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禁煙にすればするほど煙たくなるニッポン

禁煙にすればするほど煙たくなるニッポン (扶桑社新書) 禁煙にすればするほど煙たくなるニッポン (扶桑社新書)
山本 直治

扶桑社  2008-11-27
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JR東日本では昨年の4月1日より首都圏の駅構内全面禁煙を実施した。今ではその範囲を広げている。ほかの場所でも全面禁煙を実施しているところが増えてきており、すでにTVCMでの広告が全面禁止され、さらには煙草税の増税も検討しているところにある。
禁煙の風潮が高まりつつあるがそれとともに、煙草を大麻や阿片と同じく所持も禁止にすべきというような極論を振りかざす人もでてきており、「喫煙=悪」という風潮を作り出そうとしている。
確かに煙草は健康上良くないと言うことは実証済みであるが、煙草好きの人に対して禁煙を強制するようではストレスによりもっと良くないと思わないかといってみたくなるほどである。煙草は「嗜好品」であり、人それぞれ吸いたい・吸いたくないと言う人がいるのだから、自由に吸える空間を持つべきだと私は考える。私自身、煙草は吸えないが煙草自体嫌いではないし、吸っている人がいてもいやな感じはしない。
本書は禁煙化に向かっている風潮に疑問を持ち、文炎の秩序とはいったい何なのかについての道筋について主張した一冊である。

第一章「まず、社会におけるたばこの在り方を考える」
禁煙化の進んでいる日本の中で煙草はどの様な位置づけなのだろうか。嫌煙論者には「麻薬」や「覚せい剤」のように毒性の強いものであると喧伝する人もいる。しかし煙草は本当に麻薬よりも毒性が強いのか、健康上悪いものであるというのは医学的観点で立証されているが、果たして禁止すべきなのだろうかというとこれもまた疑問点が多い。

第二章「「分煙が危ない」狂騒曲――各業界の思惑」
最近では「分煙」から「完全僅煙」の傾向が強まっている。喫煙者と禁煙者の差別という新たな「差別」というのもでてくるのかもしれない。

第三章「「たばこ追放」――禁煙社会が混煙を招く」
最近では駅に限らず、オフィスの場でも分煙化、さらには外に隔離、もっと言うと仕事上完全禁煙と言うのもでてくる。つまり「オフィスビル内完全禁煙」という風潮が強まった。さらに言うと場所では、歩き煙草・ポイ捨てならともかく、完全禁煙を行う所もあるため、喫煙者は路頭に迷ってしまう。

第四章「究極の分煙とは――混煙から僅煙へ」
分煙は進んでいるものの、嫌煙者にとっては煙たくなり、「完全禁煙」という形になってしまっている。さて、「分煙」というと「喫煙」と「禁煙」を完全に分けるということを言っている。例えば、東京駅にある様に、ガラス張りの所を喫煙ルームにするというのも「完全分煙」であるが、第五章にも書かれているが喫茶店などの「飲食店」では分煙はなってはいるものの、禁煙と喫煙が混ざってしまう「混煙」という減少に陥っている店が多い。

第五章「日本の分煙難民事情――飲食店避煙放浪術」
よく広告やCMでは「喫煙マナー」というのが言われているが、本章では「混煙マナー」について書かれている。嫌煙者もさることながら、禁煙者に対して喫煙者は結構気を使うことが多い。さらに言うと、タバコを吸わないので「禁煙席でお願いします」という人も少なくない。
私としては本章で「禁煙者」が「喫煙者」に対してどのように気を使うべきか、ということについて書かれているが、本章こそ、「禁煙者」が行うべきマナーと言える。
「禁煙者」が大きな顔をして、「喫煙者」が「禁煙者」の顔を窺うのではなく、お互いに気持ち良くいられるような気配りが大切であるということを示している。

第六章「ハード分煙とソフト分煙」
様々な分煙方法について紹介されている。これは個人・団体・店単位で行える術を用意している。

喫煙についての論議は後を絶たない。最近では「たばこ税」の増税、完全禁煙の拡大などが挙げられており、喫煙者は肩身狭い思いをしている。本書は「禁煙者」「喫煙者」が共存できる社会、禁煙化傾向にある国々に抗して日本はこういうスタンスで行く、という立場の明確化を持った方がいいのではないかと本書を読んで思った。

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