美容院・美容室・ヘアサロン・理容室・理容院向けの税理士

下のバナーのクリックをお願いします!

  • ブログランキング【くつろぐ】
  • ブログランキング・にほんブログ村へ

ビジネス書書評ブログリング

AddClips

ブックマーク

RSS登録もどうぞ

検索ワード

そのほかのバナー

  • 携帯アクセス解析
  • あわせて読みたいブログパーツ

北海道新聞

無料ブログはココログ

« 人間を守る読書 | トップページ | 自然と人間―哲学からのアプローチ »

思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本

思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本 (講談社現代新書) 思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本 (講談社現代新書)
郷原 信郎

講談社  2009-02-19
売り上げランキング : 14699

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

よく「コンプライアンス」というのが叫ばれている。確かに法令や倫理を守ることは重要なのだが、時としてこの「遵守」というのが法令よりも広がり、幅が利かなくなる、思考が停止するのではないのかと著者は危惧している。確かに「コンプライアンス」という言葉自体がまかり通っている、悪く言うと「独り歩き」しており、なんでもかんでも「コンプライアンス」であれば企業としてもいいだろうという風潮がある。むしろこういった短絡的な現象により日本が「思考停止」に陥っているのではないかというのが著者の見解である。本書は様々なことについて思考停止になるのではないかと訴える一冊である。
第1章「食の「偽装」「隠蔽」に見る思考停止」
一昨年の1月には不二家、夏場には白い恋人や赤福、さらにはミートホープや比内地鶏、船場吉兆など数々の「食品偽装」というのが発覚した。食品偽装の多くは長年行われてきたことを隠蔽し、この年になって明るみに出たものがほとんどである。トップダウンの組織によることにより上司からの指示・命令により思考停止の組織構造がこの食品偽装を引き起こした要因の一つではないのかという声もある。著者は事実の公表や捜査の観点から思考停止なのではないかと主張している。
第2章「「強度偽装」「データ捏造」をめぐる思考停止」
4年前の秋ごろからは耐震偽装問題が大きな社会問題となりその渦中にあった建設会社社長と一級建築士が逮捕された。さらに昨年の5〜6月には鉄鋼業界での試験データ捏造も社会問題となった。法令遵守をしたと言うが、この偽装があいついているとするならば「コンプライアンス」の本当の意味、広く言っては「法」そのものの意味が問われるのではないだろうか。
第3章「市場経済の混乱を招く経済司法の思考停止」
市場経済というと3年前の1月に起こったライブドア・ショック、村上ファンド、相次ぐ敵対的M&Aとその攻防というのが話題となった。これ自体は法律の抜け穴、そしてそれに関しての規制の甘さが露呈したと言っても過言ではない。経済に関してどれだけ法律が疎かったのかというのは簡単であるが、ではこの経済司法の思考停止を食い止める方法は何なのかという所にも政治をはじめ、国民も考えなくてはならない時期に来たのだろう。
第4章「司法への市民参加をめぐる思考停止」
いよいよ来月21日に裁判員制度がスタートをする。そんな今でも課題が山積しているというのは言うまでもない。危険な考えではあるがいったんやってみて、そこから連続的に法のあり方について軌道修正をかけたほうがいいと考えるが、それ以外にも事前に食い止めるべきところもあり今国会で裁判員法の軌道修正についての論議を期待したい所であるが、裁判員法の在り方自体にもまだまだ意味が分からないところが多い、というよりも国民の我儘という感もぬぐえないというのもある。というのは数々の刑事事件により感情的になり、「あいつに死刑判決を出したい」という意見が多かったはずが、それが現実味を帯びてきたときには掌を返したかのように「裁判員になりたくない」や「裁判員制度を廃止せよ」という意見が大多数となった。裁判員制度に関しては政治が悪いという意見もあるが、むしろそれについて直前まで反対や賛成といった意見を言おうとしなかった我々国民にも罪があるのではと思う。
第5章「厚生年金記録の「改ざん」問題をめぐる思考停止」
年金記録問題は一昨年の夏ごろから出てきたものである。参院選での歴史的敗北後、安倍改造内閣が発足し、新しく舛添要一が厚生労働大臣に就任し、全力を挙げて取り組むと表明した。それ自体を発見したのは民主党の長妻昭であるが、期間までにすべて解決できたわけでもなく現在ではうやむやになっている状況である。
第6章「思考停止するマスメディア」
私は「思考停止」に陥らせた最大の要因はマスメディアではないだろうかと思う。データのねつ造や現在でも起こっている虚偽報道を是正すればするほど隠蔽体質があらわになってくる。田中眞紀子の言葉を使うと、「日本のマスメディア業界は伏魔殿」というような状態なのかもしれない。
ただマスメディアでも正直に報道している所から、その業界にいても、自らこの事件を取材し、視聴者にいい情報を与えるような正義感を持った人もたくさんいる。しかしそれがつぶされる、もしくはそう言った正義感を喪失させるような組織づくりになっているのではと疑心暗鬼してしまう。
もう一つ問われるべきなのは我々国民であろう。マスメディアの報道にあおられて感情的になり短絡的に何かと決めつけ、最後には掌を返す。マスメディアのピエロと化しておりこれこそ「思考停止の根源」ではないだろうかと考える。
第7章「「遵守」はなぜ思考停止につながるのか」
法律なり規範なり定められている。しかしただ守るだけでいいのだろうか。守るのだから信頼がわくのだが果たして何のため、誰のため、なぜなのかということを「考えた」ことがあるのだろうか。ただし「法律だから」や「規範がそうなっているのだから」というのは理由にはならない。
ただ「遵守すればいい」ということなので結局その真意や理由といったことを考えずに「コンプライアンス」というのをつくる、「思考停止」の状態で法律を守るというのだから危険極まりない。
「思考停止」をどのように脱却すべきなのかというのは答えは一つである。「5W1H」である。
「なに、だれ、いつ、どこ、なぜ、どのように」それを「考える」だけでも違う。どれくらいあるのか分からない答えを自分たちで導き出して、コンプライアンスとは何か、なぜ法を守るのかということを一人一人考える。考えることにより思考停止から脱却できる。

