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ニッポンの山「解体新書」

ニッポンの山「解体新書」 ニッポンの山「解体新書」
樋口 一郎

東京新聞出版局  2009-05-28
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日本は「環太平洋造山帯」にあるため、数多くの山が存在する。高さで最高峰の富士山をはじめ、山脈や活火山といった山々があり、「山開き」となるとハイキングなどレジャー目的で山登りということもあるだろう。時期もようやく秋に近付くとそういうシーズンになり、山菜採りを目的に登山をするという人も出てくる。
本書はまさに「山」について徹底的に分析を行いつつも、日本の「山」の魅力を「山」について知り尽くし、自らも数々の山を登ってきた人ならではの視点から語り尽くした一冊である。

第1章「徹底分析! 日本百名山」
日本百名山」は、北は北海道にある「利尻山」から始まり、南は鹿児島の「宮之浦岳」まで存在する。
本章はこの「日本百名山」のあれこれについて書かれている。この「日本百名山」が決められたのは1964年、ちょうど日本が「東京オリンピック」に熱狂していた時、ひそかに決まったといった方が適当かもしれない。
決めたのは文筆家であり、登山家としての顔をもった深田久弥である。

第2章「山の大きさ 奥深さ」
「山」と言っても様々な山が存在する。北アルプスや南アルプスを代表する山脈や桜島や阿蘇山、富士山といった火山など「山」について枚挙に暇がないほど語ることができる。
本章はこれから登山を楽しみにしたい人、登山を楽しみにし始めた人に適した所である。
登山をするといっても半日足らずで往復できるところもあれば、2・3日以上かかる様な山も存在する。さらに一般道だけで山頂につけるものもあれば、断崖をよじ登るというものまである。
初心者であればまずはハイキング感覚で登れる山からチャレンジした方がいいと考えるが、私自身登山の経験がないのでどの山に登ったらいいのかわからない。本書や山岳ガイド、あるいは登山経験者に訊くというのが無難と言えよう。

第3章「山の絶対的指標 以○最高峰と中央分水嶺」
山にはいろいろな指標があるが特に「以○最高峰」と言うようなものが存在するのは「以北最高峰」「以東最高峰」「以西最高峰」「以南最高峰」という名前を合計すると数多く存在しており、「以西」と「以南」など2つ以上に属している山も存在する。関東から順に北へ、西へ、南へ、東へと言うように高さがだんだん低くなっていくことが「以○最高峰」と呼ばれている。標高の高い山が存在しても「以○最高峰」と呼ばれない山も存在していることを考えると、山の並びと言うのは何が何だか分からなくなってしまう。
後半は「中央分水嶺(または中央分水界)」についてであるが、本章では山のことについてなので「山」と「川」・「平野」を分けて「山」とは一体どう定義されるのかというのを地理学的のみならず哲学的観点からも考察している。

第4章「地図を読み 地形を読む」
小学校の時から、長く学んだ人は高校・大学まで「地図の見方」について勉強した。本章ではその中でも山の等高線の見方について書かれている。

第5章「山とその周辺のあれこれ」
本章では著者自身が見た百名山にかかわる列車事情など周りのあれこれについて書かれている。

「山登り」の世界は奥が深い。山も多種多様だけではなく、上り方、ルートに至るまで様々な方法がある。そこで体験することも季節によっての違いなど自然に満ち溢れる、愉しみは山登りのつらさも吹き飛ばすのかもしれない。
いよいよ行楽のシーズン。夏の疲れを吹き飛ばしにあえて秋の山登りに行ってみてはどうか。

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