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ホワイトハウス・フェロー―世界最高峰のリーダーシップ養成プログラムで学んだこと

ホワイトハウス・フェロー―世界最高峰のリーダーシップ養成プログラムで学んだこと ホワイトハウス・フェロー―世界最高峰のリーダーシップ養成プログラムで学んだこと
チャールズ・P・ガルシア 池村 千秋

ダイヤモンド社  2010-05-28
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アメリカ政治の中枢であるホワイトハウスだが、この中で働いている人の中に「ホワイトハウス・フェロー」がいるという。その職業はどのような仕事を行っているのか、その職業に就くまでにはどのようなことが必要なのか、本書はホワイトハウス・フェローのOBの方々の取材をもとに知られざるホワイトハウス・フェローのすべてを明かしている。

第1部「「ホワイトハウス・フェロー」プログラム」
そもそも「ホワイトハウス・フェロー」ができあがったことから始まる。その職業ができたのは1964年、日本では東京オリンピックが開催された年であり、アメリカの大統領がリンドン・ジョンソンの時代である。政治家や国家の中枢に働こうと志す若者が一年間に渡り政治の中枢で実務を経験する機会を与える制度である。ホワイトハウス・フェローの実務を通じて、政治・経済・軍事にまつわるネットワークを築き、今日のアメリカ国家の中枢にいる人も少なくない。

第2部「フェローから学んだリーダーシップ」
ホワイトハウス・フェローは政治的なリーダーの下で実務経験を行うことが多い、むしろそれがほとんどである。「政治的なリーダー」は簡単に言うと、大統領や政府高官、あるいは閣僚のことを指しており、ここではコリン・パウエル、バラク・オバマ、ジョージ・W・ブッシュなどのリーダーの側面を紹介しつつ、彼らがどのようなリーダーシップを持っているのか、そして彼らの共通点とは何かを探っている。

第3部「ホワイトハウス・フェローになるには」
ホワイトハウス・フェローになるための敷居は公務員や国家資格を得ることよりも遙かに高い。
書類選考からすでに過酷な選考は始まっている。それは何なのかというと、記入しなければならない書類の数が多いこと、さらには自分自身の経歴や他の推薦文も数多く必要になるなど、応募書類を作成するだけでも膨大な時間と労力を要する。そこから通っても油断はできない。今度は悪い喩えだが、警察の取り調べのような形の面接が地域ごとで行われる。約一日半にも及ぶなかで身辺や考え方、さらには先ほどの喩えを言ったほどのプレッシャーの中で答えることが求められている。最終選考も面接であるが、ここでは面接以外のところでも監視され、審査されているのだという。
そしてフェローとして採用されても油断はできない。今度は配属先を決めるための面接があり、それを経て晴れてフェローとしての仕事が始まる。

ホワイトハウス・フェローは政治の中枢にいるため、私たちでは知り得ないような業務や情報を得ることができる。簡単に言えば刺激や多忙にまみれた毎日を送るため充実度は高い。しかし誰でもなれるわけではなく、肉体的にも精神的なスタミナが強く求められる。それでもなお政治の中枢を働きたい志があること、そしてその制度があるからでこそ政治に対する関心事がアメリカの若者には強いのかもしれない。本書はそのことを垣間見た一冊と言える。

最小の努力で概略をつかむ! IFRS(国際会計基準)決算書読解術

最小の努力で概略をつかむ! IFRS(国際会計基準)決算書読解術 最小の努力で概略をつかむ! IFRS(国際会計基準)決算書読解術
望月実 花房幸範 三木孝則

阪急コミュニケーションズ  2012-01-27
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著者の望月様より献本御礼。
「IFRS」は平たく言うと「国際財務報告基準」である。市場の「グローバル化」により、各国で定められる「会計基準」がバラバラであるものを統一する基準であり、他国の株式市場に上場する時に使われるためには重要なものとなる。
市場のみならず、企業も「グローバル化」が進んできており、この「IFRS」の需要性は高まってきている。日本ではいつ頃から「強制適用」されるかどうかは今年中に決定するのだが、市場などの国際化が著しいことから、日本企業において「IFRS」を学ぶこと、運用することは避けて通れない道である。しかし「IFRS」は市場情勢により頻繁に変わるため、勉強するにも理解しづらく難しいという声も多い。
そこで本書では「IFRS」の成り立ちから、「IFRS」を理解できる、そしてその理解を深めることができるための、入門書の位置づけとなる一冊である。

