郊外にでると危険であるという。
本書はTVやニュースではあまり知ることのできない南アフリカ共和国の現実について綴っている。

第一章「サッカーワールドカップはできるのか?」
来月行われるワールドカップの前に南アフリカでは15年前に競技は違うが「ワールドカップ」を開催した経験を持つ。それは「ラグビー・ワールドカップ」である。アパルトヘイトにより、国際的な大会に参加すらできなかった南アフリカ代表チーム(「スプリングボックス」と呼ばれる)がラグビーでは1・2を争うほどの強豪であるニュージーランド代表チームに勝ったこともあり、大成功を収めた。
この勢いでサッカーワールドカップにも選ばれたが、スタジアム建設が予定より大幅に遅れるなど、様々な問題を抱えているのだが、それ以上に次章以降に述べるようにアメリカ以上の「犯罪天国」であることがネックになっている。

第二章「虹の国から普通の国へ」
第五章でも述べるのだがネルソン・マンデラが大統領に就任したとき「虹の国」と自国を称した。それから15年経ったが、マンデラのいう「虹の国」はもはやその陰すら見えなくなるほど腐敗してしまった。かつては「アパルトヘイト」という人種差別が悲劇を生んだのだが、今度は民主主義・資本主義化によって「格差」は急激に悪化するなど、経済の上で「差別化」が進んでしまった。それと同時に雇用状況も非常に悪く、昨年時点での完全失業率は23.6%までに及んでいる(ちなみに日本では2010年春現在、5.6%)。またHIV感染人口も全世界の中で最も多く、医薬にまつわる裁判も起こっている。マンデラ以後の政権ではそれらの問題にうまく対処できず失脚してしまう例がほとんどであった。

第三章「南アフリカは日本にとっての"アフリカ"」
南アフリカと日本の関係はきわめて親密とはいえない。というのは日本の経済構造の変化により、日本におけるアフリカの割合が以前は3割あったのだが、それが1%あるかどうかにまで落ち込んだ。もしかして工業の変化というよりも「失われた10年」による原因が強いように思われる。しかし「失われた10年」が終焉してから資源や希少金属の輸入が増え始め、1%近くの状態だった比率を徐々にあげ始めているのは事実である。

第四章「歴史を正しく理解する」
学校では、世界史を学ぶ機会は当たり前のようにあるのだが、南アフリカの歴史についてはほとんど触れられていない。ヨーロッパの植民地だったということしか触れられていない。
南アフリカの歴史の始まりは未だにわかっていないのだが、10世紀に農耕・牧畜の文化を定着させたことから始まっている。本章の年表では1652年にオランダが「東インド会社」というのを設立させ本格的な植民地支配が始まったことから記載されている。

第五章「マンデラという英雄――南アフリカ解放史」
1994年に初めて大統領選挙が行われ、ネルソン・マンデラが選ばれた。南アフリカでは初めての黒人大統領が選ばれた。そのマンデラであるがアパルトヘイトの中で終身刑を宣告され、27年もの間獄中にいた。しかし27年経過してもマンデラの信条はいっさい変わらず、看守でさえも一目おかれる存在にまでなったのだという。90年に釈放されたのだが、その演説で再びメディアの前に現れたことにより民主化への歯車は急速に動き始めた。
マンデラは政権獲得後、世界各国との国交を再会し、民主国家への胎動をアピールした。しかしそのマンデラもアフリカ諸国間との和平交渉は軌道に乗ることはできなかった。諸国の政治腐敗はマンデラの想像を遙かに絶するものだった。

第六章「グローバリゼーションを呼び込む――民主化後の経済」
90年代以降、民主化が進んでいくうちに経済的にも変化を遂げた、著者が赴く度、まるで違う国に行ったような錯覚を覚えるほどであった。
そして国際間の競争が激しくなるにつれて、驚異的なインフレが起こった。とりわけ80年代では経済的な悪化も相まった「スタグフレーション」が続き、政府も庶民も苦しんだ。

第七章「世界に躍進する南アフリカ企業」
南アフリカの経済は官民の連携により国際化、成長を遂げてきた。もっとも大陸から外にでた貿易中心から、アフリカ大陸内での貿易中心にシフトしていったことにより、アフリカ大陸内で経済的なwin-winの関係を結ぶことができたところが大きい。また貴重な鉱物資源も豊富にあるため、それを利用した貿易も進めている。

第八章「南アフリカに世界を見る」
世界の先進国の中で南アフリカに最も投資を行っている国はというと中国である。経済的な成長がこれから見込める、そして何よりもBRICsの次に急激な成長を見込めるところとして中国政府は白羽の矢を立てた。しかし中国でも経済権益について苦戦を強いられており、これから日本やアメリカでも南アフリカの経済に立ち入ることができるのかが経済成長のカギの一つとされている。

最初にも言ったように来月からFIFAワールドカップが開幕する。あまり知られていない南アフリカについての現状について、本書はまさにもってこいの一冊といえる。

F1 トルコGP フリー走行1・2回目 結果 そしてPP予想

モナコから終わって2週間、トルコにやって参りました…と言いたい所ですが、先ほどバトンと道端ジェシカが破局したと言うニュースを見て驚きました。

しかしよくよく考えてみると、世界中飛び回っているバトンと日本で活躍し、在住しているジェシカ、遠距離恋愛がずっと続きチャンピオン連覇をしたいバトンにとって、その恋愛を維持するのは並大抵のことではなく、チャンピオンレースにも影響を与えかねないと判断したそうです。

ケンカ別れでなくて良かったのですが、これを機にバトンがどこまで吹っ切れるかにも注目ですね。

さてトルコGPのフリー走行1・2回目を見てみましょう。(「F1通信」より)

1回目

Round7_free1

2回目

Round7_free2

1回目はハミルトン、2回目はバトンとマクラーレン勢がトップタイムをマークしました。さらに1回目ではメルセデス勢、2回目ではレッドブル勢が上位につけています。その後ろにはルノーやアロンソといった所です。

ランキング5位にいながら、今シーズン未勝利のマッサは1・2回目とも中断に甘んじました。3連覇も果たしており、相性のいいトルコでどこまで巻き返すのでしょうか。

可夢偉は1回目11番手、2回目13番手とまずまずといったところ。予選ではQ3にまで進んでほしいものです。

日本人ではフリー走行1回目にHRTのリザーブドライバーとして山本左近も走行しました。

さてPP予想と行きましょう。

本命:ヴェッテル

対抗:バトン

要注意:ウェーバー、マッサ

ここまで開幕から6戦すべてレッドブルがPPを獲得しています。それに歯止めをかけるのは誰か、と言うことを考えると真っ先に出てくるのがバトンだと思います。フリー走行2回目はトップタイム、1回目でも2番手につけています。

しかしフリー走行では見られなかった速さが予選で一気に噴出し、PPをかっさらうと言うのがレッドブル。どうなるかわかりません。

やる気の大学

やる気の大学 やる気の大学
千葉 智之 中川 ミナ

東洋経済新報社  2010-05-21
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あなたはいつ、どのようなときに「やる気」は起こるのか。
あなたの「やる気」が起こるきっかけはどのようなものか。
「やる気」は不思議なものである。「やる気」の浮き沈みによってその人の仕事量や質、さらには活動的になるかどうかも変わってくる。なるべく、自分自身でコントロールをしたい所であるが、それがなかなかできないと言う人も多い。
本書は「やる気」のメカニズムとやる気を起こさせ、そして維持させるにはどのようなものがあるのかと言うことについて解き明かしている。

第1章「やる気とは何か」
まずは「やる気」とは何かについて入っていく。「やる気」と考えると「心的」な要素も強いのだが、辞典で調べてみると

・「ある物事をしようとする気持ち」(「ウィクショナリー日本語版」より)

結局「気持ち」であるという。では仕事においても、プライベートにおいても「しよう」とする気持ちになるにはどうしたら良いか。それについては次章以降に任せることにして、
「やる気」と言っても当然出るときと出ないときは必ず出てくる。ずっと「出るとき」を維持するのは不可能であり、「出ないとき」を維持していても生きる気力を失ってしまう。「出るとき」と「出ないとき」のバランスを取りながら維持をすることが大切である。では維持をするためにはどうしたらいいのか、本書では「ココロ」「ヒト」「モノ」の3つに分けて紹介している。

第2章「ココロガソリン」
集中力にしても、やる気にしても「ココロの持ちよう」から始まる。しかしそのやる気はお金や時間と同じように有限であることを忘れてはならない。どのようにやる気を分散させるのか、と言うのが鍵になるが、本章の冒頭では「「やる気」の分散投資」とある。「分散投資」というと今年の2月に行われた「出逢いの大学 特別講座 vol.4」の客員教授だった、内藤忍氏のことを思い出す。
「ココロの持ちよう」と言えば、現状維持についても警鐘を鳴らしているが、ここではウォルト・ディズニーの名言を思い出す。

「現状維持では後退するばかりである」

本書でもそれに似たような表現で書かれている。

第3章「ヒトガソリン」
著者の処女作である「出逢いの大学」だが、そこから派生して「特別講座」のセミナーが4回行われた。そのセミナーのメインは飲み会でその中での出逢いが大きな化学反応を起こしている。アイデアやノウハウ、趣味に至るまで人とともにやってくる。
「出逢い」はそれだけではなく、やる気まで人とともにやってくるという。
元気な人、困難なことを達成した人、成功した人など様々な人がいるが、その人の影響を受けて自分もやる気があがると言うことも大いにある。
人を介してやる気を出す、と言うと「公衆の面前で宣言をする」と言うことを挙げている。宣言をすることによって、良い意味で追い込まれ、やる気が出る。ただし、実際にいる場でも効果はあるが、ブログやtwitter上でも行うことができる。

第4章「モノガソリン」
モノでやる気を出す、なにか馬にニンジンをつるして走らせることを想像してしまう。
実際にモノによってやる気を起こさせるのはそういったことばかりではない。風呂に入る、音楽を聴く、運動をするなど様々な方法がある。「モノ」という一括りでも様々である。

やる気を起こさせるツールやきっかけは様々である。しかし何をやりたいのか、何をすべきなのかを明確にしなければせっかくやる気が起こっても、結局取り越し苦労に終わってしまう。やることを明確化し、そしてその中で「やる気」をいかにコントロールできるか、それを本書では教えてくれる。
最後に前書の「出逢いの大学」では「特別講座」のセミナーを開くようになったのだが、今度は「やる気の大学 特別講座」と言うのをやるのだろうか、と本書を読んでいてちょっと考えてしまった。

ケータイ小説家―憧れの作家10人が初めて語る“自分”

ケータイ小説家―憧れの作家10人が初めて語る“自分” ケータイ小説家―憧れの作家10人が初めて語る“自分”
佐々木 俊尚

小学館  2008-11
売り上げランキング : 576042

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ITジャーナリストとして有名であり、最近では「電子出版の衝撃」という本を上梓した佐々木俊尚氏であるがケータイ小説家に関しての本を出されたとは知らなかった。それ以上に本書の画像を見たらわかるが、佐々木氏の作品の中ではある種「異端」の様にも見える(あくまで本書のデザインの「見た目」であるが)。
今から約7〜8年前にYoshiの「Deep Love」を皮切りに数多くの「ケータイ小説」が誕生した。本書は代表される「ケータイ小説家」たちの文章を著者自身がどのように感じたのかについて小説のあらすじとともに記している。

・美嘉「恋空」
おそらく本書で紹介されている「ケータイ小説」の中で、もっとも知られているのが本作であろう。
本作は自らの実体験をもとにしたフィクションであるが、著者の佐々木氏は衝撃を覚えたような感覚であったように思える。

・水嶋利子「理由。」
水嶋氏は元々童話作家を目指したそうで、高校生の時に本作のベースとなった小説を国語の先生に見せ、酷評された。またその国語の先生が「ケータイ小説」に関して酷評したため、それも相まって本作を書いたのだという。

・飛鳥「Re:涙雨、」
「涙雨」は飛鳥氏の根幹ともいえる。本作の他に「Dear:涙雨。」があり、さらに作者自身のHPも「Tears Rain」である。「飛鳥=涙雨」の構図がここにある。

・ナナセ「片翼の瞳」
私は本書で初めて知ったのだが「日本ケータイ小説大賞」というのがあるという。本作は第1回大賞作品であり、そのときの読者人気投票でも1位を獲得した作品である。本書がでたとき、作者はアルバイトの傍らケータイ小説を書いており、自信のHPで紹介されている。本作は大学生の兄が高校生の妹を恋するという作品である。

・蓮居くうな「戦場のサレ妻」
「戦場」というと大東亜戦争などの戦争を連想してしまう。そういったものを読みすぎたせいか。
本作のいう戦場は「主婦」における戦場。つまり「家庭」である。本作の主人公は作者と同じ三児の母であり、洗濯・掃除・料理・買い物・子育てと行き着く暇が全くといっても良いほど無い。
そういった状況の中で夫の浮気を見つけ、そこから彼女の苦悩が始まるというものである。いかにも「ドロドロ」としたものがあり、私も是非読みたいと思うのだが、実はこの作品は書籍化されたあと、続編もあるのだという。

・SINKA「また会いたくて」
本作はまさに作者の人生そのものを映し出している。本書にはその作品の一部がつづられているだけであるが、その文章をみただけで、作者の波乱の人生を垣間見たのと同時に、自分の人生はどうだったのかと考えさせられてしまう。おそらく本書で紹介されているケータイ小説の中で一番読んでみたいものはと質問されると、間髪入れず本作を答えると思う。それだけ衝撃的だった。

・美由「最後の約束」
これも自らの体験であるが、「禁断の愛」と「悲劇の別れ」がドッキングしたように思えた。実話であるため、本作が書籍化される前に相手の両親に許可を取りに手紙を送ったエピソードも綴られているところをみると、私では想像しがたいほどの「暗い影」を落とした過去があったのだろう。

・Saori「腐指」
これまでは実体験や恋愛についての作品がほとんどだったのだが、本作は「ケータイ小説」の中でも「ホラー小説」に属している。私も小説を読むのだが、ホラー小説は読んだことがない、様々なジャンルを読んでいくうちに「ホラー小説」について読む興味を示さなくなったからである。
本作は父の非業の死をきっかけに相手を呪い殺す儀式にはまるというホラーの部分と、復讐相手の孫娘との愛とのジレンマを描いている。
生きること、人間関係について疑問を投げかけている。それは人間の恨みや愛という感情を超越した、人間本来の生き方を問いているのかもしれない。