最後に余談であるが今日SMAPのメンバーである草磲剛が逮捕されるという事件が起こった。その時に上武大学の池田信夫教授が自身のブログにおいて「思考停止社会」を絡めてコンプライアンスの過敏性を痛烈に批判していた記事を書かれた。この事件におけるTVや新聞といったメディアの対応もまた「思考停止」に陥っている要因であろう。

« 人間を守る読書 | トップページ | 自然と人間―哲学からのアプローチ »

書評の部屋」カテゴリの記事

書評の部屋(社会科学)」カテゴリの記事

コメント

今日は、はじめまして
私の年金のことで恐縮ですがぜひ知ってほしくてメールを送らせていただきました。障害年金の申請書類に付け替え差し替え改ざんがあります。厚生障害年金を申請し家から全て自書したのに生年月日、年金番号が他人の字になっており郵便局の確認判も押していたのがありません。病歴就労状況等申立書にいたっては数種類の仕事をしていた事等書いていたのが白紙状態です。表面白紙、裏面は最後の項目と名前住所捺印のみが残っていました。
これらと一緒に国民年金とゴム判の押された病歴日常生活状況等申立書が中途半端に付け替えられて業務センターに送られていました。
社保事務所から送られてきた網膜色素変性症(先天性)眼用と書かれた小さな用紙は別紙2となってA3判の用紙に付け替わり別の項目が加えられていました。
又私の出していない障害基礎年金裁定請求書と受診状況等証明書が勝手に出されていました。
市の年金課にいき 説明を求めましたが受け付けた日の記録もなく本人確認もせず自分たちは出先なので社保事務所」から廻ってきたものには親機関だから何も言えないといいます。
業務センターにも何度も電話をし、業務審査課のIさんは差し替えられたと言って出し直せますといいました。しばらくして電話をすると別人が出て取り次いではもらえませんでした。この件で部署変えになったのか心配しています。
何の為にこんな手の込んだ事をするのか分かりませんがはっきりと言える事は何も無ければこういうことはしないと思います。
とても精巧、巧妙に出来ております。
申請書類が正しく扱われていないで本人の知らない間に差し替えつけかえ 改ざんをされている人が他にも多くいると思います。高知の社保事務局で開示をしたのは私が初めてで戸惑っていると言いましたがこの事実を知った以上黙っているわけには行きません。一人でも多くの人に知らせなければと思いパソコンを習いこうして書き込みをさせていただきました。
大変失礼だとは思いましたがこのまま黙っていれば認める事になります。一人一人が声を上げていかなければますます世の中悪くなります。
社保庁という大きな組織に個人の力など何の役にも立たないかも知れませんがせめて皆さんに知らせることが私に出来る役目のような気がしております。
長々とお邪魔をいたしました。少しでも良い社会になるようにと願うばかりです。

>斉藤峰子さん。

コメントありがとうございます。

年金にまつわることについてはニュースでも話題となるほど有名ですが、その裏で障害年金の現状がここまで酷いとは知りませんでした。

有益な現状と情報をありがとうございます。
ぜひとも参考にし、発信していきたいと思います。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1019087/29257718

この記事へのトラックバック一覧です: 思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本:

« 人間を守る読書 | トップページ | 自然と人間―哲学からのアプローチ »

2013年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

セミナー&イベント出没情報

ご意見等こちらでどうぞ

  • kuramae0712★gmail.com (注:★を@に変換してください)

Facebook

Mixiリンク

  • マイミク大歓迎。そうでない人もアカウントがあれば私のより詳しいプロフィールを見ることができます。
    mixi(ミクシィ)やってます!

ブクログ

書評ぶろぐ

著者

出版社

当ブログのレベル

人気記事ランキング