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植民地朝鮮と児童文化―近代日韓児童文化・文学関係史研究

植民地朝鮮と児童文化―近代日韓児童文化・文学関係史研究 植民地朝鮮と児童文化―近代日韓児童文化・文学関係史研究
大竹 聖美

社会評論社  2009-01
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1910年の朝鮮併合から1945年の日本敗戦までの間に、植民地となった朝鮮で栄えた児童文化および、文学についての関係史を研究したものである。
こういった朝鮮併合時代というとインフラでの工業発展や、朝鮮独立を求める事柄、そして日本が敗戦した時に挑戦は準戦勝国となり、日本をいびり倒したこと、そして今もなお続く「従軍慰安婦」や「竹島・対馬問題」などが挙げられるが、朝鮮併合時代の朝鮮半島であった児童文化や文学というのはあまり世に出回っていない。本書でも、
「旧植民地朝鮮に関しては、仲村修による朝鮮人主体の反日抵抗児童文化運動の一連の研究があるが、日本人による朝鮮関連の児童文化に関する論考はなされていない。(pp.20-21より)」
朝鮮併合時代に関するこういった文化の研究がされていない現状を訴えているのと同時に、私観であるが、研究はなされていても上記の引用のように反日主義といったイデオロギーにとらえられやすい所であるためこういった研究を避けてきた学者がほとんどであるかもしれない。ちょっと不思議に思えたのが、
「方定煥は現在まで韓国において活発に研究されているが、日韓比較児童文化の視点でなされた研究としては以下の研究が挙げられているだけである。(p.21より)」
3点だけしかない。活発に研究されていても結局は韓国を美化し、反日目的で研究を行っている作品が多いという。「隣国はいがみ合うことが多い」と言われるがその理由からか、もしくは日本に対する恨みつらみがこういった研究でも色濃く出ているのだろうか。
本書は偏りは少々あるにせよ、文学作品から日韓相互の関係を考察している研究を行ったものである。
1.「明治期少年雑誌と朝鮮」
ここでは日新戦争以前に創刊された「少年園」や「小国民」をはじめ日清・日露戦争時代に刊行された少年雑誌と朝鮮半島の変遷についてである。朝鮮半島というと、この時は「征韓論」が政府で多数を占めていた。
2.「鉄道唱歌と朝鮮」
1906年〜1909年のところである。簡単にいえば韓国併合前の時である。その時から韓国総監(後の「朝鮮総督」)が設置され、初代に伊藤博文がその職に就いた。その時は韓国併合の声が高まったが伊藤はそれについて反対した。皮肉にも伊藤は朝鮮人の安重根に殺された。
3.「巌谷小波と朝鮮」
巖谷小波は日本の児童文化・文学の創始者として有名であり、明治・大正・昭和と3つの時代で活躍した。日本・朝鮮ばかりではなく世界のお伽噺を編纂した功労者である。そう考えると本書はこの巌谷小波なしでは語ることができないと言ってもいいかもしれない。
4.「崔南善と方定煥」
最初に「方定煥」というのを解説し忘れたのでここで解説する。「方定煥(バン・ジョンファン)」は韓国児童文学の創始者と呼ばれ、朝鮮語による講演童話を多く世に出し、「崔南善」と共に韓国時代文学を築き上げた草分け的存在である。「方定煥」には雅号が存在し「小波(ソバ)」と言われた。お気づきかと思われるが巌谷小波の名前をとって雅号にしている。ともに児童文学の功労者であるので、「朝鮮の小波」というにふさわしいと言えよう。
5.「朝鮮・満州巡回口演童話会と児童文学者の朝鮮訪問」
6.「「朝鮮童話集」の現代」
1920年代の児童文学について書かれている。この時は第一次世界大戦後の軍需景気で一気に日本は世界的にも有名な国になった…としか言えない。ここはまだまだ勉強しなければいけない、と自分自身で反省。
7.「朝鮮総督府朝鮮教育会『普通学校 児童文庫』」
アメリカから起こった1920年代末の世界恐慌前後に栄えた「児童文庫」について書かれている。
8.「プロレタリア児童文化と朝鮮」
プロレタリアというと、ついこの間まで有名だった小林多喜二の「蟹工船」である。上梓されてから75年の時を経て大ブームとなった。私は大学の講義の一環で読んだことはあるが、これが人気になった理由は分かるにはわかるが、なぜそう言った作品かという疑問さえ浮かぶ。日本では1930年代にプロレタリア文学がひそかに栄えたが、検閲などにより小林多喜二が虐殺された他多くの作家も拘束され中には殺された。お隣の朝鮮半島でも同じようにプロレタリア文学が栄えた。ちょうどその時に毛沢東が共産党を結党した時期であるので、その偶然も否めない。
9.「朝鮮の「おさなごころ」、金素雲の朝鮮児童文化運動」
朝鮮の児童文学に貢献したのは朝鮮人ばかりではない。北原白秋もその一人である。
10.「皇国臣民化児童文化」
1938年に国家総動員法が施行され、日本のみならず朝鮮・台湾にも皇民化(皇国臣民化)教育の波が押し寄せた。皇国精神に倣った紙芝居や文学が栄え日本人であるという気概を生み、その中から大東亜戦争に赴いた人たちもいる。
率直に言うと、日本や朝鮮の歴史を児童文学でもって考察したものを読むのは初めてである。韓国併合によって日本がどのようなことをやったのか、日本と韓国の密接な関係というのを垣間見た一冊であった。

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