・めぐみ「心の鍵」
こちらも自信の実体験をもとにした作品である。友人にも相談しても相手も対応できないほどの壮絶な体験であるが、あるケータイ小説を読んだことをきっかけにケータイ小説を書こうと志したという。ケータイ小説の読者がその作者となった瞬間である。気軽にかけるというよりも、壮絶な過去を赤裸々に語っている人たちの作品を目の当たりにして、自ら作者として体験と綴る。ケータイ小説にはそういった輪があるのかもしれない。

・Chaco「空」
Chacoと言えば「天使がくれたもの」が代表作として挙げられる。しかし本書ではそれではなく「空」が取り上げられている。それは「天使がくれたもの」の読者が自身も作者と同じ体験をしたというメールからだという。
「ケータイ小説は読者によって成り立っている」
その言葉が新たな「ケータイ小説」となって具現化したと言える。

私が書評を書き初めて1年ちょっとしたとき、書評を介して私が「ケータイ小説」について書いたものがあった。そのときは私は「読んだことないし、読みたくもない」「語彙離れの象徴」とさんざん扱き下ろしたことを思い出した。しかしそれは単に「食わず嫌い」になっていただけであったと今、振り返る。本書を手に取ったのも著者の佐々木氏だから、という不純な理由だったのだが、著者自身もケータイ小説に関してネガティブな思いでしかなかったのだという。しかしケータイ小説家の取材を始めてから「ケータイ小説」の考えががらりと変わった。私も本書を読んで佐々木氏の様な変わり方ではないのだが、「ケータイ小説」を読んでみようと思っている。ケータイ小説に偏見を持っている人がいたら、是非読んでほしい一冊である。

成果を生む人が実行している朝9時前のルール

成果を生む人が実行している朝9時前のルール 成果を生む人が実行している朝9時前のルール
美崎 栄一郎

大和書房  2010-05-22
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まず断りを言っておかなければならないのだが、本書は「早起き」を薦める本ではない。「朝9時まで〜」というタイトルがある以上、早起きではないのは明白であるが…。
では本書はどのような本なのか。簡単に言うと「セルフブランディング」である。会社に依存せず、自らしか持つことのできない「スキル」「ノウハウ」「タグ」を持つためにはどうしたら良いのかについて書かれている。

Part1「「朝9時前」にやるべきことを変えよ」
自己投資のための活動をやるとした場合、時間はいつにやるのだろうか。おそらく多くは就業時間後、もしくは土日の休日を連想するだろう。その時間帯であればセミナーや勉強会も数多くある。しかしその時間帯にはある種のリスクがある。たとえば、就業時間後は突発的な残業や飲み会により時間が奪われる可能性があり、かつ仕事帰りであるため「疲れ」もある。そして土日であるが、仕事の束縛から解放されるから大丈夫かと思いきやご用心。就業の縛りがないからでこそ、だらけやすくなってしまう。
そこで本書で着目をしたのが「就業時間前」。実はこの「就業時間前」はいいとこ取りといえる。

・朝であるため、「疲れ」は意識しなくていい。
・朝であるため、脳も活発に動く。
・就業時間前であるため、これから会社に行く緊張感がある。

その時間の中で仕事以外のことをいかに行うことができるのかが、ブランディングをする上で大きな鍵となる。また朝に行われる勉強会も多いが、これはPart5にて説明する。

Part2「市場に流通していない情報を集める」
昨今ではインターネットの普及により、情報は濁流のような速さと多さで伝わってくる。一昔前では全くと言ってもいいほど想像できないほどである。
インターネットの普及により、情報は手軽に手に入るので人と会う必要がないのでは、と思ってしまう。
しかしこれは全くの逆で、人と会うことこそ最大の情報収集といえる。チャンスもビジネスのアイデアも、そして情報もすべて「人」とともにやってくるのである。インターネットでは手に入らない、生きた情報、そしてその業界を熟知しているからでこそ、業界における情報のフィルターをとおして良質な情報を手に入れることができる。
「出逢い」にはいい所だらけであるが、もちろん自分が相手にとって有益な情報などを提供する「ギブ」も大切となる。

Part3「サラリーマンでもできるセルフブランディング」
「明日会社がなくなった時、あなたは自分の二本の足で立っていられるか」
バブル景気の頃までは「終身雇用」で社会人生活は安泰とされていたが、そこからは大量リストラや倒産など、明日になると突然会社が倒産していると言うことも現実に起こっている。
そのため、会社に左右されない自分だけの「ポータブルスキル」というのが大事になる。たとえば「ノート術」や「思考術」を独自で磨いた人であれば、転職してもその技術を使うことができる。
特別な技術はなくても、たとえば交流会や勉強会、または仕事の場においての取引先と言った「人脈」もそういったポータブルスキルの一つである。
ちなみに私は…というと、まず仕事で鍛えたシステム設計やプログラムの技術、プライベートで気づき挙げた書評、そして人脈、読書などが挙げられる。

Part4「情報は1枚の名刺にまとめなさい」
セルフブランディングとしてあげられるものとして「個人名刺」がある。本章では数多くの個人名刺が挙げられているが、なんと私のも取り上げられている。
今回は私が名刺を作った経緯について説明する。
社会人になって間もないときに配属で川崎に移り住むことになったのは有名な話である。配属されてから1ヶ月したときに勉強会に初めて参加した。中島孝志氏の速読教室であった。そのときに「名刺交換会」があることを知った私だが、会社の名刺は職業上渡すことができない。個人名刺を作ろうと言うことで近くの印刷屋で名刺を作った。会社名や所属名も含めた名刺で、かなりシンプルなものだった。
それから4ヶ月後、千葉智之さんの主催する「出逢いの大学 特別講座 vol.1」に参加したとき、ある方から名刺の重要性を教えてもらった(むしろ叱られたと言う方が正しいかもしれない)。このときに著者の美崎氏に初めてお会いし、名刺交換を行った。そのときは早稲田のclip研究会の名刺だったことを今でも覚えている(と言うよりも持っている)。
それから自分の名刺をどうするか葛藤の日々が始まった。自分の写真ももっておらず、ましてやどのように名刺を作ったらいいのかわからなかった。過去にもらった名刺も見返してどのようなものが必要なのかも挙げてみた。
プロフィールや趣味などは埋まったが、肝心の写真や絵はどうしようか迷った。しかし名刺のオーダーメイドができるサイトにたまたまあったのが、本書にあるとおりトラックの絵である。「蔵前トラックⅡ」だから破れかぶれで載せたのだが、意外にもこれが会話のとっかかりにもなった。今となっては「私のブログ」と「トラック」共々私のカラーになっているのかもしれない。

Part5「ナマの情報と人脈を集める朝食会活用法」
ブランディングの準備を行ったら、次は実践編である。著者は夜に行われる「ひみつの学校」のほかに、大人気の「築地朝食会」や「あさべん」を主宰している。ほかにも朝開催されるものと言えば「読書朝食会Reading-Lab」「早ね早おき朝ごはん」など多岐にわたる。
平日の朝に行われる朝食会では出勤前であり、時間制限もあるため、限られた時間の中で参加者との出逢い、質問を行えるかによって人脈構築も違ってくる。

朝の時間帯は「ブルーオーシャン」に近いような気がする。平日の夜や休日と違い、勉強会などセミナーを行っている所も少なければ、「限られた時間」を生かすことを考える人は少ないように思える。本書はブランディングではあるが早起きせず、出勤前の時間帯をいかにして活用するか、それを示している。

給与明細は謎だらけ

給与明細は謎だらけ (光文社新書) 給与明細は謎だらけ (光文社新書)
三木義一

光文社  2009-04-17
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企業人であれば毎月当たり前にもらっている「給与明細」であるが、基本給や各手当から所得税や住民税など引かれて手元に入ってくる。しかしその税はどのようにして計算されているのかは、税に関する本を読んでもさっぱりわからない、というより知る必要がないといわれるほど関心事にもならない。しかし日本国憲法上、労働や勤勉に並び「納税の義務」がある以上、税金を納めなくてはならない。そうである以上「税」については頭の片隅にでもおいておく必要があるのではないかと思う。
本書は給与明細にある「課税」の仕組み所得税の源泉徴収について、給料のみならず、賞与や退職金にまつわる「謎」についても説明された一冊である。

第1章「給与明細の謎」
給与には基本給のほかに様々な手当が付く。一番メジャーなものだと、残業手当であろう。ちなみにこの残業手当(「時間外手当」と呼ぶ所が多い)は給与に入り、当然課税対象になる。様々な手当があるのだが金額や手当によって課税対象にならないものもある。交際費や日直手当など様々あるが、法律の文章、過去の判例など様々な観点から形成されており、明確化しているが時代にそぐわないものも中にはある。例えば、
「深夜の食事代は300円以下のものは、課税しなくても差し支えない」(p.37より)
が挙げられる。まるで子供の遠足のおやつ代である。ちなみにバナナは対象になるのだろうか。

第2章「必要経費の謎」
基準が玉虫色なものを挙げるとするとこれがいの一番に挙げられる。仕事上外にでることは少ないが、その中で必要経費を挙げるとするならば、

・文房具
・出張時に発生した交通費・宿泊費

などが思いつく。しかし現実に言うと本来であれば必要経費に挙げてもいいものが、必要経費の対象にならないものもあるという。一番身近なものでは「昼食費」がある。しかしその「必要経費」が認められない代わりに「給与所得控除」が認められている。これは収入金額に応じて所得税の対象から除外すると言うものである。

第3章「控除の謎」
所得税の確定申告をやった方であれば「控除」については言葉だけでも頭の片隅に入っているだろう。この控除の種類も様々なものがあり、全員が控除対象になる「基礎控除」、配偶者のいる世帯が対象の「配偶者控除」をはじめ様々な「控除」が存在する。しかも一つ一つ見るだけでも、控除額が固定で単純なものから、金額によって控除額が変化するものまである。

第4章「年末調整の謎」
会社では必ず年末に「年末調整」が行われる。これは給与や賞与によって源泉徴収として所得税を支払っているのだが、それが年末になり、給与の支払い状況により、所得税を払わなければならなかったり、逆に払い戻しをしたりして調整を行う。そのことによりサラリーマンは所得税の確定申告を行わなくてすむと言うものである(ただし副業収入や年収によって確定申告も行わなければならない場合はある)。ただし多額の医療費を支払ったとき、災害や盗難があった場合には確定申告をする必要がある。控除により税金が還付される場合がある。

第5章「出向・解雇・倒産の謎」
今のご時世に取り上げなければならないが、読んでいると社会背景も移ってしまうため、個人的にはあまり取り上げたくない。
現在も一昔前も話題にあがっていたのが「派遣」であるが、なぜこれほどまで広がりを見せたのか、大きな理由として「人件費の削減」だけではなく、「消費税負担の軽減」があるという。給与を「支払っている」からでこその理由なのかもしれない。
「このご時世」と見ると、今度は「倒産」や「退職」であるが、これについては再来年度に「適格退職年金制度」が廃止されることについて触れられている。

第6章「退職金・年金と税金の謎」
「退職金」は税収の面で課税できる余地があると著者は主張しているが、退職金の課税ほど「反発」の声が大きいところはないと考えられる。理由の一つとして、退職金を受け取った後の所得の当てがなくなるという理由がある。しかしこれは所得税の方式と同様な形式をとって、複雑であるが、退職金に見合った税を取っていけばいいと思う。

給与明細に限らず、サラリーマンにまつわる「所得」「税」の謎についてややわかりやすく解説している。勉強する範囲は広いがある程度わかっているのとそうでない人の差は大きい。明日の仕事の保証もない、明日の収入の保証もない人であればなおさらである。

【ひみつの学校】「会計HACKS!」に対抗して「健康HACKS!」 感想

昨日は美崎栄一郎さん主催の「ひみつの学校」に参加いたしました。

今回のテーマは「健康」

「健康」という言葉を一緒くたにしても、3月末には「フィットネス」がありましたが、今回はエクササイズも含めたからだとこころの自己投資についてあべちゃん101挑戦さんが登壇されました。

あべちゃん101挑戦さんの職業は「健康運動指導士」。

健康運動指導士」とはスポーツセンターや保健センターなど様々な施設で、健康を維持/管理を行うため、運動プログラムの提案や指導を行うひとのことを言います。

今回は健康法と軽い(?)エクササイズも交えた講演でした。

詳しい内容については…諸般の事情により「ひみつ」ということで。

健康的な食生活・運動・睡眠がいかに重要かと言うことを改めて知っただけでなく、後半にはエクササイズも盛り込まれ、充実した2時間半でした。

今回この会を主催した美崎さん、講師のあべちゃん101挑戦さん、そして 名刺交換をしてくださった皆様、本当にありがとうございました!!

