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脳の力こぶ―科学と文学による新「学問のすゝめ」

脳の力こぶ 科学と文学による新「学問のすゝめ」 脳の力こぶ 科学と文学による新「学問のすゝめ」
川島 隆太 藤原 智美

集英社  2006-05-26
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本書は藤原氏が川島氏に対して教育や脳に関することについて様々な質問を行い。それを川島氏が答えるというものである。内容は構成自体が学校の授業の如く、教育に関して脳にどのような影響がるのか、それだけではなくそれを取り巻く環境についてどのように影響を及ぼすのかについても言及している。
第1章「学ぶ脳」として1時間目から放課後まで、見事学校の時間割のように章だてられている。まずは1時間目の英語から。川島氏は早期の英語教育には反対とおっしゃっている。というのは最初に自国語を理解せずに国際化だ、国際化だという理由で英語教育に走るのは危険であるという。しかも川島氏は言語教育についてこう書かれている。
「人間にとって、言葉とは、単にコミュニケーションのツールにとどまるものではありません。道具である前に内面形成に密接に関係する、人間が生きていく根拠といってもいいものだと思います。(p.19より)」
私自身「言語はツール」と言っていただけにこの言葉はぐさりときた。そういえばここ最近の文献でも国語や歴史教育は思想教育と言っていた(「文明としての教育」にて)。つまり日本が古くから伝えられ、変容していった言葉を使わずして何が日本人なのかと。国際的になるよりも、外国人と話したいことよりもまず日本を学べ。日本人であることを学べ。国語や歴史の教育にはこの意味が秘められているに違いない。
次に3時間目「国語・算数・読み書き計算(その1)」。ここ最近でもないが学校では「テレビは1日数時間まで、ゲームはやるな」とか「何時間まで」と言った変な制約が出てくるようになった。それの端を発したのが森昭雄の「ゲーム脳の恐怖(以下「ゲーム脳」)」であり、事実PTAの推薦図書にまでなったという。ではなぜこれほどまでしてテレビやゲームを敬遠させたがるのか。実際この「ゲーム脳」はサンプリングや解明方法に欠陥があることが明らかになったが、いまだに「テレビ・ゲーム=悪、もしくは有害」というレッテルが貼られたままである。実際川島氏はゲームと脳の研究については消極的だったが、依頼されて研究した時に面白い結果が出たという。なんとゲームを行う時間やる種類によって微妙な差があるが活性化するものもあれば、活性化しないものがあるという。これは驚きかもしれないが、2003年にアメリカから出た論文であるがゲームをたくさんして育った人間は視覚情報処理能力に長けているというのである。このことからゲームやテレビは頭を悪くするというのは全くの見当違いであり、想像力が衰えるだろうという論調も退けられるだろう。ただここまで蔓延したのを変えるのは時間がかかるだろう。脳を活性化するゲームが出てきても未だに「ゲームは脳に悪い」もしくは「ゲームをやったら殺人率が増える」と言った嘘話をする人もいる。それを完全に払しょくできる日はいつになるだろうか。
そして最後に注目したのは1回目の休み時間。「ゆとり教育」と「詰め込み教育」に関してである。「ゆとり教育」は結局その本質が伝わらないまま失敗に終わり、授業時間数も増えることになった。では日本人にとって最良の教育とは一体何なのかというのも問われている。今は「フィンランド式教育」に視線が奪われがちだが、結局のところ今の日本の教育は「受動的」であり「やる気」が無いと言われているかも知れない。しかし「能動的」であり「やる気」を出させることこそ教師の仕事であるが、今となっては科目のことを教える機械みたいになっているとしか言いようがない。とはいえこれで教師のせいにするのはあまりにも短絡的すぎる。教師をそうさせた要因、これは日教組と文科省ではないのか。あまりに教育の理想を追求するあまりに教師を犠牲にしてまでアンケートなどの事務作業を強いらせている。もしもそういう負担が軽減すれば教師独自でもっと良い教育ができるのではないかと思う。実際に文科省や日教組の鶴の一声でそういう事務作業を軽減させることができるが果たしてやるのだろうか。
第2章は「育つ脳」であるがここは藤原氏と川島氏の対談であるが、学校や脳や心について書かれている。
「ゲーム脳」の理論を科学的に反駁しているところが魅力的であったのと同時に、脳的な観点から教育の在り方を見ているところが非常に面白かった。分野の違う2人が対談をするだけではなく、質疑応答形式で書かれていたところが、価値観の違いが感じられてよかった。教育に新たな風穴ができたのではないかとも思った。

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