第1章「IFRSの基本」
元々「IFRS」が作られたのは2001年とごく最近のことである。そして日本の企業で適用され始めたのが2010年3月期の時であり、一定の条件を満たした企業で適用されるようになった。最初にIFRSの財務諸表を作成し、公表下のが日本電波工業、HOYA、住友商事である。

第2章「大きく変わる財務3表」
「IFRS」の適用により、今まで「貸借対照表(B/S)」「損益計算書(P/L)」「キャッシュ・フロー計算書(C/F)」の財務3表が「包括利益計算書」「財政状態計算書」「キャッシュ・フロー計算書」へと変わる。また表示科目の順番や利益の意味や表記など細かなところについても変わる。本章では住友商事やHOYAの財務諸表をもとにどのように変わったのかを説明している。

第3章「IFRSで変わる会計処理」
「IFRS」に変わることにより売上や固定資産、有価証券、連結の範囲などが変わる。計算方法や意味合いが変わることにより財務諸表はどのように変わっていくのかが本章にて説明されている。

第4章「IFRS財務諸表分析のポイント」
財務諸表そのものが変わったことにより、もちろん分析方法も変わる。ROEやROA、自己資本比率など日本基準にある財務分析の方法の変化などについて紹介している。次章以降の財務分析の概要編という所にあたる。

第5章「IFRS財務諸表分析①―ダイムラーとBMWの財務数値を分析する」
本章では自動車メーカー2社の「IFRS」適用時の財務諸表の比較を行っている。「IFRS」により財務諸表の自由度が高まる事によって企業間での分析が難しくなるのだが、本法ではIFRS適用時の企業間分析の方法についてを学ぶことができる。

第6章「IFRS財務諸表分析②―HOYAの有価証券報告書を分析する」
ここでは企業間ではなく、1社だけの紹介であるが、有価証券報告書でヒト・モノ・カネについて分析を行っている。

第7章「さらにIFRSを学ぶための情報源」
「IFRS」についての基礎を学ぶことができたら、今度はそれについて深く理解することにあるのだが、本書以外にIFRSについて学ぶことのできるサイトや研修、書籍について紹介している。

「IFRS」が導入されることにより、会計の考え方や形そのものが大きく変わる。「IFRS」の重要性が増す今だからでこそ、「IFRS」を知る大きなきっかけとなる一冊と言える。

難解な本を読む技術

難解な本を読む技術 (光文社新書) 難解な本を読む技術 (光文社新書)
高田 明典

光文社  2009-05-15
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私は当ブログを通じて草書や論文の本などを取り上げることがある。たいていそれらは読書をあまりしない人、専門外の人にとっては取っつきにくく、一読をするだけでもちんぷんかんぷんになる。
最近は取り上げる頻度が少なくなったものの、そういった本を取り上げる理由は単純に「面白いから」に他ならない。そのような本の中には私の知り得ないものだけではなく、研究手法、さらには着眼点などが独特であり、それが私の知的好奇心をくすぐらせるからである。
私事はさておき、本書は研究論文や叢書、哲学本など、読み解くレベルの要する本の読み方について、研究論文にふれることの多い大学生・大学院生を対象に伝授している。

第1章「基本的な考え方」
前提に言っておくが、本書はビジネスマンの為ではなく、研究者、もしくはそれを行う大学生や大学院生を対象にしている。
研究のために「わかる」ことの意味から、読書時間の目安についての基礎について本書では取り上げている。

第2章「準備」
本を読む前に、本の選び方・買い方に当たるところを説明している。特定の分野を手に取る、選ぶなど、ビジネスマンの読書法と通ずるところがある。

第3章「本読みの方法(1) 一度目:通読」
まずは一通り読むところから始まる。その通読の中で心がけることから、着眼点・疑問点を見つけることなど、「通読」でしかできないことを紹介している。