マユツバ語大辞典

マユツバ語大辞典 (新潮新書) マユツバ語大辞典 (新潮新書)
塩田 丸男

新潮社  2007-10
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TVや新聞などのニュースでは様々な言葉が飛び交っている。「現代用語の基礎知識」を毎年制作している自由国民社では「流行語大賞」を発表しており、その中で新しい言葉が次々と生まれた。
その中で「マユツバ語」も次々と誕生しているが、それに気つかず一般社会に浸透してしまっている。本書では様々な「マユツバ語」について指摘している。

1.「マユツバ語とは何か」
そもそも「マユツバ」とは何か、という話から入っていく必要がある。簡単にいえば、人を騙すほどの怪しいことや偽りのこと、もののことをいう。漢字に直すと「眉唾」となり「眉に唾をつければ化かされない」という所からきている。

2.「「格差社会」のマユツバ度」
2005年前後から流行語にまでなった言葉というと「格差社会」であろう。とりわけ2008年頃には小林多喜二の名作「蟹工船」が社会現象になるほどの売れ行きであった。「蟹工船」の状況が、当時における「格差社会」の現状と重なったことが大きな要因であるが、戦前に限らず、高度経済成長期前後にも格差はあり、憲法25条に記載されている「生存権」を巡った裁判も起こっている。
ほかにも「国際化」にまつわるマユツバも指摘している。

3.「善玉コトバが悪玉に」
「談合」「公僕」「地球温暖化」とあるがそれ以上に印象に残ったのが「名誉」である。
本章では「名誉」について将棋のことについてふれている。升田幸三には「名誉名人」の打診があったのだがそれを拒否し、「実力制第四代名人」という称号を与えたというのはあまりにも有名な話である。
ただし一言付け加えなければいけないのが、将棋のタイトル戦では王座、囲碁ではすべてのタイトルが所定の獲得数に至ると「名誉」の資格を有することができる。本章では謙遜やマユツバについてふれているが、一称号としてあることは忘れてはならない。

4.「戦争が生んだマユツバ語」
終戦して今年で65年を迎える節目となる。戦争の中でも「玉砕」など、様々な言葉が生まれた。

5.「失言とマユツバ語の間」
「失言」に関するニュースを聞かない日が珍しい。しかしよくニュースを見てみると「本当に失言なのか?」と疑ってしまうようなニュースにも出会えば、2000年に東京都知事の石原慎太郎が「三国人」発言のように、勉強しなければこの言葉を知ることができないような言葉もある。

6.「あぶないカタカナ語」
ビジネスやコンピュータのみならず、様々な場で「カタカナ語」というのは氾濫している。元々英語からカタカナ語になったものもあれば、「和製英語」として日本で誕生したものもある。

7.「氾濫するマユツバ地名」
「東京」という地名があるのにあるのが違う場所というのもある。有名な所では「東京ディズニーランド」は千葉の舞浜にあるし、成田空港の本当の名前である「新東京国際空港」も千葉の成田にある。
ほかにも東京のみならず様々な場所に「銀座」があることや(たとえば品川区にある「戸越銀座」)、呼び名や縁起担ぎに関する地名について指摘している。地名というと読みにくいものもあり鹿児島にある「指宿」や北海道にもアイヌ語からきた地名がちらほらあることを思い出した。

8.「ことわざは怪しい」
ことわざから学ぶものもあり、「ことわざ辞典」と言うのを出しているのが日本くらいヴァリエーションも多く、日本人がいかに「ことわざ好き」かと言うのがよくわかる。しかし…というよりも「それゆえか」という言葉のほうが良いように思えるが誤用もあるというのを本章では指摘している。

9.「二十一世紀版・美辞麗句」
本章の冒頭に出てくる「不適切」は今となってはよく使われる言葉であるが、思い返してほしいのがこれは元アメリカ大統領であるビル・クリントンが愛人疑惑に関しての釈明会見で使われたことから

10.「たとえ話に気をつけろ」
話や文章に躍動感をつけるために「喩え話」が盛り込まれるときがある。文章法では比喩や暗喩、擬人法など様々な方法が使われる。しかしその喩えの使い方について著者は不信感を抱いているのだという。喩えの使い方が間違っているのだろうか、それとも時代背景によるものだろうかというのは本章からみてもなかなか読みとりにくい所がある。

11.「すり替えの狡さ」
前の「喩え話」「ことわざ」そしてもう一つが「すり替え」。
これは政治家や官僚ではよく使われるものである。さらにTVや新聞のコラムでも使われ、私たちの所にニュースが届くのである。「メディアを疑って読め」という言葉がある所以はそこにある。

12.「あいまいと苦渋の産物」
「近頃の若者は日本語がなってない」
よく聞く言葉であるが、ではそれを言っている人はちゃんとしているか、というと「そうだ」と答えるだろうが、それを言う世代も一昔前は最初の言葉と同じように言われていた。現在では「〜とか」と使うことへの評判が悪いと言われているが、著者の世代でも挨拶の時は「どうも」ですますということで、批判の対象にあったのだという。

日本語は絶えず進化をするのだが、木の成長の様に、進化の過程の中で私たちの眉をしかめるような進化の仕方もある。本書は進化の中の「余分な枝葉」のことを言っているのではないかと思う。

世界を変えた、ちょっと難しい20の哲学

最近、ニーチェやゲーテの言葉に関する本が社会現象になっている。「名言集」に近いものであるが、哲学書をより読者寄りにという傾向にある。ベストセラーとなった「ニーチェの言葉」の書評でも書いたのだが、それらの本はあくまで本来ある哲学書の入り口に当たるポジションにあるべきだと考える。印象に残る言葉からはじまり、そこからニーチェやゲーテの名作を味わうことが大切だと思う。本書は、ソクラテスからサルトルまで古代から現代に至るまで18人と2学派、計20の哲学を取り上げた一冊である。

Ⅰ.「古代哲学 哲学のはじまり」
「万物は水である」と提唱したタレスから哲学は始まった。そしてソクラテスがでてきており、本書の最初に紹介されるプラトンがでてくる。
ソクラテスは本書では紹介されていないが、プラトンが「ソクラテスの弁明」を出しているだけに、本章で紹介されている四本柱にはいないのだが、影響している。
ほかにも形需上学などで有名なアリストテレス、論理を中心としたストア学派、感覚を中心としたエピクロス学派について取り上げられている。

Ⅱ.「古典時代の哲学 新しい哲学の到来」
古代の哲学は人間にまつわる機能、そして自然にまつわることを中心にしていた。しかしデカルトが提唱した哲学はそれとは全く異なるものだった。本章以降はこのデカルトを機軸にして、それを批判する哲学がでてくる。
その代表格が「エチカ」で有名なスピノザである。デカルトでは思考など様々なことを分離して二元論にしていたが、スピノザは数学の定理を証明するかの如く、幾何学的に一元論にして提唱している。「エチカ」は読んだことはあるのだが、まるで数学の定理集を見ているかのようだったことを覚えている。
そしてもう一人は「第三極」にあたる、つまりデカルトにも、スピノザにも属さない哲学を提唱したライプニッツは「神の完全性」から哲学は出発している。思考や論理というよりも宗教性が強いように思える。

Ⅲ.「現代哲学 哲学の完成、そして新しい道」
自然から思考の対立関係へと進化し、そしてヘーゲルでは弁証法により、それまで対立しながら提唱していた哲学を作り直し、精神や社会に至るまで哲学化していった。
マルクスでは唯物論について、ニーチェは破壊について、
ベルクソンは道徳について、ハイデッガーは存在について哲学的に考察を行っている。哲学は方法、思想に至るまで多岐にわたっている。

哲学の歴史概説という位置づけの一冊であったように思える。各々の哲学について深く入り込まず、しかし有名な言葉しか取り上げないことは無かった。これまでの哲学を批判しながらも、新しい哲学について論じていたためか、哲学そのものが一本の筋道のように見えた一冊であった。

「ゲーム業界の歩き方」著者 石島照代さん × 愛妻家 大田 正文 講演会 感想

昨日は超・愛妻家の大田さん主催の「「ゲーム業界の歩き方」著者 石島照代さん × 愛妻家 大田 正文 講演会」に参加いたしました。

大田さんは昨月の16日に処女作を出版されました。

石島さんも昨年の11月に「ゲーム業界の歩き方」について著書を出版しております。

今回のテーマは「はたらくこと」について。

私も今年で社会人3年目として、今もバリバリ働いている身ですが、働くことでの悩みはつきものですが、実際に働くことの悩みは本を読んだりしてヒントを得ていることがほとんどであり、また悩むこともそれほど苦になっていないのであまり働くことに対して重荷になっていることはありません(むしろ愉しんでいると思います)。

私情はさておき、今回mixiで挙げられていたイベントスレッドではたらくことの悩みと思いについて挙げられたものから選び、それを石島さんと大田さんがコメントをするというものでした。

主に対人スキル、人間関係、自由、動機付け、チャンス、ストレス、モチベーション…など挙げるだけでもたくさんあり、講演者と参加者とで「はたらく」ことに対しての考え方を共有できた絶好の機会だったと思います。

余談ですが今回取り上げられていた「ストレスの数値化」についての資料がここにもありましたので掲載しておきます。

「ライフビタミン講座 第4回講座 ストレスの数値化」

ストレスの解消は「睡眠」と言っておられたのですが、確か先日行われた「ひみつの学校」でも取り上げられていました。

睡眠は重要なのだなと改めて思いました。

詳細についてはtwitterのハッシュタグ「#gga0522」にて。

今回講演された、石島さん、大田さん、スタッフの皆様、そして今回名刺交換をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

第4回 新刊公開企画会議 (SK3) 感想

昨日は(株)実業之日本社主催の「第3回 新刊公開企画会議 (SK3)」、通称「ダダ本会議」に参加いたしました。

今年の2月からダダ本会議が始まりましたが、今回で4回目となります。過去、第1回は本の出版について第2回はタイトル・構成について第3回では電子書籍について講演と議論されました。

今回は前書きについてと、第2回から「バッファ」についてだったのが今回から「遊び」となったことについての講演でした。

さて美崎さんはその前の日に「成果を生む人が実行している朝9時前のルール」を出版いたしました。自身4冊目となります。セルフブランディングにまつわる一冊です。

実は今回の会議が開催される前に前書き部分がダウンロードできるようになっていたそうで、私も当日の朝にダウンロードして昼休み中に見ました。

今までは「バッファ」と言う言葉が強調されていたのですが、今回は「遊び」と言う言葉が出てきました。美崎さん自身も「遊び」だと書きやすかったのだそうです。

仕事における「遊び」に関しての講演がありましたが、今回は自身のTV出演に関してまでも、まさしく「ダダ漏れ」してました(笑)。

詳細に関してはtwitterのハッシュタグ「#dadabon」にて。

今回この会を主催した実業之日本社の皆様、美崎栄一郎さん、そして今回名刺交換をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

詩集 夕暮

詩集 夕暮 詩集 夕暮
平岡 敏夫

鳥影社  2007-10
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普通、「詩集」というと自らの思いや感じたことをそのまま散文的な文章を「オリジナル」で書かれている。そこから作られた文章は論理や理屈といった世界から解き放たれながらも一文一文に、力や思い、情景や趣などが込められており、自ら言葉という名の不思議な世界に溶け込んでいくかのような錯覚を覚える。

しかし本作はそれとはかなり異なっている。簡単に言うと昔の軍歌や流行歌、小説の内容をアレンジしながら詩を作っているのである。もちろんテーマである「夕暮」に沿って、である。

「昔の軍歌や流行歌、小説の内容をアレンジした」というだけあって、一昔前ののどかな夕暮が本書の詩を読んでいくうちに見えてくるような気がした。
子供の頃は家でゲームが大概だった。それでも友達と虫取りをしたり野球やサッカーをして遊ぶこともあった。むしろ子供の頃スポーツをしていた頃を考えると土曜日の午前中が多かった。そのときは体育館が開放され、バレーボールやバスケットボールをやったことを今でも覚えているほどである。

ともあれ遊ぶのがだいたい終わるのは夕暮時であり、夕焼けとともに家に帰る。
今と子供の頃、そして詩に出てくる戦前の夕焼けはどのように違うのかと言うと、建物の点で変化があるといえば変化はあるが、空は今も昔も変わりなく、黄昏色になり夜を迎える。それは時代が変わっても、状況が変わっても、風景が変わっても、変わらないものである。

自分で考える社員のつくり方

自分で考える社員のつくり方 (PHP新書) 自分で考える社員のつくり方 (PHP新書)
山田 日登志

PHP研究所  2009-02-14
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「自分で考えなさい」といわれていてもどのように考えたらよいのかわからないことがある。それは私自身も仕事において何度も経験している。それは「考え方」のパターンを学ぶ機会が少ないこと、そして仕事においても考えることのできる機会が機械にとられてしまい「思考停止」に陥ってしまったといえばそれまでになってしまうが、ともあれ「自分の頭で考える機会」が少なくなったのは事実なのかもしれない。
本書は機会やコンピュータに頼らず「自ら考える」社員の作り方について、「ムダ取りの鬼」「カイゼンの鬼」と呼ばれた人が製造業の改善の中で得たことについて伝授をしている。

第1章「発想を転換すれば「働く喜び」は生まれる」
私が働く職場の周りには「労働は生活のため」や「労働は苦役」と主張する人を何人も見かけたり聞いたりする。
私自身の労働観は「楽しむ」、この一言につきる。時には仕事も多く、つらいときはあるが、それも一つの楽しみとしてとらえ、仕事・プライベートともに楽しむということをモットーにしている。
高度経済成長の時はものの豊かさ、金銭的な豊かさを得るための「労働」なり、「仕事」が中心であったが、21世紀になると心的な充足、いわば「心の豊かさ」を求めた「労働」や「仕事」に変化をしているのかもしれない。

第2章「ムダとりはヒトづくり」
これまで「効率化」という概念は「機械」を取り入れる、もしくは人間があたかも「機械」であるかのように働くことだと考えられていた。
しかし、その「効率化」を実行し始めるのも、それをコントロールをするのも私たち「人間」であることは忘れてはならない。ではこの「効率化」や「ムダとり」をいかにして生み出すか。それは人間が自ら持っている理性や思考が握っている。

第3章「やる気を生み出す現場改革」
しかし「考える」とはいっても、本書でも書かれているようにロダンの「考える人」の格好で考え続けることはかえって非効率なことである。
著者は自ら現場に赴き、気づいたところを直接指摘し、ムダとりに心血を注いだ。

第4章「みずから考える社員の育て方」
これから社会人になった人はもうすでに現場に行っている人もいれば、これから現場にはいる準備をしている人もいることだろう。初めて体験する本格的な「仕事」であるが、いきなりどうしたらいいのか「考える」ということはしない方がよい。とにかく「やってみる」ことに限る。それを行ったことによる「失敗」とやらなかったことによる「失敗」から得られるものは極端に違うからである。
私も社会人になって2年たつが「失敗」は数え切れないくらいやった。その失敗の積み重ねが今の「自分」と、自分の「思考」を育てている。
はじめに「思考」ありきではなく、手を動かしながら「考える」ことが大切である。

第5章「ムダとりを通して喜びのある社会を」
高度経済成長からバブルにかけて「大量生産」「大量消費」が罷り通っていた。しかし消費者の消費志向が大きく変化し、個別化・高級化していったが、最初に書いたような考えが正しいという人も少なくない。むしろそれが「労働」の場にも居るということを著者は憂いている。人間はベルトコンベアでもなければ、生産する機械でもない。労働を通じて喜びを知ることができる動物である。

ムダとりを通じて自ら考える、働く喜びを知るということを考えると、「ムダとり」は機械化ではなく、むしろ自ら考えることができるという。いかにして「働く喜び」を知ることができるのか、そしてそれを教える人が増えるにはどうしたらよいのか、私たちに課せられた課題は大きい。

