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足利義満 消された日本国王

足利義満 消された日本国王 (光文社新書)

著者:小島 毅

足利義満 消された日本国王 (光文社新書)

足利義満と言えば室町時代初代将軍足利尊氏と後醍醐天皇によって分断された南北朝の統一や、室町幕府の権力強化、さらには金閣寺建立まで尽力をしたという室町時代の中でもっとも有名な将軍の1人にあげられる。ちなみに表題の「日本国王」だが、これは明国の皇帝から封号が与えられており、実質的な的な日本の支配者に与えられる称号であった。義光は明国と貿易を行うために、数回にもわたって使節を送っていたことからその封号を手にしたという。日本を繁栄させるために行った明との貿易、その中で手に入れた日本国王。しかし歴史の教科書ではこれは名乗ることはない。なぜかというのが本書である。
本書を読んでわかったのだが義光の外交は現在の媚中政治家の中国外交とよく似ている。つまり国の繁栄のために中国を選んだ、しかしそのやり口は単に権力の増強のためという何とも悲しい結末と言うしかなかった。しかも執拗な中国外交により日本の繁栄をほかの将軍に比べるとおろそかところもあったと考えると、日本の媚中派政治家の根幹をつくったといっても過言ではない。

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