第4章「本読みの方法(2) 二度目:詳細読み」
着眼点や疑問点を取り上げられたら、今度は本の詳しいところまで見る「詳細読み」「精読」に取りかかる。疑問に思ったところを感じ取りつつ、本の論理構成を形にしつつ、内容を深堀りしていくことにより、本への理解度が深まる。

第5章「さらに高度な本読み」
読書は一冊だけとは限らない。分野や著者により深堀りをするために関連する本を読む、たとえば論文であれば参考文献など数珠つなぎの読書、あるいは本に対する批判を見つけるための読書など読書の応用術を紹介している。

最初、及び第1章にも紹介したとおり、本書は研究に携わる人が論文や叢書を読むための一冊である。しかしビジネスマンでも論文を読むことは少ないものの機会はある。その際にどのように読めばよいのかわからなくなったときの道標となる一冊である。

なるほど!よくわかる朝鮮半島の歴史~韓流歴史ドラマがもっと面白くなる!

なるほど!よくわかる朝鮮半島の歴史 ~韓流歴史ドラマがもっと面白くなる! (洋泉社MOOK) なるほど!よくわかる朝鮮半島の歴史 ~韓流歴史ドラマがもっと面白くなる! (洋泉社MOOK)

洋泉社  2012-01-19
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洋泉社 様より献本御礼。
朝鮮半島は日本や中国大陸などの歴史に左右されてきた。左右されてきた歴史の中には昨今の韓国ドラマ、特に韓国時代劇にて多少の脚色はあるものの、描かれている。
では緒運半島の歴史はどの様であったか、本書はその歴史を韓国時代劇とともに描いている。

PART 1「人気時代劇から学ぶ朝鮮半島の歴史」
ここでは朝鮮半島の歴史、というよりも主要な韓国時代劇紹介を韓国の歴史の時系列順に並べている。私自身、韓国ドラマはほとんど見たことがないのだが、唯一見たことのあるものとして「宮廷女官チャングムの誓い」がある。このとき日本では室町時代であるが、戦国時代になりつつある時代でもあった。「チャングム」は大学生の時にNHKで放送されたものを毎週みただけではなく、DVDを借りて何度もお気に入りのシーンを観たのも今でもはっきりと覚えている。

PART 2「通史を一気に学ぶ」
私事の話がすぎてしまったため、ここで話を戻す。本章ではドラマからいったん離れて、朝鮮半島の歴史そのものを解説している。

PART 3「歴史を彩る人物と素朴な疑問Q&A」
朝鮮半島の神話時代から朝鮮王朝滅亡にかけて活躍した主要な人物を紹介している。PART1でも人物紹介は登場しているのだが、主に高句麗や高麗、朝鮮王朝時代の王が中心であったが、ここでは王妃や将軍、義賊に妓生などが取り上げられている。

本書は朝鮮半島の歴史を詳しく書かれている訳ではなく、あくまで韓国時代劇ファンのためにおける、朝鮮半島の歴史入門という位置付けの一冊と言える。韓国時代劇を見たい人にとってはこの一冊で前知識を持つと良いだろう。

口コミ繁盛店のつくり方

口コミ繁盛店のつくり方 口コミ繁盛店のつくり方
花谷博幸

アニモ出版  2012-01-18
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著者の花谷様より献本御礼。
今やSNSの時代と呼ばれているが、その時代でも「口コミ」の力は衰える気配を見せない。時代が変わっても「口コミ」がいかに普遍的なのか、時代に左右されない価値を持っているのか、あるいはその両方の要因があるのかもしれない。しかも昨年の震災により「絆」が重要視されてきており、「口コミ」の価値はますます高くなりつつある。
そのような時代だからでこそ「口コミ」のノウハウも「口コミ」そのものと同様に重要である。本書はその「口コミ」の重要性と口コミで繁盛店にする方法について取り上げている。

1章「口コミマインド編①:口コミの正体を知る」
口コミを利用する前に、あなたは「口コミ」がどのようなものであることを知っているのだろうか。もし知らなければ、自分自身が良い感触だったお店をポータルサイトや自らのブログやSNSなどで紹介する、もしくは友人知人に伝えると良い。
それをやっていくと、ふと気がつくだろう。このことこそ「口コミ」である。本章ではこの「口コミ」の原理と、その発生することについて書かれている。