はきものをそろえる 世界一かんたんな成功法則

はきものをそろえる 世界一かんたんな成功法則 はきものをそろえる 世界一かんたんな成功法則
清水 克衛

総合法令出版  2008-10-24
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「ごく当たり前なことであるが、なかなかできない」
それが一番目立つところなのが「履き物をそろえる」である。ほんの些細なことかもしれないが、侮ることができない。それを身を持って教えられたのが高校生の時、吹奏楽武に在籍した時のことである。北海道でも屈指の吹奏楽部で、中学生の頃からそこに入部することがあこがれであった。当然その高校に進学し、入部したわけであるが、そこで学んだのはいろいろとあるが、代表として本書のタイトルのことを教えられた。

「当たり前のことを当たり前にやる」

至極当然の様に思えるのだが、これを意識するとしないとでは行動に大きな違いが生まれる。本書はビジネスの根幹ともいえるモノを教えてくれるような気がした一冊である。

第一部「物語『はきものをそろえる』」
いつも遅刻をしたり、計算を間違えたりしているだめサラリーマンが江戸時代にタイムスリップし、その中で「はきものをそろえる」事など、人間が生きていくにあたって大切なことを学んでいくという物語である。本書の大半を占めるところであるが、江戸時代から生活、教育、仕事について学べるところが多く、江戸時代からどのように学ぶかと言う本はいくつもある。折しも昨今は「坂本龍馬ブーム」と言われ、そこからビジネスとしてどのような事をすべきかという本もある。
江戸時代も現代も根幹にあることは変わらないのか、日本人としての民族性のなかで普遍的なものがあるのだろうかと考えてしまう。

第二部
第一章「なぜ、『はきものをそろえる』と成功するのか」
こうしたら成功するという事を言う本の中には、自分では無理難題のことを言っている物もあれば、なかなか実践しにくいものもある。しかし本書は本の些細なことを実践することによって生き方も仕事も変わっていく事を説いている。
また吹奏楽の話であるが、こんな話がある。
ある高校がコンクールのために遠征をしていた夜、顧問の先生が隣の部屋の靴の並べ方がきれいであることに衝撃を受け、生徒たちに靴を並べるよう注意したという。ちなみに隣にいる部屋は中学生でありながら全国大会の常連校出会ったという。(「ブラバンキッズ・オデッセイ」より)
本書を手に取る時にこのことを思い出し、さらに自ら吹奏楽部に在籍をしていたときを思いだし手に取った。

第二章「小さな行動が頼もしいあなたを築いていく」
「塵も積もれば山となる」
その言葉の重みがよくわかる章に思える。本書のタイトルも「はきものをそろえる」ことを1回やっただけでは人間的に成長することは難しい。続けていくことによって成功への道が開くことができるが、1日でも怠ってしまうとまるで蟻地獄の様にせっかく登ったのに台無しになってしまう。これは「はきものをそろえる」だけではなく、どのことに関しても同じ事が言える。

ビジネスに限らず、人間が生きていくに当たって大切なことが詰まっている・・・と言いたいところであるが、「はきものをそろえる」というほんの些細な行動の中に原理が詰まっている様に思えてならない。
ビジネスにしても、人生にしても「はきものをそろえる」ことで成功への第一歩を築くことができる。本書はまさにそれを教えてくれる至高の一冊である。

5月病になったことがありますか?


ブログネタ: 5月病になったことがありますか?参加数拍手

率直に言ってありません。北海道にいた頃は5月病以上に花粉症に悩まされていました。北海道は花粉症に悩まされないと要ったら大間違いで、「シラカバ花粉」が4~5月頃に飛散し、猛威を受けます。

スギ花粉と違ってのどにくるため、まるで喘息のような咳に悩まされていたので、5月病にかかりたくてもかかる暇がないほどでした。

5月病というと、最近ではあまり聞いたことがなく、代わりに新型のうつ病などが取り上げられており、5月病も影が薄くなり出したかと思っていましたが…、こういったネタがあると考えると、5月病の認知度が根強いというのがよくわかりますね。

スポーツ観戦学―熱狂のステージの構造と意味

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橋本 純一

世界思想社  2010-02-16
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今年の2月にはバンクーバーオリンピック、6月には南アフリカでサッカーワールドカップが行われる。例年行われるプロ野球のレギュラーシーズン、さらにはサッカーのJリーグ、F1グランプリなど観戦できる機会は数多くある。
今となっては一般化している「スポーツ観戦」が果たしてどのような役割を担っているのか、そしてそのスポーツ観戦がこれからどのような道を辿るべきなのか、その道標といわれるのがこの「スポーツ観戦学」という学問に込められているのかもしれない。

Ⅰ.「スポーツ観戦の場所」
本章と次章ではおもにサッカースタジアムを中心に取り上げている。「観戦の場所」を考察する観点から格好の競技といえる。その大きな要因として普段使うサッカーグラウンドとさらにはアマチュアサッカーでよく使われる競技場、そしてプロサッカーで使われる場所の違いについて、場所の役割が大きく違ってくるのである。もっというと高校においてサッカーというと国立競技場など競技の代名詞といえる場所など、一つのショー、物語、そして戦いをみることができる空間の礎が構築される。

Ⅱ.「生活のなかのスポーツ観戦」
趣味が「サッカー観戦」という人もいれば、私のように「F1観戦」と観戦をするという一つの所作が生活の一部にしみ込まれている。昔からあるものでは仕事から帰ってきたお父さんがビールとつまみを味わいながらプロ野球のナイター中継を観戦するということも一般的であった。
またサポーターとしてのファンも、試合がある日は家族、もしくは一人で会場へ足を運び、その場の臨場感を味わうという人もいる。
スポーツはそれを行う人ばかりではなく、協議をする人とは全く関係のない人たちにとっても重要な位置を占めていることがよくわかる。

Ⅲ.「メディアとスポーツ観戦」
最初にも書いたとおり、スポーツ観戦は会場に赴くことだけではなく、TV中継を見て観戦をするということも増えた。TVが誕生し、プロ野球やプロレスの中継が開始され始めてから50年経とうか、というところにあるのだが、スポーツのヴァリエーションも増え、それと同時に中継される競技も増えていった。個人の嗜好が多様化したように、スポーツ観戦の嗜好も多様化していった。今では地上波のほかに衛星放送も含めるとほとんどの競技はTVで観戦できるようになっている。

Ⅳ.「女性及び障がい者とスポーツ観戦」
女性と障害者とスポーツについてであるが、とりわけ女性のスポーツはゴルフ然り、フィギュアスケート然り、最近では野球然りと、よりどりみどりである。女性アスリートの人気もあってかスポーツニュースに限らず他の番組にも引っ張りだこと言われているから女性アスリートの人気がうかがえる。それだけではなく「女性に人気」ということで、来年プロ野球に行くだろうという「ハンカチ王子」、史上最年少で賞金王になった「ハニカミ王子」と色々な選手に「王子」とつけられている。
そしてもう一つは障害者。本章ではパラリンピックについて取り上げられているが、ちょうど今年はバンクーバーでパラリンピックがあった。その中でも日本人の活躍した。

Ⅴ.「スポーツ観戦の哲学と政治学」
「スポーツに政治はいらない」
これはどの競技にも言えることであるが、黒人差別が罷り通っていた時代のオリンピック、1968年のメキシコオリンピックで黒人の短距離ランナーが金・銅メダルを剥奪されたという事件が起こっている(ブラックパワー・サリュート)。それだけではない。日本でも2004年と2008年のアジアカップの中国戦にて日本人選手に向かって反日の暴動を起こしたということもある。
別に国と国との政治というだけではない。野球やサッカーなどといった団体スポーツも実力だけではなく、「政治力」というのが少なからずある。スポーツは実力で持って争われるが、団体競技になると全員が世界クラスの天才を集めても、結局チームがバラバラになってしまえば勝てる試合も勝てなくなってしまう。そういう意味ではある種の「政治力」があることは致し方ない。

普段ごく当たり前に行う「スポーツ観戦」も角度を変えてみると政治や社会そのものが見えてくる。本書はスポーツを社会的な観点で、学問として体系化した。スポーツそのものの観点で本書は読みづらいが、スポーツについて、一つ角度を変えてみるとこのように見ることができる。本書はそのことを教えてくれるのではないかと考える。

【ひみつの学校】「知っているとトクをする睡眠の基礎知識 眠れないと頭が悪くな って病気になる?」 感想

昨日は美崎栄一郎さん主催の「ひみつの学校」に参加いたしました。

今回のテーマは「睡眠」。

現役の精神科医である方が登壇されました。今回は前半は睡眠に関して、後半はそれとは関連した「ひみつ」の内容についてでした。
私事ですが、近頃睡眠不足に悩んでいました。とりわけ平日は深夜に帰り、朝は6時起き。半分眠たい状態で通勤と言うような状態でした。
ちなみに休日はと言うと、朝にセミナーがあったときは普段と変わらないのですが、朝何もないとなると平均8時間、ひどいときには10時間眠るというような生活です。

人とのコミュニケーションもあるのですが、それ以上にデスクワークの多い職業柄、どのような睡眠が良いのだろうか、という藁にもすがるような思いで参加しました。

今回の講師はこの方です。

もう睡眠に関しての本も書かれているだけあって、睡眠の重要性を理解し、これからどのような睡眠につなげていくのかのヒントを得ることができました。

働いたり、勉強をしたりするだけではなく、人生を楽しむ上で「睡眠」はいかに重要なことか、それを痛感した講演でした。

今回この会を主催した美崎さん、講師の西多さん、そして名刺交換をしてくださった皆様、本当にありがとうございました!!

天皇霊と皇位継承儀礼

天皇霊と皇位継承儀礼 天皇霊と皇位継承儀礼
佐々木 聖使

新人物往来社  2010-02-12
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皇室典範問題は秋篠宮親王から悠人親王がご誕生したことにより、TVや新聞などのメディアでは取り上げられる機会が少なくなったのだが、近年では愛子様の問題もあり皇室問題が再燃化している。また漫画家の小林よしのり氏が「ゴーマニズム宣言 天皇論」を刊行したことにより皇室典範にまつわる議論が活発化した。民主党主権内では普天間基地問題、さらには予算などにより皇室典範が二の次におかれているような状況に陥っている。解決のための段階は非常に険しいが、結論を出さねばならないタイムリミットが刻々と迫っていることを忘れてはならない。
さて本書で取り上げるのは「天皇霊」という一見不思議な言葉であるが、元々天皇は神道上において「神」の存在であり、天皇が崩御されたときに伊勢神宮に奉られる。ではこの「天皇霊」がいつ頃言われ始めたのだろうか、その本質とは何なのだろうかについて迫っている。

第一章「折口信夫と天皇霊」
折口信夫といえば柳田国男と並んで代表される民俗学者である。折口は「天皇霊」について言及し始めたのは「小栗判官」のことについてふれたこと頃からである。大正15年に「小栗外伝」を刊行した前後のことである。関連性が薄いように思えるのだが、実はこの「小栗判官」の説教節から出てくる古代の観念を研究していく中で折口の半生と重なりあい、偶然の産物のように大嘗祭の信仰について見通したと言われているがその所以については不明である。
天皇霊と大嘗祭の二つの関連性について言及しているのは他にも聖婚儀礼というのがあるからであると折口は指摘している。天皇霊の信仰が大嘗祭であれば、その大嘗祭が復活の神事とともに聖婚儀礼があったとしている。では「聖婚儀礼」とは何か、そしてなぜ大嘗祭と聖婚儀礼に関連しているのか。
まず前者であるが、巫女の話からしなければならない。現在ではアルバイトなど比較的簡単になることができる(またコスプレでも人気である)。しかし本来はなるには容易なものではなく、一つは自ら天皇に身を捧げることを誓えること、そしてもう一つは処女であることとしている。これは神とともにするという誓いのために、他の男性と交わることを堅く禁じたという証である。つまり「神の嫁」となる証が処女というわけである。聖婚儀礼はそれを証明するために褌(みづのをひも)と羽衣を身に纏い、禊の聖水に浸かり神への愛を誓うという儀式である。
後者であるが、前者と関連して、「神の復活」を意味していることから「神の復活と婚礼」ということを目的としたのが大嘗祭と折口は分析している。

第二章「天皇霊の本義」
ここでは日本書紀に書かれている「天皇霊」について書かれている。しかし当の「日本書紀」では「天皇霊」と言う言葉が記述されている箇所は一箇所しかない(それ以外にも似た言葉で「天皇之霊」などがある)。
記述は少ないものの天皇・皇族・臣下の三つに分けて天皇霊のあり方がどのようなものかについて分析している。

第三章「天皇霊と神器の継承」
「神器」といってもテレビ、冷蔵庫、洗濯機ではない。

・八咫鏡(やたのかがみ)
・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
・天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ、別名「草薙剣」とも呼ばれている)

のことを言っている。日本古来から伝わる神話の中で醸成され、現在では天皇家代々の宝物としているのだが、現存しているのか、すでに消失したのかについては議論が続いている。「三種の神器」が天皇家代々伝わる宝物としてあるとするならば、「天皇霊」と「三種の神器」は切っても切れないものである。
民俗学のみならず、日本書紀まで言及しており、結構読み応えのある一冊である。ただし本書は天皇論のことについては触れられてはおらず、あくまで「天皇霊」としての議論について考察を行っている一冊である。

「気まずい沈黙なし」でどんな人とも120分話が続く会話術

「気まずい沈黙なし」でどんな人とも120分話が続く会話術 (アスカビジネス) 「気まずい沈黙なし」でどんな人とも120分話が続く会話術 (アスカビジネス)
栗原 典裕

明日香出版社  2010-05-10
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明日香出版社様より献本御礼。
仕事の場においても、よく参加するセミナーの場においても「会話」というのは避けて通れない。仕事の場では仕事の進捗や用語などを覚えながら、仕事についてわからないことを訊くなど、様々な方法を学べるため、事足りるのだが、もっともセミナーなど仕事では接点のない人とどのような会話で盛り上げていけばよいのか、私にとっても大きな課題の一つである。きっかけや共通点など様々なところにアンテナを張り巡らすことも必要であるが、本書は話題づくりというよりもむしろどのようにして「盛り上げていくか」というところにスポットを当てている。

Chapter1「今さら聞けない会話の基本」
会話が苦手な人は結構おり、私も例外なく「会話の苦手な人」の類に入ると思う。あまりしゃべらないというのが大きな理由であるが。その私も「饒舌になろう」や「会話上手になろう」と思わなかったといったら嘘になる。饒舌な人や会話が弾む人は何人もみたり、会ったりしたことがある。その人たちをみると羨ましい思いととともに、自分にはなにが足りないんだろうと考えてしまう。
本性をみてみると、会話の基本は「上手に話そうと意識しない」とある。饒舌な人も、会話が上手い人も最初から上手ではなかった。様々な場で実践をして初めてそうなったのである。初めて会った人に対してどのように切り込んでいけばよいのかについても記されているが、セミナーやパーティーに良く顔を出す私にとって、助力になりやすいところである。

