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政治と秋刀魚 日本と暮らして四五年

政治と秋刀魚 日本と暮らして四五年 政治と秋刀魚 日本と暮らして四五年
ジェラルド・カーティス

日経BP社  2008-04-10
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「政治」と「秋刀魚」との接点はよくわからない。しいて言えば農水省、特に水産庁が漁獲高を見ているという観点で見たら関連しているのかもしれないが。
本書は政治と秋刀魚の関連性を考察するのではなくあくまで後者のところが肝心かもしれない。著者は日本在住45年にも上り、日本の政界の外国人の目から研究し続けてきた知日派学者ジェラルド・カーティスの日本在住のあらましと彼からみた政治と経済について語った一冊である。

序章「初めての東京」
著者が初めて日本の土を踏んだのは1964年のことである。ちょうど東京オリンピックに沸いた年である。著者は四畳半の部屋で下宿して生活を始めたという。その時の好物は秋刀魚で、初めて食べたときから好物となり、食生活自体も劇的に変わったと回想している。本書のタイトルの意味がよくわかった。「政治」はもともと政治学を学んでいたということで名付けられ、「秋刀魚」は好物であったということである。
「政治と秋刀魚」まさに著者の45年間を語る上でなくてはならないのが窺える。

第一章「知日派へ」
著者はコロンビア大学で教鞭をとっている。コロンビア大学というとアイビー・リーグの中でも名門中の名門に当たる大学である。日本で言ったら京大、早稲田に当たる位置付けである。
著者はニューヨークで生まれニューヨーク州立大学の音楽学部に進学したという。六歳のころからずっとピアノを学んでおり、高校のときには結婚式やパーティーで演奏したほどであったという。
その人がなぜ日本政治についての研究を志したのか。コロンビア大学の大学院(修士課程)で政治学を専攻していた時のこと、外交にまつわるゼミでの論文で駐日大使を務めた外交官について書いたことが大きなきっかけだったという。著者が日本に住み始めたのはその大学院の修士課程を終わらせてからのことであった。
それからというもの、日本のことについて強い興味を抱き、日本の歴史、特殊ともいわれる日本の政治形態についてのめり込んでいったのである。

第二章「代議士の誕生」
博士論文の題材を基にした作品「代議士の誕生」というのがある。
この論文は1967年の衆議院総選挙の候補者を題材にした論文であるが、その時にのちの首相となる中曽根康弘氏との出会いについても書かれている。ちょうど題材の人物を紹介したのが中曽根氏であったということを見ると、日本の政治に関してのちに深くかかわれるきっかけになったと窺える。
さらに論文を書くにあたっての題材についての回想も論文の内容にかぶせながら描かれているので「代議士の誕生」を読む前に本章を読んでみるといいかもしれない。読んだ後でも観点が変わるのかもしれない。

第三章「日米交流」
日米同盟によって交流がおこなわれてきたわけであるが、著者も交流を推し進めた一人であった。しかし日本の議員も米国の議員も当時(今もそうか?)は消極的で、説得には時間と労力がかかったということがここで吐露している。
それだけではなく政治における日米関係についても論じており、クリントン政権に対する与党の評価に関しても言及している。

第四章「「失われた一〇年」は分水嶺」
90年代に入ってから日本経済はバブルが崩壊し、そこから約10年以上にわたって不況となった時代があった。これを「失われた10年」、論者によっては「失われた15年」と呼んでいる。その中で構造改革などの政策がおこなわれなかったことが原因であると指摘され、メディアはその無能性について批判の的にしている。
それが自民党がずっと与党であったことの軋みによるものだろうという見方もいるが、著者から言うとそういった自民党がずっと与党だったという時代は日本に限らないという。
「戦後イタリアの政治には日本に似た派閥政治があったし、アメリカでさえ、南部諸州は南北戦争後100年近く民主党の一党支配体制下にあり、「日本的」と思われる派閥政治が健在だった。(p.149より)」
「長期的な一党支配は、日本人が考えるほど珍しいものではない。スウェーデンやインドにも一党支配の長い時代があった。(p.149より)」

このことからみると今の日本の政治が、特殊であれど唯一ではなかったということが証明できる。しかしそれがよかったのかというのはまた別問題である。その政治形態がいかにして国民に影響を及ぼしたのかという検証を進めていかなければ善悪の判断は不可能だからである。

第五章「日本政治――どこからどこへ」
日本の政治や「料亭政治」であったり、「密室政治」であったり例えるとなると枚挙に暇がないほどであるが、そういった調整事が強いと裏をかえしてみたら言える。
そして官僚腐敗や政治腐敗がなぜ起こったのかということに関しても著者の視点から考察している。まず官僚についてだがこれはメディアの責任が大きいとしている。連日のように官僚バッシングし、モラルの低下を招き、官僚を志す人が少なくなってしまったという指摘がある。これについてはその通りである。日本のために歯を食いしばって働いている人が大勢なのにもかかわらず、ごく少数の不満因子が問題を起こしたことにより、やれ連帯責任だというような風潮はあまりにも誇大広告にすぎるのではないかと思う。

日本の政治にしてもアメリカの政治にしてもよいところもあれば悪いところもある。著者は様々な政治を見てきており、日本の政治の欠点のみならず利点についても主張している。日本の外交や政治は「世界の孤児」という主張もあるが、私はそれは大きく間違っていると思う。特殊ではあれど日本独自の手法で経済も成長した、政治的なイニシアチブも取りつつある。
日本はもっと誇りを持たなければならない。著者の考えと生涯を見ながらも、そういった気概を持たせてくれた一冊であった。

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