2章「口コミマインド編②:口コミが発生しないお店の勘違い」
良い「口コミ」が広がることによって、繁盛店になるのだが、それを目的にしようとする、もしくは「売れるはず」「絶対売れる」というような言葉をするような言葉をよく聞くが、たいがいこれらのものは良い感触を持ったことがない。
ましてや「口コミ」は他人からの評価そのものであり、相手に対していかに伝えるかが大事となる。

3章「口コミインフラ編:口コミを起こすインフラを整える」
1・2章までは心構えのことについて紹介してきたわけであるが、ここからはノウハウを伝えるところとなる。一つ目は口コミの為のインフラを整えることである。
紹介カードを使う、ホームページの工夫やストーリーなどがキーワードとなる。

4章「口コミ店舗編:口コミ紹介されるお店をつくる」
4章では口コミで紹介されるような店づくりを紹介している。しかしここで間違えないで欲しいのが2章でも言っているのだが、「これをやれば口コミが広がる」という意識でやらないで欲しいことである。自分の店の肝心なところを疎かにしてしまっては店づくりでもなしのつぶてとなってしまうからである。
それを前提に接客やスタッフへの教育などをいかにすべきかを紹介している。

5章「口コミ社長編:口コミ繁盛社長に成長する」
社員の教育もあるのだが、店や会社の根幹として「社長」がある。店や会社を繁盛させるのは社長の手腕いかんが問われると言っても過言ではない。
本章では口コミ繁盛社長になるための心構えと考え方について伝授をしている。

著者は鍼灸師として治療院を開業したが、繁盛どころは閑古鳥の状態であった。良いサービスが提供できるはず、といった2章で紹介されたような状態になった。そこから技術や接客をすべて見直し、本書で紹介される口コミシステムを構築していった。様々な試行錯誤を重ねてきた結晶が本書にはたっぷり詰まっている。

福沢諭吉 「官」との闘い

福沢諭吉「官」との闘い 福沢諭吉「官」との闘い
小川原 正道

文藝春秋  2011-09-29
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慶応義塾大学の創設者である福沢諭吉は教育者でもあり、思想家として近代日本の基礎を作り上げた人物の一人である。とりわけ「学問のすすめ」や「福翁自伝」は100年経った現在でも名著として広く語り継がれている。
その一方で福沢諭吉は「文民」として「官」との闘いを繰り広げた人物でもある。本書は福沢諭吉の生い立ちとともに、「官」との闘いの顛末について綴っている。

第一章「政治思想」
ここでは福沢の生い立ちから、なぜ「官」との闘いを起こしたのかを考察している。役人の子として生まれた福沢は医学や生物学、蘭学などの学問を研鑽し、「理論家」となり、慶応義塾大学の基盤を構築した。その一方で地方自治の重要性を説いて回ったが、折しも西南戦争が起こった時、福沢の理論の矛先は地方から国会へと変わっていった。

第二章「「官」との軋轢」
「官」との軋轢を深めた理由、それは私学の設立であった。元々学校は国や地方などの「官」による運営だったが、福沢はこれを良しとせず、私学の奨励を唱えた。しかし「官」も負けてはいない。師範学校の校長や教頭になれない。徴兵兵役などの制定により圧力をかけた。

第三章「「官」の包囲網」
それでも「官」による圧力は緩めなかった。制度による圧力だけではなく、スパイなど福沢の周りからの包囲網もかけられていった。しかし福沢も「官」や政府に対する情報収集を行いつつ、批判を展開していった。情報収集や批判の応酬状態となったが明治34年2月に没した。

第四章「「官」の評価」
没後、福沢に対して「官」はどのように評価されたのか。生前は一貫して「官」に就かず、叙勲や爵位などを受けることはなかった。没後も叙勲の話は持ち上がったが、結局叙勲の追贈を受けることもなかった。本章ではそのいきさつについても述べられている。

第五章「復権」
福沢の没後も「官」の圧力によって、福沢の理論が肯定的に論じられることは無かった。しかし大東亜戦争後、GHQの管理下に置かれ、初めて福沢の理論が肯定的に論じられることとなった。事実上の「復権」となり現在では福沢の著書が政治のみならず、ビジネスの場でも愛されている。