Chapter2「会話は「鎖=チェーン」をイメージ。2時間でも、大丈夫」
「相手と2時間会話をする」機会はあまりないのだが、沈黙になることが度々ある。しかしそういった状況でも「切り出し」から話を「展開」し、「締め」ていく。「切り出し」の量が多ければ多いほど、循環も多くなっていくのだという。
「切り出し」→「展開」→「締め」
が一つの輪になってそれが連なるように循環する。それがあたかも「鎖」の様であることから会話の循環を「鎖」と喩えている。

Chapter3「どう転んでも会話が盛り上がる「絶対共感」の見つけ方・広げ方」
初めての人と会話をするのは緊張してしまう。私も同じである。名刺交換をするときには会社名刺だと仕事について、そしてセミナーやパーティー参加に至った経緯について聞くことにしている。ちなみに私の名刺は経歴や趣味などを載せた個人名刺にしている。「自分ブランディング」と言うよりもむしろ会話のとっかかりを見つけやすくしたいからである。また名刺交換中の会話の中で共通している所を見つけやすくするために作っている。
共通の好みや事実、体験をしているとなると会話も自然と弾む。あまりに話しすぎることさえあり得るという。

Chapter4「印象に残る「自分らしい会話」のできる人になる「自分客観視」のススメ」
自分が行っている会話の中でもっともあっているのはどのタイプなのかについて表している所である。その区別の仕方もおもしろく、スイスやブラジルなど国で表している。確かに国によって性格が対照的な所はある。
自分のタイプがどのようなものか本性で診断することができるというが、私はどのタイプだろうかこれから診断してみようと思う。

Chapter5「「気まずい沈黙を生まない」「会話が途切れない」ためのテクニック」
会話の中で気まずいこととなり文字通り「沈黙」に陥ってしまう。たとえば会話の中で自分の意見が否定されたり、反論されたり、答えにくい質問をされたりすると、黙ってしまうことは誰でも一度はあると思う。
会話の中では難しい類に入る上記の方法についていかに相手との関係を円滑にした話し方ができるのか、「会話術」の応用編というべきところといえる。

Chapter6「こんな場面ではこう話す! シチュエーション別「会話法」」
ここではTPOにあわせた会話術についてである。仕事の中でも、初めてお会いしたときの会話、上司と部下との間での会話、商談などお客様との会話、そしてデートなどでの異性との会話…など様々な所で会話の切り口や展開のしかたなどが違ってくることがよくわかる。

会話はいきなり上手になるものではない。本書のようにどのような切り口で始めたらよいのか、このときにはどの会話がよいのかについては数多くあり、それは実践でしかつかむことができない。「会話は苦手」というのはビジネスの場では通用しない。普段の会話でもかまわず、どのような会話をしたらよいのか友達との中でも実践できることはある。すでに社会人になっている人であれば、すでに実践できる場はあるのだから本書をもとにして試してみるといい。

F1 モナコGP 完走15台という荒れたレースの中、ウェーバーがまたもトップを1度も譲らず2戦連続ポール・トゥ・ウィン!!

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round6_final

トップ争いは単調に終わってしまいましたが、中位~下位で大波乱があったレースでした。

ウェーバーは安定的でありながらファステストラップを連発する走りで終始ラップリーダーを譲らずの完勝でした。ヴェッテルは後半なかなかペースは上がりませんでしたが、終盤に入って調子を取り戻し、今回のファステストラップをたたき出し、1-2フィニッシュとなりました。ヨーロッパラウンド初回の2戦をいずれも1-2で飾るとなると、予選の速さだけではなく、安定性もつくようになり、もはや誰もついて行けない様相を見せています。

フリー走行でクラッシュを起こし、予選は走ることができなかったアロンソは前半からオーバーテイクショーを見せ、最終的にミハエルにオーバーテイクされましたが7位フィニッシュ。「見事」と言う一言に尽きます。

最終周、最終コーナーでミハエルがアロンソをオーバーテイクしましたが、これが審議の対象となりました。どのような展開になっていくのでしょうか。

(7:59追記)このオーバーテイクによりシューマッハは20秒加算ペナルティの裁定となりました。シューマッハはこれにより12位。アロンソからアルグエルスアリまでが一つずつ順位が繰り上がるそうです。

最初にも書いたのですが、今回は4回もセーフティーカーが出動する荒れたレースで、可夢偉も30周でリタイアとなりました。何が原因だったのかについては後ほどわかるでしょう。

(1:04追記)どうやらギアボックストラブルだそうです。

そしてドライバーズランキングですが、今回優勝したウェーバーとチームメイトのヴェッテルが同ポイント。勝ち星の差でウェーバーがトップに立ちました。しかしこの後も誰が優勝し、トップを奪うのかわからない状態です。まさに「F1戦国時代」といえるシーズンといえます。

次戦は2週間後、トルコ・イスタンブール!!

植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない!」

植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない!」 植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない!」
戸井 十月

小学館  2007-12
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「わかっちゃいるけど、やめられない」

これは植木等、ひいてはクレージー・キャッツのヒット曲の一つと言われている「スーダラ節」の一節である。
私は元々お笑いが大好きであったため、植木等については若干わかるが、植木等全盛期にできた「シャボン玉ホリデー」は余りよくわからない。父からそれを見ろと言われているがDVDがないせいか叶えられないでいる(今度実家に帰ったらビデオがあるか訊いてみよう)。
私事はさておき、本書は「真面目に「無責任」を演じた男」の一生を描いている。

第一章「めんどうみたョ(昭和元年〜昭和二〇年)」
植木等はお寺の次男として生まれた。
父が親鸞に影響を受け、住職となり、自らも仏僧としての修行を行った経験がある。父の影響と修行のせいか生真面目な性格の土壌ができた。
植木のヒット曲と言われている「スーダラ節」は渡辺プロダクションの創業者である渡辺晋や、クレイジー・キャッツのリーダーであるハナ肇にも歌うよう強く言われた。思い悩んだ植木は父に報告し、その曲を披露すると、意外なことにヒットすると言われたそうである。
「わかっちゃいるけどやめられない」
これは親鸞が死の間際に語ったように人間の在り方を一言で表したものであるという。小市民のような言葉かもしれないがこれだけ深さがあるとは自分でも思ったことがなかった。

第二章「だまって俺について来い(昭和二〇年〜昭和三二年)」
大東亜戦争、第二次世界大戦終結後、日本は暗いどん底に月落とされた。植木はそれを目の当たりにしながらも人を楽しませたいという一心で両親の反対を押し切り芸能界に入った。当時は舞台やドラマで演じられた「ザ・ヒットパレード」よろしく、芸能界が華やかなものになる以前の話であった。植木はバンドボーイをやりながらも後にハナ肇らと出会い、結婚、そして子供の誕生と枚挙に暇がないほどであった。当時はジャズブームといわれ、所々でジャズのコンサートが開かれた。戦前にもそういったブームはあったのだが、日米関係が悪化したことにより、取り締まりの対象となった。隠しながら所持をするものもいたが、自由にジャズが聞いたり、演奏したりすることができない日々が続いたため、その反動からブームとなったのかもしれない。

第三章「コツコツやる奴ぁ、ご苦労さん(昭和三二年〜昭和三八年)」
昭和32年にハナ肇率いるクレイジー・キャッツに参加したことにより、スター街道への道が拓かれた。ハナ肇や植木等のみならず、谷啓もメンバーの一人であり、「ガチョーン」のギャグもここで誕生した。バンドだけではなく、コミカルなコントもここで誕生した。「シャボン玉ホリデー」はクレイジー・キャッツの代表番組と言える。映画でも「ニッポン無責任時代」が誕生し「植木等=無責任男」という構図ができあがった。
後にその路線は「ザ・ドリフターズ」に受け継がれていった。

第四章「そのうちなんとかな〜るだろう(昭和三八年〜平成一九年)」
シャボン玉ホリデーが終了するとブームはクレイジー・キャッツから後輩のドリフターズにシフトしていった。植木は喜劇俳優から舞台俳優、さらには映画俳優の仕事が増えていった。度重なる病気や友・先輩の死を乗り越え、喜劇俳優としてではなく、一人の「植木等」が作られていった。中でももっとも悲しみの淵に立たされたのが先輩であり、喜劇人として道を拓いてくれた恩師、ハナ肇の死であった。それをも乗り越え、喜劇人として人生を歩んでいったのだが、今から3年前の2007年3月、呼吸不全で息を引き取った。
最後にかつてお化け番組と言われた「8時だョ!全員集合」でゲストとして出たときのコントが収録されている動画を掲載しようと思う。加藤茶と言えば禿ヅラにちょび髭というスタイルであるが、それを植木等が真似たというコントである。植木等の面白さが凝縮したようなコントと言える。

真面目に「無責任」を演じた男の姿がそこにはあった。

F1 モナコGP ウェーバーが2戦連続PP獲得!! そして優勝予想

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round6_qualifer

フリー走行ではアロンソやクビサがトップタイムを見せていましたが、予選はやっぱりレッドブル、といわせるようなウェーバーの速さでした。フリー走行では上位につけながらもポールはとれないのではないかと言われてきたのですが、それでも最後はやっぱりレッドブルでした。

なんと開幕から6戦、すべてレッドブルがPPをとりました。かつて最強といわれたマクラーレン・ホンダやウィリアムズ・ルノーが為し得なかったシーズン全戦PPを果たそうとしているのでしょうか。それはさておき、決勝は非常に有利な位置からのスタート。ネックになるのはミスかそれともピット戦略と言った所でしょう。

ルノーのクビサもフリー走行3回目でトップタイムをたたき出した勢いそのままにフロントロー獲得。優勝こそないものの、2位表彰台の経験があるだけに打倒レッドブル勢の筆頭格になりそうです。

アロンソが予選できなかったため24番手、さらにピットスタートとなりましたが、抜きにくいモナコで、どのようにオーバーテイクショーと展開するのか、4年前にミハエルが最下位から5位にまで押し上げた勢いを再現できるのでしょうか。

さて優勝予想といきましょう。

本命:ウェーバー

対抗:クビサ

要注意:ヴェッテル、マッサ

今回はドライコンディション、おそらく順位変動があるのは最初の1コーナーと2回と予想されるピットストップの間と言うくらいでしょう。しかしクラッシュなどのアクシデントもあれば順位変動も大きくなり、荒れる可能性も秘めているので難しい所でしょう。

F1 モナコGP フリー走行3回目結果

結果は以下の通り。(「F1通信」より)

Round6_free3

このフリー走行ではクビサがトップタイムとなりましたが、それ以上にアロンソがクラッシュをしてしまったことで、予選にどのような影響があるか注目…といいたかったのですが、予選前に予選は出走せず最下位・ピットスタートを行うそうです。今シーズン開催される中で一番オーバーテイクの難しいコース、モナコ・モンテカルロですが、決勝のオーバーテイクショーに期待したい所です。

フリー走行では早かったアロンソに代わりだれが予選最速になるか、そしてドライバーたちが心配するようにトラフィックによる波乱の予選となるのか注目です。

F1 モナコGP フリー走行1・2回目結果 そしてPP予想

スペインGPから一週間たって、いよいよ伝統のモナコが開催されました。しかもその日はF1がイギリスで初めて開催されてちょうど60年という節目を迎えます。それについては最後に触れることにしまして、

これまで予選ではレッドブル勢がPPを独占しましたが、決勝ではフェラーリ、マクラーレン、レッドブルと優勝を分け合っており、新ポイント制になってからもまさに「F1戦国時代」の様相を見せています。

今回は最難関のコースの一つとして挙げられる所、しかもインディ500やルマン24時間レースとともに「世界三大レース」の一つといわれている、モナコ・モンテカルロが舞台です。

モナコGPは他のGPと違い木曜日にフリー走行1・2回目が行われます。これは金曜日に公道として解放されるからだそうです。

さてフリー走行1・2回目の結果といきましょう。(「F1通信」より)

1回目

Round6_free1

2回目

Round6_free2

1・2回目ともフェラーリのアロンソがトップタイムをマークいたしました。レッドブルやマクラーレン勢に後塵を拝してしまっただけに、今回のモナコに対する思いの強さかもしれません。

しかしレッドブル勢も上位につけ、さらにメルセデス勢も上位に食い込む活躍を見せています。

また今回の狭く、非常に難しいコースなだけにアクシデントも続出したフリー走行で、可夢偉も1回目のフリー走行終了間際にクラッシュでフロントウィングを失ってしまうということがありました。

さてPP予想といきましょう。

本命:アロンソ

対抗:ヴェッテル

要注意:ウェーバー、ロズベルグ

このままドライコンディションと続けばアロンソがPPにあがる可能性が高いと思いますが、レッドブル勢が余力を残した走行であるとするならば、またレッドブルのどちらかがPP獲得ということになるかもしれません。

ロズベルグはPPは無理でも上位に食い込む可能性が高いと思います。

さて、最初にも取り上げましたが、この日はF1が初開催されてからちょうど60年を迎える節目となりました。その日が伝統のモナコ初日という偶然。そういえばモナコといえばあの名勝負を思い出させます。

92年のモナコGP。マンセルが残り7周のところでピットイン、セナがトップに立った後からラストにかけて凄まじいバトルがありました。動画にもありますが、息詰まる熱戦でした。

観客の立場からみたらこういった勝負をもう一度、そしてこのモナコでみたいなという思いがありますね。

となりの「愛犬バカ」

となりの「愛犬バカ」 (祥伝社新書137) となりの「愛犬バカ」 (祥伝社新書137)
勝俣 和悦

祥伝社  2008-11-28
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犬に限らず「動物を飼う」人は多い。私は自宅では動物を飼っていないが(そもそもペットを飼うことは禁止されている)、実家ではオカメインコを飼っている。毎年実家に帰るとそのインコの面倒を見ることになるのだが、数年飼っているせいか、インコは変な意味で人間臭く見える(白飯が好きだったり、ピーナツをよく食べたり・・・)。
犬も例外なく様々な家で飼われているが、野生の犬を拾うよりも、実際にペットショップへ行って買う事が多いように思える。
大金を払ってようやく動物を飼えた喜びはさぞかし言葉にしがたいように思え、愛情を与える事を惜しまない。
しかしその愛情の与え方が動物を傷つけている事も忘れてはならないが、飼い主が関知できていないのか、鈍感なのか、飼い主には伝わっていかない。
本書はそのような「愛犬バカ」がどのような間違いを犯しているのだろうか、そしてその人たちへの処方箋とはいったいどのような物があるのだろうかと言うことについて書かれている。

