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涙の文化学―人はなぜ泣くのか

涙の文化学―人はなぜ泣くのか 涙の文化学―人はなぜ泣くのか
今関 敏子

青簡舎  2009-03
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「悲し泣き」「嬉し泣き」「怒りの涙」「感動の涙」
「涙」というのはいろいろな表情から使われることがある。「喜怒哀楽」という四字熟語があるが、「楽」以外はすべて涙は当てはまる。「涙」は悲しいことだけではないということがよくわかる。
では「なぜ泣くのか」ということを考えると、理由のある涙もあれば、訳も分からず涙したというのもある。本書は文化・美術・文学の観点から「涙」について考察を行っている。

Ⅰ.「[対談]涙と文化」
「涙と文化」についてはⅠ.とⅡ.の2章に跨って取り上げれているが、ここでは安井信子氏と今関敏子氏の対談が書かれている。
おもにジェンダーや各国文化と「涙」の関連性について対談されていたのだが、女性二人が対談されると出てくると思ったのが、「冬のソナタ」である。ヒロインのチェ・ジウが「涙の女王」と言われたのがおそらく両者とも違和感を感じたのだろう。

Ⅱ.「涙と文化」
本章では日本をあまり取り上げず、台湾や韓国を中心としている。韓国については「冬のソナタ」から端を発した儒教の考え方による「涙」、そして台湾が戦後、独裁政権下により流した「涙」というのを考えていたが、本書では「葬送」の文化とともに紹介している。台湾は「オランダ領」「清領」「日本統治」の時代を経て、さまざまな文化と取り入れてきた。同時にその文化をカスタマイズしながら独自の文化を築き上げてきたものもある。
さらに韓国では、よく泣くという印象が強いが、これは一体どのような経緯から

Ⅲ.「美術・演劇・映画にみる涙の表象」
今度は美術作品である。最初に出てくるのがピカソであるが、代表作「ゲルニカ」のみならず、「涙」をテーマにしてあるだけあって「泣く女」の作品群も取り上げられている。
本章では外国作品を取り上げているのはピカソだけで残りはすべて日本の作品からである。「源氏物語」の文学をはじめ、歴史的絵巻や画から、能・狂言に至るまで「涙」を忠実に描いている作品が多いのは日本であろう。これは日本独特の言葉やしぐさから出てくるものであり、そして繊細な感性をもっているためであると私は考える。

Ⅳ.「文学にみる涙の表象」
今度は文学作品であるが、すでに「源氏物語」を取り上げているだけではなく、「日本書紀」などの日本神話、さらに「平家物語」といった作品など日本文学は芸術と同じく、繊細な表現をすることが可能だからでこそ、「涙」の表現をかもしやすくできるのではないかというのが私の考えである。
他にアメリカ文学、特にヘミングウェイについても挙げられている。しかしヘミングウェイの作品には「泣く」という表現がほとんどない。なぜ「泣く」という表現がないというのを本章では考察している。
「涙」や「泣く」というのを文学や芸術といった文化の観点から考察している一冊はなかなか面白いのだが、世界のありとあらゆるところについて取り上げられているため、国々の「涙」について数巻に分けて書いてほしかった。そうであれば、もっと掘り下げられたものになっただろうと私は考える。

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