福沢の理論は今でもよく知られているが、知られざる歴史は理論ほど知られていない。ましてや「官」との闘いについてはなおさらである。本書は福沢諭吉についてもっと知りたい人、もしくは福沢諭吉の生涯についてもっと知りたい人にとっては格好の一冊と言える。

1日5分で夢が叶う 日記の魔法

1日5分で夢が叶う 日記の魔法 1日5分で夢が叶う 日記の魔法
松尾 知枝

中経出版  2012-01-07
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皆さんは現在日記をつけているのだろうか。
私は昨年の3月から日記を付け始めた。特別な日記帳を買ったわけではなく、手帳で「この日やったこと」「できなかったこととその原因」「これからやること」を中心に5行書くことにしている。その5行も仕事・プライベートと半分にして書き、休日はプライベートのことを5行書く形としている。書き始めて1年になろうとしているが、これといった成長は気づかないが「次は何をしたいか」「これから何を直すか」などが見えるようになってきた感触はある。
私事はさておき、本書は1日にたった5分で書き続けるだけで夢が叶うという方法を紹介している。著者は小さい頃から日記を書き続けCAの夢を叶えることができた。本書はそのメソッドや日記の重要性についても力説している。

LESSON 1「日記を書くだけで簡単に奇跡が起こる」
日記を書くとは言っても、ただ「その日に起こったこと書く」というだけでは勿体ない。ましてやそのなかで気づいたことがあれば、その後の改善につながるが本書ではそのようなことは紹介していない。
では、どのように日記を書けば良いのか、それは実現したい夢を書き、そこから目標などを書く、しかし日記は1日1回では終わらず、前述のことは行動を起こし始める朝に書き、今度は実際に行動をしたことなどを夜に書くというものである。
そう書いてしまうと、会社の業務日誌のことを想像してしまい、余計に書きづらくなりそうだが、あくまで「夢」や「幸運」など感情や心情の面を特に取り上げられているので、自らの心や感じたことを正直に書ける様な形にしている。

LESSON 2「もっと! 日記の魔法 理想の自分に近づく21の質問」
どうやら本章のタイトルも著者がこだわる「21」を入れたのかもしれない。著者は日記を「21」年間書いてきた事、そのことにより自らの夢を叶えたからである。
しかもこれは7の倍数であり、愛・美・夢(自己実現)と分けるときれいに3つに分かれ、合計21の質問ができるようになっている。
その21の質問の中にもそれぞれ深く突っ込んだ質問が容易されているため、夢や目標を深化する事ができる。とりわけ女性にとって日記を書くのに最も効果的なエッセンスが多い。

LESSON 3「日記と末長くおつきあいするために」
「1日5分」書き続ける事はラクかもしれない。しかしそれを5年・10年と続けられるか、というと口約束はできても、実際にできる人は少ない。大概は、

・(内外問わずの理由で)日記を書き続ける事をあきらめる
・日記を書き忘れてそのままやらなくなる
・日記を書き続ける重要性を失ってしまう

という理由でやめてしまう。しかし折角続けることをやめてしまっては勿体ないどころか、自らの成長や進化を止めてしまうこととなる。
本章ではそうさせないよう、買い替えや継続の妨害となる様なものの排除など続けることができる要素を本章にて紹介している。

LESSON 2にも書いたのだが、著者は21年間日記を書き続け、そして日記に書いた夢を次々と実現することができた。本書は女性が対象となっているが、夢を叶える所では男性でも実践することができる。
夢を叶えるのは他人次第でもテクニックでもない。あなたの心次第であるのだから。

後継者 金正恩

後継者 金正恩 後継者 金正恩
李 永鐘 金 香清

講談社  2011-02-01
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1994年の金日成死去から約17年間独裁者として君臨した金正日が昨年の12月に帰らぬ人となった。後継者は2009年に金正恩と決まっており、実質的に金正恩を中心とする後継体制が固まっているのだという。
後継者としての修行期間もわずか3年しかなく、ましてやまだ20代後半である金正恩が最高指導者としての力が発揮されるのには時間がかかる。こう言った状況の中での北朝鮮内にある権力闘争がどのようになるのか、あるいは対外関係はどのように変化をしていくのか、本書は金正日以後の北朝鮮の考察を行っている。