第1章「飼い主の誤解 運命的な出会い」
ペットショップに売られている子犬の可愛さに自らの感情がかき立てられ、犬を飼い始めると言う人も少なくない。しかしそれが「愛犬バカ」の第一歩となりうるのだという。「愛情」という感情ばかりが先行してしまい実際に動物をどのように飼ったらよいのか、全くわからずに突き進んでしまうからだという。
飼い始める時期は違えど、だいたい子犬の頃からとなるが飼い始めたときからすでに飼い主と犬という関係がスタートをし、スキンシップによって主従関係やマナーを教えさせなければならないのだが、これも飼い主の心構えが必要になる。それをやらなかった事により、糞尿や鳴き声に夜近隣住民への被害になりうるのである。

第2章「飼い主の誤解 この子は家族」
かつて「猛犬注意」というシールが貼られている家を見かける家が頻繁に見られた。飼い犬は友達と言うよりもむしろ泥棒などから守る「番犬」という役割があったのだろう。もっぱら犬小屋をつくり、外で飼うことが一般的とされていた。
しかし時代の流れからか家の中で飼われるようになっていった。「愛犬は家族」と言う認識からだろう。それに関連して、散歩をするときリードを伸縮自在のものにしたり、あるいはつけなかったりするところを見かけることがある。私のような通行人にとっては犬が噛みに来るという危険性があるので怖く思えてしまう。
さらに餌にも言及しており、チョコレートなどを与える家庭がある事を知り驚いた。

第3章「飼い主の誤解 いつでも一緒」
自分が子供を持つときよく、「うちの子に限って」と言う言葉が出てくる。実際に25年ほど前のドラマのタイトルになったかのように。今となっては犬に対しても同じ事を言っているのだという。
「うちの犬に限ってオシッコやウンコをしない」
「うちの犬に限って大人しくしてくれる」
と言う認識でいる人もいるのだという。
さらには、
「うちのアパートでは犬が飼えないから声帯を取る」
と言ったとんでもない物まであるという。これが人間相手であれば刑法における「傷害罪」に当たるが、動物に対して行っても「動物愛護管理法」違反になる。

第4章「飼い主の誤解 私が守ってあげる」
ペットを飼うのには当然お金が必要である。さらに言うと犬や猫を多数飼うときには都道府県の許可が必要である。狂犬病の予防など、衛生上の観点からである。本章でも紹介されているが犬猫の無許可での多数飼育が後を絶たない。放っておけないという考えもよいのだが、自らできることと、社会規範を守ることが大切であるが、感情ばかりが先行してしまっている様に思えてならない。

第5章「飼い主の誤解 ペットは人間になれる」
ペットは人間ではないし、当然伴侶でもない。
しかし愛犬家の中にはそういったことを全くわからない人がいる。本章ではそういった人たちについて取り上げられている。たとえば自分と同じ格好をしようとする人(ピアスをさせるというむごいケースまである)、愛犬のためにわざわざ救急車まで呼ぶ人までいる。

私は犬を飼ったことがないのだが、私がすんでいる近所には犬をつれて散歩をしている人を見かけることが多い。ほぼ毎日だからみない日がむしろ珍しいくらいである。犬と飼い主、対等でありながらもともに育っていくことこそ人間と動物の共生の第一歩といえるのだが、その方法を誤ってしまっては周りに迷惑がかかるだけではなく、動物虐待にもつながりかねない。実際に犬を飼っている人には必ず読んでほしいといえる一冊である。

超訳 ニーチェの言葉

超訳 ニーチェの言葉 超訳 ニーチェの言葉
白取 春彦

ディスカヴァー・トゥエンティワン  2010-01-12
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「ツゥアラトゥストラはかく語りき」「曙光」でおなじみのニーチェの名言集と言える一冊である。ニーチェの作品は大学・社会人に渡って何度か読んだことはあるのだが、哲学書の中でも難しい部類に入るほど読みにくく、一冊読むのにも時間がかかる。それもそのはずでニーチェ自身が難解な事柄を思索しながら真理を見いだしていったというひとの用に思えるのだが、じつは反キリストとしてこの世における真理や道徳を解き明かしたという。確かニーチェの作品である「ツゥアラトゥストラはかく語りき」はリヒャルト・シュトラウスによって楽曲化されたのだが、彼の代表作である「アルプス交響曲」も「反キリスト」の作品であることで有名と考えるとそのことで共通点が生まれているように思える。
本書のタイトルには「超訳」と記載しているが「翻訳」とは一線を画している。それは何かというと、分かりやすくではなく、数あるニーチェの作品の中から印象の強い一文をかいつまみ、「名言集」の如く取り扱っていることにある。ニーチェは読みにくいという固定観念を突き崩す衝撃の一冊と言える。

Ⅰ.「己について」
いわば「自己」について、24個の言葉を取り上げている。「自分とは何か」についてこれは哲学に対して大きく取り上げられている論題の一つである。

Ⅱ.「喜について」
喜びについて取り上げられているのだが、「明るいニーチェ」と呼ばれる根源と言われているところであろう。ニーチェの作品はいくつか読んだことがあるのだが、これらが際だって見られる機会が少ないだけに、喜びを中心に取り上げられていると珍しく思えてしまう。

Ⅲ.「生について」
これも哲学の中では問われることの一つとして挙げられる「生」について取り上げられている。「「生」とは何か?」という哲学にはよくある論題よりも、むしろ「生きていくにはどうしたらよいのか」という考えが中心におかれている。

Ⅳ.「心について」
心理学は哲学から派生してできた学問である。当然哲学にも心の在り方について取り上げられている。

Ⅴ.「友について」
親友の重要性は哲学上ではあまり取り上げられることはないが、本章では友情を育む、もしくは生み出す為にどうあるべきかについて10個挙げている。

Ⅵ.「世について」
世の中と言うよりも、自分がこの世の中を生きていくにあたりどうあるべきかと言うことを列挙している。哲学が誕生したとき、哲学の父といわれているターレスが「万物は水である」と唱えはじめてから約2500年の年月が流れた。この世について、と言うよりも万物はどこからできているのだろうかという論題から哲学は生まれた。

Ⅶ.「人について」
人についても哲学ではよく取り上げられている論題である。人の心理、思考、性格に至るまで人間のうちなるものとは何かについて取り上げられている。「どうあるべきか」だけではなく、人とどのような動物かと言うところまで挙げられており、私がみた中で「哲学らしい」ところまで踏み込んでいた。

Ⅷ.「愛について」
「愛」と言えばキリスト教を連想させてしまう。元々はユダヤ教から派生してできた宗教であるが、元々ユダヤ教は「戒律」を重んじていた。しかしそれについて疑問に思ったイエスが「愛」によって成り立つ事を見いだし「キリスト教」が誕生した。
反キリストであるニーチェが「愛」について語っているとなると違和感を覚えてしまうのだが、実際に「哲学」として愛を論じていてもおかしくない。

Ⅸ.「知について」
「知」としての哲学の源流を作ったのはおそらくソクラテスであろう。「無知の知」はまさに知を築くに当たっての大きな基礎となる。
本章では「読書」の在り方についても言及している。ニーチェは確かに読書について論じたことはあるのだが、これだけ目立った本は、私は知らない。

Ⅹ.「美について」
ニーチェが生きたのは1800年代に当たる。ルネッサンスが興ったのは1300年代、ニーチェはルネッサンスのことについて学ぶ機会はあったと推測できる。おそらくそれを学んだことによってニーチェ作品の糧になったのかもしれない。
美術的な美しさに限らず、人間的な美しさについても本章では取り上げられている。見たり聞いたり学んだりする事よりもむしろ、自ら感じ取って哲学化したものも中にはある。

断りを入れておきたいが、ニーチェは哲学者であり、ここに出てきた言葉は彼が思考をする家庭の中で生まれてきたものである。ニーチェの思考、思想、そして哲学は本書では読み取ることは不可能である。ニーチェの言葉を見ることは本書はベストであると思うが、ニーチェを知るためであれば、本書がスタートラインと言える。本書からニーチェの作品を知る、そして読んでいくことによって本書の良さも二つ、三つも違っていくと私は考える。

日本霊異記の世界 説話の森を歩く

日本霊異記の世界 説話の森を歩く (角川選書) 日本霊異記の世界 説話の森を歩く (角川選書)
三浦 佑之

角川学芸出版  2010-02-10
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日本文学の代表する「霊」にまつわる説話集と言えば「日本霊異記」である。その中から一寸法師など童話として取り上げられた作品もある為、「日本霊異記」という名前は知らなくても、この説話は聞いたことがあると言う人もいるだろう。
本書は「日本霊異記」の中身はどのような物であるのかというのを案内した一冊である。いわば「日本霊異記」の入門書という位置づけと言える。

第一講「小さ子とトリック・スター」
最初に紹介されるのが「小子(ちいさご)」という一族が出てくる。これは天皇からたまわった名であり、一つの集団として「小子部」というのが存在する。それらの集団はそれぞれ天皇に隷属しながらも氏族との関連性から名づけられたと言われているが、詳しい状況、役割についてはまだ分かっていないのが現状である。
そして後者の「トリック・スター」であるが、こちらは「スガル(漢字表記もあるがあまりに難しいためカタカナ表記とする)」の性格のことを言っている。「いたずら者」と呼ばれるほどトリッキーな性格からそういった言葉が出ているのだという。

第二講「一寸法師の源流」
童話では良く知られている「一寸法師」であるが、この一寸法師も小さ子が主人公である。日本霊異記にも記されているが、それ以後にも「お伽草子」にも登場し、昔話の定番となった。民俗学で知られる柳田國男は一寸法師に限らず桃太郎などの話と絡んで「神話」との関連性を指摘した。理由は簡単に言うと母親のお腹から生まれていないという所からきているという。

第三講「力持ちの女」
力にものを言わせた女神というと、脚力で言えばギリシャ神話の「(名前を調べる)」がいた。彼女は自分より足が速い人であればその人の嫁になると近い、負けると彼女に殺されるというものである。
そして、思う一つは夫婦愛の女神でありながら恐妻として知られたヘラがいる。彼女も「(ある女神)」を素手で殴り倒し、降伏させたといわれるほどであったと言われている。
そしてもう一つには日本霊異記にある「力持ちの女」である。これは尾張(現在の愛知県)の話であり、道場法師の孫娘がキツネ女を力で退治したことを本章では言っている。
その孫娘とキツネ女にちなんでキツネ女の住処であった三野(現在の何県?)の地方では「力競べ」というのが奈良時代から続いている。

第四講「神婚神話のゆくえ」
神話は結婚にまつわる話もあるが、本章では前章に引き続き「力持ちの女」の結婚についてだけではなく、蛇に魅せられた女に至るまで言及している。

第五講「恩返しの発生」
童話のモデルがあると考えると「鶴の恩返し」を思い出してしまうが、何も鶴ばかりではない。本章の冒頭に「亀の恩返し」とある。接点があるかどうかわからないが「浦島太郎」にも亀を助けた恩返しとして竜宮城につれていった話がある。しかしこの浦島太郎こそ、日本霊異記に記されている部分であったという。

第六講「盗みという罪悪」
ここから仏教の話について本格的に入っていく。前章では「不殺生」のことについて述べられているが、ここでは「盗み」というと仏像など盗んだという事例が紹介されている。
裏ルートで大儲けというのかという考えがあったのだが、実は仏像を溶接し、偽の銅貨をつくる、いわゆる偽札づくりを行うために盗みを働いていたという。これは古代の貨幣の鋳型が発見されており、仏像を溶接した金属から偽の銅貨を作るということが横行していた何よりの証拠といえる。

第七講「悩ましき邪淫」
仏教では不鋳盗の他にも「不邪淫」という戒律がある。文字通り何人にも淫行をしてはならないというものである。
しかし霊異記にはこれに関して有名なものがある。ある母神が息子の陰茎をしゃぶったという話である。
小説やマンガに限らず、日本や世界の古典にもこう言った淫蕩な表現はちらほら見受けられる。

第八講「行基の奇行」
奈良時代にカリスマとも呼ばれるほど名声の高い僧がいた。その名は行基と呼ばれている。この行基はその時代に史上初の「大僧正」の位を授かり、信者を携えた。余りに有名であり、さらにカリスマ性を持ってしまったことにより、本章で言う「奇行」、たとえば子供を川の淵に棄てさせたりするなども黙認するようになった。

第九講「語られる女たち」
女性の話というと第三・四講で取り上げられた「キツネ女と道場法師の孫娘」もいれば、第七講で取り上げた母もいる。他にも神の子を産む女、棄てられた母など霊異記での女性の話は枚挙に暇がないほど取り上げられていることがわかる。

第十講「あの世からもどった人、地獄を語る人びと」
宗教や死の話をするとき、怪談で知られるラフカディオ・ハーンの言葉を取り上げる。それは、
「日本は死者の国である」
ということ。国民が死者と言っているのではなく、死者を供養する、死者の国と現世との交わりを大事にしたしきたりがいくつもあることを表した言葉である。
日本霊異記は童話に限らず死者や霊にまつわる話が数多くある。
ましてや本章のようなタイトルの話があっても不思議ではない。ちなみに死者たちが語っているのではなく、あくまで臨死体験をした人の語りが中心である。

日本霊異記は日本の代表する文学作品の一つであり、童話の源流になったものもいくつかある。童話でしか知らない話の源流は意外な形であったことに驚かされることも少なくない。最初にも言ったように本書は日本霊異記をみる入り口に当たる一冊である。

ゴクゴクの日2010オフ会 感想

昨日は池田千恵さん主催の「ゴクゴクの日 オフ会」に参加いたしました。

「ゴクゴクの日 オフ会」は昨年も参加しており、そのときに「永久参加権」を獲得しました。今回はこの権利(?)を使用しての参加でした。

さてこの「ゴクゴクの日」とは一体何なのか、といいますと、

5月9日夕方5時9分から
ビールを59リットルのみほす

というイベントです。

池田さんといえば「4時起き」や「1枚図解」などを出版されましたが、それ以前からずっとこの「ゴクゴクの日 オフ会」を開催してきたそうです。

今回も当然のごとく飲み!飲み!!飲み!!!というテンションでした。

そして今回行われたイベントとして

「あなたが選ぶ!第1回「59つま(=極上つまみ)」選手権」

が行われました。ビールにつまみはつきものですからね。(笑)

柿ピーやするめ、せんべいなど様々なものがありましたが、私が持ってきたのは…、

こちらです。意外と思った方も結構いたのでよかったと思いました。

これを選んだウラ話をひとつ、私がよく参加している「ひみつの学校」にこの会社の広報の方が登壇された時のこと、サンプルとして何品か持ってこられ、私たちも試食をする機会がありました。その時に今回のものもありました。

これはビールに合う、と思い今回選びました(その前に主催の美崎さんもおなじことを言っていましたが)。

あっという間の2時間でした。

池田さんをはじめ、今回このイベントを主催してくださった皆様、さらに名刺交換してくださった方々。ありがとうございました!!

F1 スペインGP 終始トップを譲らない速さでウェーバーが今季初優勝!!

結果は以下の通り。(F1通信より)

Round5_final

ウェーバーがポール・トゥ・ウィンを達成しましたが、ファステストラップを逃したとはいえ、終始トップを譲らなかったという完ぺきなレースをしてくれました。

トップ争いはなかったとはいえ、表彰台争いは前半と終盤にドラマを魅せました。前半ではハミルトンがヴェッテルをパスし、最終盤でハミルトンがクラッシュ、トラブルがあったとはいえ、これはだれも予想できなかったと思います。

母国GPのアロンソは2位表彰台を獲得。スペインのファンは熱狂という形となりました。

ミハエルは今シーズン最高の4位フィニッシュ。バトンとのバトルを魅せ、皇帝復活の狼煙を上げるレースでした。

注目はトロロッソのアルグエルスアリ。ドライブスルーペナルティを喰らいながらも10位ポイント獲得は見事というほかありません。

可夢偉は今季初完走。スタートでクビサとの接触でコースオフしましたが、最後まで同じルノーのペドロフを追い回しての完走でした。オーバーテイクしたらポイント獲得にぐっと近づくのですが、過去4戦リタイアと考えると今回は完走が目標、それを優先させたようです。次戦につながる今シーズン初完走と言えるでしょう。

次戦は1週間後、伝統のモナコ・モンテカルロ!!

DIS+COVER サイエンスシリーズ創刊記念トークイベント「サイエンスが、日本の未来にできること」 感想

昨日は(株)ディスカヴァー・トゥエンティワン主催の「DIS+COVER サイエンスシリーズ創刊記念トークイベント「サイエンスが、日本の未来にできること」」に参加いたしました。

ディスカヴァーさんと言えばビジネス書や古典の翻訳、名言集などで有名ですが、今回はサイエンスのシリーズを創刊するということで、今回出された3冊の著者3人がトークイベントをするという形でした。

皆さんはサイエンス・「科学」に関してどのようなことを連想するのでしょうか。すでに世界的な問題として浸透している「地球温暖化」、もしくは新しい技術など様々と言えます。

今回のトークセッションのテーマは「サイエンスが、日本の未来にできること」

最近では「理科離れ」と言われて久しく、さらに日本の科学技術は見えないところが多いと言われ、さらには事業仕分けでも廃止対象にされるなど、「科学技術立国」としての立場が危ぶまれ始めているだけに、サイエンスの未来、日本の未来はどうなるのか、白熱した議論となりました。

Twitterでもハッシュタグ「#21dc」で見ることができますが、優先順位として突出した研究者をつくるのが先という北澤さんと、私たち一般人にサイエンスを広めるのが先という内田さんと長神さんとの対立という様相を見せていました。

サイエンスならではというべきか途中分かりにくかった所はありましたが、サイエンスの未来をどうしたら良いのかということを考えさせられたトークセッションでした。

今回この会を主催した(株)ディスカヴァー・トゥエンティワンの皆様、トークセッションなさった北澤さん、内田さん、長神さん、本当にありがとうございました!!

F1 スペインGP 異次元の速さでレッドブル勢フロントロー独占!! そして優勝予想

結果は以下の通り。(F1通信より)

Round5_qualifer

「レッドブル強し」

フリー走行2回目以降、3回目、予選もQ1、Q2、Q3とレッドブルの1‐2でした。予選は一貫してウェーバーがトップタイムを叩き出すなどレッドブルの一発の速さに他チームもついていけないというような感じがしました。

ハミルトンはその後ろの3番手、母国GPのアロンソも4番手につけていますが、決勝では1コーナーまでの所でレッドブル勢に追いつけるかが勝負という所でしょう。

ミハエルは6番手、ロズベルグと比べて劣る結果が続きましたが、今回はマシンの大幅なアップグレードもあったため、ロズベルグよりも良いタイムで予選を終えました。ミハエル自身ここで6回優勝していて相性の良いサーキットの一つ。決勝ではどこまで順位を伸ばせるのか期待したいところです。

可夢偉は自身2度目のQ3進出で10番手。ここ4戦はリタイアに泣いているだけに、予選後の会見でもポイント獲得ではなく、完走を目標にしていました。まずはクラッシュやトラブルに巻き込まれることなく、完走をすること、そこからポイント獲得と段階を踏んでいけば私も良いと思います。

さて優勝予想と行きましょう。

本命:ウェーバー

対抗:ヴェッテル

要注意:ハミルトン、アロンソ

今回はレッドブル勢に軍配が上がるのではないかと思います。1発の速さは凄いですからね。レッドブル勢が終始1-2という展開でトップの変動が見られないレースとなりそうですが、3位争いはハミルトン、アロンソ、バトンなど熾烈な争いになるかもしれません。

F1 スペインGP フリー走行3回目結果

結果は以下の通り。(F1通信より)

Round5_free3

ヴェッテルがトップタイムでしたが、レッドブル勢の速さが印象強く思います。とりわけヴェッテルはチームメートであるウェーバーにコンマ7秒の差をつけています。

予選はどうなるでしょうか。

F1 スペインGP フリー走行1・2回目結果 そしてPP予想

アジアを中心としたフライ・アウェイの4連戦が終わって3週間。いよいよヨーロッパ・ラウンド突入でございます。中国GP前後にはアイスランドで火山噴火があり、その影響によってスペインGPが開催できないのではないかとささやかれていましたが、無事に開催できるに至りました。

新ポイント制になって幾分差が開くのではないかと思っていましたが、ほぼ接戦状態。これはもう面白い以外考えられない展開です。

ヨーロッパラウンド初戦、スペインGPの優勝は誰がもぎ取るのでしょうか。フリー走行の結果を見てみましょう。(F1通信より)

1回目

Round5_free1

2回目

Round5_free2

1回目はマクラーレン、2回目はレッドブルの1‐2でした。この4戦低迷しているミハエルも1・2回目双方3番手につけて、調子は上々であることをアピールしました。

さてPP予想と行きましょう。

本命:ヴェッテル

対抗:ハミルトン

要注意:ミハエル、アロンソ

予選の1発の速さと言えばヴェッテルというほど。過去4戦のうち3戦PP獲得をしています。ヨーロッパラウンド初戦でPP叩き出すと、速さを証明することになると思います。

ハミルトンもフリー走行では速さを見せているのでPPを取れなくてもフロントローかセカンドローにはつく可能性が高いと思います。

ミハエルも上位に食い込む可能性あり。アロンソも母国ということあって燃えてくるでしょう。

ラクして成果が上がる理系的仕事術

ラクして成果が上がる理系的仕事術 (PHP新書) ラクして成果が上がる理系的仕事術 (PHP新書)
鎌田 浩毅

PHP研究所  2006-05
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「一生モノの勉強法」がベストセラーとなった京大大学院教授である鎌田氏であるが、元々理系に関する本も出しており、本書が鎌田氏におけるビジネス書のはしりの一つと言える。一昔前までは「理系」というと変人やオタクの集まりと言われ、忌み嫌われる存在であったのだが、ビジネスにおいて論理などが問われ始めてから「理系アタマ」の重要性が認知され始めた。その一方で大学の理系出願数が全体の受験数以上に現象の幅が大きい。理由は簡単で数学など理数系が苦手という高校生が増加していったこと、理系に関して興味を示さない人が増加していったことにある。
本書は理系の中でもアウトプットを中心とした情報収集、情報整理、アウトプットの手法を余すところなく紹介をしている。

第Ⅰ部「アタマも周りもまずは一新!――理系的システムの整備と情報の収集」
まずはインプットである。知的生産を行う手法は型にはめたものばかりではなく、さらに完璧な事を目指すべきではないという。インプットの手法は人それぞれ違う。私の場合のインプット・アウトプット方の中で一番共感を得たのが「タイム・シェアリング」にある。ほぼ毎日の様にほんの書評を行うのだが、2・3冊同時に書評をする事が多い。私の本職であるSEの用語として「パイプライン法」というのがあり、複数の処理を、時間をずらしながら同時に行うというコンピュータの処理方法がある。それに習って人間の脳も同じようにできるのではないかと思い、仕事においても勉強にいても、プライベートにおいてもその方法を採用している。

第Ⅱ部「とことんアイデアを練る!――クリエイティブな情報整理と発想法」
どちらかというとインプットとアウトプットの狭間にある「ミドルプット」と言うのがあるが、ここではそれに当たるのだろう。
情報を得たところで今度はどのように整理をしたり、情報を元に新しい物を生み出す「発想」を行っていくかと言うことについて書かれている。
自ら得た情報を種別化していくために記号で管理し、自らペンを動かしながら新たな考えを図式化していく。
ここまでは結構あるのだが、「コピー&ペースト」のすすめは先進的と私は考える。読くレポートを書くことでしてはいけないこと、レポートを見る教授がやってほしくないことの筆頭に挙げられるのが「コピー&ペースト」であるという。自ら考えたことを文章にしてほしいという思いからかもしれないが、情報量の違いに天と地の差があるだけにその方法を採らざるを得ない学生の内情もわからなくはない。
とはいえただ単に「コピー&ペースト」を進めているのではなく、自ら得た情報を並べていくことが大事としている。発想も同じ事がいえるかもしれない。既存の物と物の組み合わせを変えることによって新しい物が生まれるのである。

第Ⅲ部「いよいよ書き出す!――理系的なアウトプットの実行と将来への準備」
いよいよアウトプットである。まず紹介されている「三脚法」であるがこれは一つの事柄を「3つ」に分けて構成する方法であるが、本書がまさにその体を成している。全体が3部構成であり、1部が3章で成り立っている。ほかにも書き出し・書き方の極意や推敲、タイトル決めについて書かれている。
前半から中盤までは仕事術と言った感じであったが、後半はアウトプットとしての本の「書

き方」を列挙している。しかし仕事においても報告書をつくるなど、文章を書く機会は多い。本書はいかに簡単に、そして多くのアウトプットを引き出していけばよいのかに焦点を当てた一冊といえる。

ビジネス書著者界の理想の夫婦を体現する二人が語る!「プレイングマネジャーの教科書」著者 田島弓子さん × 愛妻家 大田正文コラボ講演会 感想

昨日は太田正文さん主催の「ビジネス書著者界の理想の夫婦を体現する二人が語る!「プレイングマネジャーの教科書」著者 田島弓子さん × 愛妻家 大田正文コラボ講演会」に参加いたしました。

田島さんも2冊目の本が先月の9日発売、大田さんも処女作が16日発売され、それを記念しての講演会でした。会場はいつも「Reading-Lab」の著者コラボで使われるところで行われました。

Ⅰ.田島弓子

田島さんは先月9日に「プレイング・マネジャーの教科書」を出版されました。今回はその話を中心に、コミュニケーションとは何かについて話されました。

Ⅱ.大田“愛妻家”正文

コチラも先月の16日に発売された「休活」の本の内容について、そして田島弓子さんとの出会いについての講演でした。

Ⅲ.トークセッション

今回のメインはまさにこれでした、と言わんばかりの内容でした。

田島家(もとい本田家)と大田家の実情と結婚に至るまでのプロセスを赤裸々に、かつ大爆笑の内容でした。

あまりにプライベートに突っ込み過ぎていたため詳細につきましては割愛させていただきますが、ためになる以上に抱腹絶倒とも言えるエピソードが満載でした。

それだけではなく、仕事における姿勢についても学べる所もありました。

どちらも良い夫婦だということを実証したトークセッションでした(なんで4月22日にやらなかったの?ということはご愛嬌ということで…)。

今回この会で講演した大田さん、田島さん、そして名刺交換をしてくださった皆様、本当にありがとうございました!!