1.「牙を剥いた北朝鮮」
2009~10年に北朝鮮の軍事演習が金正日の立ち会いの下で行われた。このようなアピールは日本のみならず、直接の隣国である韓国にも恐怖と批判がわき起こった。
しかしこれは北朝鮮がプロパガンダとして行う恒例のパフォーマンスであるのだという。

2.「ベールを脱いだ後継者」
金正日の後継者候補として金正恩のほかに3人取り上げられている。一人は長男で11年前に日本に密入国をした金正男、もう一人は金正哲である。

3.「前奏曲―2人の兄はなぜ脱落したのか」
その二人は2006年あたりから後継者候補からはずれることとなった。正男は自由奔放な性格と密入国、さらにはマカオで豪遊していたことが要因となれば、正哲は大病を患ったことによることで後継者から外された。実質的に後継者と金正恩が目されたのは5年前からだったと言える。

4.「倒れた金正日、立ち上がった金正恩」
そのころから金正日の容態は思わしくなく、「金正日死亡説」まで囁かれ始めた。それどころか「影武者説」まであり、本当に生きているのか、死んでいるのか判断のつかない状態が続いた。

5.「ついに打ち上げられた後継者決定の祝砲」
正式に後継者として指名されたのは2009年6月1日のことである。そのときから正恩は帝王学を学び始めた。そして後見人などの体制構築もスタートした。

6.「権力闘争始まる」
しかしその中での権力闘争が始まった時でもあった。正恩が後継者と正式に決まったときでも、長男の正男は正恩に刃を向けられたことを激怒し、ネガティブキャンペーンを広げていった。

7.「後継者ムード作りに励む共和国」
それとは裏腹に後継者と目され、祝賀などが行われるようになっていった。それだけではなく、一昨年に行われた南アフリカW杯も国家称揚に使われた(3連敗により悪夢と終わったが)。

8.「後継者デビューの合図となった中国訪問」
後継者の外交デビューの地は中国、かつて金正日の外交デビューも中国であった。金正日が外交デビューを果たしたのは1983年、ちょうどとう小平が首相として活躍をしていたときのことである。

9.「後継者の誕生、そして老いゆく金正日」
正恩が後継者となったとき、金正日の容態も悪くなっていった。それだけではなく、金正日が公の場に出る機会も減少していった。

10,「玉座に立ちはだかる壁」
本章では「ポストXデー」がやってきたときのことを想定しているが、その「Xデー」は昨年の12月に起こった。もうすでに起こってしまった話であり、正式に正恩が後継者となってしまったが、後継者の体制基盤も揺るぎないとは決して言えない。

日本にとっても拉致問題など看過する事のできない国である。それだけに正恩体制になったときに拉致問題がどのように解決をつけていくべきか、それは現在の政権のなか模索を続けているが、具体的な糸口が見えていないことは確かである。北朝鮮もまた不安定な独裁基盤を構築するのにも時間がかかることから両国のみならず、韓国、中国、米国ともに「看過できない国」として取り上げられていくことになるだろう。

著作権2.0 ウェブ時代の文化発展をめざして

著作権2.0 ウェブ時代の文化発展をめざして (NTT出版ライブラリー―レゾナント) 著作権2.0 ウェブ時代の文化発展をめざして (NTT出版ライブラリー―レゾナント)
名和 小太郎

エヌティティ出版  2010-06-24
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このごろ「著作権」に大きな関心が寄せられている。その大きな要因の一つとして「Web2.0」の誕生と隆盛が挙げられている。急速な技術革新により、著作権保護などの方の整備が追いついていない現象が起こっている。
それどころか技術革新と著作権保護そのものが対立関係にあるように見えており、「タマゴが先か、ニワトリが先か」という不毛な議論になることも少なくない。
本書は「Web2.0」と著作権の現状、そしてこれからの著作権はどうあるべきかを示している。

第一部「現在―技術先行」
今日では「Web2.0」のみならず、ソーシャルネットワークの進化もある。その一方で動画やファイルの交換・共有などにより著作権に抵触することが増えてきたことにより、ネットと著作権は切っても切れない関係となった。
最初に言ったのだが、技術革新が著作権に追いついていないが、その一方でDVDでは「ダビング10」など著作権を保護するための技術も出てきているものの、その網目をかいくぐるような技術も出てきている。

第二部「著作権法―キーワード集」
ここでは著作権法そのものの基礎を紹介している。主にキーワードをもとに権利や表現、あるいは著作物を解説している。

第三部「過去―試行錯誤」
過去に著作権で話題となったビジネスモデルや技術についても紹介している。
昨今ではネット技術が叫ばれているが、新たな録画・映像技術が誕生したときも著作権が叫ばれ始めた。そこで出てきたのが「JASRAC」である。「JASRAC」によって「私的録音録画補償金制度」がつくられ、私的な複製が条件付き認められるようになった。
音楽や録画だけではない。プログラムやデータベース、電子ジャーナルにおける著作権についても紹介している。

第四部「近未来―見直し」
これからの著作権はどうあるべきか。
著作権の期間を延期すべきか、著作権そのものの規制を強化する、もしくは罰則を強化すべきか、という議論は絶えない。

技術革新の波は止まることを知らない。しかしその波に著作権は飲まれていると言っても過言ではない。著作権によってその潮流を促すのか、それとも反抗するのか、その道筋に対する議論も含め、いまだ解決の糸口を見つけるのも急ぐ必要がある。これは「法律」という一括りではなく、技術や歴史など様々なところから見ていく必要がある。本書はそのことを言っている。

「いい人に見られたい」症候群―代償的自己を生きる

「いい人に見られたい」症候群―代償的自己を生きる (文春新書) 「いい人に見られたい」症候群―代償的自己を生きる (文春新書)
根本 橘夫

文藝春秋  2009-10
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人はよほどの事ではない限り、「好印象」に見られたいという願望があるという。私もその一人であるが、それがどれだけ心の重荷となってしまうのか、自覚してか、していないでかはわからないが、「本当の自分」が見えなくなってしまっているという。
本書は「いい人にみられたい」という感情の傾向と「本当の自分」との乖離、そして「自分らしく」生きることの重要性について説いている。

第一章「「本当の自分」を生きられない」
今し方の世間の中で「本当の自分」をさらけ出すことができず、「いい人」を演じている自分を持ってしまうのだという。本書ではこれを「代償的自己」と定義している。

第二章「自我の発達と分裂」
「自我」そのものは身体と同じように成長していくのだが、これは親など周囲からの「期待」にさらされるだけではなく、それらへの「対抗」や「反抗」によってありのままの自分になることができず、「代償的自己」がそのまま「自己」となってしまう。

第三章「なぜ、代償的自己を生きてしまうのか」
前章でも同じことを書いたのだが、親からの期待によって「代償的自己」を演じてしまうという。それだけではなく「愛着」や「善意」、さらには「しつけ」もそういった自己を生きてしまう要因にもなる。

第四章「「本当の自分」の正体」
では「本当の自分」とはいったい何なのだろうか。哲学的になるが、自らが考える価値や思いなどを表しているのだが、それ自体わからない人も少なくなく、「本当の自分」を見いだせない人もいる。

第五章「自分になるということ」
よく「自分探し」をよく聞く。しかし解剖学者の養老孟司氏の言うように「自分探し」は意味がないという主張がある。
では「自分」はどこにあるのだろうか、どのようにつくられるのだろうか。それを見つけるのは日々の体験の中で創られるのだが、それが「偽り」の自分を生み出す要因にもなる。

第六章「自分を生きる」
自分を「さがす」、「つくる」以前に、「自分を知る」ことが必要である。そのためには「性格を知る」ことや「自分を許す」「行動する」「思ったことを書く」など方法は様々である。

第七章「自分の人生をつくる」
そして最後に「自分をつくる」方法であるが、これも確かな方法はない。夢をつくることや、価値を知る・つくるなど行うことにより、自分の人生を形成づける。

今の世の中は「生き苦しい」と言っても過言ではない。「空気」という見えない「独裁者」に苛まれながら生きているとも言える。そのなかで自分が「何がしたい」「何が好き」なのかを見いだすことが重要であるのかもしれない。もしそれが見つからなかったとしたら、いろいろなことにチャレンジする事により自分とその人生を見つけることができる。
本書は哲学的な一冊であるが、「自分」そのものを考える為には良いチャンスとなる。

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