ネパール王制解体―国王と民衆の確執が生んだマオイスト

ネパール王制解体―国王と民衆の確執が生んだマオイスト (NHKブックス) ネパール王制解体―国王と民衆の確執が生んだマオイスト (NHKブックス)
小倉 清子

日本放送出版協会  2007-01
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先進国では「民主主義」の国家が当たり前の如くある。とはいえ中国の様に共産党独裁政治を張っている国もあれば、一党、もしくは個人のみの独裁国家というのは世界でおよそ100ヶ国も存在する。それらは発展途上の小さな国家であり、独裁政治の中で苦しめられ続けている国民も少なくない。ネパールも王室独裁が続いた国家であるが、2006年春に起こった「4月革命」によって民主化に向けて動き始めた。そして2008年に初めて議会選挙が行われたが、守旧勢力が隆盛していることにより、現在に至っても混沌とした状態が続いている。本書は王族の圧政に苦しめられてきた国民が「マオイスト」という組織が誕生し、革命をもたらすまでのプロセスについて迫った一冊である。

第一章「二一世紀のマオイスト」
「マオイスト」とはネパールの主権を国民に戻す武装勢力を総称して呼ばれており、20世紀の終わりに誕生した。「取り戻す」という記述があったのだが、過去に何度か主権が国民に移った経緯があった。2006年以前で新しいところでは1990年に遡る。そのときは複数の党が連立して政治を行っていたのだが議会にある政党の対立や軋轢によって民主化を進めることに失敗した。ましてや政治家と武装勢力、国王と3すくみの対立という構図が成立したことによって絶望視した国民も少なくなかった。2002年に王政統治が復活した。
本章では「マオイスト」をもう少し深く定義づけている。正式な呼び名は「ネパール共産党毛沢東主義派」と言い、民主主義ではなく、マオイストを中心とした共産主義政治を根ざすのが目的であった。最初に言った「国民主権」というのは名ばかりで、本当は「マオイスト主権」を目指したかったと言っても過言ではない。

第二章「なぜマオイストが生まれたのか――民衆と国家との確執の歴史」
ちょっとここで関連づけてしまうのだが、マオイストと日本における「60年安保」と関連があると考えられる。どちらも「アカ」とも呼ばれる共産主義であること、もう一つは学生主導であることが挙げられる。しかし日本におけるそれとマオイストとは決定的な違いがある。それはマオイストは反抗的な勢力であれば殺人をしてもかまわないと言うことにある。現に選挙妨害をするために殺人を行った例も本章では紹介している。

第三章「ネパールの近代化を阻んだ国王たち」
政治家とマオイスト、そして国王たちの3すくみとなる権力争いの構図を見せるが、国王側は絶対王制を敷き、完全なる権力の掌握を目論んだ。実際に国王側がクーデターを起こし、実権を議会から奪取した。しかし国王側もスキャンダルやカネの問題で政治家やマオイストなどから非難を浴びた。

第四章「王政からの脱却」
ここでは2005年から2006年の4月革命までの1年間についてネパールの内情とともに表わしている。2005年2月までは議会や内閣が機能されていたのだが、国王の命令により絶対君主制が再び導入され、非常事態宣言が出された(4月に解除)。事実上の独裁政治となった。それまで政党とも対立をしていたマオイストが次第に距離を縮めていき、12月に和解。共に独裁政治をたおることで結託した。
そして2006年4月、民主化運動が各地で起こり、その広がりを見た国王が直接統治を断念する宣言を発表した。事実上の絶対王政が廃止された(なお王制は2008年5月に廃止された)。

その後2008年に初めて議会選挙、及び大統領選挙が行われ、本格的に民主政治がスタートを切った。
ネパールは民主国家の構築に向けて試行錯誤の状態が続いている。それまでは絶対王政の時代がずっと続いていたため民主主義国家の経験が少ないことも要因とされている。しかし長きにわたる絶対王政から国民の力で民主国家となったという所は日本も見習うべきところがあるのかもしれない。

破戒と男色の仏教史

破戒と男色の仏教史 (平凡社新書) 破戒と男色の仏教史 (平凡社新書)
松尾 剛次

平凡社  2008-11-15
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仏教には他の宗教の中でも戒律の厳しい宗教として知られており、とりわけ「殺生」を禁じたのは有名である。仏教の推進に尽力した聖武天皇の頃から黒船来襲までおおよそ1000年もの間、日本では「殺生」を禁じたことにより、牛や豚といった動物を食肉にする事を禁じられた。それに派生してかウサギが「1羽2羽」と数えられた理由にも挙げられている。
戒律の厳しい仏教であるが、中世から近世までの間、本書のタイトルのように破戒や男色というのに悩まされてきたという。近世以降はいったんそれが復興されるようになったのだが、最近では戒律という言葉がどこへ行ったのやらと嘆く仏教徒も少なくないのだという(しかし厳しい戒律を続けているところもあり、延暦寺は修行の厳しさで非常に有名である)。
本書は仏教における光と闇の歴史、どちらかといえば闇に傾いているのだが、そこに迫っていった一冊である。

第一章「持戒をめざした古代」
日本において仏教が初めて広がり始めたのは飛鳥時代、当時の権力者である蘇我氏に始まる。朝鮮半島からの帰化人によって信仰が始まり、蘇我氏が仏教の受容による諍いに勝利を収めたことから始まった。しかし大化の改新以後は天皇主導で仏教の信仰を行ったのだが、古代において信仰の全盛を迎えたのが唐でもっとも有名な仏教徒である鑑真の来日にあった。鑑真は日本において仏寺を建立させただけではなく「授戒制」を成立させ仏教における世界基準を設けたことでも知られている。

第二章「破戒と男色の中世」
平安時代となり、仏教の色が濃くなっていった時代、藤原氏が権力を掌握する時代に入った。そのときには「枕草子」や「源氏物語」を筆頭に数多くの文学作品が誕生したことでも知られている。奈良時代には「古事記」や「日本書紀」などがでてきており、日本における「ルネッサンス」が誕生した時代とも言える。
やがて鎌倉時代に入ったとき仏教界は蝕まれ始めた時代に入った。本章のタイトルにある「破戒と男色」である。その時代では僧の男色相手である「童子(どうじ)」や「稚児(ちご)」が出てきた。今でいう「ショタ」や中国大陸における「大臣官」にあたるところの様に思える。
そのときは宗教における戒律とは別に幕府からの命令によるもので男色相手である「童子」を所持を制限した一文がある。つまり幕府公認で男色が進んでいったといっても過言ではないといえる。

第三章「破戒と持戒のはざまで」
中世以後「戒」はうやむやとなってしまっており、仏教における「持戒」の意味が薄れてきてしまった。代表閣としてあげられるのが、アニメでおなじみの「一休」があげられる。一休は若い頃に悟りを開いてしまったため、その後は自由奔放な奇行をする僧として有名になってしまった。晩年は肉食を好み、毎晩のように女犯や男色を行うなど煩悩に満ちた一生であった。
仏教の「持戒」が荒廃した中で「持戒」のふっきょうに尽力した数少ない人物に思円房叡尊がいる。叡尊は荒廃した仏教界を嘆き菩薩から自ら受戒をし、西大寺を中心に持戒の復興に尽力をした。

第四章「近世以後の戒律復興」
時代は江戸時代に移った。当時はザビエルによるキリスト教信仰が広がり「キリシタン大名」というのも増えていった。それを憂いた幕府は「踏み絵」を強制するなどキリスト教の排斥を積極的に行った。とりわけ「島原・天草一揆」が有名である。
その一方で戒律の復興や仏教の推進に幕府もサポートしたところを本章で説明している。
しかし明治時代に入ると妻帯の許可が法令かするなど、戒律の概念が再び薄れていき、現在に至る。

本書のタイトルからして糾弾すべきという論者もいるかもしれないが、本書の後書きにあるように、当時の文化・時代背景に現代の価値観を押しつける様な事をする輩がいるがそれは考えるべきではない。「そういった歴史もあった」ということで受け止める必要があるのではないかと私は思う。

頭がよくなる照明術

頭がよくなる照明術 (PHP新書) 頭がよくなる照明術 (PHP新書)
結城 未来

PHP研究所  2006-11
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普段当たり前にある照明も、照明の形、色、強さによって趣や受ける人の気持ちが変わってくる。人間にある感情や音楽と同じくして、照明にもTPOが存在する。本書はいかにもビジネス所のようなタイトルであるが、照明の重要性というのがよくわかる一冊である。これから照明器具を買おうとする人にとっては絶好の一冊である。
私事であるが、私の父方の祖父はずっと公共施設にて照明を管理する仕事に就いていた。血筋なのだろうかどうかわからないが、照明に関して私自身もこだわりを持っている。一時期照明のスペシャリストになろうと思った時期もあり、本気で勉強した時期もあったことから本書は妙に親近感を持ってしまう。

第1章「人の心は光によって動かされる」
人が1日を過ごす中で「光」にふれない時は眠るとき以外全くないといってもいい。朝日の出とともに目覚め、太陽が何中にいるときには仕事を行い、夜はくつろぎ、そして就寝する。
知っているのか知らないのかわからないが光の色、明るさによってその場の雰囲気も変わっていく。本章では飲食店について取り上げられているがファーストフードは蛍光管で直接照らしているところがほとんどであるが、高級レストランや喫茶店では電球のような光を間接照明で照らしている店が多い。
前者は早く食べさせ、回転率を少しでも上げたいという意図からそのようにしており、後者は客に「くつろがせる」ということを念頭に置いている。
仕事帰りでくつろぎたい家にするのであればどちらかというと後者にすべき…の様に思えるのだがその一方で雰囲気が「暗く」なるという人もいる。

第2章「頭も身体もスッキリ!仕事がはかどる「灯り脳」リズム」
人間は1日における太陽の活動と同じくして、明るさをうけとめる動物である。人間が一種の動物である以上そういったことに「あらがう」ことはできない。
1日の行動に併せた照明の調節というよりもむしろ1日の活動のあり方について取り上げている。

第3章「ストレス解消!「眠れない病」は光の使い方で治る」
「ストレス」は何も人や音ばかりではない。明るさにも与える「ストレス」はある。ここではストレスにおける「睡眠不足」と光の使い方の関係性について書かれている。照明の違い、睡眠によって美容や健康に大きく関わるのだが、認知はされるモノの問題視する人が少ないように思える。

第4章「職場の大敵!うつ・時差ボケ・徹夜疲れ解消法」
最近では職場だけではなく様々な場で「うつ」になる人が増えているが、「うつ」の発生する場で最たるところは職場である。ここでは照明とうつについてあまり知られていない「冬うつ」について取り上げられている。この冬うつは病名の通り冬に起こるものであるが、社会的、もしくは自分の周りが要因ではなく、日照時間や光に当たっているかどうかによってかかるものである。あまり認知されていないことからふつうの「うつ病」と同じ様な治療法をとられてしまい、結局直らなかったというケースもあるようだ。

第5章「簡単!疲れ目を防ぐアンチエイジング灯り術」
私は職業柄パソコンと向き合う時間が非常に長い。そのためほぼ毎日の様に「疲れ目」や姿勢に悩まされることが多い。本章によると視力の衰えは20代後半から徐々に始まるという。私は現在24歳。すぐにでも視力対策を講じる必要がある。机上の明るさや姿勢などを見直さなければならないと改めて肝に銘じたところであった。

第6章「意外な発見!心が安らぐ照明テクニック」
最近ではアロマテラピーをはじめとした「リラクゼーション」という体も心もいやすモノが多く見かける。それに頼らずともリラクゼーションを行えるものとして「照明」もその一つとして挙げている。光にもいろいろな種類があり、強さ・色によって感じる力が変わってくる。それだけでクールビスやウォームビズを進めることができるということから光は侮れない。
第7章「自分をすてきに演出する"モテ明かり"」
演出の幅を広げるために照明技術を事細かに言う人がいる。ある種のショーの演出者のごとく振る舞いながら相手に最高の物(事)を提供したいという思いからかもしれないが、こだわり一つで相手が受ける印象が大きく違っていく。モテも照明一つで印象が変わってくる。

「たかが照明、されど照明」という印象が強かったように思える。照明に対するこだわりを持つことによって自らの健康管理や美容にも気遣う事ができる。照明はいかに重要か、というのを本書で教えてくれる。

【Reading- Lab】「愛妻家大田正文さん出版記念リーラボ」×「アーキテクト・カフェ」@汐留 感想

昨日はマレさん主催の「リーラボ」に参加いたしました。いつもは加藤たけしさん主催の「リーラボ」に参加するというのですが、今回はmixi上のコミュニティではマレさんと表記されていたので当ブログでもマレさん名義ということで。

今回は私の友人の一人である愛妻家の太田正文さんの出版記念リーラボということで参加いたしました。

今回私のいたテーブルではこのような本が紹介されました。

ちなみに私は今回、この本を紹介いたしました。

2月に買った本ですが、元々ニーチェの作品を読んだことがあるので難しい翻訳かなと思いましたが、ニーチェ作品の名言集のようにできている所を強調しながらも、哲学書の良さについても触れてみました。

後半は愛妻家、太田さんの講演でした。

太田さんとリーラボとの出会いから始まり、自ら主催している勉強会のこと、そして先月出版した休活についてを中心に取り上げられました。

詳しい話についてはtwitterのハッシュタグ「#aisai0501」で見れるようになっています。

今回この会を主催したマレさん、講師の太田さん、本の紹介をしてくださった方々、そして名刺交換をしてくださったみなさま、本当にありがとうございました!!

幻の北海道殖民軌道を訪ねる―還暦サラリーマン北の大地でペダルを漕ぐ

幻の北海道殖民軌道を訪ねる―還暦サラリーマン北の大地でペダルを漕ぐ (交通新聞社新書) 幻の北海道殖民軌道を訪ねる―還暦サラリーマン北の大地でペダルを漕ぐ (交通新聞社新書)
田沼 建治

交通新聞社  2009-06
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殖民軌道」という言葉はご存じだろうか。
北海道は江戸時代の後期、当時「蝦夷」と呼ばれていたとき、開拓のために敷設された特殊な交通機関、「鉄道もどき」とも呼ばれたものである。その「殖民軌道」は昭和47年に姿を消し、今やそれを知るものはごくわずかになってしまった。本書は還暦を迎えたサラリーマンが自転車のペダルを漕ぎながらかつて存在した「殖民軌道」を観て回るというものである。本書を観る限りでは釧路や根室といった道東が中心である。

第一章「さいはての殖民軌道(平成十三年 根室)」
根室は北海道最東端の駅があり、さらには最東端の岬である「納沙布岬」があることでも知られている。目と鼻の先には歯舞諸島や色丹島といった北方領土も見え、北海道の漁師がロシアに拿捕されたというニュースのほとんどがここの地域で起こっている。
本章では根室というよりも標茶や中標津など網走や釧路に隣接している地域を中心に取り上げている。

第二章「湿原の殖民軌道(平成十四年 釧路)」
釧路で一番イメージしやすいところでは「釧路湿原」がある。毎年冬になると越冬をしにタンチョウが渡ってくることでも知られている。また釧路は北海道でもっとも寒暖の差が少ないことでも有名であり、夏場はよく霧が発生する。またよく地震の発生する地域でもある。
本章は厚岸郡を中心に釧路の殖民軌道を回っている。厚岸といえば牡蠣の生産地でも有名である。

第三章「北への思い(平成十五年 日高)」
ここで初めて舞台が道南に移る。日高といえば襟裳岬、または競馬において有名な名馬の多くが誕生した地でも知られている。
一章・二章と著者は住まいのある関東から空路で北海道にやってきたのだが、日高ということもあり、船路で北海道に到着し、日高の殖民軌道をみて回るという話であるが、著者は還暦過ぎであるせいか、健康診断の話が目立った。

第四章「旅の終わり(平成十七年 釧路・十勝)」
殖民軌道の旅もいよいよ終盤、ここでは札幌から十勝・釧路に向けてである。札幌の近郊の石狩にも足を運んでおり、そこには馴染み深いものもいくつかあった。

北海道を開拓するにあたり作られた「殖民軌道」は今やその役目を果たし、時代とともに風化していったが「かつてその道があった」という跡は完全になくなってから約40年という月日が流れても消えることはない。

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